ふるさとの手帖

市町村一周の旅

舞台は山梨県へ。自然に囲まれた北杜市を。【旧市町村一周の旅(山梨県)|10月31日―574日目)】

舞台は山梨県へ。自然に囲まれた北杜市を。【旧市町村一周の旅(山梨県)|10月31日―574日目)】

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【87/171】

87/171
50.88%
訪れた旧市町村の数【1557/2,097】
1557/2097
74.25%
総計【1644/2,268】
1644/2268
72.45%

スーパーカブの総走行距離
39436km

旧長坂町→旧武川村→旧白州町→旧小淵沢町→旧大泉村→旧高根町、の6つ。
今日の旅先のこと
日付をさかのぼりましょう。長野県の旅を終えた10月24日の翌日から、仕事で5日間ほど長野県の外へ出ました。その間、スーパーカブは辰野町にある「古民家宿ゆいまーる」さんで、預かってもらって。

はじまりは、去年取材してもらった新聞記事を読んでくださったことでした。長野県を訪れる際にぜひ宿泊できたら、と以前やり取りしていたのですが、いざ連絡するころには、人気で満室で。ただ、旅の事情を伝えたところ、「カブ、停めていいよ!」
と快く助けてくださったのでした。出発時にはおにぎりや果物、コーヒーも渡してくださって、泊まっていないのに、ああ、あたたかな心をいただいてしまって、なんだかもう、しみじみとした気持ちで、特急あずさ号に乗ったのでした。
ゆいまーるさん、ほんとうにありがとうございました!
その後、辰野町に戻ってきて、山梨県北杜市へ移動です。移動中は冷たい雨が降り始めて、標高も軽く700mを越える地域ですから、かなり凍えつつも、無事に宿に到着。

そして、ほんとうなら翌日は天気が回復する見込みだったので、そのまま出発したかったのですが、作業がぜんぜん終わっていなかったので、作業日を一日設けて、そして、今朝を迎えたという形です。

昨日は朝、ものすごい濃霧だったので、今朝カラッと晴れたことにむしろ驚きつつ、北杜市を進んでいきましょう。

長坂町ながさかちょう北杜市ほくとし(1/6)
宿が長坂駅のすぐそばだったので、ここからのスタートです。宿のオーナーさんに、「チェックアウト前に、散歩してきていいですか?」と話したとき、片手にカメラを持っていたので、それを見たオーナーさんが、「あそこに見えるのは甲斐駒ヶ岳ですよ」と教えてくれました。

ああ、ずっと気になってたんですよ、あの山。ぜったいに名前があるだろうと思ってた。甲斐駒ヶ岳かあ。さらに、「駅の陸橋か、役場の奥がいい景色ですよ!」と。

「めっちゃいいこと聞いたー!」と呟きつつ散策をはじめて、もちろん甲斐駒ヶ岳は素晴らしく綺麗だったし、富士山も見える。まだ、北杜市からどれぐらい富士山が見えるのかわかっていなかったので、「富士山も出会った数だけ撮ろう」と思いました。

最初に来た日は雨で何も見えなかったし、ここがどこか掴めないという印象だったので、穏やかな空気とともに旧長坂町を感じることができて、とてもうれしかったです。
朝の散策。
長坂駅。
南アルプス、美しいなあ。
お祭りの何かかな?
牛池と甲斐駒ヶ岳と。
武川村むかわむら(北杜市)(2/6)
次に向かった先は、旧武川村。かなり山道を下って、釜無川を渡った先に旧武川村が広がっていました。先ほどから見ている甲斐駒ヶ岳もさらに姿が大きくなり、まちの建物も、山の風景とともにあるなあと感じられて。
釜無川。
名前も甲斐駒センター。
サントリーの送電線なのかな。
また、「山高神代桜」という桜も観に行きました。もちろん、桜の時期ではないけれど、木を見たいという思いです。推定樹齢はなんと2000年を数えるとも。今、2024年ですからね。深遠の時代です。

いざ訪れると、今の季節は葉が散り、むき出しになった枝と幹が鎮座していました。そして、何本もの添木によって体も支えられ、大切に守られている。何千回と花を咲かせてきたのだから、ほんとうにすごいです。
山高神代桜。立派ですよねえ。
樹齢2000年かあ。
白州町はくしゅうちょう(北杜市)(3/6)
次に向かったのは、旧白州町。国道20号線を北へ進み、「道の駅はくしゅう」へ。道の駅の正面には、水を汲む場所が設置されていて、さすが白州だと。ほかのお客さんも大きなポリタンクを持ってきています。全国にはお金を支払う水汲み場もあるけれど、ここは自由なのだなあ。水を汲みに来たおじさんと目が合って、「一瞬か? 先に飲みな!」と、水も飲ませてもらいました。くぅぅ、おいしい水は、ありがたい。

ちなみに、道の駅の玄関を入ったところに北杜市の写真ポスターがあって、その写真がすごくうまかった。ここには4枚ほど載っていたけれど、この写真を撮っている人はほんとうにうまいな、ということもかなり印象深く残りました。
道の駅はくしゅう。
水汲み場があった。
その後、「尾白川渓谷」へ向かいます。駐車場にはかなり車が止まっていて、半分は他県ナンバー。そっかあ、みんな渓谷に来てるのだなあ、と思いつつ遊歩道に入ったものの、誰ともすれ違わない。おかしいなあ、と思った矢先、「日向山、矢立石登山口 50分」とかかれた看板を見つけて、なるほど、ここから登山している人たちの車だ! と。

ぼくは渓谷行きなので、そのまま進んでいき、神社が現れたので参拝させてもらい、その神社に貼られた案内板に従って、渓谷の滝まで。自然の中はほんとうに気持ちよくて、ちょっと進んだ紅葉もうれしかったです。
尾白川渓谷へ。
神社に遭遇。
神社でヒントを得る。
自然の中にどっぷり。
そして、滝に出会うことができたのでした。
移動中の八ヶ岳も綺麗。
小淵沢町こぶちさわちょう(北杜市)(4/6)
再び釜無川を渡り、一気に山道を登って、旧小淵沢町に入りました。北杜市の中では、旧小淵沢町だけ、合併が遅かったようです。なので市街地には、「いついつ、北杜市になりました」とはっきり明記されていました。

小淵沢駅の周辺はなつかしい商店街が広がり、駅には取材クルーの姿も。また、さっきの道の駅で見つけたものとは違う北杜市のポスター写真を見つけたのですが、それもほんとうにいい写真で。見るからに、同じ人が撮っているように感じる。この方、どれだけうまいんだ…と。いい写真を見るとうれしいし、ショックですよね。
小淵沢駅。
うなぎ屋さんだ。
馬も有名だと。
その後、身曾岐神社へ向かいました。漢字が読めない…、おお、身曾岐みそぎと読むんだなあ、ストレートだ…。何より境内は清々しく、個人的には寒川神社を思い出しました。そして、とにかく能舞台が素晴らしい。手前には水が張られていて、堂々たる建物は木曽檜の檜皮葺だと。もちろん、本殿も清々しかったです。
身曾岐神社。
能舞台が立派だった。
大泉村おおいずみむら(北杜市)(5/6)
次に向かったのは、旧大泉村です。地域全体が高原に位置し、全体的に緩やかな斜面になっていて、北には八ヶ岳が見事に聳えています。また、南の方角には富士山もはっきり見えて、すごい土地だなあと。
旧大泉村へ。
金田一春彦…岩手で知った金田一京助の息子さんだった。なるほど!
農業体験の家。
富士山ですねえ。
その後、「吐竜の滝」へ向かいました。駐車場には車もまあまあ停まっています。清里高原から近いという立地もあると思う。森林を歩くのはほんとうに気持ちよくて、鼻から息を吸って、口でゆっくりと吐く、そういう深呼吸もしながら進んでいるうちに、だんだんと沢の音が大きくなって。

沢を歩いた先に、吐竜の滝は広がっていました。苔が生えていて、一箇所ではなく複数の場所から、強すぎず確かに流れ出ている。やさしい滝だなあと。近くで見て、見飽きない滝でした。
吐竜の滝へ。
遊歩道も気持ちよかったです。
吐竜の滝。サラサラと。
高根町たかねちょう(北杜市)(6/6)
最後にやってきたのは、旧高根町です。まずは旧高根町に含まれている、「清里」へ行ってみようと、清里駅の周辺を歩いてみます。ここで観光マップを見てみるわけですが、スポットがたくさんありすぎて、どこをどう巡っていいのか、素人にはわからないな、と思いました。なので、今度は旧高根町の市街地へ行ってみようと。清里からは14kmも離れていたので、けっこうエリアも違いますよね。
清里駅。
そして、市街地は富士山もきれいに見える地域でした。もちろん八ヶ岳も。大きな山があって、その裾野にまちが広がる様子は、群馬なら赤城山、長崎なら雲仙といった具合に、日本各地でもいくつか思い当たるし、そのどれもが、美しいなあと思います。
高根市街地へ。
高根総合支所。
「1」
何回でもいいなあと。
というわけで、今日の散策はここまで。山梨県に入ってからも変わらず標高が高く、自然に囲まれた土地がたくさんあって、うつくしいなあと。前回の北杜市の旅では清里エリアのみを訪れていたので、北杜市の世界が広がった一日でもありました。
本日のひとこと
やっぱり、北杜市で見かけた自動販売機はサントリーが多いなあと思いました(個人の主観です)。
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今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
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(終わり。次回へ続きます)

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