今日までの旅メーター
訪れた政令指定都市の区の数 【87/171】
訪れた旧市町村の数【1498/2,097】 総計【1585/2,268】スーパーカブの総走行距離
38256km
今日の旅先のこと
いよいよ、富山県の旅も今日が最後になります。黒部市を訪れて、新潟県を通過し、長野県まで。かなり移動距離もあったので、巡ったまちの数は少なめです。それでは振り返っていきましょう。
黒部市(1/3)
富山市からの出発。黒部市までは約1時間の移動だ。今朝は立山連峰もはっきり見えた。雪がない姿も堂々としている。写真では雪化粧した姿が圧倒的に多いけれど、雪がない姿もいいな。
途中で国道に入って目の前に広がる山並みも素晴らしい。いくつもの陰影が重なり合い、山並みはうっすらと水色の水墨画のような輝きで、視界には収まらないほどの大きさだ。船に乗って、まもなく屋久島へ到着するときに見た景色を思い出した。
魚津市を通過し、黒部市街地に入る。まずは黒部駅周辺へ。大きなホテルや24時間ジム、それに住宅街。家の向こうに広がる山並みもやはり良い。写真よりも肉眼の方が大きく見えた。
その後、三日市の大町中央通りを歩く。昔ながらの商店街で、黒部のまちらしさを感じた。電鉄黒部駅前の「ニュー上海」と大きくかかれた店をはじめ、古い飲食街の名残も渋い。のぼりには「I ♡ みっかいち」とあり、中心街は黒部というよりも三日市の地名が浸透しているのだなあと思った。
富山市からの出発。黒部市までは約1時間の移動だ。今朝は立山連峰もはっきり見えた。雪がない姿も堂々としている。写真では雪化粧した姿が圧倒的に多いけれど、雪がない姿もいいな。
途中で国道に入って目の前に広がる山並みも素晴らしい。いくつもの陰影が重なり合い、山並みはうっすらと水色の水墨画のような輝きで、視界には収まらないほどの大きさだ。船に乗って、まもなく屋久島へ到着するときに見た景色を思い出した。
魚津市を通過し、黒部市街地に入る。まずは黒部駅周辺へ。大きなホテルや24時間ジム、それに住宅街。家の向こうに広がる山並みもやはり良い。写真よりも肉眼の方が大きく見えた。
その後、三日市の大町中央通りを歩く。昔ながらの商店街で、黒部のまちらしさを感じた。電鉄黒部駅前の「ニュー上海」と大きくかかれた店をはじめ、古い飲食街の名残も渋い。のぼりには「I ♡ みっかいち」とあり、中心街は黒部というよりも三日市の地名が浸透しているのだなあと思った。
旧宇奈月町(黒部市)(2/3)
次に、旧宇奈月町へ向かう。北陸新幹線の停車駅である「黒部宇奈月温泉駅」は、かつて利用したことがある。ただ、外から駅へ近づくのは初めて。黒部市街地を訪れたあとだったので、突如現れる巨大な駅という感じがした。広々した駐車場にも車がいっぱいに停まっている。駅を軸にした仕事や生活もたくさんあるのだろう。
次に、旧宇奈月町へ向かう。北陸新幹線の停車駅である「黒部宇奈月温泉駅」は、かつて利用したことがある。ただ、外から駅へ近づくのは初めて。黒部市街地を訪れたあとだったので、突如現れる巨大な駅という感じがした。広々した駐車場にも車がいっぱいに停まっている。駅を軸にした仕事や生活もたくさんあるのだろう。
今度は駅から、宇奈月温泉へ向かった。あちこちの道路標識では、平仮名の「う」を四角で囲ったオリジナルの文字が、何度も現れる。「う」で宇奈月温泉のことを表現していることが面白いと思ったし、やがてシンプルに標識だと感じられて、認識も慣れてきた。
さて、宇奈月温泉の市街地に入ると、一気に温泉街の町並みに変わった。ほとんど知識もなく訪れたけれど、こんなにも雰囲気のある温泉街だとは。駐車場も満車に迫る勢いで、停車中のバスも多すぎて車庫かと思った。
そして、よく見ると大勢の観光客が「黒部峡谷トロッコ列車」に向かっていることに気づいた。なるほど、黒部峡谷への玄関口になっているんだ。ちょうど発車前のトロッコ列車がいて、席に座るタイプだけれど、まさに満員列車だった。
よって、この時間帯の温泉街は、人が少くて歩きやすかった。宿泊施設も多いので、ここで宿を取るならば、昼間は観光で黒部峡谷に行き、夜は温泉に入るという計画かなあ、なんて考える。
宇奈月温泉の総湯にも、入ってみることに。建物も含めて綺麗な温泉で、お湯は源泉掛け流し。熱くて深めの湯とぬるめの浅い湯、それに露天風呂があり、壁は白いタイルで、浴槽には黒部川の石が使われていた。こちらもお客さんが少ない時間帯で、リラックスできた。湯船に浸かるとき、足の痛さなどで、体がどれだけの疲労度なのかわかるけれど、そこそこ疲労もあるなと思った。
湯上がり、ちょうど11時になって、地元の食堂へ入ってみる。カウンター席に座って、親子丼を注文。ふと後ろからテレビ音声で、パドレスとドジャースの試合をしているのが分かり、思わず席を離れてテレビの前に立ってしまった。7回裏途中、ドジャースが0-2で勝っている。ダルビッシュ有も山本由伸も、自らのピッチングを果たしたらしい。痺れるなあ。席に戻ると厨房のお母さんがクスッと笑って、テレビに夢中だったぼくを許してくれた。椎茸のアクセントが効いた親子丼はほんとうにおいしくて、食堂での時間が宇奈月温泉でのささやかな思い出になった。
さて、宇奈月温泉の市街地に入ると、一気に温泉街の町並みに変わった。ほとんど知識もなく訪れたけれど、こんなにも雰囲気のある温泉街だとは。駐車場も満車に迫る勢いで、停車中のバスも多すぎて車庫かと思った。
そして、よく見ると大勢の観光客が「黒部峡谷トロッコ列車」に向かっていることに気づいた。なるほど、黒部峡谷への玄関口になっているんだ。ちょうど発車前のトロッコ列車がいて、席に座るタイプだけれど、まさに満員列車だった。
よって、この時間帯の温泉街は、人が少くて歩きやすかった。宿泊施設も多いので、ここで宿を取るならば、昼間は観光で黒部峡谷に行き、夜は温泉に入るという計画かなあ、なんて考える。
宇奈月温泉の総湯にも、入ってみることに。建物も含めて綺麗な温泉で、お湯は源泉掛け流し。熱くて深めの湯とぬるめの浅い湯、それに露天風呂があり、壁は白いタイルで、浴槽には黒部川の石が使われていた。こちらもお客さんが少ない時間帯で、リラックスできた。湯船に浸かるとき、足の痛さなどで、体がどれだけの疲労度なのかわかるけれど、そこそこ疲労もあるなと思った。
湯上がり、ちょうど11時になって、地元の食堂へ入ってみる。カウンター席に座って、親子丼を注文。ふと後ろからテレビ音声で、パドレスとドジャースの試合をしているのが分かり、思わず席を離れてテレビの前に立ってしまった。7回裏途中、ドジャースが0-2で勝っている。ダルビッシュ有も山本由伸も、自らのピッチングを果たしたらしい。痺れるなあ。席に戻ると厨房のお母さんがクスッと笑って、テレビに夢中だったぼくを許してくれた。椎茸のアクセントが効いた親子丼はほんとうにおいしくて、食堂での時間が宇奈月温泉でのささやかな思い出になった。
大町市(3/3)
宇奈月温泉から、長野県の大町市を目指す。もちろん北アルプスは縦断できないので、新潟県糸魚川市を通過する。移動距離は約100km。この移動では、ポイントがふたつあると思っていた。
ひとつは親不知近くの海岸線。もうひとつは糸魚川から長野県小谷村へかけての道。どちらも国道で交通量が多く、さらに一車線。また、アップダウンがありトンネルも多く、後続車に追い抜いてもらいやすい場所も少ない。すると、スピードの出ないカブにとっては後続車を溜めてしまい、煽られる要因になる。そうならないためにも、集中して走る必要がある。
親不知では「ここがポイントになる」という道で、後続車がやさしかったので、十分に車間距離を取ってくれて助かった。糸魚川から小谷村への道は、長いトンネルで交通量が減って、なんとかクリアできた。どちらの道も怖かったけれど。
新潟県に接する長野県小谷村はかつて住み込みバイトをしたことのあるまち。白馬村も馴染み深い。今回は立ち寄らないけれど、久しぶりにまちや自然の風景を見て、北アルプスに囲まれた暮らしはやっぱり壮大だなあと思った。
いよいよ、大町市の看板が現れる。看板には「標高818m」とあり、いつのまにこんなに高いところまで来たのだろうと。
まずは、仁科三湖のひとつ、青木湖のほとりへ訪れた。住み込みバイトで電車に乗って小谷村を目指したとき、車窓から見える青木湖が印象的だった。青木湖を見ると、白馬や小谷に着くという感じがした。それを間近で見てみたかったのだ。
湖畔にはオシャレなカフェがあり、ゆったりした時間が流れていた。サップをしている人もいる。湖の北側は意外と景色がひらけていて空が広く、西から南にかけては山の斜面が広がっていて、その対比もいい。何より、差し込む午後の光が美しかった。いい光のときに来れて良かった。
宇奈月温泉から、長野県の大町市を目指す。もちろん北アルプスは縦断できないので、新潟県糸魚川市を通過する。移動距離は約100km。この移動では、ポイントがふたつあると思っていた。
ひとつは親不知近くの海岸線。もうひとつは糸魚川から長野県小谷村へかけての道。どちらも国道で交通量が多く、さらに一車線。また、アップダウンがありトンネルも多く、後続車に追い抜いてもらいやすい場所も少ない。すると、スピードの出ないカブにとっては後続車を溜めてしまい、煽られる要因になる。そうならないためにも、集中して走る必要がある。
親不知では「ここがポイントになる」という道で、後続車がやさしかったので、十分に車間距離を取ってくれて助かった。糸魚川から小谷村への道は、長いトンネルで交通量が減って、なんとかクリアできた。どちらの道も怖かったけれど。
新潟県に接する長野県小谷村はかつて住み込みバイトをしたことのあるまち。白馬村も馴染み深い。今回は立ち寄らないけれど、久しぶりにまちや自然の風景を見て、北アルプスに囲まれた暮らしはやっぱり壮大だなあと思った。
いよいよ、大町市の看板が現れる。看板には「標高818m」とあり、いつのまにこんなに高いところまで来たのだろうと。
まずは、仁科三湖のひとつ、青木湖のほとりへ訪れた。住み込みバイトで電車に乗って小谷村を目指したとき、車窓から見える青木湖が印象的だった。青木湖を見ると、白馬や小谷に着くという感じがした。それを間近で見てみたかったのだ。
湖畔にはオシャレなカフェがあり、ゆったりした時間が流れていた。サップをしている人もいる。湖の北側は意外と景色がひらけていて空が広く、西から南にかけては山の斜面が広がっていて、その対比もいい。何より、差し込む午後の光が美しかった。いい光のときに来れて良かった。
次に、中心街の信濃大町駅へやって来ると、観光客が多い。それに水色ののぼりがあちこちにあって、同じデザインのチラシや紙袋を持っている人もいる。そういえば、市街地へ来る途中も似たような看板があった気がするなあ。と、何かイベントをやっていることだけはわかって、いざ散策してみると、「北アルプス国際芸術祭」が開催されていたのだった。
3年に一度開かれている芸術祭で、期間は9月から11月まで。そして今日は10月の三連休なので、まさに真っ盛りというわけだった。「次はあれを見に行こう」とチラシを見ながら歩いている観光客はとても楽しそうで、市街地だけではなく、明日訪れようと思っていた美麻や八坂といった地域にも作品があるようで、アートがあることで、知ることのできる場所もあるなあと思ったのだった。
3年に一度開かれている芸術祭で、期間は9月から11月まで。そして今日は10月の三連休なので、まさに真っ盛りというわけだった。「次はあれを見に行こう」とチラシを見ながら歩いている観光客はとても楽しそうで、市街地だけではなく、明日訪れようと思っていた美麻や八坂といった地域にも作品があるようで、アートがあることで、知ることのできる場所もあるなあと思ったのだった。
最後に、国宝の仁科神明宮へ。仁科姓のぼくにとっては、ある意味聖地とも言える。訪れるのは3回目。木々の高さや静かな雰囲気、変わらないと思った。長野県に再びやって来た最初の日に参拝できて、ありがたいなあとしみじみ。
というわけで、今日の散策はここまで。富山県の旅も、無事に終えることができました。
旧市町村として訪れたからこそ出会えた風景、それに偉人のゆかりの地。新しい発見がたくさんありました。富山の暮らしは美しいなあ、としみじみ感じます。
本日のひとこと
長野県に入り、大学の後輩と久しぶりに会うことができました。いろんな話をして、また旅もがんばろうと元気をもらって。
長野県に入り、大学の後輩と久しぶりに会うことができました。いろんな話をして、また旅もがんばろうと元気をもらって。
旅を応援してくださる方へ
今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
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(終わり。次回へ続きます)
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