ふるさとの手帖

市町村一周の旅

小さな暮らしを巡っていく。広島県東部の旅。【旧市町村一周の旅(広島県|6月14日―434日目)】

小さな暮らしを巡っていく。広島県東部の旅。【旧市町村一周の旅(広島県|6月14日―434日目)】

今日は尾道市の旧御調町から府中市、福山市、神石高原町と進んでいきます。山間部を中心に130km走ったので、自分にとってはかなりの移動でした。それでは振り返っていきましょう。

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【87/171】

87/171
50.88%
訪れた旧市町村の数【1109/2,094】
1109/2094
52.96%
総計【1196/2,264】
1196/2264
52.83%

スーパーカブの総走行距離
29460km

府中市→旧新市町→旧神辺町→旧豊松村→旧油木町→旧神石町、の6つ。

今日の旅先のこと
  • 府中市へ。
    府中市へ。
  • 府中公園にて。
    府中公園にて。
  • 市街地だ。
    市街地だ。
  • 府中公園の池。
    府中公園の池。
  • トゲトゲ。
    トゲトゲ。
  • 市街地を移動する。
    市街地を移動する。
  • 道の駅 びんご府中。
    道の駅 びんご府中。
  • 再び市街地へ向かって歩く。
    再び市街地へ向かって歩く。
  • いろいろ出会う。
    いろいろ出会う。
  • どかんだ。
    どかんだ。
  • ポールたち。
    ポールたち。
  • 昔ながらの気配。
    昔ながらの気配。
府中市ふちゅうし(1/6)
朝8時に出発。快晴の空からじんわり暑さが届く。府中市は2004年に、旧上下町が編入合併した。上下町と府中市の市街地は30km近く離れているので、同じまちとはいえ、土地の歴史は互いに少し違っているだろう。
旧御調町から芦田川沿いを東へ進み、一気にまちがひらける。府中市は川沿いのまちだ。府中公園へ向かうと、小高い場所に公園があり、まちなみを一望できた。川沿いのまちでもあり、山に囲まれた盆地でもある。
「道の駅 びんご府中」にカブを停めて、市街地も散策してみる。昔ながらのまちなみが多く残り、名物である「府中焼き」の看板を掲げたお店にもいくつか出会った。

  • 吉備津神社へ。
    吉備津神社へ。
  • 近くには御池。
    近くには御池。
  • 神社の前の通り。
    神社の前の通り。
  • 石段を上がっていく。
    石段を上がっていく。
  • 立派な檜皮葺の社殿だった。
    立派な檜皮葺の社殿だった。
  • 神楽殿も美しい。
    神楽殿も美しい。
  • 桃太郎たちもいた。
    桃太郎たちもいた。
  • しんいち歴史民俗博物館へ。
    しんいち歴史民俗博物館へ。
  • この展示を見に行きたかった。備後絣、知らなかったなあ。
    この展示を見に行きたかった。備後絣、知らなかったなあ。
  • 新市支所。何の像だろう。
    新市支所。何の像だろう。
  • 市街地を歩く。おちゃらかほい。
    市街地を歩く。おちゃらかほい。
  • 懐かしさを感じながら。
    懐かしさを感じながら。
  • 空も気持ちいい。
    空も気持ちいい。
  • 新市駅。
    新市駅。
  • かさ立て。
    かさ立て。
  • ここにも暮らしがある。
    ここにも暮らしがある。
新市町しんいちちょう(福山市)(2/6)
福山市の北に、小さなまちがある。新市町はかねてから気になっていた。吉備津神社があること、しんいち歴史民俗博物館のチラシを何度か見かけていたこと、このまちが地元だという方から連絡をもらったことがあったこと。
まずは吉備津神社へ。檜皮葺の屋根とオレンジ色に塗られた柱や壁が、日差しを浴びて輝いている。境内からは雅楽の越天楽が響き渡っていた。桃太郎たちの銅像もあり、ここは備後国なのだと感じられる。
しんいち歴史民俗博物館で気になっていたのは、ポスターに当時の写真が載っていたから。ただ、主には備後絣びんごがすりという織物の展示で、付随する歴史や当時の備後絣が並んでいた。当時裕福とはいえなかった農業生活が、備後絣の発展で産業となり、生活が向上したという。考案者の富田久三郎が亡くなった葬儀の写真を見ると、溢れんばかりの参列者の背中が見えた。

  • 旧神辺町へ。
    旧神辺町へ。
  • ため池かな。
    ため池かな。
  • 福山はバラのまちでもある。
    福山はバラのまちでもある。
  • 昔ながらの通りを歩く。
    昔ながらの通りを歩く。
  • 味がある。
    味がある。
  • 神辺本陣に近づいていく。
    神辺本陣に近づいていく。
  • 洋風な建物もあった。
    洋風な建物もあった。
  • 神辺本陣。今日は休館日。
    神辺本陣。今日は休館日。
  • 時代を感じるなあ。
    時代を感じるなあ。
  • 木の電信柱もあった。
    木の電信柱もあった。
  • 煙突。
    煙突。
  • 茂みとバラと。
    茂みとバラと。
  • 細い路地の先にカフェだ。
    細い路地の先にカフェだ。
  • 高屋川が流れる。
    高屋川が流れる。
神辺町かんなべちょう(福山市)(3/6)
福山市の北部に位置する旧神辺町へ。旧新市町から移動するのに、道中は住宅街が整っていて、信号待ちも多く30分以上かかった。おいしさいっぱいハローズ、でお馴染みのスーパーマーケット、ハローズ神辺店を見たときは、地元の岡山県に近づいていることを実感した。ハローズは地元の倉敷でもよく見かけるスーパーだ。それに、総社市まで40kmという看板を見て、地元に帰れるということもよぎる。しかし、今は実家に帰らない。やるべきことははっきりしている。
旧神辺町は東から南にかけて山が広がっており、東南方面の山が最も近く感じられ、その麓に昔ながらの通りや神辺城跡がある。休館日で中に入ることはできなかったものの、
神辺本陣の前まで訪れた。本陣の近くには木の電柱も残っており、往年の時代に思いを馳せる。

  • 旧豊松村へ。集落を抜ける。
    旧豊松村へ。集落を抜ける。
  • 豊松支所。
    豊松支所。
  • 支所の周辺を散策した。
    支所の周辺を散策した。
  • 静かな気配が流れる。
    静かな気配が流れる。
  • 緑色のストライプ。
    緑色のストライプ。
  • とよまつ紙ヒコーキ・タワーの案内板だ。
    とよまつ紙ヒコーキ・タワーの案内板だ。
  • 休館日だったけれど、昭和のおもちゃ・資料館もあった。
    休館日だったけれど、昭和のおもちゃ・資料館もあった。
  • キャラクターたちかな。
    キャラクターたちかな。
  • 地元のスーパー。
    地元のスーパー。
豊松村とよまつそん神石高原町じんせきこうげんちょう(4/6)
思っていたよりも遠かった。旧神辺町から、神石高原町の旧豊松村まで、1時間以上かけて移動する。徐々に山と山の隙間が狭くなり、景色も山道へと一変し、ずっと上り坂が続いた。いつの間にか標高も増し、まさに高原地帯へ移ったのだと。
旧豊松村はひっそりとした村だった。支所の周辺に小さく集落が広がり、一人で歩くだけで目立ってしまう。川沿いにあるわけでもなかったから、足を止めれば周囲の音は静かで、たまに車屋から聞こえる金属音が、集落にこだまして聞こえた。とよまつ紙ヒコーキ・タワーなるものもあるが、定休日だったので今回は訪れず。

  • 旧油木町へ。
    旧油木町へ。
  • とんがり頭だ。
    とんがり頭だ。
  • 油木支所。
    油木支所。
  • インパクト強い。
    インパクト強い。
  • 市街地を歩く。
    市街地を歩く。
  • すぐ近くには棚田も。
    すぐ近くには棚田も。
  • いい雰囲気だなあ。
    いい雰囲気だなあ。
  • 猫がいた。
    猫がいた。
  • 風が吹く。
    風が吹く。
  • 伊能忠敬の測量隊が来たと。
    伊能忠敬の測量隊が来たと。
  • 全国どこかしこにも、彼らは来ている。
    全国どこかしこにも、彼らは来ている。
  • 山の見える風景。
    山の見える風景。
  • 階段。
    階段。
油木町ゆきちょう(神石高原町)(5/6)
旧豊松村から再び山の中を走り、旧油木町を目指した。市街地が現れると、山に囲まれていながらも、まちの規模が少し大きくなったと感じられる。傾斜があり、市街地でも坂を上ったり下ったり。ひとつひとつ大きな戸建ての家が多く、古い通りには見応えがあった。それに地元の高校もあった。まちに高校があるといいよなあ。感じられるエネルギーがあると思う。そして、少しだけ古い通りを外れると、すぐに棚田も広がっていた。

  • 旧神石町へ。神石支所。
    旧神石町へ。神石支所。
  • 奥には城があったらしい。
    奥には城があったらしい。
  • 周辺を歩いていく。
    周辺を歩いていく。
  • 小さな商店街。
    小さな商店街。
  • 資生堂だ。
    資生堂だ。
  • 神宮寺跡のエドヒガンへ。
    神宮寺跡のエドヒガンへ。
  • 風に揺られる音を聞く。
    風に揺られる音を聞く。
  • エドヒガンから見える景色もよかった。
    エドヒガンから見える景色もよかった。
  • 奥には神社もあるようだ。
    奥には神社もあるようだ。
神石町じんせきちょう(神石高原町)(6/6)
神石という地名が付いているので、旧神石町が一番大きなまちなのかもしれないと思ってもいたが、静かな集落だった。呉ケ垰という小さな商店街の通りを歩き、その後「神宮寺跡のエドヒガン」を見に行く。エドヒガンは細い山あいの道を抜け、見晴らしの良い場所にある、遠目からでもすぐにわかる立派な桜の木だった。一本桜として人々を集めるような気配を確かに秘めている。今は葉が生い茂り、風に揺られて緑が笑っていた。
帰り際、再び商店街の交差点まで戻り信号を待っていると、小学生たちが列になって下校していた。先頭は中学生らしいお兄さんが、小学生たちの方を向き、見守る目を離さない。その列の真ん中にいた小学3年生ぐらいの男の子が、信号待ちのぼくに向かって、「こんにちはー!帰りましたー!」と言うのである。ぼくはカブに乗っているし、乗車中でサングラスもしているわけで、警戒される方が多いわけだが、彼のように純粋に育つ子がこのまちにはいるのだと。「おかえりー!」と返して、信号が青になった。

というわけで、今日の散策はここまで。府中市も福山市も神石高原町も、初めて出会う景色ばかりで、暮らしの数の多さに、驚かされるばかりです。
本日のひとこと
神石高原町と庄原市の境界付近には、帝釈峡があります。今回は庄原市側から訪れることができたらと思っています。

旅を応援してくださる方へ

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今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
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(終わり。次回へ続きます)

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