前日は、向原町にお住まいの中村健太郎さんにお世話になり、安芸高田市のいろんな方々とお会いすることができました。今日は中村さんともおわかれをして、次の目的地へ向かっていきます。それでは振り返っていこう。
今日までの旅メーター
訪れた政令指定都市の区の数 【87/171】
訪れた旧市町村の数【1091/2,094】 総計【1178/2,264】スーパーカブの総走行距離
29084km
今日の旅先のこと
旧向原町(安芸高田市)(1/2)
今日は中村さんにご予定があるとのことで、その時間までまちを案内してくださいました。「お気に入りの場所があります」と連れてきてくださったのは、一人では絶対に気づかないような見晴らしの良い場所。昨晩、水戸家のお姉さんにいただいたお菓子を、その眺めとともにいただきました。お菓子がすごく美味しくて、顔が空を向くわけですが、今度は顔を下せば絶景で。素晴らしい朝の時間です。
実は、旧向原町はぼくにとって、ソワソワする土地でした。というのも、前回の市町村一周の旅で初日に転倒し、全治3ヶ月の怪我をしたのですが、その場所が向原町だったからです。それが今回、中村さんとのすてきな思い出ができて、新しいステップに進めた気がして、すごくうれしかった。これでもう、向原町とも仲良しです。中村さん、この度はほんとうにありがとうございました。
今日は中村さんにご予定があるとのことで、その時間までまちを案内してくださいました。「お気に入りの場所があります」と連れてきてくださったのは、一人では絶対に気づかないような見晴らしの良い場所。昨晩、水戸家のお姉さんにいただいたお菓子を、その眺めとともにいただきました。お菓子がすごく美味しくて、顔が空を向くわけですが、今度は顔を下せば絶景で。素晴らしい朝の時間です。
実は、旧向原町はぼくにとって、ソワソワする土地でした。というのも、前回の市町村一周の旅で初日に転倒し、全治3ヶ月の怪我をしたのですが、その場所が向原町だったからです。それが今回、中村さんとのすてきな思い出ができて、新しいステップに進めた気がして、すごくうれしかった。これでもう、向原町とも仲良しです。中村さん、この度はほんとうにありがとうございました。
旧甲田町(安芸高田市)(2/2)
安芸高田市で最後に訪れたのは、甲田町です。向原町から北進し、さほど遠くない距離で甲田町へ入りました。まずは市街地へ向かってみようと、甲田支所周辺を歩きます。熊鈴を付けた、山に向かうであろう年配の人たちがたくさん集まっていて、これからどこに行くのだろうとも。
そして、ふと花田植のポスターを見つけました。広島といえば花田植だよなあ。一度、北広島町の「壬生の花田植」を見たことがあって、いい機会だったなあと思い返していたのですが、よく見ると、甲田町でひらかれる花田植の日付が、今日ではありませんか! まったくノーマークでびっくり。これは、行こう! とすぐに今日の計画を変えました。午後、人にお会いする予定があったので、それに間に合えば大丈夫だと。会場に向かって行きます。
その途中、もうひとつの出会いがありました。バイク屋さんの建物の前で話し込んでいるおじいちゃんが気になりまして。「んーー??」という違和感。いや、既視感があったのです。どうして既視感があるのだろうと、通り過ぎたあと、カブを停めて考えました。「安芸高田市…おじいちゃん…もしかして…」と、ここで思い浮かんだのは、撮らせてもらったことのあるおじいちゃんのこと。前回の市町村一周の旅で、確かこの近辺で、おじいちゃんを撮らせてもらったのです。もしかしてその人かもしれない…。と、ブログの過去の記事を辿ってみると、やはりそのおじいちゃんっぽい。ここでカブを停めて、不審者同然ですが、すみませんー! と思い切って声をかけました。ブログの写真を見てもらい、「これ、おじいさんですかね…?実は、6年前にもお会いして、写真を撮らせてもらったことがあるのですが…」と。
おじいちゃんは写真を見て、「んーー、これは、わしじゃのう。でも、覚えてないなあ笑」と笑いました。6年前は、おじいちゃんが声をかけてくれたんですよね。でもとにかく、6年前も完全な偶然だったのに、またこうして出会えるなんて、奇跡のように感じられて。また写真を撮らせてもらったのでした。やっぱり、撮らせてもらったことのある方は、記憶に濃く残っているのかもしれないなあと思いました。あとから振り返る機会もありますから。
さて、そのあといよいよ、花田植を見学します。待ち時間がかなり長かったので、うどんを食べて本を読んでゆっくり待機。その間、ずっと安芸高田市の歌が大音量で流れていました。
そして、定刻どおり神事が執行され、牛さんが二頭やってきて田んぼの中をずんずん歩き、やがて早乙女さんや、囃し方の方々の入場です。歌と曲が始まるとリズムに合わせて、早乙女さんたちが右、左と植えていきます。そして、太鼓の方たちは踊りながら、バチを空へ投げたり、向かい合って投げ合ったり、かっこいいパフォーマンスなのでした。地域によって、振り付けも違うのだと。いやあ、貴重な機会に恵まれて、すごくありがたくうれしい時間でした。
安芸高田市で最後に訪れたのは、甲田町です。向原町から北進し、さほど遠くない距離で甲田町へ入りました。まずは市街地へ向かってみようと、甲田支所周辺を歩きます。熊鈴を付けた、山に向かうであろう年配の人たちがたくさん集まっていて、これからどこに行くのだろうとも。
そして、ふと花田植のポスターを見つけました。広島といえば花田植だよなあ。一度、北広島町の「壬生の花田植」を見たことがあって、いい機会だったなあと思い返していたのですが、よく見ると、甲田町でひらかれる花田植の日付が、今日ではありませんか! まったくノーマークでびっくり。これは、行こう! とすぐに今日の計画を変えました。午後、人にお会いする予定があったので、それに間に合えば大丈夫だと。会場に向かって行きます。
その途中、もうひとつの出会いがありました。バイク屋さんの建物の前で話し込んでいるおじいちゃんが気になりまして。「んーー??」という違和感。いや、既視感があったのです。どうして既視感があるのだろうと、通り過ぎたあと、カブを停めて考えました。「安芸高田市…おじいちゃん…もしかして…」と、ここで思い浮かんだのは、撮らせてもらったことのあるおじいちゃんのこと。前回の市町村一周の旅で、確かこの近辺で、おじいちゃんを撮らせてもらったのです。もしかしてその人かもしれない…。と、ブログの過去の記事を辿ってみると、やはりそのおじいちゃんっぽい。ここでカブを停めて、不審者同然ですが、すみませんー! と思い切って声をかけました。ブログの写真を見てもらい、「これ、おじいさんですかね…?実は、6年前にもお会いして、写真を撮らせてもらったことがあるのですが…」と。
おじいちゃんは写真を見て、「んーー、これは、わしじゃのう。でも、覚えてないなあ笑」と笑いました。6年前は、おじいちゃんが声をかけてくれたんですよね。でもとにかく、6年前も完全な偶然だったのに、またこうして出会えるなんて、奇跡のように感じられて。また写真を撮らせてもらったのでした。やっぱり、撮らせてもらったことのある方は、記憶に濃く残っているのかもしれないなあと思いました。あとから振り返る機会もありますから。
さて、そのあといよいよ、花田植を見学します。待ち時間がかなり長かったので、うどんを食べて本を読んでゆっくり待機。その間、ずっと安芸高田市の歌が大音量で流れていました。
そして、定刻どおり神事が執行され、牛さんが二頭やってきて田んぼの中をずんずん歩き、やがて早乙女さんや、囃し方の方々の入場です。歌と曲が始まるとリズムに合わせて、早乙女さんたちが右、左と植えていきます。そして、太鼓の方たちは踊りながら、バチを空へ投げたり、向かい合って投げ合ったり、かっこいいパフォーマンスなのでした。地域によって、振り付けも違うのだと。いやあ、貴重な機会に恵まれて、すごくありがたくうれしい時間でした。
というわけで、今日の散策はここまで。このあと東広島市へと向かっていったのですが、数日間、東広島市に滞在していたので、まとめて記事を更新できたらと思います。東広島市はぼくが通っていた大学のあるまち。やっぱり、うれしいですよね。
本日のひとこと
花田植がはじまる前の司会進行で、「次は、安芸高田市長のご挨拶です」とアナウンスされたとき、教育委員会の方が代理でご挨拶されたのですが、一瞬、会場の空気がビュンー! と揺れ動いた気がしました。
花田植がはじまる前の司会進行で、「次は、安芸高田市長のご挨拶です」とアナウンスされたとき、教育委員会の方が代理でご挨拶されたのですが、一瞬、会場の空気がビュンー! と揺れ動いた気がしました。
旅を応援してくださる方へ
今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
写真集の商品ページはこちら
(終わり。次回へ続きます)
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