今日までの旅メーター
訪れた政令指定都市の区の数 【59/175】
訪れた旧市町村の数【545/2,093】 総計【604/2,268】スーパーカブの総走行距離
16410km
合併数がいちばん多い新潟の旅へ。大きな村上市を巡ろう。(2023年10月13日(金)―190日目)
長い東北の旅を終えて、いよいよ新潟県にやってきました。新潟県は平成の大合併で合併したまちの数が全国でいちばん多く、今回は新潟県だけでも100ほどのまちを巡る予定です。その中でも最初に訪れた村上市は、新潟県内最大の面積を誇る市。大きな面積を持つ朝日村や山北町と合併したことで、ぐんと広いまちへと変わりました。今では全国1700以上ある市町村の中で、17番目に大きな市町村です。
村上市では、知り合いの方のおうちに滞在させていただきました。ほんとうに温かなご家族で、ご主人とは夜も遅くまで話し込んでしまって、このブログの記事の更新もそっちのけだったわけです。たのしくて時間を忘れられることって、ありがたいですよね。
それでは、振り返っていきましょう。
旧山北町(村上市)
昨日、山形県鶴岡市から国道7号線を通って、新潟県村上市の旧山北町に入りました。旧山北町の市街地から村上市街地は40kmほどの距離があり、集落は黒い屋根の昔ながらの家並みが多く、日本海らしさを感じます。海岸線沿いを観光船で巡る「笹川流れ」も有名で、道の駅から海を眺めていると、海上を走る船が夕日に照らされていました。
旧朝日村(村上市)
翌朝に訪れたのは、旧朝日村。村上市で滞在中に話を聞いていると、旧朝日村や旧山北町と合併して、村上市が山形県との県境になったのは、すごく不思議な感覚だと聞きました。旧朝日村は特に面積が広く、県境にまたがる朝日連峰を有します。それでも旧朝日村の市街地は思いのほか空が広くて、急峻な山に囲まれた盆地のようでした。
三面川を進み、縄文の里を目指していくと、途中で明らかに気温が下がって一気に寒く。やはり場所によって、特に山が近づけば気温がずいぶん変わるものだと感じられます。
旧荒川町(村上市)
今度は村上市を跨いで、旧荒川町へ向かいました。名前の通り、まちの北側には荒川が流れています。坂町駅や荒川支所など、市街地を散策しました。荒川沿いで原付を停めると、水鳥たちが気持ちよさそうにゆったり過ごしていて、なんだか羨ましいなと思ったりしながら。
旧神林町(村上市)
次に訪れたのは、旧神林町です。3kmも続く壮大な松林を持つ、お幕場森林公園を訪れました。お幕場と聞くと江戸のようなイメージですが、村上藩当時の殿様や奥方、奥女中の人々の行楽の場として使われていたそうです。一度松林に入ると、360度松林で、案内板がなければ完全に迷ってしまう世界でした。松林で迷うって、ものすごい木の本数だなと。少し離れた先には大池もあり、冬には白鳥たちが飛来するそうです。
そうそう。粟島へ行く岩船も同じ地域に位置していますが、10月18日からは神輿や屋台が練り歩く岩船大祭が開かれます。7月にひらかれる村上大祭の話を聞いていると、村上市の方々にとってお祭りは大事な存在だと感じますし、きっと岩船地域でもまもなくハレの声が響くのだろうなあと、想像するばかりです。
村上市
村上市では昨晩、お世話になっている方に日本海沿いの瀬波温泉に連れて行ってもらいました。瀬波温泉は市街地からも近くて、身近なところに温泉があることって最高だあと、湯船に浸かりながら、声が漏れます。
そして、今日は村上城跡を訪れました。城跡への山道は若干でこぼこしている上に、かなり勾配もあって、ぜえぜえ言いながら登っていきます。ようやく辿り着いた本丸は跡だけですが、立派な石垣は多く残されており、山城としての力強は健在。村上市街地を一望することもでき、さらに青空の日でしたから、疲れが吹っ飛ぶような爽快さももたらしてくれたのでした。
村上大祭の山車が展示されているおしゃぎり会館や、千年鮭きっかわにも訪れました。今回お世話になっている方も村上のお祭りが大好きで、今年は4年ぶりの通常開催だったことを楽しそうに教えてくれたので、会館を訪れて見る展示や映像もワクワクです。きっかわの店内には鮭が天井にずらりと吊るされていて、圧巻でした。今までに見たことがない景色。小窓から部分的に日差しが差し込み、鮭の皮や歯が照らされている。独特の鮭の香りも部屋に漂っている。そのあとに幾つかの商品を試食すると、またそれが美味しくて。村上市の鮭が全国に認められている理由が、たしかにある気がしました。
というわけで、今日の散策はここまで。同じ村上市でも、山側と海側で雰囲気は異なりますし、祭りや鮭の文化、まちの特色に触れられたこともうれしかったです。何より、今回は地元の方にお世話になったので、そこで聞く話が楽しくありがたいですし、暮らしがあることを、肌で感じたのでした。
瀬波温泉で、露天風呂に入るときに足を滑らせてしまって、バッシャーン!と。無傷でしたが飛び込み失敗した人みたいで、湯船にいた一人のお兄さんにすごく謝った。
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今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
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