今日までの旅メーター
訪れた政令指定都市の区の数 【49/175】
訪れた旧市町村の数【432/2,093】 総計【481/2,268】スーパーカブの総走行距離
12030km
洞爺湖と、奥洞爺への旅。(2023年8月29日(火)―145日目)
奥尻島から戻って、旅を再開している。移動距離が長い分、1日に訪れる旧市町村の数は減るが、やることは今までと変わらない。
昨日と今日で、洞爺湖町と伊達市の旧市町村を訪れた。洞爺湖町は、旧虻田町と旧洞爺村が合併しているけれど、大きな洞爺湖を1/4ずつ分割した形だったのだと知る。ふたつで約1/2、さらに残りの1/2は壮瞥町だ。訪れる分には、洞爺湖だとわかればいいのだけれど、土地の分かれ方を知ると、まちの成り立ちも感じられる。
それでは、振り返ってみよう。
旧虻田町(洞爺湖町)
もし、まちの名前が洞爺湖町なら、すぐに湖を想像するだろう。でも、旧虻田町の中心部のそばは、湖ではなくて内浦湾の海だ。中心部と海の距離が近いことにも驚いた。洞爺湖は山に囲まれたイメージなのに、実は洞爺湖の南端と海は、5kmほどしか離れていない。
旧洞爺村(洞爺湖町)
今まで洞爺湖の名前を聞いたら、長いトンネルを抜けてまもなく、湖の南側の観光地になっているエリアを想像していた。しかし、旧洞爺村は湖の北西から北東にかけて広がっている。洞爺総合支所が位置する場所も、洞爺湖のほぼ真北なのだ。
昨日は有名なサイロ展望台を訪れて(ギリギリ旧洞爺村に位置する)、今日は洞爺総合支所の周辺を散策した。丸い洞爺湖も、時計の針の何時の場所にいるかで見えてくる姿が少しずつ違う。11時の針の辺り、今朝はうっすらと雲が広がっている中、やわらかい光が注がれて、小さな丘が湖面に写っていたのだった。
伊達市
伊達市は名前の通り、仙台藩の流れをくむ亘理伊達家が、戊辰戦争後に移住して開拓を行なった。まちの中心部を訪れると、建物が黒のシックな調子に統一されている。江戸時代以降に開拓された土地だけれど、城下町風なのは伊達家の開拓による偉大さか。全国にあるスーパーのA-COOPは、オレンジと緑色を基調とした外観をしているけれど、伊達市では黒色のA-COOPだった。そのことには結構驚いてしまった。
2006年、旧大滝村と合併(編入)をしているので、まずは伊達市の中心部を訪れた。
旧大滝村(伊達市)
伊達市街地から北上することおよそ30km。旧大滝村は、壮瞥町を挟んで伊達市の飛び地になっている。観光資源や財政、土地にはいろんな歴史があるから、壮瞥町が合併しなかったのではないか。と、調べていくと、おおよそまちがっていないような筋だった。2006年に、旧大滝村は伊達市へ編入している。
旧大滝村の総合支所前に、食堂があった。食事処「和楽来」で昼食にする。店内に貼られたポスターのひとつに、大きな文字で「奥洞爺」と書かれたものがあって、初めてその呼び名を知った。壮瞥町と伊達市大滝区(旧大滝村)を流れる、長流川沿いの壮瞥温泉・蟠渓温泉・北湯沢温泉があるエリアを、奥洞爺と呼ぶそうだ。
名前の通り、いくつか滝を有する旧大滝村だが、今回は三階滝へ行ってみることにした。なるほど、滝の流れが三段飛びのように段々状になっている。ひとりでたっぷりマイナスイオンを吸っていたところ、駐車場に戻るタイミングで、30人ほどの団体客がぞろぞろとやって来た。バスの札には日帰り癒しツアーみたいなことが、書いてあったような。
と、今日の散策はここまで。
奥尻島での時間。
昨日までの2泊3日で、奥尻島を訪れていた。奥尻島、奥尻ゲストハウスimacocoさんは大好きな場所だ。旧市町村一周のルートに含まれていないので、どうしようかと少しだけ迷ったけれど、でも、自分の中で答えはわかってた。行きたいに決まっている。次にいつ、ここまで来られるかわからないのだから。
奥尻島に訪れるのは3回目。ゲストハウスのオーナーご家族をはじめ、今までの訪問で知り合った方もいて、懐かしい再会もあった。初めましての方ももちろんいたけれど、ここにやって来る人たちは、おしなべていい人たちばかりだ。2日目の夜は、ゲストさんたちのBBQに混ぜてもらった。「旅をしていると、そういうイベントもあるんでしょう?」と思うかもしれないが、大勢でのBBQは、旅をスタートさせて140日で、初めてだった。
あと、奥尻島を訪れた初日が誕生日だった。あまり誕生日を特別に捉えすぎなくてもいいと思って、ゲストハウスさんにも何も言わずに来た。何も言わないけれど、気づいて誕生日を祝って欲しいみたいな厭わしい気持ちも、心の中で限りになくゼロにしていた(なかなか消えないのよね、この気持ち)。ただ、ゲストハウスに着いたとき、ご家族のお子さんは3兄妹なのだけれど、いきなり、ハッピーバースデーを歌ってくれた。尻もちついた。なんて優しさだろう。しみじみ嬉しかった。
旧大滝村の食堂“和楽来”さんで、お会計のあとに「素敵なお店の名前ですね」と言ったら、ウフフと控えめなお母さんが笑ってくれた。
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今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
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