今日までの旅メーター
訪れた政令指定都市の区の数 【44/175】
訪れた旧市町村の数【284/2,091】 総計【328/2,266】スーパーカブの総走行距離
6820km
2023年6月29日(木)伊達市の小さな旧町や、飯坂温泉へ。(日本一周84日目)
昨日は二本松市の岳温泉を訪れたあとも土砂降りで、雨がざあざあ降る中で移動した。夜も土砂降りだった。でも、梅雨の季節なのだから普通である。そして、今日は朝7時過ぎに出発した。雨は止んでいて、空が明るい。よかった。最近は天気予報が当てにならないから。
旧飯野町(福島市)
さて。今日は福島市と伊達市を巡っていく。最初にやって来たのは福島市の旧飯野町。UFOの目撃情報が多いことで有名で、UFOの資料館もある。最近は芸能人も取材で訪れていたそうだ。ただ、気になりはするけれど、今回UFOはいいかなあと思って「花やしき公園」に伺うと、今の時期は閉まっていて、春限定で開かれているとのことだった。入り口で地元のお母さんに教えてもらった。
というわけで、旧飯野町のまちなかを散策することにした。
旧月舘町(伊達市)
次にやって来たのは伊達市。伊達市では伊達郡の5つの町が2006年に合併した。地図を見ると、小さな町がいくつも合わさったのだなあと思う。そして、最初は旧月舘町へ。
家の周りの草を刈っているお母さんがいたけれど、静かな時間だった。歩くと少し緊張するみたいな。
旧霊山町(伊達市)
次にやってきた旧霊山町は、名前の通り「名峰・霊山(りょうぜん)」が有名だ。国の史跡や名勝に指定されている。今回山には登らずに、まちの中と霊山神社へ訪れた。
そして、霊山神社へ向かった。カブのギアが1のままで、ギュインギュインと急な坂を登って着いた。
駐車場に、軽トラがたくさん止まっているなあとは思ったけれど、おじいちゃんたちの軽トラだ。
茅の輪をくぐったことは何度もあるけれど、つくっているところを見るのは初めてだった。みなさん慣れた手つきで、と言うのは簡単だけれど、ほんとうに慣れた手つきで茅を巻き上げ、括り、ハサミで切り、などとみるみるうちに出来上がっていた。
霊山をいつかは登ってみたいなと、神社を参拝してさらに気持ちがおおきくなった。
旧梁川町(伊達市)
次にやって来たのは旧梁川町。「やながわ」と読む。伊達市を巡ってみて、旧梁川町へ向かったあたりから、やはり隣町までの距離が近いのだなと感じた。ほかの旧市町村ではもう少し移動する感覚があったけれど、伊達市は近い。つまり、伊達郡では小さな町が独立して残っていたのだなあと。
そ、れ、が。おにぎり、すんごく美味しかった。出汁が効いてて。「ももどら」も、最高だった。アイスそのものが美味しくて、そこにほんのり桃の香りがした。美味しいっていいな。
旧保原町(伊達市)
次にやってきたのは旧保原町。伊達市役所は旧保原町に位置している。
高子岡城跡は伊達氏のはじまりの地だ、ということで気になって訪れた。伊達氏といえば、初代仙台藩主の伊達政宗が一番有名だけれど、政宗は伊達家17代当主なのだから、歴史はとても長い。そして、その伊達市のスタートが、ここなのだ。
旧伊達町(伊達市)
そして、次にやってきたのは旧伊達町へ。名前はいちばん伊達市を背負っている感じだけれど、実は面積そのものは、合併した5町の中で最も小さい。
けれど、伊達町の存在はぼくにとっておおきい。何を隠そう、高校野球好きとして、名門・聖光学院があるから。聖光学院のユニホームはブルーが印象深いけれど、それに加えて、左肩に刺繍された「伊達市」の文字が目に焼き付いていた。「聖光学院は、伊達市にあるんだよなあ」と。
でも、高校周辺は下校する生徒がいて、ぼくは不審者極まりないので、「高校はここにあるんだなあ」とそのまま通り過ぎた。いや、それこそ不審者っぽいけれど。
ちなみに、ほぼ日の永田さんがかつて福島県の高校野球を取材した『福島の特別な夏。』は、ほんとうに大好きな連載だ。
福島市
というわけで、伊達市の5町を巡ったあと、福島市へやって来た。おおきな市なので、どこへ訪れるか絞る必要がある。ただ、今回訪れてみたい場所ははっきりしていて、「飯坂温泉」だった。
ぼくが上京して日が浅い頃、仕事をくださった方がいて、その方の出身地が飯坂温泉だった。昭和時代の思い出話をしてくれたり、フィルム写真を見せてくれたり、いつか行ってみたいなあという気持ちが芽生えていた。
そのときがきたのだ。
堀切家はかつての豪商だったわけだけれど、福島の地域経済に貢献し、衆議院議長や東京市長などの財界人や、政界人も輩出した。
ついに飯坂温泉に入ることができた。福島県で温泉に入るのも初めてだった。
館内は新しくて天井も高かった。浴槽はふたつで、ひとつが「温(ぬる)い」で42度、もうひとつが「熱い」で45度。ちょっと待った。42度がぬるいって、どういうことだ。ぼくは42度ぐらいが、熱いけれど好きだと感じる温度なので、そっちに浸かった。45度は熱くて入れなかった。45度のお湯に入れる人はすごい。
しかし、そういうことはさておき、飯坂温泉の温泉に入っているという喜びで、無事に来れてよかったなあと思うばかりだった。
飯坂温泉の波来湯を出たあと、「ごろごろ」ではなく、「カリカリィ!」という、雷の音のジャンルの中でも、やばいやつだという音が鳴った。急いで出発して、間一髪だった。
というわけで、今日の散策はここまで。福島市内のゲストハウスにチェックインできた。明日からの予定は天気を見つつ、無理なく、それでもしっかり進んでいきたい。
最近は雨、晴れ、雨、晴れ、とルーレットみたいな感じです。
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今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
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