
今日までの旅メーター
訪れた政令指定都市の区の数 【171/171】
訪れた旧市町村の数【2083/2,105】 総計【2254/2,276】スーパーカブの総走行距離
47851km

今日の旅先のこと
石川県の旅も終盤に差し掛かってきました。そして、今日は時間帯によって吹き飛ばされそうな風が吹くことも。もしスーパーカブの旅なら断念したであろう雨風でした。なかなか経験したことがないぐらい。でも、急に天気が回復して、時には晴れ間も見えて。とても不思議な一日。それでは振り返っていきましょう。
七尾市(1/7)
昨晩は和倉温泉の民宿で一泊しました。朝ごはん付きで、お給仕をしてくださったお母様方の心配りがあたたかくて。どうしてそんなに細かなところが見えているのだろう。じぶんはまだまだいろいろと見えていないのだろうなぁ、と。
そして、朝はまず、和倉温泉の周辺を散策です。直前まで降っていた雨も、散策のときには止んでくれました。温泉街の中心には「ここが総本山です!」と言わんばかりの立派な総湯があり、朝8時半ですが、地元の人たちが出入りしている様子でした。朝風呂をするわけですから、やっぱり観光地でもありつつ、地元の方たちにとっての場所でもあるのだろうなあと。
温泉街ではもちろん、すべてのお宿が営業できているわけではなく、休業しているかもしれない建物もありました。でも、温泉街としての雰囲気は深々と感じられて、あらためてゆっくり来たいなあと。
また、最後に能登島へ向かう前に、七尾駅周辺も散策しました。長谷川等伯の銅像を近くで見ることができて、うれしかったり。国宝『松林図屏風』の作者であります。
七尾市(1/7)
昨晩は和倉温泉の民宿で一泊しました。朝ごはん付きで、お給仕をしてくださったお母様方の心配りがあたたかくて。どうしてそんなに細かなところが見えているのだろう。じぶんはまだまだいろいろと見えていないのだろうなぁ、と。
そして、朝はまず、和倉温泉の周辺を散策です。直前まで降っていた雨も、散策のときには止んでくれました。温泉街の中心には「ここが総本山です!」と言わんばかりの立派な総湯があり、朝8時半ですが、地元の人たちが出入りしている様子でした。朝風呂をするわけですから、やっぱり観光地でもありつつ、地元の方たちにとっての場所でもあるのだろうなあと。
温泉街ではもちろん、すべてのお宿が営業できているわけではなく、休業しているかもしれない建物もありました。でも、温泉街としての雰囲気は深々と感じられて、あらためてゆっくり来たいなあと。
また、最後に能登島へ向かう前に、七尾駅周辺も散策しました。長谷川等伯の銅像を近くで見ることができて、うれしかったり。国宝『松林図屏風』の作者であります。













旧田鶴浜町(七尾市)(2/7)
ここからは車に乗って移動します。次に向かったのは、旧田鶴浜町。和倉温泉からは5km、車で10分ほどの距離です。
田鶴浜駅や、その周辺を散策してみます。震災で崩れてしまった家屋にはビニールシートがかけられていて、そのまま残っている建物も少なくはありませんでした。ただ、一概にまちが全体そうなのではなく、部分的なものです。とはいえ、部分的だから、と言ってしまえるものではまったくありません。更地になっている土地もありました。とにかく知らないところで、そういうことが進んでいる、ということです。
また、田鶴浜野鳥公園にも訪れてみると、見学可能な木造小屋が。そこから水辺を眺めることもでき、落ち着いた時間が流れていました。張られていたポスターを見ると、かなり昔から小屋もあったのだなあと。
ここからは車に乗って移動します。次に向かったのは、旧田鶴浜町。和倉温泉からは5km、車で10分ほどの距離です。
田鶴浜駅や、その周辺を散策してみます。震災で崩れてしまった家屋にはビニールシートがかけられていて、そのまま残っている建物も少なくはありませんでした。ただ、一概にまちが全体そうなのではなく、部分的なものです。とはいえ、部分的だから、と言ってしまえるものではまったくありません。更地になっている土地もありました。とにかく知らないところで、そういうことが進んでいる、ということです。
また、田鶴浜野鳥公園にも訪れてみると、見学可能な木造小屋が。そこから水辺を眺めることもでき、落ち着いた時間が流れていました。張られていたポスターを見ると、かなり昔から小屋もあったのだなあと。











旧中島町(七尾市)(3/7)
次に向かったのは、旧中島町。まずは能登演劇堂の周辺へ訪れてみます。日本で唯一、自然と舞台が一体となった演劇専用ホールです。仲代達矢さんが主宰する「無名塾」が舞台公演の中心となっているようで、ポスターを拝見すると、仲代さんご自身も演じられるのだと。外観しか訪れることができませんでしたが、間違いない場所だろうなぁと、いつか演目を見に行きたいものです。
また、田んぼと集落の風景を抜けて、「中島祭り会館」へ。中島地区に伝わる複数のお祭りが紹介されていて、赤い旗を掲げて歩く枠旗行事はこの地区にしかないものだと。建物の中に、その赤い旗も展示されていたのですが、なんと高さは20mから23m。しかも、重さは1トン!?(聞いた限りでは) すごいですよねえ。
次に向かったのは、旧中島町。まずは能登演劇堂の周辺へ訪れてみます。日本で唯一、自然と舞台が一体となった演劇専用ホールです。仲代達矢さんが主宰する「無名塾」が舞台公演の中心となっているようで、ポスターを拝見すると、仲代さんご自身も演じられるのだと。外観しか訪れることができませんでしたが、間違いない場所だろうなぁと、いつか演目を見に行きたいものです。
また、田んぼと集落の風景を抜けて、「中島祭り会館」へ。中島地区に伝わる複数のお祭りが紹介されていて、赤い旗を掲げて歩く枠旗行事はこの地区にしかないものだと。建物の中に、その赤い旗も展示されていたのですが、なんと高さは20mから23m。しかも、重さは1トン!?(聞いた限りでは) すごいですよねえ。
お祭りに関する18分の映像も見て、猿田彦の不思議な舞いだったり、神さまと人間のつながりだったり、昔から大切にしている心が、お祭りを通して引き継がれているように感じられました。












旧鹿西町(中能登町)(4/7)
ここからは、中能登町へと向かっていきます。30kmほど一気に移動したのですが、風がものすごいことになってきました。さらには雨も。ザァアアと暴風雨がやってきては止む、という感じに。
また、市街地を散策する中で、黒い瓦屋根の家も多かったですが、そうではない新しいタイプ家も少なくないと思いました。全体的にひっそりとしていて、低い山に囲まれた独特な雰囲気も感じつつ。
それにこの辺りの地形について、地図を見ても、直接訪れてみてもあまり見慣れない感じだったので調べてみると、「邑知潟溝帯」という地形とのことでした。すなわち断層帯が細長く広がっていると。そして、市街地はその断層帯と山の境界部に広がっているようでした。
ここからは、中能登町へと向かっていきます。30kmほど一気に移動したのですが、風がものすごいことになってきました。さらには雨も。ザァアアと暴風雨がやってきては止む、という感じに。
また、市街地を散策する中で、黒い瓦屋根の家も多かったですが、そうではない新しいタイプ家も少なくないと思いました。全体的にひっそりとしていて、低い山に囲まれた独特な雰囲気も感じつつ。
それにこの辺りの地形について、地図を見ても、直接訪れてみてもあまり見慣れない感じだったので調べてみると、「邑知潟溝帯」という地形とのことでした。すなわち断層帯が細長く広がっていると。そして、市街地はその断層帯と山の境界部に広がっているようでした。









旧鹿島町(中能登町)(5/7)
次に向かったのは、旧鹿島町。先ほどの旧鹿西町とは地溝帯の逆側に、主な集落が広がっていました。とはいえお互いの距離はとても近いです。
その山の裾野に広がる集落をぐるっと歩いていくと、緩やかな斜面になっていて、もっともひらけた土地には田んぼが。また、特に小学校の近くの通りの雰囲気が好きで、桜並木もまだギリギリ残っており、土地に染み込んだ時間を感じるなあと。
凹部にあたる田んぼエリアからは山の麓の集落が小高いところにあるとは感じませんでしたが、逆に集落までやってくると、ちょっと小高くて標高差があるのだなあと、印象の違いもありました。
次に向かったのは、旧鹿島町。先ほどの旧鹿西町とは地溝帯の逆側に、主な集落が広がっていました。とはいえお互いの距離はとても近いです。
その山の裾野に広がる集落をぐるっと歩いていくと、緩やかな斜面になっていて、もっともひらけた土地には田んぼが。また、特に小学校の近くの通りの雰囲気が好きで、桜並木もまだギリギリ残っており、土地に染み込んだ時間を感じるなあと。
凹部にあたる田んぼエリアからは山の麓の集落が小高いところにあるとは感じませんでしたが、逆に集落までやってくると、ちょっと小高くて標高差があるのだなあと、印象の違いもありました。











旧鳥屋町(中能登町)(6/7)
役場に着いたタイミングで、嵐のような雨風になったので休憩しました。これまで嵐のとき、カブだと結局ずぶ濡れでしたから、レンタカーという存在の偉大さを感じるばかりです。
ちょっと小ぶりになったタイミングで、散策を再開です。やはり元々まちが形成されていったエリアは山の麓だと感じられて、やや小高く坂道もあります。昔ながらの住宅地は道も細くカーブも多い感じでした。
ただ、景色のひらけた田んぼ側はより新しい住宅も広がっていて、年代ごとに求められるものがいろいろと違うのだろうなあと。
役場に着いたタイミングで、嵐のような雨風になったので休憩しました。これまで嵐のとき、カブだと結局ずぶ濡れでしたから、レンタカーという存在の偉大さを感じるばかりです。
ちょっと小ぶりになったタイミングで、散策を再開です。やはり元々まちが形成されていったエリアは山の麓だと感じられて、やや小高く坂道もあります。昔ながらの住宅地は道も細くカーブも多い感じでした。
ただ、景色のひらけた田んぼ側はより新しい住宅も広がっていて、年代ごとに求められるものがいろいろと違うのだろうなあと。










旧能登島町(七尾市)(7/7)
最後に向かったのは、能登島です。合併以前は島全体がひとつのまちだったと。能登島には前回の市町村一周から何度か訪れたことがあったのですが、今回は初めて「のとじま水族館」にも訪れてみることにしました。今年の3月22日に、全面営業再開したのです。
巨大な水槽を優雅に泳ぐジンベイザメはもちろん、動線に沿っていろんな魚と出会えてウキウキする館内でしたし、震災後に水族館が直面したことなども展示として紹介されていて、飼育員さんのことばを読んでいると、じぶんは知ったかぶりなだけで、知らないことがいっぱいあるのだなあと。
そして、運よくイルカショーにも間に合って、イルカの華麗なジャンプなども見ることができました。
ただ、とにかく感動したのは飼育員さんの声でした。天気は荒れに荒れ、外はものすごい暴風雨で、飼育員さんの立っているプールは屋外で、ずぶ濡れでした。でも、そんなことを微塵も感じさせない澄んだ声の張りで、「この度はお足元の悪い中、最後までイルカショーをご覧いただき、ほんとうにありがとうございました!!」と、心から明るい声が響いて。飼育員さんこそ寒いはずなのに、そんなそぶりを一切見せない様子に、なんてプロフェッショナルなのだろうと。水族館のことがとても好きになりましたし、姿勢として、ああいうかっこいい人になりたいと、ものすごく背筋が伸びる思いでした。
また、友人のおうちがあった場所にも行ってみたのですが、なかなか見つからなくて、「あれ、ということは、無くなったのか……」と。確証はないのですが、おそらく更地になっていました。震災後に半壊してしまった、ということまでは知っていたけれど、そうやって土地は変化していくのかと。心の中で、いろんな感情が渦巻くばかり。
最後に向かったのは、能登島です。合併以前は島全体がひとつのまちだったと。能登島には前回の市町村一周から何度か訪れたことがあったのですが、今回は初めて「のとじま水族館」にも訪れてみることにしました。今年の3月22日に、全面営業再開したのです。
巨大な水槽を優雅に泳ぐジンベイザメはもちろん、動線に沿っていろんな魚と出会えてウキウキする館内でしたし、震災後に水族館が直面したことなども展示として紹介されていて、飼育員さんのことばを読んでいると、じぶんは知ったかぶりなだけで、知らないことがいっぱいあるのだなあと。
そして、運よくイルカショーにも間に合って、イルカの華麗なジャンプなども見ることができました。
ただ、とにかく感動したのは飼育員さんの声でした。天気は荒れに荒れ、外はものすごい暴風雨で、飼育員さんの立っているプールは屋外で、ずぶ濡れでした。でも、そんなことを微塵も感じさせない澄んだ声の張りで、「この度はお足元の悪い中、最後までイルカショーをご覧いただき、ほんとうにありがとうございました!!」と、心から明るい声が響いて。飼育員さんこそ寒いはずなのに、そんなそぶりを一切見せない様子に、なんてプロフェッショナルなのだろうと。水族館のことがとても好きになりましたし、姿勢として、ああいうかっこいい人になりたいと、ものすごく背筋が伸びる思いでした。
また、友人のおうちがあった場所にも行ってみたのですが、なかなか見つからなくて、「あれ、ということは、無くなったのか……」と。確証はないのですが、おそらく更地になっていました。震災後に半壊してしまった、ということまでは知っていたけれど、そうやって土地は変化していくのかと。心の中で、いろんな感情が渦巻くばかり。













というわけで、今日の散策はここまで。ものすごく天気の変化が大きかった一日ですが、無事に終えられてほんとうによかったです。石川県の旅は、明日で最後の予定です。
本日のひとこと
当日は能登島とつながっている2つの橋のうちのひとつがまだ通行止めでしたが、今年の6月から通行が再開されたとのことでした。
当日は能登島とつながっている2つの橋のうちのひとつがまだ通行止めでしたが、今年の6月から通行が再開されたとのことでした。
旅を応援してくださる方へ

今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
写真集の商品ページはこちら
(終わり。次回へ続きます)
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