ふるさとの手帖

市町村一周の旅

滋賀県へ。ここからはレンタカーの旅。【旧市町村一周の旅(滋賀県)|4月9日―734日目】

滋賀県へ。ここからはレンタカーの旅。【旧市町村一周の旅(滋賀県)|4月9日―734日目】

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【171/171】

171/171
100.00%
訪れた旧市町村の数【2041/2,101】
2041/2101
97.14%
総計【2212/2,272】
2212/2272
97.36%

スーパーカブの総走行距離
47851km

近江八幡市→旧安土町→旧中主町→旧野洲町→旧石部町→旧甲西町→旧水口町、の7つ。
今日の旅先のこと
4月7日に岡山県の旅を終えて、残すところ滋賀県、石川県、沖縄県、鹿児島県の4県となりました。ここからは、スーパーカブでの移動はさすがに厳しいので、それぞれの土地でレンタカーを借りての旅です。

そうなると、考えるべきことは一気に増えます。出費が大幅に増えてしまうことはもちろん、事前にレンタカーを確保しておかないと、どうしようもないですから、このレンタカーの旅をはじめる前に、4県のスケジュール、約2週間分をすべて組みました。

県と県同士では電車、新幹線、飛行機などの移動時間もすべて考える必要があったので、むずかしかったですし、途中で何かトラブルが起きると、そのスケジュールが水の泡に‥‥となりますから、もっと出費も労力もかかってしまいます。

そういう不安を感じつつ、不安だと感じすぎても仕方がないので、「なんとかなりますように、よろしくお願いします!」という気持ちで、4月8日に滋賀県の近江八幡市にやってきました。駅前で一泊し、翌朝からのスタートです。それでは振り返っていきましょう。


近江八幡市おうみはちまんし(1/7)
近江八幡駅近くの宿で一泊し、朝から駅近くのレンタカー屋さんで車を借りる予定だったので、その前の朝6時ごろに駅前を散歩しました。駅から市役所ぐらいまでのエリアは落ち着いた暮らしが広がっていて、およそ昭和から平成にかけてぐらいの家並みに感じられます。駅の裏手にはイオンもあって、生活の起点にもなっているのかなと。

さて、その後、レンタカーを借りました。自転車置き場と同じ場所で、受付のお母さんはレンタカーだけではなく、自転車の管理もしていて、やってきた高校生ととても明るく挨拶をしていて、いい日常だなあと。お母さんの持っている雰囲気は、ほんとうに素敵だと思いました。

車で向かったのはすぐ近くの八幡堀。中心にある日牟禮八幡宮にご挨拶させてもらったのち、周囲を散策しました。八幡堀の周囲は桜が咲き誇り、水辺のこれ以上ない美しい風景が広がっています。ただ、歴史を辿っていくと、このお堀が埋められてしまう可能性があったということを、あるとき知りました。それを地元の方々が守ったと。そういう変遷があって、いまこの美しい風景が目の前にあるのだと思うと、心に響くばかりでした。
近江八幡駅。
日牟禮八幡宮。
暮らしが広がる。
近江八幡山です。
かわいい。

見事な季節でした。
安土町あづちちょう(近江八幡市)(2/7)
次にやってきたのは、旧安土町です。まずは安土城跡へと向かってみましょう。受付でお金を支払い、城内へ入っていきます。安土城という城跡の認識で向かいましたが、実際は摠見寺そうけんじというお寺の所有地だということも、今回知りました。

そして、かなり険しい石段を、ぐんぐん登っていきます。このとき、ありがたいことに体が軽く感じられて。これまで2年間、バイクの防具を上下に身に付けたまま一日中旅をしていましたから、いまはそれがなくて、体がすごく軽く感じるのです。どこまでも登っていけるような気がしましたが、それでもなかなか到達しないほどのハイキングのようなコースで、途中からはややバテ気味にも。

天守跡のやや下には、立派な石で囲まれた信長公の本廟ほんびょうもありました。敷地一体にピリッと結界が張られているような気配で、静かに佇んでいて。こういう場所は、観光客がたくさん集まるというよりも、このようにひっそりとあるべきだと、ぼくも思ったのでした。
旧安土町へ。
安土城跡をのぼろう。
かなり急な道を進んで行きました。
やっと着いた、という感じ。
海ではなく、琵琶湖だ。
信長公の本廟。
安土総合支所。
中主町ちゅうずちょう(野洲市)(3/7)
次に向かったのは、旧中主町。なかかな読みづらいけれど、かっこいい地名ですよね。今回は、吉川公園という琵琶湖沿いの公園へまず目指してみました。途中から琵琶湖沿いの道に入り、サイクリングしている人ともすれ違います。今日は良い天気でしたから、こういう日に琵琶湖と出会えてとてもハッピー。

そして、公園のそばには松林と琵琶湖が広がっていて、とても気持ちよかったです。琵琶湖のフチは少しだけ波があって、海とは違う不思議な揺れ方です。

その後、田んぼを抜けた先の市街地にも訪れました。昔から建っているおうちであれば、瓦屋根が多いのかな? とも感じられて、でも、まだ今回の滋賀県の旅の序盤なので、その考えは保留しておいて。その後いろいろ巡ってみて、最終的には、この地域はけっこう瓦屋根が多いのかもしれないなあと。
湖岸緑地 吉川公園。
湖の波。
合同庁舎。
落ち着いた暮らしです。
信楽焼だ。
野洲町やすちょう(野洲市)(4/7)
次に向かったのは、旧野洲町です。駅前の周辺を散策していくと、恐竜が遊具になった公園もありました。駅と市街地がギュッと集まっている感じで、さらには「近江富士」もシンボルだと紹介されていました。市街地から南東に位置する「三上山」のことで、移動中に見えた山かなあと。

野洲小学校の前に立派な桜が咲いていて、宿場町の灯籠が置かれてあり、今ある生活と、旧中山道が混ざり合っている奥ゆかしさも、個人的にはとても好きな雰囲気でした。
野洲駅。
駅前サウルス公園。
小学校の前の桜が綺麗でした。
おのりやす。
石部町いしべちょう(湖南市)(5/7)
ここからは、湖南市へと移ります。次にやってきたのは旧石部町。ここでは、石部宿という昔の旧東海道の宿場町の周辺を訪れました。ふと、先ほどの野洲では旧道が中山道だったことを思い出します。さほど離れていない距離ですが、ここは旧東海道。中山道と東海道が合流するのは草津なのですが、もう、これぐらい近い距離感なんだ、ということも感じられました。

旧石部宿の通りは、今と昔が混合している感じで、ところどころに宿場町の名残を感じることができました。すれ違った奥様が鼻歌を歌っていて、そういう日常が、いいなあと思ったり。
旧石部町へ。
お祭りだ。
今と昔が混ざったまちなみ。
昔の通り。
甲西町こうせいちょう(湖南市)(6/7)
次に向かったのは、旧甲西町です。まずは庁舎へと訪れてみて、そこから散策をはじめたのですが、駅よりも奥側に何か雰囲気を感じて、その奥側まで結構歩くけれど行ってみようと近づいてみると、そこが旧東海道の通りでした。瓦屋根の家も多かったので、納得です。つまり、線路や田んぼを挟んで、旧東海道の町並みと、新しい町並みと、それぞれあるような形でした。まちが形成された時期が違うというわけです。旧東海道の通りには桜並木も広がっていて、そこを小学生たちが下校していて、いい日常だなあと思うばかりでした。
森北公園。
東海道の雰囲気。
広々とした土地も。
甲西駅。
今年は滋賀開催なんだ。
水口町みなくちちょう(甲賀市)(7/7)
最後にやってきたのは、旧水口町です。国道1号線をビュンっと走ったわけですが、この道もスーパーカブだったら苦手だなあと。要は、スピードが速いので、車ならすごく楽だけれど、カブならプレッシャーを感じるばかりなの
です。

今回は、水口城跡の周辺を散策してみます。全体的にかなり大きなまちで、市街地では入学式が終わったあとの保護者さんや生徒さんもいらっしゃいました。昔ながらのまちなみもあって、来週末には曳山祭りも行われると。なるほど、この地域は曳山なのだなあと。曳山か、だんじりか、といった感じですかねぇ。

水口が甲賀市で最も大きな地域ですが、今まで、甲賀市では「MIHO MUSEUM」しか訪れたことがなかったので、散策だけでもとても新鮮に感じられたのでした。
水口城跡。
水口城南駅。
御本丸町。
かわいい。
というわけで、今日の散策はここまで。レンタカーの旅の初日、まずは無事に終えられてとてもホッとしました。桜と日常の美しい空間にお邪魔させてもらい、ありがたかったです。ここから、細々とがんばっていきましょう!
本日のひとこと
冬に滋賀県へ訪れようとした際は寒波で、積雪のおそれがあった(たぶん積もっていた)ので、今回のタイミングでの訪問になりました。
旅を応援してくださる方へ
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今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
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(終わり。次回へ続きます)

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