
今日までの旅メーター
訪れた政令指定都市の区の数 【170/171】
訪れた旧市町村の数【2012/2,101】 総計【2182/2,272】スーパーカブの総走行距離
47592km

今日の旅先のこと
香川県の旅も後半へと差し掛かります。この日はまんのう町や三豊市の旧市町村へ。旧財田町では、大学の後輩のご実家へお伺いさせてもらい、とても素敵な時間を過ごすことができました。記事は遅れてしまっているのですが、それでも当日のことは今もとても印象的に残っています。それでは振り返っていきましょう。
旧満濃町(まんのう町)(1/5)
8時18分に出発。朝の空は久しぶりに「晴れ!」と爽やかに呼べるような青空です。ここ数日は曇りや雨が続いていたので、シンプルにうれしいしありがたい。
最初に向かったのは、旧満濃町。泊まっていた琴平町からは近くて助かりました。こんぴら歌舞伎の気配を感じつつ旧満濃町へ向かい、市街地を散策です。前回の旅において、まんのう町では満濃池周辺を訪れていたので、暮らしを感じるのは新鮮でした。特に疏水の流れが美しく、土器川の河川敷から眺める風景も好きだったなあと。
旧満濃町(まんのう町)(1/5)
8時18分に出発。朝の空は久しぶりに「晴れ!」と爽やかに呼べるような青空です。ここ数日は曇りや雨が続いていたので、シンプルにうれしいしありがたい。
最初に向かったのは、旧満濃町。泊まっていた琴平町からは近くて助かりました。こんぴら歌舞伎の気配を感じつつ旧満濃町へ向かい、市街地を散策です。前回の旅において、まんのう町では満濃池周辺を訪れていたので、暮らしを感じるのは新鮮でした。特に疏水の流れが美しく、土器川の河川敷から眺める風景も好きだったなあと。








旧琴南町(まんのう町)(2/5)
次に向かったのは、旧琴南町。土器川を南西の上流方面へ、ずーっと進んだ先に、市街地が広がっていました。しっかりと山に囲まれていて、雰囲気は里山らしさを感じます。土器川の河川敷の桜並木がとても綺麗で、すぐそばに住宅が並んでいたりもするので、ここに住んでいる方は、桜の時期は毎日お花見できるなあ、と思ったり。
ちなみに旧琴南町からさらに南へ進むと、峠を越えて徳島県の美馬市に入ります(その途中には美味しいうどん屋さんもあります)。徳島県が案外近いのだなあということに、ここ数日驚かされるばかりです。
次に向かったのは、旧琴南町。土器川を南西の上流方面へ、ずーっと進んだ先に、市街地が広がっていました。しっかりと山に囲まれていて、雰囲気は里山らしさを感じます。土器川の河川敷の桜並木がとても綺麗で、すぐそばに住宅が並んでいたりもするので、ここに住んでいる方は、桜の時期は毎日お花見できるなあ、と思ったり。
ちなみに旧琴南町からさらに南へ進むと、峠を越えて徳島県の美馬市に入ります(その途中には美味しいうどん屋さんもあります)。徳島県が案外近いのだなあということに、ここ数日驚かされるばかりです。












旧仲南町(まんのう町)(3/5)
次に向かったのは旧仲南町。旧琴南町から満濃池のそばを通って西へ進んだ先に、落ち着いた集落が広がっていました。低い山も周囲には広がっているけれど、里山というよりも平野部という感じです。塩入駅の周辺は住宅地とその奥に広がる田んぼが印象的でした。
それに、ここまで比較的「ことでん」の路線を見る機会が多かったので、塩入駅を通過する電車が「土讃線」で三好市や高知方面と繋がっていると知って、まだ利用したことないなあと。
次に向かったのは旧仲南町。旧琴南町から満濃池のそばを通って西へ進んだ先に、落ち着いた集落が広がっていました。低い山も周囲には広がっているけれど、里山というよりも平野部という感じです。塩入駅の周辺は住宅地とその奥に広がる田んぼが印象的でした。
それに、ここまで比較的「ことでん」の路線を見る機会が多かったので、塩入駅を通過する電車が「土讃線」で三好市や高知方面と繋がっていると知って、まだ利用したことないなあと。










旧財田町(三豊市)(4/5)
次に向かったのは旧財田町。「ざいた」ではなく、「さいた」と読みます。まずは市街地へ訪れると、ゆったりとした里山で、桜も桃も明るく咲き誇っていました。徳島県との県境側の方が山は険しく、反対側はかなり低い山で、そういう地形も香川らしいというか。
次に向かったのは旧財田町。「ざいた」ではなく、「さいた」と読みます。まずは市街地へ訪れると、ゆったりとした里山で、桜も桃も明るく咲き誇っていました。徳島県との県境側の方が山は険しく、反対側はかなり低い山で、そういう地形も香川らしいというか。









そして、旧財田町ではとあるおうちにお伺いしました。大学の後輩のご実家で、旅の様子を知ってくださっていたのです。土地勘がないと選べないような、ほのぼのとした道を進み、ちょうど時間通りのタイミングでおうちへ到着すると、お母さんが外で出迎えてくださりました。
最初におうちの周りを案内してもらったのですが、広々とした庭の裏には豊かな竹林が風に揺れていて、自然そのものに囲まれていて。そして、なんと羊も一緒に住んでいました。「この風景は、二十年間ずっと変わらない風景なの」。もちろんそれは丹念な手入れがあってのことで、ほんとうに瑞々しい、美しい気配でいっぱいだなあと感動するばかりでした。
また、大学の後輩のこと思うと、卒業後も仕事で会ったことがあったのですが、これほど自然豊かな土地で育ったんだ、ということまでは想像できていませんでした。実際には、会話の中で「出身は田舎なんです!」と聞いたことはあったけれど、あくまで会話は会話で、分かったふりはできないものだなあと。「ここで小さな頃からずっと遊び回ってたの」というお母さんの話を聞いて、後輩が刻んできたものの世界が広がっていくように感じました。
ちなみに、ご両親はもともと東京で働いていた、という話もまたビックリしました。お父さんが旧財田町の出身で、最初は戻ってくるつもりはなかったと。でも、子育てをする際に戻ってきて、あっという間にいまに至ると。きっとぼくが想像もつかないような選択の連続があって、そうして、お子さんがすくすくと育って、ぼくも会わせてもらうようなご縁をいただいて、という人生の糸みたいなものを考えると、不思議だなあと思わずにはいられません。
お父さんもおうちにいらっしゃって、一緒にお話をさせてもらったのですが、話の前に「もちろん考え方は人それぞれだから」と常に前置きを置かれるとてもフラットな方で、話に吸い込まれるばかりで。お母さんの雰囲気もとっても素敵で、益田ミリさんや谷川俊太郎さんが好きということも、自分と好きな範囲が重なっていてすごくうれしかったです。
何より、忘れられないのは、いただいたお昼ごはん。もうっ、ほんっっとうに、美味しかった! 「野菜はいただいたものばかりだから」とおっしゃっていたけれど、新鮮でやさしい味がたまりません。究極だったのは今朝、おうちの竹林で採れたばかりの筍の天ぷら! 一切の苦味がなくて、噛むとスッとどこまでもやわらかく、甘みと旨みが一気に口の中に広がって、一重が二重にパッと開くような、「なんだこのおいしさは!!」という驚きでした。ほんとうにおいしいものとは、こういうものなのだなあとつくづく教えていただいたような気がします。
お昼をいただいたのち、「れいくんち」というカフェに移動して、旧豊中町(三豊市)にお住まいのお知り合いのご夫婦とも合流して、一緒にお茶をいただきました。いただいたケーキもとっても美味しくて、オーナーさんは大学の先輩にあたる方でもあったので、話を伺いながら、かっこいい生き方だなあと。いろいろな出会いの機会をいただいて、ありがたいばかりです。ほんとうにありがとうございました。
最初におうちの周りを案内してもらったのですが、広々とした庭の裏には豊かな竹林が風に揺れていて、自然そのものに囲まれていて。そして、なんと羊も一緒に住んでいました。「この風景は、二十年間ずっと変わらない風景なの」。もちろんそれは丹念な手入れがあってのことで、ほんとうに瑞々しい、美しい気配でいっぱいだなあと感動するばかりでした。
また、大学の後輩のこと思うと、卒業後も仕事で会ったことがあったのですが、これほど自然豊かな土地で育ったんだ、ということまでは想像できていませんでした。実際には、会話の中で「出身は田舎なんです!」と聞いたことはあったけれど、あくまで会話は会話で、分かったふりはできないものだなあと。「ここで小さな頃からずっと遊び回ってたの」というお母さんの話を聞いて、後輩が刻んできたものの世界が広がっていくように感じました。
ちなみに、ご両親はもともと東京で働いていた、という話もまたビックリしました。お父さんが旧財田町の出身で、最初は戻ってくるつもりはなかったと。でも、子育てをする際に戻ってきて、あっという間にいまに至ると。きっとぼくが想像もつかないような選択の連続があって、そうして、お子さんがすくすくと育って、ぼくも会わせてもらうようなご縁をいただいて、という人生の糸みたいなものを考えると、不思議だなあと思わずにはいられません。
お父さんもおうちにいらっしゃって、一緒にお話をさせてもらったのですが、話の前に「もちろん考え方は人それぞれだから」と常に前置きを置かれるとてもフラットな方で、話に吸い込まれるばかりで。お母さんの雰囲気もとっても素敵で、益田ミリさんや谷川俊太郎さんが好きということも、自分と好きな範囲が重なっていてすごくうれしかったです。
何より、忘れられないのは、いただいたお昼ごはん。もうっ、ほんっっとうに、美味しかった! 「野菜はいただいたものばかりだから」とおっしゃっていたけれど、新鮮でやさしい味がたまりません。究極だったのは今朝、おうちの竹林で採れたばかりの筍の天ぷら! 一切の苦味がなくて、噛むとスッとどこまでもやわらかく、甘みと旨みが一気に口の中に広がって、一重が二重にパッと開くような、「なんだこのおいしさは!!」という驚きでした。ほんとうにおいしいものとは、こういうものなのだなあとつくづく教えていただいたような気がします。
お昼をいただいたのち、「れいくんち」というカフェに移動して、旧豊中町(三豊市)にお住まいのお知り合いのご夫婦とも合流して、一緒にお茶をいただきました。いただいたケーキもとっても美味しくて、オーナーさんは大学の先輩にあたる方でもあったので、話を伺いながら、かっこいい生き方だなあと。いろいろな出会いの機会をいただいて、ありがたいばかりです。ほんとうにありがとうございました。










旧山本町(三豊市)(5/5)
カフェでゆっくり過ごさせてもらったので、旧山本町に着いたのは夕刻で、日没も迫っていました。ただ、まずは市街地へ、と進んでいた途中、思わずカブを停めました。虹が出ていたからです。建物のやや隠れたところに虹が掛かっていたので、一生懸命に走って。なぜなら、虹は簡単に消えてしまうから。何を一生懸命に走っているのだろうともよぎったけれど、旧財田町でとても素敵な時間を過ごさせてもらったあとだったので、そのつながりをなんとなく感じたのです。
消えてしまう前に、と思っていた虹はかろうじて姿を長く残してくれました。ああ、なんてラッキーなんだろう。あとでお世話になったお母さんに連絡をさせてもらうと、虹が出ていたとき、旧財田町では雨が降っていたとのことでした。
カフェでゆっくり過ごさせてもらったので、旧山本町に着いたのは夕刻で、日没も迫っていました。ただ、まずは市街地へ、と進んでいた途中、思わずカブを停めました。虹が出ていたからです。建物のやや隠れたところに虹が掛かっていたので、一生懸命に走って。なぜなら、虹は簡単に消えてしまうから。何を一生懸命に走っているのだろうともよぎったけれど、旧財田町でとても素敵な時間を過ごさせてもらったあとだったので、そのつながりをなんとなく感じたのです。
消えてしまう前に、と思っていた虹はかろうじて姿を長く残してくれました。ああ、なんてラッキーなんだろう。あとでお世話になったお母さんに連絡をさせてもらうと、虹が出ていたとき、旧財田町では雨が降っていたとのことでした。












というわけで、今日の散策はここまで。旅を2年近く続けさせてもらう中でも、知らなかった土地、知らなかった暮らしに、日々新しく出会わせていただいていることに、ほんとうにありがたい気持ちでいっぱいです。
本日のひとこと
後輩のおうちにて、香川県と岡山県では、海の位置の認識が違うという話にもなりました。香川は北に、岡山は南に海があると思っていると。確かに!
後輩のおうちにて、香川県と岡山県では、海の位置の認識が違うという話にもなりました。香川は北に、岡山は南に海があると思っていると。確かに!
旅を応援してくださる方へ

今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
写真集の商品ページはこちら
(終わり。次回へ続きます)
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