
今日までの旅メーター
訪れた政令指定都市の区の数 【133/171】
訪れた旧市町村の数【1682/2,099】 総計【1815/2,270】スーパーカブの総走行距離
41932km

今日の旅先のこと
大阪市の旅もあっという間に最終日だ。もはや、短いのか長いのかよく分からない。ただ、一日を経るごとにものすごく膨大な情報量が増えて、圧倒させられる。毎日がそうだった。
そして、今日はとてもありがたいことに、知り合いの方に車で6区を案内していただいた。その方も大阪市のご出身で、今も大阪に住まわれている。残っていた6区をできるだけ効率よく巡れるように、ルートも考えてくださって。それがいったいどれだけありがたいか。そのおかげもあって、無事に巡りきることができたわけだ。それでは振り返っていこう。
阿倍野区(1/6)
御堂筋線に乗って訪れる想定で、最初の集合は阿倍野区になった。あべのハルカスはここ数日建物を見上げることができたし、通天閣の展望台にも上がれたので、今回は立ち寄らない。ただ、地元の子どもたちからすれば、2014年にオープンしたあべのハルカスは、シンボリックな存在らしい。一方で、大人の方たちからすれば、子どもほどの愛着はないかもしれないと。確かに、年齢によって感じる印象の違いはあるだろう。
代わりに地元の公園を教えてくださって、桃ヶ池公園に立ち寄った。池が広がる穏やかな公園で、なんと住宅が池に挟まれている。地図上で見るとそうなんだよと教えてくれて、あとで確認するとほんとうにそうだった。
その後、阿倍王子神社と安倍晴明神社へ。平安時代の陰陽師だったとされる安倍晴明。その生誕地は諸説ある中で、この周辺も有力な説というわけだ。あべの、という地名が今もあることを思うと、存在の大きさを感じずにはいられない。
そして、今日はとてもありがたいことに、知り合いの方に車で6区を案内していただいた。その方も大阪市のご出身で、今も大阪に住まわれている。残っていた6区をできるだけ効率よく巡れるように、ルートも考えてくださって。それがいったいどれだけありがたいか。そのおかげもあって、無事に巡りきることができたわけだ。それでは振り返っていこう。
阿倍野区(1/6)
御堂筋線に乗って訪れる想定で、最初の集合は阿倍野区になった。あべのハルカスはここ数日建物を見上げることができたし、通天閣の展望台にも上がれたので、今回は立ち寄らない。ただ、地元の子どもたちからすれば、2014年にオープンしたあべのハルカスは、シンボリックな存在らしい。一方で、大人の方たちからすれば、子どもほどの愛着はないかもしれないと。確かに、年齢によって感じる印象の違いはあるだろう。
代わりに地元の公園を教えてくださって、桃ヶ池公園に立ち寄った。池が広がる穏やかな公園で、なんと住宅が池に挟まれている。地図上で見るとそうなんだよと教えてくれて、あとで確認するとほんとうにそうだった。
その後、阿倍王子神社と安倍晴明神社へ。平安時代の陰陽師だったとされる安倍晴明。その生誕地は諸説ある中で、この周辺も有力な説というわけだ。あべの、という地名が今もあることを思うと、存在の大きさを感じずにはいられない。







西成区(2/6)
西成区では「まず、眼鏡橋方面に行ってみましょうか」と車で案内していただく。眼鏡橋と聞いて長崎の石橋のようなものをイメージしたけれど、ぜんぜん違った。眼鏡橋は橋の愛称であり、正式には千本松大橋だ。木津川を渡る大きな橋であり、両岸がループ状の構造になっており、俯瞰して見ると眼鏡のような形だから、眼鏡橋なのだ。
そして、車ではない徒歩や自転車の人たちは、眼鏡橋のそばにある「千本松渡船場」から、反対の岸へ無料で渡ることができる。そう、大阪には渡船文化が残っているのだ。ぜんぶで8箇所あり、市が運営している。「ぼくが車で反対側に渡るので、渡船にチャレンジしてみてください!」と、なんと渡船の機会を得た。
渡船というと、江戸時代の東海道の手漕ぎの姿が思い浮かんだけれど、どうなのだろう。地元のランニングの方と、自転車の方もやってきた。撮影は全体的にNGなので、すでにカメラはしまっておいた。定刻になると、向こう岸からブォォ!とあっという間に船がやってきた。手漕ぎの渡船ではまったくないけれど、やっていることは完全に渡船だ。何人かが降りてきて、こっちからも乗船する。出発すると最初にぐいっと曲がって揺れて、手すりがあることに気づく。
到着はほんの数分である。風を浴びて、流れていく工場の景色が動いていく。青い木津川もとても気持ちが良い。これも大阪の日常だ。感動しっぱなしである。知らない世界もたくさんあるなあと思わずにはいられなかった。
西成区では「まず、眼鏡橋方面に行ってみましょうか」と車で案内していただく。眼鏡橋と聞いて長崎の石橋のようなものをイメージしたけれど、ぜんぜん違った。眼鏡橋は橋の愛称であり、正式には千本松大橋だ。木津川を渡る大きな橋であり、両岸がループ状の構造になっており、俯瞰して見ると眼鏡のような形だから、眼鏡橋なのだ。
そして、車ではない徒歩や自転車の人たちは、眼鏡橋のそばにある「千本松渡船場」から、反対の岸へ無料で渡ることができる。そう、大阪には渡船文化が残っているのだ。ぜんぶで8箇所あり、市が運営している。「ぼくが車で反対側に渡るので、渡船にチャレンジしてみてください!」と、なんと渡船の機会を得た。
渡船というと、江戸時代の東海道の手漕ぎの姿が思い浮かんだけれど、どうなのだろう。地元のランニングの方と、自転車の方もやってきた。撮影は全体的にNGなので、すでにカメラはしまっておいた。定刻になると、向こう岸からブォォ!とあっという間に船がやってきた。手漕ぎの渡船ではまったくないけれど、やっていることは完全に渡船だ。何人かが降りてきて、こっちからも乗船する。出発すると最初にぐいっと曲がって揺れて、手すりがあることに気づく。
到着はほんの数分である。風を浴びて、流れていく工場の景色が動いていく。青い木津川もとても気持ちが良い。これも大阪の日常だ。感動しっぱなしである。知らない世界もたくさんあるなあと思わずにはいられなかった。
さらに、向こう岸で再び車に乗せてもらって移動し、玉出の商店街を歩く。その先に「ちん電」と呼ばれる路面電車があって、「これも是非、乗ってみて!」とチャレンジしてみることに。乗車した駅が車の走る道路と一体化していたのでビックリしたし、大阪に路面電車があることも、これまで気づいていなかったから驚きだった。乗車して、最初にICカードをタッチするかどうか迷う。タッチしてみたらどうやら成功だった。ICOCAが使えたことも幸いして、なんとか無事に乗車完了だ。
北天下茶屋駅で降りて、天下茶屋付近を散策してみる。ちん電と南海線、メトロが近くを通っているので、その間に商店街がつくられているようだった。一気に渡船とちん電に乗って、大阪らしさを感じるばかりである。
北天下茶屋駅で降りて、天下茶屋付近を散策してみる。ちん電と南海線、メトロが近くを通っているので、その間に商店街がつくられているようだった。一気に渡船とちん電に乗って、大阪らしさを感じるばかりである。


















住吉区(3/6)
ちん電に乗らせてもらい、車からは降りて徒歩で散策させてもらっていたけれど、住吉大社で合流することになった。なので、もう一度ちん電に乗って、「住吉鳥居前」で下車する。
住吉鳥居前はまさに住吉大社の目の前であり、ドンピシャだった。ここで知り合いの方とも合流をし、神社に参拝だ。住吉大社へ訪れるのも、初めてである。海の神様としての信仰があり、お守りには海上に関するものもあった。それに、正面の太鼓橋の傾斜はなかなかのもので、間違えて転んでしまったら、最後まで転げ落ちるしかないほど急なので、気をつけて歩いた。
また、参拝後には駅近くの鰻屋でうなぎをご馳走になった。ごはんには表面だけではなく全体にタレが染み込んでいて、最後までずっと美味しい。肝吸いとだし巻きも美味しかったなあ。今回、案内をしてもらいながら、こうした食にも出会わせてもらった、ほんとうにありがたい気持ちでいっぱいだ。
そして、住之江区を途中で挟んだりしつつ、「あびこ観音」にも連れて行っていただいた。こちらは厄除けの寺院である。落ち着いた境内で、木々に囲まれた雰囲気も清々しく、気持ちよく参拝させてもらった。
ちん電に乗らせてもらい、車からは降りて徒歩で散策させてもらっていたけれど、住吉大社で合流することになった。なので、もう一度ちん電に乗って、「住吉鳥居前」で下車する。
住吉鳥居前はまさに住吉大社の目の前であり、ドンピシャだった。ここで知り合いの方とも合流をし、神社に参拝だ。住吉大社へ訪れるのも、初めてである。海の神様としての信仰があり、お守りには海上に関するものもあった。それに、正面の太鼓橋の傾斜はなかなかのもので、間違えて転んでしまったら、最後まで転げ落ちるしかないほど急なので、気をつけて歩いた。
また、参拝後には駅近くの鰻屋でうなぎをご馳走になった。ごはんには表面だけではなく全体にタレが染み込んでいて、最後までずっと美味しい。肝吸いとだし巻きも美味しかったなあ。今回、案内をしてもらいながら、こうした食にも出会わせてもらった、ほんとうにありがたい気持ちでいっぱいだ。
そして、住之江区を途中で挟んだりしつつ、「あびこ観音」にも連れて行っていただいた。こちらは厄除けの寺院である。落ち着いた境内で、木々に囲まれた雰囲気も清々しく、気持ちよく参拝させてもらった。














住之江区(4/6)
住吉大社から南海本線を跨いで西へ進むと、目の前に住吉公園が現れる。そして、少しだけややこしいけれど、住吉公園は住之江区だ。住吉大社に近いから住吉公園なのだと思うし、区はどちらでもいいわけだが、住之江区側でカウントして、少し散策した。公園内には新しい飲食店もできており、いい雰囲気だ。奥には巨大な高灯籠もあった。
また、「住之江公園」にもお邪魔させてもらう。地元の人たちが集まっていて、将棋を指しているおじいちゃんたちもいた。水辺の野鳥は普段なら逃げられる距離でも飛んでいかないので、やっぱり人慣れしているのだなあと。大阪の野鳥はかなり人慣れしているように思う。
そして、住之江公園から南へ進み、大和川沿いにも案内してくださった。大和川は、はるばる奈良から流れ出てくる川で、海の近い流域では堺市との境界線だ。そうかあ、この先が堺市なのかあ、としみじみ感じた。今回は堺市まで訪れないけれど、今後あらためてしっかり巡りたい。
住吉大社から南海本線を跨いで西へ進むと、目の前に住吉公園が現れる。そして、少しだけややこしいけれど、住吉公園は住之江区だ。住吉大社に近いから住吉公園なのだと思うし、区はどちらでもいいわけだが、住之江区側でカウントして、少し散策した。公園内には新しい飲食店もできており、いい雰囲気だ。奥には巨大な高灯籠もあった。
また、「住之江公園」にもお邪魔させてもらう。地元の人たちが集まっていて、将棋を指しているおじいちゃんたちもいた。水辺の野鳥は普段なら逃げられる距離でも飛んでいかないので、やっぱり人慣れしているのだなあと。大阪の野鳥はかなり人慣れしているように思う。
そして、住之江公園から南へ進み、大和川沿いにも案内してくださった。大和川は、はるばる奈良から流れ出てくる川で、海の近い流域では堺市との境界線だ。そうかあ、この先が堺市なのかあ、としみじみ感じた。今回は堺市まで訪れないけれど、今後あらためてしっかり巡りたい。












東住吉区(5/6)
さあ、今度は東住吉区へ進む。訪れてみたかったのは、やはり長居公園だ。ヤンマースタジアム長居、ヨドコウ桜スタジアム、植物園などがある。スタジアムはどちらもセレッソ大阪のホームであり、最近はヨドコウ桜スタジアムで試合をすることが多いそうだ。今回案内してくださっている知り合いの方はセレッソサポーターでもあり、ヨドコウ桜スタジアムは選手との距離がとても近くて臨場感があると教えてくれた。我らがファジアーノ岡山も、2月からいよいよJ1で戦うことになる。いやあ、たのしみだなあ。
その長居公園で大きなスタジアムを眺めたのち、駒川商店街に連れて行ってくださった。車を降りて徒歩で商店街を進んでみる。やはり自転車がすごく多くて大賑わいだ。喫茶店も多いし、炊飯器やガスコンロを専門で売っているお店もあって、チェーン店もあるけれど、個人店もあちこちにあるっていいよなあと感じる。近鉄の針中野駅と、谷町線の駒川中野駅のふたつの駅も近くにあった。
さあ、今度は東住吉区へ進む。訪れてみたかったのは、やはり長居公園だ。ヤンマースタジアム長居、ヨドコウ桜スタジアム、植物園などがある。スタジアムはどちらもセレッソ大阪のホームであり、最近はヨドコウ桜スタジアムで試合をすることが多いそうだ。今回案内してくださっている知り合いの方はセレッソサポーターでもあり、ヨドコウ桜スタジアムは選手との距離がとても近くて臨場感があると教えてくれた。我らがファジアーノ岡山も、2月からいよいよJ1で戦うことになる。いやあ、たのしみだなあ。
その長居公園で大きなスタジアムを眺めたのち、駒川商店街に連れて行ってくださった。車を降りて徒歩で商店街を進んでみる。やはり自転車がすごく多くて大賑わいだ。喫茶店も多いし、炊飯器やガスコンロを専門で売っているお店もあって、チェーン店もあるけれど、個人店もあちこちにあるっていいよなあと感じる。近鉄の針中野駅と、谷町線の駒川中野駅のふたつの駅も近くにあった。












平野区(6/6)
いよいよ最後にやってきたのは平野区だ。JR平野駅を抜けて、杭全神社へ訪れた。落ち着いた雰囲気で、そばにある杭全公園もいい。神社のHPには、「夫婦の神様である伊弉諾尊・伊弉册尊と、その御子の素盞嗚尊をお祀りしています。」とあった。大阪の旅は、「やりなおし神社」の姫嶋神社から始まったので、最後に杭全神社に訪れられたことも、解釈次第だけれど、流れとしてありがたく感じられる。
時間があれば、谷町線の平野駅や喜連瓜破駅の周辺にも行ってみたかった。喜連瓜破って、すごい地名だよなあ。でも、今日は時間が限られていて、散策はここまでだ。また大阪に来ることがあれば、平野区にももう一度訪れたい。
いよいよ最後にやってきたのは平野区だ。JR平野駅を抜けて、杭全神社へ訪れた。落ち着いた雰囲気で、そばにある杭全公園もいい。神社のHPには、「夫婦の神様である伊弉諾尊・伊弉册尊と、その御子の素盞嗚尊をお祀りしています。」とあった。大阪の旅は、「やりなおし神社」の姫嶋神社から始まったので、最後に杭全神社に訪れられたことも、解釈次第だけれど、流れとしてありがたく感じられる。
時間があれば、谷町線の平野駅や喜連瓜破駅の周辺にも行ってみたかった。喜連瓜破って、すごい地名だよなあ。でも、今日は時間が限られていて、散策はここまでだ。また大阪に来ることがあれば、平野区にももう一度訪れたい。












というわけで、今日の散策はここまで。大阪の24区の旅も、これで終わりだ。早かったような長かったような、とても不思議な感覚である。いずれにせよ、この旅があってよかった。大阪らしさの一端に、少しだけでも出会わせてもらった。それがなんだっていう話だけれど、いつか、役に立つときがくるかもしれない。
何より、今日は一日中知り合いの方に車でずっと案内していただいた。平日のところ、貴重な時間を割いていただきほんとうにありがとうございました。徒歩での移動距離が減って、体にとっても助かりました。いただいたご恩を忘れずに、旅を進めます。
何より、今日は一日中知り合いの方に車でずっと案内していただいた。平日のところ、貴重な時間を割いていただきほんとうにありがとうございました。徒歩での移動距離が減って、体にとっても助かりました。いただいたご恩を忘れずに、旅を進めます。
本日のひとこと
徒歩や公共交通機関を活用した旅は、ほかに京都市ではあり得るかなあと考えています。むずかしいところですよね。
徒歩や公共交通機関を活用した旅は、ほかに京都市ではあり得るかなあと考えています。むずかしいところですよね。
旅を応援してくださる方へ

今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
写真集の商品ページはこちら
(終わり。次回へ続きます)
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