ふるさとの手帖

市町村一周の旅

岐阜県の旅も最後。そして、福井県の今庄では出会いに恵まれ。【旧市町村一周の旅(岐阜県-福井県)|9月16日―528日目)】

岐阜県の旅も最後。そして、福井県の今庄では出会いに恵まれ。【旧市町村一周の旅(岐阜県-福井県)|9月16日―528日目)】

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【87/171】

87/171
50.88%
訪れた旧市町村の数【1448/2,097】
1448/2097
69.05%
総計【1535/2,268】
1535/2268
67.68%

スーパーカブの総走行距離
36935km

旧春日村→旧久瀬村→旧藤橋村→旧坂内村→(福井県へ続く)
旧南条町→旧今庄町、の計6つ。
今日の旅先のこと
岐阜県は75のまちを巡るということで、かなりタフな旅路でした。数を考えすぎるとしんどくなってしまうので、その日その日の意識で進みましたが、ついに最終日です。揖斐川町の旧村を巡り、福井県の南越前町へ、いざ進んでいきましょう。
春日村かすがむら(揖斐川町)(1/6)
朝8時半に、岐阜市の友人の家を出発です。三連休で宿の値段が高騰していて、困っていたところ快く助けてくれて、ほんとうにありがたかった滞在でした。

まずは岐阜市から揖斐川町の旧春日村まで、30kmの移動です。

旧春日村には、「岐阜のマチュピチュ 天空の茶畑」なる場所があるらしく、目指していきます。旧春日村の市街地の手前で急な坂道をしばらく登り、最後に駐車場に着くと、係のおじいちゃんが地図を渡してくれました。「この道をこう進みなさい」と言ってくれたと思うけれど、訛りが強くてあまり聞き取れなかったのは内緒で。

茶畑が見える場所まで徒歩で15分ほどだったでしょうか。朝ですがすでに日差しも強く、汗だくになりながら山を登っていきました。

そして、ついに景観スポットに辿り着くと、集落の茶畑が「どん!!!!」と絶景として現れました。奥には山がそびえ、茶畑が浮かび上がっているように見えます。田んぼとは違う景観もまた新鮮でした。

駐車場からの帰り道で、さっき見ていた茶畑を走っていることに気づき、なるほど、上から見た景色と、ここから見た景色がこうやってつながっているのかと。
旧春日村へ。
水がさわさわと。
茶畑の展望スポットへの地図をもらいました。
いざ。途中にはカフェも。
天空の茶畑。ほんとうにダイナミックな景観でした。

ぎゅっと集まった集落も、印象的です。
久瀬村くぜむら(揖斐川町)(2/6)
次にやってきたのは、旧久瀬村です。いくつかの長いトンネルを抜けて、ようやく到着。国道で交通量も多く、車のスピードも速いので何度も追い抜いてもらいながら。

まちは揖斐川の上流部に位置し、左岸と右岸どちらにも集落が広がっていました。

また、恋のつり橋と呼ばれている宮山橋まで歩いて、渡ってきました。恋人の聖地は多いけれど、ここにもあるのだなあと。ご夫婦もひと組来ていてほっこりです。
旧久瀬村へ。
橋の向こうに集落。
大きな石で積まれた箇所も。
恋のつり橋、ありました。
バス停。
藤橋村ふじはしむら(揖斐川町)(3/6)
同じく揖斐川をさらに上流へ進み、旧藤橋村へ向かいました。「道の駅 星のふる里ふじはし」に着くと、バイクもいっぱいで、ぼくはすみっこの方に駐輪。バイクにはバイクの界隈があって、すごいなあと。ぼくはバイクに詳しくないので、話についていけないことが多いのです。

そして、道の駅を散策していると、ポスターで藤橋城というお城があると知りました。次のルートとは少し逆方向になるので大回りだけれど、その写真を見る限り、これは行かなきゃと思い、予定変更です。

いざ、藤橋城まで到着すると、この山奥にお城があったのだなあとびっくり。そばには民俗資料館があり、昔の茅葺家屋もいくつか建っていました。
道の駅 星のふる里ふじはしへ。
バイクもいっぱい。
昔の生活の写真。ダム造成でなくなってしまった集落があります。
星も綺麗そうだなあ。
藤橋城へ。
そばには民俗資料館。
天文台もあります。
日本も広いなあと。
坂内村さかうちむら(揖斐川町)(4/6)
いよいよ岐阜県最後のまちとして、旧坂内村へ向かいました。「道の駅 夜叉ヶ池の里・さかうち」へ向かい、およそ市街地周辺だったので、そのまま集落を散策することに。「夜叉ヶ池やしゃがいけ」とは、標高1100mに位置する池で、車ではなく登山で向かうことができます。そして、古来より水が枯れたことがない神秘的な池だと。いろんな場所があるなあと思いました。


市街地は玄関先での会話が聞こえてきたり、庭の手入れをされている方がいたり、静かな日常です。かなりの山間部で、冬は寒そうだなあとも。

道の駅 夜叉ヶ池の里・さかうち。

夜叉ヶ池は龍神の伝説もあります。

静かな暮らしと。
南条町なんじょうちょう(南越前町)(5/6)
さあ、旧坂内村から、福井県の南越前町を目指します。まずは国道303号線の峠を越えて滋賀県へ入り、長浜市の木之本から余呉を進み、さらに北へ。木之本も余呉も8月に訪れたまちなので景色が懐かしく、旅が進んでいることにしみじみと嬉しさが込み上げます。

そして、栃ノ木峠に差し掛かり、福井県に入ってからは、うねうねとしたカーブを何度も進んで、まちへ降りていきました。

この峠付近が、福井県を嶺北と嶺南に分ける境界線です。嶺北と嶺南は電力会社から文化・習慣までいろいろな違いがあると聞きますし、確かに地形的にも分かれているなあと感じられました。

今庄を一度通り越して、旧南条町へ。岐阜県からかなりの距離だったので、やっと着いてひと安心です。南越前町役場には、大々的に合併20周年という横断幕も掲げられていました。

南条駅の周辺を散策し、日野川沿いまで出てみると、中学校のグラウンドでサッカーの試合をやっているようで、木陰で保護者さんたちが見守っています。

その後、「道の駅 南えちぜん山海里」へ。施設内はとても綺麗で、スカイツリーのショップに来たのかと思うぐらい賑わっていました。福井県産の商品も多く、食事処も複数あってワクワクするし、高速道路に併設されているのもいいなあと。

すでに15時を回っていて、地元の鯖を使った鯖寿司2000円が半額で売られており、今日は昼食を食べる時間がなくてずっと空腹でクラクラしていたので、迷わず買って頂きました。

全国各地いろんな道の駅があるけれど、自信を持って勧められる道の駅だなあと思います。
旧南条町へ。
南条駅。
町役場。合併20周年だと。
日野川と中学校と。
道の駅 南えちぜん山海里へやってきました。
楽しそうな場所もいっぱい。
お腹が空きすぎて、15時過ぎにお昼ごはん。
今庄町いまじょうちょう(南越前町)(6/6)
最後に、旧今庄町へ向かいました。今回、おおい町の旧名田庄村で城に泊まらせてもらった、かんたくんの紹介で「地域まるっと体感宿 玉村屋」さんに宿泊の予約をさせてもらっていました。またオーナーさんの時間が合えば、16時ごろからまちを案内していただけるかもしれないとのことで、そのタイミングでのお伺いです。

そして、オーナーの中谷翔さんが娘さんと一緒に来てくださり、まちを一緒に散策していただけることに。

今庄は宿場町のまちなみが残っていて、ぼくはそのイメージが強かったのですが、中谷さんに情報館へ連れて行ってもらい、宿場町だけではなく、鉄道の文化も色濃かったことを肌で感じることができました。

「今庄は宿場町の歴史に加えて、昭和にかけて鉄道のまちとしても栄えたんですよね〜」
玉村屋さんにて、オーナーの中谷さん。初めまして!

まちを案内してもらいました。

昔の福井県の婚礼は煌びやかで、家具屋さんが多いそうです。

今庄駅。
情報館は閉まった後だったけれど、わざわざ開けてくださったのでした。
宿場町でもあり、鉄道のまちでもあったと。

うだつだ。
家の敷地内にあるバス停。
そして、オーナーの中谷さんとはお別れし、玉村屋さんで夕食の時間です。玉村屋さんでは、夕食をゲストも一緒に作るのが慣習。ぼくも久しぶりに野菜を切りました。ああ、料理もっとがんばらなあかん…と思いつつ。スタッフのなるちゃんさんが手際よく細かな準備をしてくれて、とっても美味しい「ちゃんちゃん焼き」をいただきました。

途中からは花卉農家のノッチさん、玉村屋の営業統括本部長(自称)の西川さん、そして、旧名田庄村でお世話になったかんたくんや彼女さんも足を運んでくれて、賑やかな夜に。

また、なるちゃんさんが、近くのお豆腐屋さんで厚揚げの手配をしてくださって。時間になったタイミングで、「じゃあ行きましょう」と、お皿とお醤油を持ってお店へ向かいます。厚揚げを夜に揚げているそうで、ご主人が暑い作業場で、手際よく淡々と厚揚げを揚げていらっしゃいました。そして、その場で揚げたての厚揚げを切ってくれて、みんなでいただいて。これがまた、すごくおいしかった。そしてぼくも汗だくになった。でも、ご主人はもっと暑いわけです。商売を営む方たちの姿は、ほんとうにかっこいいなあと思いました。

さらに、食後も夜は続きます。西川さんがミニモルックを持ってきていて、みんなで対戦しました。ぼくは惨敗です。

さらにさらに、かんたくんやノッチさんはボードゲームに精通していて、今回なんと、一度しかできない新作を4人でやりました。「マーダーミステリー」といい、それぞれ登場人物の役が割り当てられ、その人物になりきってシナリオ(主には殺人事件の解決)を進めていきます。

実はぼくが犯人役になってしまって、ほかの三人はゲームに慣れていて推理が鋭いし、頭の回転も速いし、もうダメだと投げ出しそうだったけれど、運良く逃げ切ることができたのでした…。いやあ、疲れました! 40分ぐらいのゲームだったけれど、まだまだ短い部類だそうです。こういうシナリオ式の本格的なボードゲームは初体験で、ハマってしまう世界だなあと。

ちゃんちゃん焼きです!
越前和紙も見せてもらった。模様が光を浴びると、もっと綺麗だと。

夜のお豆腐屋さんへ。
淡々と。
いい色だなあ!
その場で切り分けてくださりました。美味しかったなあ。
花卉農家のノッチさん、こんばんは!
玉村屋の営業統括本部長(自称)の西川さん、こんばんは!
ミニモルック!むずかしかったです。最下位!
かんたくんが、お土産に「はや川」さんの羽二重くるみを持ってきてくれて、びっくりするぐらい絶品でした。
そして、ボードゲームの夜。
むずかしかったあ!
というわけで、長い一日はここまで。無事に福井県に入ることができてありがたかったですし、ここからもう一踏ん張り、がんばりたいと思います。
本日のひとこと
久しぶりにヒッチハイクをしている男性を見かけて、無事に、がんばってほしいなあと思いました。
旅を応援してくださる方へ
「どこで暮らしても」の商品ページに飛びます。
今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
写真集の商品ページはこちら

(終わり。次回へ続きます)

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)

RECENT ARTICLES

Follow me