ふるさとの手帖

市町村一周の旅

愛知県の山奥をひたすらに走ろう。【旧市町村一周の旅(愛知県)|9月4日―516日目)】

愛知県の山奥をひたすらに走ろう。【旧市町村一周の旅(愛知県)|9月4日―516日目)】

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【87/171】

87/171
50.88%
訪れた旧市町村の数【1380/2,097】
1380/2097
65.81%
総計【1467/2,268】
1467/2268
64.68%

スーパーカブの総走行距離
35388km

旧旭町→旧稲武町→設楽町→旧津具村→豊根村→旧富山村、の6つ。
今日の旅先のこと
岐阜県の旅も序盤ではありますが、今日は愛知県に入りました。エリアとしては、奥三河と呼ばれる山間部へ。特に旧富山村へのアクセスは、事前のリサーチでほんとうに遠そうだと感じていたので、寒くなる季節よりも先に訪れたいという気持ちでした。それでは振り返っていきましょう。
旭町あさひちょう(豊田市)(1/6)
今朝はいくつか作業をしていたので、8時50分に多治見市を出発しました。早速豊田市の旭町を目指したので、40kmの移動です。

今日は山間部を進むので、入道雲とうまく重なりませんように、という気持ちです。

しばらく走ってからは、今岐阜県のどこにいるのかと、あまり地理感覚がわからなくなりましたが、ふと細い山道で愛知県豊田市に入りました。

そして、旭町の市街地に着くと、矢作川沿いの傾斜地に家々が見え、平地には田んぼも豊かに広がっています。川沿いにつくられた市街地で、商店街の通りもあり、軒先には風鈴が多く飾られていて、「夢かけ風鈴」というのぼりも。その商店街の先に、「風鈴寺」と呼ばれているお寺「増福寺」があるのでした。

また、旭町ではありますが、この地域は「小渡おど」と呼ばれているようです。
旭町へ。
旭支所。
商店街がありました。
風鈴寺こと、増福寺さんへ。
ここにも。
稲武町いなぶちょう(豊田市)(2/6)
次に向かったのは、稲武町です。先ほどから流れている矢作川は、岐阜県との県境にもなっていて、一度岐阜県側に渡ってから、川沿いの道をずっと東へ進んでいきました。うねうね道ではあったけれど、急激なアップダウンはなくて助かります。

稲武町へ向かうところで再び矢作川を渡り、愛知県に戻ってすぐのところで、「押川大滝」へ立ち寄りました。県境近くの滝。そして、滝はおそらく水量も多くて、ごおおとすごい音でした。近づいてみると水が透明で、自然そのものを感じるばかり。

そして、稲武市街地は昔の雰囲気を残すまちなみでした。宿場町かな? 川のまちかな? と思いながら散策しましたが、江戸時代はふたつの街道が交差する宿場町だったそうです。

また、近くには道の駅や温泉があり、昼前だけれど温泉も賑わっていて、いいなあと。
押川大滝。
ごおお、と。
市街地へ。
懐かしい建物も多かった。
設楽町したらちょう(3/6)
今度は設楽町へと向かっていきます。まずは市街地を目指していきますが、道中の路面が濡れていて、雨が降ったあとであることがわかります。ずっと、怪しい雲は近くにあって、紙一重を感じつつの移動でした。

移動は稲武町から下り坂を進んだイメージが強く、市街地はすり鉢状のような地形で、不規則な山に囲まれた盆地が広がっていました。前回の旅では設楽町のどのあたりを歩いたのかなあと考えつつも、今回の訪問は新鮮に感じられて。

「RallyJapan2024」とかかれたのぼりも並んでいて、「HOST TOWN SHITARA」の文字もあり、車の大会が近々ひらかれることも知りました。調べてみると、世界で13ラウンドひらかれるラリー最終戦の地が、日本なのだと。開催時期は秋のようですね。
設楽町へ。
アラコ、かあ。
奥には設楽町役場。
RallyJapanののぼり。
津具村つぐむら(設楽町)(4/6)
設楽町の市街地から、北東の方角へ細い道を進み、津具村を目指します。離合が大変な箇所も結構多かったけれど、大きなトラックもたくさん通過するので、タイミングが悪いと大変そうです。

路面の濡れ具合が凄まじく、日差しが届いている間も小雨が降ったりして、天気雨のなか進んでいきました。

そして、津具村の看板を通ってからもまだかなり山道をのぼり、ようやく景色がひらけると、高原のなかに盆地が広がっている地形で、ここまでの道のりはひたすらに山奥だと感じていたので、見晴らしの良さにギャップがあり、また日本も広いなあと思ったのでした。田んぼも多く、日常が流れています。
支所の横に、偉人像がいっぱい。
モチーフは天狗かな。
山奥に平地が広がっていること。
石碑が建っていた。賀川豊彦の小説『一粒の麦』のヒロインが細野芳江であると。
家裏線。
豊根村とよねむら(5/6)
次に向かったのは、豊根村です。まずは市街地を目指していきましたが、だいぶ近づいたところで、小雨が大粒の雨に変わり、一気に全身ずぶ濡れになりました。合羽を着ようにも、雨宿りできる場所もなく。

ただ、かろうじて強い雨は徐々に弱くなって、耐えれるぐらいの雨が続いたので、合羽も着ずに過ごしました。

大入川沿いに市街地が広がっており、雨で濡れた路面や、低い山にかかる雲が綺麗で。
豊根村役場。
市街地を散策する。
ざっと降った。
降ったりやんだり。
大入川。
富山村とみやまむら(豊根村)(6/6)
今日の旅で、富山村の訪問が最も大変であることは最初からわかっていました。いろいろとルート検索もかけたけれど、すんごく遠いな、と感じていたから。

同じ豊根村の市街地からも25kmほど離れているのですが、距離よりもルートが非常にジグザグで、相当な山道なのだろうなあと覚悟して。

いざ向かっていくと、想像以上に激しくアップダウンが続き、不思議な形をしたトンネルを抜けてからは、永遠に下っていくかのように下り坂が続きました。でも、どれだけ下っても周囲は山だし、今どこにいるのかがわからなくなる感覚で。

これまで巡ってきた旧市町村の中でも、指折りの遠さでしたが、初めてまちが見えたときは、思わず声が出ました。しかも、まちは佐久間湖という湖沿いに広がっていて、日本ではないような景色で。この佐久間湖は天竜川でもありますが、川を渡った先は静岡県です。

訪れたときの人通りはほとんどなく、静かで、たまにニワトリの鳴き声が聞こえました。
富山村へ。ついに、まちが見えたとき。
佐久間湖が広がっている。
茶畑もあった。
富山支所。
建物の奥には水辺。
というわけで、今日の散策はここまで。日本は広い。つくづく広いなあと。どれだけ訪れても、想像を超えていく。そのことに際限はありません。
本日のひとこと
富山村へ訪れて、少し思い浮かんだのは、高知県大川村でした。
旅を応援してくださる方へ
「どこで暮らしても」の商品ページに飛びます。
今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
写真集の商品ページはこちら

(終わり。次回へ続きます)

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)

RECENT ARTICLES

Follow me