ふるさとの手帖

市町村一周の旅

上月、香寺、社…昔の地名はかっこいい。【旧市町村一周の旅(兵庫県|7月31日―481日目)】

上月、香寺、社…昔の地名はかっこいい。【旧市町村一周の旅(兵庫県|7月31日―481日目)】

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【87/171】

87/171
50.88%
訪れた旧市町村の数【1289/2,094】
1289/2094
61.56%
総計【1376/2,264】
1376/2264
60.78%

スーパーカブの総走行距離
33376km

旧上月町→旧新宮町→旧香寺町→旧滝野町→旧社町→旧東条町、の6つ。

今日の旅先のこと
さて、今日は佐用町の泊まれるコワーキング「コバコWork&Camp」を出発し、少しだけ西へ進んだあと、大きく東へ進んでいきました。兵庫県の旅も中盤といった感じでしょうか。それでは振り返っていきましょう。
上月町こうづきちょう(佐用町)(1/6)
朝の空を見て、今日も暑くなりそうだなあと思い、6時半に出発しました。涼しいうちに少しでも進もうと。

朝活はそういうメリットがありますが、デメリットもあります。普段なら朝の時間に取り組んでいる仕事を、その日の旅が終わってからしなければならなくなること。体力を消耗していますから、気持ちを強く持つ必要があります。

まあ、それはさておき、最初に向かったまちは、佐用町市街地から南西に位置する、上月町です。

こうづきと読む地名があるなんて、カッコ良すぎると思いませんか? 佐用町には上月町と三日月町がある。完全にONE PIECEですよね!(知らない方はすみません)

市街地を散策していくと、「上上月」という地名もありました。カッケー。それに、まだ朝も早く静かな時間でしたが、地元のお母さんと「おはよーございます!」と挨拶もできました。
佐用川と上月町。
上月駅。
姫新線の電車がやってきました。
上上月集会室。
そして、上月城跡の周辺も散策しました。地図を見て山城だということがわかり、ちょっと大変そうかなあと登るのはやめることに。

ただ、昨日の波賀城史蹟公園で見た「西播磨の山城へGO」と同じのぼりもあって、そういえば、この地域は山城が多いのだなあ、ということにも気付かされたのでした。
歴史資料館もあった。
上月城。
この山の上がお城かな。

新宮町しんぐうちょう(たつの市)(2/6)
上月町から、30kmの移動になりました。上月町を離れる頃から雲がもくもくやってきて、曇り空に。昨日も、こんな感じだったんですよねえ。ここから天気はどうなるのだろう、と思いつつ進んでいきます。

市街地が近づき、だいぶ山を降りてきた感じはするものの、まだ周囲は山に囲まれていて、自然と暮らしをどちらも感じます。

まず、播磨新宮駅に訪れると、きんぴらごぼうの匂いがするなあと思ったら、すぐそばにお弁当の工場がありました。駅からは朝の通学で、高校生が列をなして歩いています。
新宮町へ。
播磨新宮駅。
朝の通学。
また、駅の近くには新宮宮内遺跡という遺跡も。生活の跡は縄文時代から平安時代まで確認されているそうで、長い間、昔の人々の暮らしがあったのだなあと。もちろん、今の私たちが生きた痕跡もあるわけですが。
新宮宮内遺跡。

香寺町こうでらちょう(姫路(3/6)
新宮町から、もう一度30kmほどの移動になりました。一昨日訪れた夢前町も通過して東へ進み、高速道路沿いの交差点を右に折れて、香寺町の市街地へ入っていきます。
まず、香呂駅という市街地の駅に到着し、駅前にあったマップを見て、姫路市街地ともそれほど遠くないのだなあと思いました。
それに、日本玩具博物館という興味深い施設もあったのですが、水曜日が休館日で今日は残念。
と、駅前の市街地を散策していきましたが、田んぼの数も少なく、住宅の割合が高くて、暮らしとしての場を感じます。かつて自分が大学生のときに暮らしていた、東広島市の町並みも思い出しました。生活の気配が似ている気がするなあと。
香寺町へ。市街地へ向かう途中の田んぼ。
香呂駅。
すごく鳴いていた。
公園もいくつか。
香寺事務所。

滝野町たきのちょう加東市かとうし(4/6)
香寺町から加西市を通って、ここから加東市を巡っていきます。最初にやってきたのは、滝野町。兵庫県立播磨中央公園にやってきたのですが、公園が広すぎて迷ってしまい、行きたいところまで全然辿りつきません。いや、すごく広い公園じゃないかなと。
その後、2kmほど走って滝野駅まで移動したのですが、この周辺もまだ播磨中央公園の敷地があってびっくり。やっぱり、広い公園だなあと。また、駅の周辺には新興住宅がたくさん建っていました。
播磨中央公園へ。
バラ園だけたどり着いた。
あとは広くて、さまよった。
滝野駅近くへ。
駅近くの陸橋。
住宅街だ。
その後、闘竜灘とうりゅうなだというスポットへ行ってみました。駅からも近く、まちを流れる加古川沿いにあると。

そして、この闘竜灘がすごかった。「なんじゃこの岩は!」と、加古川のひらけた流れの中に、山奥の渓谷で見られるような大岩の塊が広がっているのでした。

すごく新鮮で、違和感があって、この感覚はなんだろうと思いましたが、やはり周囲の景色がひらけていて、住宅地も見える中で、急にこの景色が現れるというのが、珍しいのではないかなと。

すぐそばに赤い橋がありましたが、その橋の下は普通の川の流れです。この辺りだけ、巨大な奇岩群が広がっているのでした。
ジャパン〜。
闘竜灘へ。
大きな奇岩たち。
でも、周囲はひらけている。
住宅地も見える。面白いなあ。

社町やしろちょう(加東市)(5/6)
次にやってきたのは、社町。加東市役所も位置しています。やや台地の上に市役所があって、そばには池もありました。

そう、この地域はため池がすごく多くて、加東市を走っていても、あちこちで池のような場所を見かけます。
加東市役所の周辺へ。
加東市役所。
状ヶ池公園。
そして、周辺を散策したあと、播州清水寺まで行くかどうか迷って、そちらの方角の雲があまり良くなかったので、やめようかなあと思って次の東条町へナビを変えたのですが、その道中、「国宝朝光寺」の文字を見て、「なっ、近くに国宝が!」と。さらに、朝光寺は立地が近かったので、方向転換で訪れてみることに。
滝も流れる清流を進んだ先に、お寺の境内は広がっていました。国宝に指定されている本堂は、室町時代初期の建築とされています。肉眼で見て、屋根を見ても柱を見ても隙がなく、これが室町時代から続いているのかあと思うと、すごいですよね。
夏の雲。
朝光寺への道。
阿吽像だ。
国宝の本堂。
多宝塔だ。

東条町とうじょうちょう(加東市)(6/6)
最後にやってきたのは、東条町。「道の駅 とうじょう」に向かうと、加東市がゴルフのまちであることが紹介されていました。加東市内になんと16コースもあるのだと。
確かに、道の駅で明らかにゴルフウェアの人もいました。ゴルフを推すまちって、今まで出会わなかったなあ。
それに周辺は高速道路が近いからか、大きな工場がいくつか建っていて、その中にはドトールの工場もありました。また、新しい住宅がたくさん建っていて、開発されているなあと。
道の駅とうじょう。
ゴルフのまち加東。
おっちゃんが、急にピースしてくれて、「なんや撮らへんのかい!」って。その瞬間、撮れなかったー!
その後、東条公民館の周辺へ向かったのですが、丘陵地を下り、東条川沿いに広がる暮らしの気配は、さきほどと180度違っていました。こちらには、昔から続く時間の流れがある。
川沿いに並ぶ住宅地よりひとつ奥に入ると、豊かな田んぼも広がっていたのでした。たった数キロの移動なのですが、ほんとうに感じられる気配が違って、こんなにも違うのだなあと。
東条川沿いへ。雰囲気も一変しました。
東条川。
時間の流れが違った。
というわけで、今日の散策はここまで。兵庫県の西部から一気に東に移動し、エリアとしては神戸市にも近づいたので、暮らしの気配も変化を感じた一日でした。

本日のひとこと
加東市のガソリンスタンドで、「さっきまで姫路ナンバーだったんですが、こっちでは神戸ナンバーで、加西市と加東市はナンバーが違いますか?」と聞いたら、「加東と加西で違いますねえ。加西は姫路で、こっちは神戸ですわ」と優しいおじさんに教えてもらいました。加西と加東、似ているようで違っている。

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(終わり。次回へ続きます)

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