ふるさとの手帖

市町村一周の旅

竹田城からはじまる、朝来市と養父市の旅。【旧市町村一周の旅(兵庫県|7月28日―478日目)】

竹田城からはじまる、朝来市と養父市の旅。【旧市町村一周の旅(兵庫県|7月28日―478日目)】

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【87/171】

87/171
50.88%
訪れた旧市町村の数【1271/2,094】
1271/2094
60.70%
総計【1358/2,264】
1358/2264
59.98%

スーパーカブの総走行距離
33041km

旧和田山町→旧朝来町→旧大屋町→旧八鹿町→旧養父町→旧山東町、の6つ。

今日の旅先のこと
昨日は旅を休ませてもらいました。そして、まだまだこれから旅は続きます。今日は朝来市と養父市へ。それでは振り返っていきましょう。
和田山町わだやまちょう朝来市あさごし(1/6)
一昨日、和田山町の旅館にやってきました。とっても優しいお母さんが対応してくださって、それだけでも嬉しかったです。兵庫県に入り、地元の方が気さくで会話の機会がぐんと増えました。しかもみなさん言葉に裏表がなくて、自然体で。
一昨日、和田山町へ。
市街地近辺。
こんちわー!
近くのうどん屋さんも、すごく美味しかったし、お母さんが優しかった。
そして、昨日は一日作業をしたのち、今朝は5時過ぎから作業をしていて、8時ぐらいに出発するつもりでした。しかし、空が明るくなってくると、晴れそうな曇り空で、もしかしたら、雲海かもしれないなあと思ったわけです。夏ではあるものの、津山市で似た例がありました。

迷った末に、6時過ぎに出発することに。なぜなら、6時から竹田城跡は開いているから。
さて、竹田城跡の駐車場に6時半ごろ到着し、歩いて城跡を目指します。駐車場のおじさんも、「今日は雲海が出とるよ!」とその方角に指をさして嬉しそう。

ただ、竹田城跡は駐車場から遠いのです。片道2km、往復4kmの道のり。まだ朝ですが、すでに全身の皮膚が汗でぐっしょりになりました。

それでもちょうど7時、受付を通って、城の石垣が見えてくると、素晴らしい光景が待っていました。

眼下すべてが雲海ではないものの、雲海を目視することができ、何より朝の光を浴びた城跡がほんとうに美しい。やっぱりぼくは、竹田城が大好きだ! と心の底から思いました。

こんなにも見晴らしの良い城は、そうそうない気がする。竹田城は山城でありながら、丘のように眼下の景色が見えるのです。また、そこに広がる豊かな景色が素晴らしい。
片道2kmを頑張って歩く。
やっと、雲海も見えてきた。
最後に石垣を登って。
青空!
なんて良い景色だろう。
竹田城下町。
見事だなあ。
さらに、若い大阪からやってきた三人組とも仲良くなりました。「写真撮ってもらおうぜ!」と提案もしてくれて。なんだろう、関西の方たちの心はあったかい。音楽活動もはじめるって、がんばれー!
ありがとうねー!!
と、徐々に下山していき、次に竹田城下町へ向かいました。駅や周辺を散策しましたが、日曜日の朝ということもあるでしょう、あちこちで一斉清掃が行われていて、町をみんなで大切にしようという雰囲気を感じます。

そして、城下町の方たちもみなさん気持ちよく挨拶をしてくださって、むしろ鳥肌が立つほどでした。
ひきつづき城跡を進みつつ。
そして、竹田駅へ。
気持ちのいい城下町でした。
山の上には竹田城跡。
郵便局のあたり。

朝来町あさごちょう(朝来市)(2/6)
竹田城下町から、川沿いの道を進んでいき、朝来町に入りました。朝来庁舎周辺は緑に囲まれていて、住宅街の雰囲気も落ち着いています。最寄りの新井駅まで行くと、やはり雰囲気が少し駅前に変わったようにも感じました。
朝来庁舎横の、あさご・ささゆりホール。
市街地を散策。
新井駅前。
さらに、市街地から西の山奥へと進んでいき、神子畑選鉱場跡みこばたせんこうじょうあとにも向かいます。この施設が、とってもダイナミックでした。山の急斜面にものすごい巨大な建物跡があり、メリーゴーランドのような施設跡も。直接見ると、迫力満点です。
選鉱場跡の横に交流館があって入ってみると、係のお母さんがとても親切に迎えてくださって、選鉱場のことを明るく身振り手振りで教えてくださりました。養父市で採れた鉱石をここまで運び、鉱石を選鉱していた施設なのだと。メリーゴーランドみたいな建物も、液体に含まれる固体粒子を分離する仕組みがあったとのことです。

個人的には、先日世界遺産にも登録が決まった、佐渡島の鉱山遺跡、「北沢浮遊選鉱場跡」を思い出しました。やっぱり、仕組みも名称も似ています。
神子畑選鉱場跡。
シックナー。
「トンネル掘って、運んでたわけです」
かつての神子畑選鉱場の建物。

大屋町おおやちょう養父市やぶし(3/6)
次に目指したのは、養父市の大屋町です。豊かな里山風景の集落をいくつか抜けて、大屋川を上流に向かって進んでいくと、市街地に入りました。

養父市の中ではより穏やかな暮らしが広がっているのかなあと思いつつ、市街地を散策します。
大屋地域局。
木彫の郷。
魚だ。
大屋川が流れます。
レトロだ。
兵庫県だなと感じます。
さらに、「おおやアート村 BIG LABO」という施設は、廃校を活用した施設でした。体育館の外壁や柱にも、自由に絵が描かれていて、堅い感じではなく、子どもの天真爛漫さを感じます。

体育館内にある展示を見学すると、館内にも自由な作品がいっぱい。ちょうど子どもとお母さんが工作も行っていて、体育館のステージには楽器が置かれており、女の子がピアノやアコーディオン、木琴を楽しそうに奏でていました。とても良い場所だなあと。
おおやアート村 BIG LABOへ。
いろんな展示や、
自由に工作できるスペース。
素敵だなあ。

八鹿町ようかちょう(養父市)(4/6)
次にやってきたのは、八鹿町。読み方がわからずにいたのですが、ようか、と読むのだなあと。

養父市役所があるのも、八鹿町です。まずは市街地とその周辺へ。町の雰囲気を見て、川の左岸の住宅街を歩いてみました。川を渡るときに青年が釣りをしていて、しかもちょうどヒットしていて、すごく笑顔で嬉しそう。

商店街は静かな雰囲気でしたが、玄関辺りで育てられている花が綺麗で、昔ながらのお店もあり、懐かしさを感じながら。
八鹿町へ。

マネキンたち。

養父市役所。
八鹿駅。

そこの椅子には座れないかもしれない。

養父町やぶちょう(養父市)(5/6)
八鹿町と養父町の位置関係は近くて、わずかに地形によって地域が分かれている感じです。そして、養父地域局に向かうと、車がたくさん停まっている。ドレス姿の女の子もいて、イベントがある様子です。看板を見ると、発表会があるとのことでした。晴れ舞台、素敵な経験になると良いですよね。

その後、道の駅但馬楽座に移動すると、非常に大きな建物で、レストランやコンビニ、温泉も併設されていて。

ただ、もう少し巡りたいなあと思い、道の駅のマップで養父神社のフォントが最も大きかったので、訪れてみることにしました。確かに事前に調べていたときにも出てきた神社です。

神社に着くと川のせせらぎが聴こえ、木漏れ日が揺れ、朱色の橋や木造の社殿もとても良い気配でした。

あと、なんとなくですが、埼玉の秩父と兵庫の養父は、雰囲気が似ているとも感じます。
養父市 養父地域局。
緑も豊か。
コーナンがひょっこり。
道の駅 但馬楽座。大きな建物でした。
養父神社へ。
渋くてかっこいい社殿でした。

山東町さんとうちょう(朝来市)(6/6)
最後に和田山町を通り抜けて、山東町にやってきました。まずは支所到着し、周辺を散策したのですが、かつて陣屋がこの地域に置かれたそうで、レトロな町並みが残っていました。

ここは山陰街道の分岐点で、京都・奈良へと続く「山陰表街道」と、夜久野峠を越えて亀岡へと向かう「山陰裏街道」があったと。なるほど、夜久野峠を越えると、福知山や綾部方面に入るのでした。街道というものは、今でいう国道だと思いますし面白いです。
山東支所。
雰囲気が懐かしくなった。
良いなあ。
矢名瀬陣屋。
そして、最後に粟鹿神社という神社へ行ってみました。
タイムスリップしたよう。
自然豊かな土地だなあ。
というわけで、今日の散策はここまで。朝、早めに出発することを決めて、竹田城跡をはじめ朝来市や養父市の豊かな風景に出会えて、とてもありがたい一日でした。
本日のひとこと
ドラッグストア「ゴダイドラッグ」のオリジナルBGMが、なかなか頭の中から消えません。

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(終わり。次回へ続きます)

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