ふるさとの手帖

市町村一周の旅

雨が降る前に。江津から桜江、仁摩、温泉津へ。【旧市町村一周の旅(島根県|6月22日―442日目)】

雨が降る前に。江津から桜江、仁摩、温泉津へ。【旧市町村一周の旅(島根県|6月22日―442日目)】

今日は雨が降ってくる。ほぼ確実に。その時間帯をある程度予想して進んでいく。うまくいくかどうかは、宿に着くまでわからない。それが旅というもの。それでは振り返っていきましょう。

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【87/171】

87/171
50.88%
訪れた旧市町村の数【1141/2,094】
1141/2094
54.49%
総計【1228/2,264】
1228/2264
54.24%

スーパーカブの総走行距離
30233km

江津市→旧桜枝町→旧仁摩町→旧温泉津町、の4つ。

今日の旅先のこと
  • 朝の青。
    朝の青。
  • そして、夏至の空に太陽が沈む。
    そして、夏至の空に太陽が沈む。
  • 子どもたち。
    子どもたち。
  • 最後まで。
    最後まで。
  • キラキラと。
    キラキラと。
  • 大きな太陽だった。
    大きな太陽だった。
夏至の日の夕空。
6月21日(金)旅の休養日。朝は空も海も澄み渡っていた。砂浜まで散歩。真っ白な砂とその先の海を見て、海に近い宿にして良かった、と。駅前よりも値段が安かったから選んだなんて、この際関係ない。そのおかげでこの景色に出会えてる。
今日が夏至ということも知っていた。それでも夕日は期待していなかった。明日は雨だから。
けれど、日没が近づいても、水平線に沈む太陽だけは、隠れなかった。少し右にあった分厚い雲にかかれば、なんの光も届かなかっただろう。
砂浜はフラダンスの練習をする女の子たち。ハワイアンな音楽を聞き、沈む夕日をたっぷり見た。こんなにゆっくり夕日を見るのは久しぶり。太陽ってこんなに大きかったっけ。これから日は短くなるけれど、寂しさを無理やり感じさせることはしない。一日は同じ24時間だから。まだまだ旅はここから。走り抜ける。

  • 朝、鱗雲。
    朝、鱗雲。
  • かつての町役場。
    かつての町役場。
  • 甍街道。
    甍街道。
  • まちを歩く。
    まちを歩く。
  • 旧郵便局。水色が良い。
    旧郵便局。水色が良い。
  • 何でも撮る。
    何でも撮る。
  • 無題は次から空白にしてみます。
    無題は次から空白にしてみます。
  • 江の川。
    江の川。
  • ほとんど海が目の前。
    ほとんど海が目の前。
  • じろっ。
    じろっ。
  • よく見る。
    よく見る。
  • 江津駅。
    江津駅。
  • 駅前の通りも懐かしい。
    駅前の通りも懐かしい。
  • パレットごうつ。
    パレットごうつ。
  • 江津はこの煙突が見えるんだよなあ。
    江津はこの煙突が見えるんだよなあ。
江津市ごうつし(1/4)
さて翌朝。昼前には雨が降りそうだったので、6時40分に出発した。太陽の下では鱗雲が泳いでいて、やっぱり雨が降りそう。旅路を急ごう。
最初にやってきたのは、江津市の
いらか街道という昔の町並み。中国地方一の大河、江の川沿いにあり、かつては交通の要衝だったと。今は静かな気配の町並みを歩いた。神社があり、役場だったという石づくりの交流館があり、水色の柱を持つ旧郵便局は、レトロさからも解き放たれていた。
江津駅前に移動する。駅の向かいには、石州瓦の大きな建物、パレットごうつだ。前回も見たし、見覚えあるなあ。高校生たちが集まっていたから、平日の放課後だった。今もそういう姿がきっとありそうな気がする。

  • 旧桜江町へ。
    旧桜江町へ。
  • 橋を渡った先が中心地。
    橋を渡った先が中心地。
  • 桜江総合センター。
    桜江総合センター。
  • 会話したおじさん。
    会話したおじさん。
  • 立入禁止。
    立入禁止。
  • 紫陽花だ。
    紫陽花だ。
  • 今井美術館。
    今井美術館。
  • もうすぐ刀剣展。
    もうすぐ刀剣展。
  • 立派な鯱鉾が石州瓦で。
    立派な鯱鉾が石州瓦で。
  • 静かな朝。
    静かな朝。
  • こんにちは。
    こんにちは。
桜江町さくらえちょう(江津市)(2/4)
江の川の右岸の国道261号線を上流へ進んでいく。長いトンネルを抜けた後、旧桜江町の市街地へ入った。山の地形が開けて家々の数も増える。橋を渡って川の左岸へ入ると、そこが町の中心地だった。桜江総合センターから、今井美術館という美術館まで歩いてみる。町の中心的な美術館だということは感じていた。背筋の伸びた早足のおじさんがぼくを抜いていき、真横で挨拶をして、会話が生まれるかどうか微妙な間が流れ、「今井美術館への道、合ってますかね……!」と絞り出すと、「あー!安心してください!このまま行けば、見つかりますよ!」ハキハキした答えをもらった。そのおじさんは目的地の家に着いたようで、家のお母さんとまた、明朗な挨拶を交わしていた。今井美術館は次の展示に向けた準備中で、今回は外観のみ。今井産業という会社が隣にあり、会社が母体の運営だと知った。6月下旬から始める展覧会は、島根らしい刀剣展。

  • 旧仁摩町へ。
    旧仁摩町へ。
  • たくさん実施中。
    たくさん実施中。
  • 奥に見えるのが、仁摩サンドミュージアム。
    奥に見えるのが、仁摩サンドミュージアム。
  • 市街地を歩く。
    市街地を歩く。
  • 木のKUMON。
    木のKUMON。
  • お父さん体育館シューズやない?
    お父さん体育館シューズやない?
  • サンドミュージアムへ。
    サンドミュージアムへ。
  • 花時計だ。
    花時計だ。
  • 試合中。
    試合中。
  • 仁摩サンドミュージアムへ。扉を発見。
    仁摩サンドミュージアムへ。扉を発見。
  • いろんな砂時計を見た。
    いろんな砂時計を見た。
  • 鳴り砂。ものすごいキュキュッと鳴った。
    鳴り砂。ものすごいキュキュッと鳴った。
  • 砂を拡大すると、石みたい。
    砂を拡大すると、石みたい。
  • 一年計砂時計。
    一年計砂時計。
  • 琴ヶ浜を目指す。港町。
    琴ヶ浜を目指す。港町。
  • ビーチバレーだ。
    ビーチバレーだ。
  • 再び扉を発見。
    再び扉を発見。
  • 扉を開け忘れてしまった。
    扉を開け忘れてしまった。
仁摩町にまちょう大田市おおだし(3/4)
旧桜江町から再び江の川を下り、途中で右へ折れて東へ進んでいく。大田市に入ると、最初に旧温泉津ゆのつ町が現れる。この町のゲストハウスを予約していたので、温泉津でストップしても良かったけれど、雨雲レーダーを見て、旧仁摩町までの往復なら間に合うと、向かうことに決めた。元から仁摩サンドミュージアムに行きたいと思っていて、旧温泉津町から朝一番で向かおうとすると、まだ開館時間にならないのだ。それも今訪れたい理由だった。
駐車場からミュージアムに向かうと、同じ場所に野球場があり、練習試合の声が響いている。野球の試合に出会うことが多いのは、気のせいかな。自分が野球好きだからかな、わからない。
そして、展示では大小様々な砂時計を見た。目玉はホール中央から見上げた先に浮かぶ、巨大な一年計砂時計。名の通り、一年かけて砂が落ち切るのだ。遠目から見ても、砂が落ちているのかどうか、わからなかった。しかし、実際は落ち続けている。日常生活をそのまま物語っているようだった。日々は目に見えない砂時計のごとし。
さらに、展示で琴ヶ浜の鳴き砂が紹介されていて、訪れたいと思った。さらさらの砂が音を鳴らすと。
小さな漁村を抜けて琴ヶ浜に着いた。昨日、フラダンスの光景を見た砂浜と違って、ビーチバレーの練習をやっていた。島根のビーチは豊かだ。湿度が高いと音が鳴らないと紹介されていたが、がんばってぎゅっ、ぎゅっ! と砂浜を踏むと、何度か音が鳴ってくれた。ミュージアムにあった白い扉がここにもあり、瞬間移動したようだった。

  • 旧温泉津町へ。温泉街。
    旧温泉津町へ。温泉街。
  • 雰囲気ある。
    雰囲気ある。
  • 酒造さんだ。
    酒造さんだ。
  • 港もある。
    港もある。
  • 正面の古い建物はコインランドリーでもあった。
    正面の古い建物はコインランドリーでもあった。
  • 本と喫茶のゲンショウシャさんへ。
    本と喫茶のゲンショウシャさんへ。
  • 雨が降ってきた。
    雨が降ってきた。
  • 写真、良かった。
    写真、良かった。
  • 左上がラム、下が大豆、右上がチキン。大豆とチキンが特に美味しかった。
    左上がラム、下が大豆、右上がチキン。大豆とチキンが特に美味しかった。
  • WATOWAさんに泊まる。
    WATOWAさんに泊まる。
温泉津町ゆのつまち(大田市(4/4)
最後に旧温泉津町へ戻ってきた。温泉津を“ゆのつ”、と読むのかあ。それだけで旅の大きな発見だ。そして、名前の通り温泉街である。それもかなり風情があった。昔ながらの気配がぎゅっと残っている。それでもいくつか新しいお店や宿もできているようだった。途中、スパイスカレーのお店を見つけたのでここで昼食を取ることに。大豆、チキン、ラムと3種のスパイスカレーを選ぶ。久しぶりにスパイスカレーを食べた気がするけれど、こんなに美味しかったんだなあ。いやいや、それはお店の味が見事だからだよ、と大満足だった(いいお値段だった!)。それに店内で地域の空き家から出てきた昔の写真の展示、写真に関連した本が置かれていて、まるで写真好きのための空間じゃないか。昔の写真は素晴らしく、セレクトされた岡本太郎の沖縄を読んだり、BRUTUSの森山大道特集を読んで、予想通り落ち込んだり。
お店に居る頃には、雨も降り出した。でも宿はすぐ近くだったので、大きな負担にはならず。今日は一日、良い選択ができた。

というわけで、今日の散策はここまで。温泉津にあるWATOWAという宿のドミトリーに宿泊しています。相部屋になったSさんは、メガネをかけた優しそうな年上の男性です。
本日のひとこと
明日は雨の様子から旅を休み、明後日から様子を見て再開します。

旅を応援してくださる方へ

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今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
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(終わり。次回へ続きます)

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