朝8時に庄原市街地を出発し、昨日訪れた旧総領町以外の庄原市を巡って行きました。途中、小雨に降られることもありましたが、なんとか切り抜けて。それでは振り返っていきましょう。
今日までの旅メーター
訪れた政令指定都市の区の数 【87/171】
訪れた旧市町村の数【1121/2,094】 総計【1208/2,264】スーパーカブの総走行距離
29688km
今日の旅先のこと
旧口和町(庄原市)(1/6)
庄原市街地から北西の方角へ進んでいく。朝一番、連日の旅の疲れが多少は残っている中で、対向車線で急にパトカーがトラックを捕まえて目が覚めた。
旧口和町へ向かっていく普通の道に、心を揺さぶられる。Googleマップで眺めても、なかなかこの感動は感じない。口南の集落の方が見晴らしがよく、支所のある口北はやや山に囲まれていた。
ほたる見公園へ訪れる頃には曇りはじめる。奥ではテント泊をしている人たちもいるようなので、手前だけ少し歩いた。ここでテント泊をしたのなら、昨日はホタルが見れたのだろうか。山の中に咲く紫陽花が色を付けていた。
庄原市街地から北西の方角へ進んでいく。朝一番、連日の旅の疲れが多少は残っている中で、対向車線で急にパトカーがトラックを捕まえて目が覚めた。
旧口和町へ向かっていく普通の道に、心を揺さぶられる。Googleマップで眺めても、なかなかこの感動は感じない。口南の集落の方が見晴らしがよく、支所のある口北はやや山に囲まれていた。
ほたる見公園へ訪れる頃には曇りはじめる。奥ではテント泊をしている人たちもいるようなので、手前だけ少し歩いた。ここでテント泊をしたのなら、昨日はホタルが見れたのだろうか。山の中に咲く紫陽花が色を付けていた。
旧高野町(庄原市)(2/6)
旧口和町から20km北上する。平地の20kmなら大したことないが、ほとんどが上り坂だった。どれだけの標高にいるのかもわからない。走った道も主要道路ではなかったようで、車とすれ違うこともほとんどなかった。ようやくまちが現れる。家のつくりが違う。茅葺屋根や、長野県の積雪地帯で見るような大きな屋根。同じ庄原市でも、かなり気候が違うのではないか。
「高原の駅 たかの」で小休憩を取ろうとすると、まだ10時前なのに車が混雑していた。誘導員もいるから、日曜日の日常のよう。さっきまで車とほとんどすれ違わなかったのに、と思ったが、高速道路を降りた直後にある駅だと気づいた。下道では遠くても、高速道路に乗れば近いのかもしれない。駅内も大賑わい。立派な大根が目を引いた。それを買う客たち。この駅がもたらすものは、大きい気がする。
市街地へ戻ると、今度は静けさのあるまちに戻った。いる場所によって、見えるものは違う。
旧口和町から20km北上する。平地の20kmなら大したことないが、ほとんどが上り坂だった。どれだけの標高にいるのかもわからない。走った道も主要道路ではなかったようで、車とすれ違うこともほとんどなかった。ようやくまちが現れる。家のつくりが違う。茅葺屋根や、長野県の積雪地帯で見るような大きな屋根。同じ庄原市でも、かなり気候が違うのではないか。
「高原の駅 たかの」で小休憩を取ろうとすると、まだ10時前なのに車が混雑していた。誘導員もいるから、日曜日の日常のよう。さっきまで車とほとんどすれ違わなかったのに、と思ったが、高速道路を降りた直後にある駅だと気づいた。下道では遠くても、高速道路に乗れば近いのかもしれない。駅内も大賑わい。立派な大根が目を引いた。それを買う客たち。この駅がもたらすものは、大きい気がする。
市街地へ戻ると、今度は静けさのあるまちに戻った。いる場所によって、見えるものは違う。
旧比和町(庄原市)(3/6)
国道432号線を下っていく。旧比和町へ入った。比和支所に自然科学博物館があるとのことで向かうと、「中国山地でクジラウォッチング」とある。支所の2階にある展示へ。かつて、庄原も海であり、ショウバラクジラというクジラが生息していたのだと。実際に化石も発掘されているという。化石の時代は1600万年前。1年を1600万回繰り返す。それを想像できずとも、1600万年後が今である。ちなみにクジラの展示室は分館で、本館には勘違いで行きそびれてしまった。
その後、三河内の棚田を見に行った。農免道路の左右に広がる棚田が、斜面の奥まで続く。手前には菖蒲の花も咲き、棚田を彩っていた。
国道432号線を下っていく。旧比和町へ入った。比和支所に自然科学博物館があるとのことで向かうと、「中国山地でクジラウォッチング」とある。支所の2階にある展示へ。かつて、庄原も海であり、ショウバラクジラというクジラが生息していたのだと。実際に化石も発掘されているという。化石の時代は1600万年前。1年を1600万回繰り返す。それを想像できずとも、1600万年後が今である。ちなみにクジラの展示室は分館で、本館には勘違いで行きそびれてしまった。
その後、三河内の棚田を見に行った。農免道路の左右に広がる棚田が、斜面の奥まで続く。手前には菖蒲の花も咲き、棚田を彩っていた。
旧西城町(庄原市)(4/6)
次に向かったのは、旧西城町。雨が降ったりすぐに晴れたりと、変わりやすい天気が続いていて、雲から日差しが溢れたとき、写真を撮ろうとカブを停めた。そこが民家の横で、家のおじいさんに話しかけられる。「裏の山があるじゃろう。あそこに雲がかかれば、ここは雨よ。間違いなく」
その後、西城支所の周辺を歩く。西城川沿いに住宅地が広がっていた。グラウンドでは中学生の野球の試合が行われ、保護者たちが声援を送る。
あとで知り合いの方が、「備後落合駅」のことを教えてくれた。「備後落合駅は出雲から来る木次線、広島から来る芸備線、岡山新見からくる芸備線と3方向から落ち合う駅で、鉄道ファンにはたまらない駅だよ」。訪れた市街地から10kmほどの距離だった。いつか電車に乗って訪れることができるだろうか、廃線になってしまう前に。
次に向かったのは、旧西城町。雨が降ったりすぐに晴れたりと、変わりやすい天気が続いていて、雲から日差しが溢れたとき、写真を撮ろうとカブを停めた。そこが民家の横で、家のおじいさんに話しかけられる。「裏の山があるじゃろう。あそこに雲がかかれば、ここは雨よ。間違いなく」
その後、西城支所の周辺を歩く。西城川沿いに住宅地が広がっていた。グラウンドでは中学生の野球の試合が行われ、保護者たちが声援を送る。
あとで知り合いの方が、「備後落合駅」のことを教えてくれた。「備後落合駅は出雲から来る木次線、広島から来る芸備線、岡山新見からくる芸備線と3方向から落ち合う駅で、鉄道ファンにはたまらない駅だよ」。訪れた市街地から10kmほどの距離だった。いつか電車に乗って訪れることができるだろうか、廃線になってしまう前に。
旧東城町(庄原市)(5/6)
旧西城町があれば、旧東城町もある。たいてい、地名につながりがあるときは、すっと移動できるものだが、旧東城町は旧西城町から30km近く離れていて、とても遠かった。帝釈峡を一度通り過ぎ、ようやく市街地が現れた。地図を見ると、ほとんど岡山県寄りである。新見市との県境までたった3kmほど。こういった立地にまちがあるということも、訪れてみて初めて知る。
その後、帝釈峡を訪れる。雄橋というスポットまで遊歩道を1kmで、それらな歩けると元気が湧く。深い緑、踊る木漏れ日、川に映る木々……思い出したのは、青森県の奥入瀬。ほかにも観光客がいたから、それも安心だった。
雄橋は石灰岩でできた天然の岩だった。初めて出会う岩橋の大きさ、太さ、高さ。これが天然であるという衝撃。かつては橋としても利用されていたのだと。人間が技術で生み出した橋もすごいが、自然は奥が深い。これからも雄橋のことは、記憶に残り続けると思った。
旧西城町があれば、旧東城町もある。たいてい、地名につながりがあるときは、すっと移動できるものだが、旧東城町は旧西城町から30km近く離れていて、とても遠かった。帝釈峡を一度通り過ぎ、ようやく市街地が現れた。地図を見ると、ほとんど岡山県寄りである。新見市との県境までたった3kmほど。こういった立地にまちがあるということも、訪れてみて初めて知る。
その後、帝釈峡を訪れる。雄橋というスポットまで遊歩道を1kmで、それらな歩けると元気が湧く。深い緑、踊る木漏れ日、川に映る木々……思い出したのは、青森県の奥入瀬。ほかにも観光客がいたから、それも安心だった。
雄橋は石灰岩でできた天然の岩だった。初めて出会う岩橋の大きさ、太さ、高さ。これが天然であるという衝撃。かつては橋としても利用されていたのだと。人間が技術で生み出した橋もすごいが、自然は奥が深い。これからも雄橋のことは、記憶に残り続けると思った。
庄原市(6/6)
最後に庄原市街地へ戻ってきた。備北丘陵公園へ一度は訪れてみたかったので、バイクと入場料を合わせて650円支払う。17時は駐車場が閉門すると言われて、すでに16時前だったので、時間はあまりない。花の広場近くを訪れてみることにする。公園中央に位置する国兼池の大きさが、敷地の広大さを物語っていた。花の広場はちょうど準備中のようで、何も植えられていなかったものの、その奥には広い遊具があり、家族連れがそろそろ帰ろうとしているところだった。ここで遊んだら夢中になってしまうんじゃないかな、というワクワクさがある。
それから、上野公園へ。前回の旅で訪れたのはちょうど桜の季節だった。今は緑の並木道だが、市街地との距離感がようやくつながる。前回はほんとうに、上野公園だけを訪れていたから。ほかにも駅やまちを少し散策した。
最後に庄原市街地へ戻ってきた。備北丘陵公園へ一度は訪れてみたかったので、バイクと入場料を合わせて650円支払う。17時は駐車場が閉門すると言われて、すでに16時前だったので、時間はあまりない。花の広場近くを訪れてみることにする。公園中央に位置する国兼池の大きさが、敷地の広大さを物語っていた。花の広場はちょうど準備中のようで、何も植えられていなかったものの、その奥には広い遊具があり、家族連れがそろそろ帰ろうとしているところだった。ここで遊んだら夢中になってしまうんじゃないかな、というワクワクさがある。
それから、上野公園へ。前回の旅で訪れたのはちょうど桜の季節だった。今は緑の並木道だが、市街地との距離感がようやくつながる。前回はほんとうに、上野公園だけを訪れていたから。ほかにも駅やまちを少し散策した。
というわけで、今日の散策はここまで。庄原市を巡った一日ですが、走行距離は150kmほどで、ほんとうに広いと感じました。巡ることができてよかったです。
本日のひとこと
珍しいスポーツカーがスーパーにやってきて、それを地元のおじいちゃんふたりがじっーと凝視して、結局おじいちゃんが話しかけに行って、すごく長話になっていた。
珍しいスポーツカーがスーパーにやってきて、それを地元のおじいちゃんふたりがじっーと凝視して、結局おじいちゃんが話しかけに行って、すごく長話になっていた。
旅を応援してくださる方へ
今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
写真集の商品ページはこちら
(終わり。次回へ続きます)
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