ふるさとの手帖

市町村一周の旅

三次市を巡り、県を跨いで旧羽須美村へ。【旧市町村一周の旅(広島県・島根県|6月17日―437日目)】

三次市を巡り、県を跨いで旧羽須美村へ。【旧市町村一周の旅(広島県・島根県|6月17日―437日目)】

薄い雲がかかり、肌寒く感じられる朝。今日は三次市の北に位置する地域を中心に訪れました。また、江の川を渡って島根県邑南町の旧羽須美村にも。立地の奥深さを感じつつ、振り返っていきましょう。

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【87/171】

87/171
50.88%
訪れた旧市町村の数【1126/2,094】
1126/2094
53.77%
総計【1213/2,264】
1213/2264
53.58%

スーパーカブの総走行距離
29848km

旧君田村→旧布野村→旧作木村→(島根県旧羽須美村)→旧三次市、の5つ。
旧羽須美村

 


今日の旅先のこと
  • 旧君田村へ。
    旧君田村へ。
  • 君田支所。
    君田支所。
  • 石州瓦のまちなみ。
    石州瓦のまちなみ。
  • 牛だけではなく、干支がいた。
    牛だけではなく、干支がいた。
  • 橋の下を神之瀬川が流れる。
    橋の下を神之瀬川が流れる。
  • 人の名前かな。
    人の名前かな。
  • 君田温泉 森の泉。もうすぐリニューアルオープンすると。
    君田温泉 森の泉。もうすぐリニューアルオープンすると。
  • おはよう市もやってた。
    おはよう市もやってた。
君田村きみたそん(三次市)(1/5)
庄原市を出発し、最初に訪れたのは旧君田村。川沿いを進んでいくと、道中の川の流れが見慣れている方角とは逆に感じられた。ここは江の川水系。瀬戸内海ではなく、日本海へ流れ出ていく。広島県にいながらも、川は北に向かって流れていくというのが不思議だ。
いくつかの集落を抜けると、旧君田村の広い里山風景が現れた。奥では山が重なり合い、その手前に石州瓦の家屋が見える。その後「道の駅ふぉレスト君田」まで訪れると、温泉や美術館があった。ここにある君田温泉は、8月1日にリニューアルオープンするという。

  • 旧布野村へ。
    旧布野村へ。
  • 道の駅 ゆめランド布野。
    道の駅 ゆめランド布野。
  • ポツンと。
    ポツンと。
  • まちと山並み。
    まちと山並み。
  • 布野支所。
    布野支所。
  • 軽トラがいっぱい。
    軽トラがいっぱい。
  • 昔ながらの気配もある。
    昔ながらの気配もある。
  • 歩きつつ。
    歩きつつ。
  • この日は静かな朝の時間が流れていた。
    この日は静かな朝の時間が流れていた。
布野村ふのそん(三次(2/5)
旧君田村から西へ山を越えて、旧布野村へ。支所の周辺を訪れる前に、「
道の駅 ゆめランド布野」に向かうと、見覚えのある景色だった。たぶん、前回の旅で訪れたことがある。案の定、あとで調べると6年前に来ていた。市町村一周の三次市として訪れた場所がここならば、今では「ここだけではない」という気持ちになる。ただ、当時はこれでも目一杯だったし、旧市町村を今回巡っていることも、きっと続きのひとつだ。
布野支所周辺に位置する集落は、古い町並みの名残があった。布野宿という銀山街道の宿場町でもあったと。暗渠となっているが、水路の流れが豊富で、地下からしっかりと音が聞こえてきた。

  • 旧作木村へ。作木支所。
    旧作木村へ。作木支所。
  • 百十五年のあゆみ。
    百十五年のあゆみ。
  • 支所の近くから。
    支所の近くから。
  • 田んぼの形。
    田んぼの形。
  • 除雪機も。
    除雪機も。
  • 常清滝へ向かう。
    常清滝へ向かう。
  • 常清滝。高さがあった。
    常清滝。高さがあった。
  • 江の川が北へ向かって流れる。
    江の川が北へ向かって流れる。
  • 川の駅 常清。
    川の駅 常清。
  • 高瀬舟も展示してあった。
    高瀬舟も展示してあった。
  • 川の駅で、神楽の映像も流れていた。
    川の駅で、神楽の映像も流れていた。
作木村さくぎそん(三次市)(3/5)
トンネルを抜ける途中で、旧作木村の看板があった。作木支所からすぐ奥に位置する、「
常清滝じょうせいたき」を見に向かう。広島県で唯一、日本の滝100選に選ばれているという。森の中を歩くと、じめっとした暑さがへばりつく。しばらく歩いた先で常清滝を見つけて安心した。ここ数日雨量が少なく、滝の流れも静かだったかもしれないが、滝壺に落ちるまでには高さがあり、細い線がすらすらと流れ落ちていた。
その後、「川の駅 常清」で昼食にする。ラーメン定食を選び、注文を取りに行くと、店員の女性が「ご飯の量、どうします?」と。もし大盛りにできるのなら、と心細く伝えると、茶碗をどんぶりに取り替えて、どんぶりの中でも大盛りについでくれた。ギリギリ食べ終えることができたが、しばらくは大盛りを頼むのはやめようかと思う。

  • 旧羽須美村へ。川を渡ったのでこちらは島根県。
    旧羽須美村へ。川を渡ったのでこちらは島根県。
  • 羽須美支所。
    羽須美支所。
  • 散策していく。
    散策していく。
  • 生活がここにもある。
    生活がここにもある。
  • 出羽川の近く。
    出羽川の近く。
  • 山が映り込む。
    山が映り込む。
  • 雰囲気があった。
    雰囲気があった。
  • 出会ったものを。
    出会ったものを。
  • フクロウだ。
    フクロウだ。
  • 少し奥の集落にも訪れた。
    少し奥の集落にも訪れた。
  • 知らない土地に、自分の想像を超えて暮らしは広がっている。
    知らない土地に、自分の想像を超えて暮らしは広がっている。
羽須美村はすみむら(島根県邑南町おおなんちょう(4/5)
川の駅から江の川を5kmほど北上し、橋を渡った先に、旧羽須美村はある。ひょこっと短い橋を渡っただけで、広島県から島根県へ変わるのだ。あとで地図を見ると、川の駅の対岸はすでに島根県だった。
広島県と近いものの、橋を渡った直後から島根県ナンバーの車が増えた。羽須美支所のある市街地へ向かう。支所の周辺は立派な石州瓦の建物が並び、昔ながらの雰囲気を放っていた。ここにも人々の暮らしがあるということが、日本の広さを教えてくれる。さらに奥にある棚田の集落まで行ってみたものの、そこはいくつか田んぼがそのままだった。もちろん人口が減っていたら、棚田を維持するのも大変だ。その解決策をぼくは何も持ち合わせていない。

  • 尾関山公園から。
    尾関山公園から。
  • 大きなまちだなあ。
    大きなまちだなあ。
  • 三次もののけミュージアム。
    三次もののけミュージアム。
  • いざ、入ってみよう。
    いざ、入ってみよう。
  • レジの文字も妖怪仕立てだった。
    レジの文字も妖怪仕立てだった。
  • 江戸時代から、こんな絵があったのだなあと。
    江戸時代から、こんな絵があったのだなあと。
  • チームラボの部屋もあった。
    チームラボの部屋もあった。
  • 広島三次ワイナリーへ。
    広島三次ワイナリーへ。
  • 近くを散策しつつ。
    近くを散策しつつ。
  • いろんなワインがあった。飲めないけれど。
    いろんなワインがあった。飲めないけれど。
  • またゆったり来てみたい。
    またゆったり来てみたい。
  • 近くの公園にいろんな遊具があった。
    近くの公園にいろんな遊具があった。
  • ブドウの色っぽい滑り台。
    ブドウの色っぽい滑り台。
  • 遊具かどうかはわからない。
    遊具かどうかはわからない。
  • 奥田元宋・小由女美術館へ。
    奥田元宋・小由女美術館へ。
  • とても良かったです。
    とても良かったです。
三次市みよしし(5/5)
最後に江の川沿いを進み、三次市街地へ出る。市街地入口の尾関山公園でカブを停め、展望台に上がると、三次市のまちなみが浮かび上がった。市街地は住宅が並び、太い川が流れている。十分に大きなまちだ。
その後、公園近くの
三次もののけミュージアムへ。別の名は、湯本豪一ゆもとこういち記念日本妖怪博物館。湯本氏が蒐集した約5,000点の妖怪コレクションが、日本最大の妖怪博物館の開館に至ったという。もののけは怖いはずなのに、人を惹きつける。その怖さの時代を遡り、江戸時代の妖怪の原点に触れた。仮に妖怪の正体が、自然への畏怖や想像から生み出されるものだとしても、まだ妖怪は令和の時代をしぶとく生きている。ぼくも怖いのは苦手だが、展示を見てワクワクしてしまった。
広島三次ワイナリーや、奥田元宋・小由女美術館にも訪れる。美術館の名前になっている、画家の奥田元宋氏と人形作家の小由女氏は夫婦で、二人の美術館をつくることが長年の夢だったと。元宋氏の絵を見て、赤色のグラデーションに吸い込まれた。目で見たものが言葉には変換されず、元宋氏の世界の扉を探し、そのままいざなわれた。作品は月をモチーフとするものが多く、美術館にも月を愛でる設計がなされていた。ぼくもいつか、月が照らす世界をこのように美しく、捉えられるだろうか。

というわけで、今日の散策はここまで。三次市から北広島町へ移動する道中、雨に降られましたが、無事に到着することができました。北広島町が、今回の広島県編で最後になります。
本日のひとこと
三次市の名菓、三上貫栄堂の元祖洋酒ケーキは、食べると幸福に浸る美味しさですね……。

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今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
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(終わり。次回へ続きます)

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