青ヶ島は日本一人口の少ない村
青ヶ島という島を聞いたことがあるでしょうか。東京から358km南に位置し、「東京都」にありながら人口わずか160人ほどの日本一人口の少ない村です。世界的に珍しい二重カルデラや、頭上一面に広がる星空を堪能できる秘境の地としても知られてる。僕がこの島を知ったのは中学生頃でテレビの特集だったと思うけど、遠く想像もつかないような生活にロマンを覚えて「とりあえず行ってみたい」そうぼんやり思ってた。
少し脱線しますが、ちょうど1年前に9ヶ月ほど日本市町村一周の旅に出まして、日本に現存する市町村を一つずつ巡ったわけです。そのうち8割に行ったわけですが、その中でも青ヶ島は「青ヶ島村」として自治体が存在するため、必然的に上陸すべき島となり「行けたらいいな」と思っていたのでした。
しかし、上陸は簡単ではなくてですね。
厳しいアクセス
青ヶ島に行くためのルートは2つ存在します。①八丈島からのヘリコプターと、②八丈島からの船。ヘリは定員9名で1ヶ月前から電話予約できるけど、おおよそ10分で満員になってしまう。僕も電話したけど余裕で埋まってしまってたのでヘリは諦めました。船は定期的に運航しているものの、就航率が年間を通して6割ほどしかない。黒潮の流れを受けやすいので少しの高波でも港が荒れ、当たり前のように船も欠航するんです。上陸できたとしても帰りの船が出ず一週間や半月帰れないことも珍しくなくて。
結果として日本一周というバカなことをしてるくせに、ビビって青ヶ島へ行くことを諦めちゃったのでした。
絶対に行くべきでない卒業旅行先。
昨年12月に長い旅が終わり、年が明けてからは地元や大学の友達と会う機会が増えました。日本一周の楽しさとはまた違って、友達の目を見ながら話す時間は本当に楽しい。
平成最後の…という言葉が寒さを助長させていた大寒の頃、友達と卒業旅行の話に。卒業かー。いや、同級生3人のうち実際に卒業するのは一人(しかも院に進むわけでもない)という危ない連中の卒業旅行だ。
「鳥取砂丘」「俺、砂丘行ったことないんよね」
テンポ良く行き先の案が出る。鳥取砂丘は広島から近いしありだ。しかし僕は青ヶ島に行きたかったので、
「青ヶ島はどう?」
とダメ元で言ってみた。
「どこそれ、良いんじゃね?」
2人は青ヶ島を瀬戸内海のどこかの島だと思ったらしい。
早速、絶対に行くべきでない場所への卒業旅行が決まった。
LEAVE A REPLY