ふるさとの手帖

市町村一周の旅

4年ぶりの再会もあり。宇佐・国東半島の山あいを進みながら。【旧市町村一周の旅(大分県|5月7日―397日目)】

4年ぶりの再会もあり。宇佐・国東半島の山あいを進みながら。【旧市町村一周の旅(大分県|5月7日―397日目)】

GWの明けた朝、6時半の電車で地元の倉敷市を発ちます。中高生もたくさん乗っていて、みんな朝早くて偉いなあと。その後、9時半には中津駅へ到着し、旅を再開しました。大分県で残っている地域は、およそ国東半島です。今回は宇佐市の山あいや杵築市の旧山香町を訪れて、反時計回りで国東半島を巡っていきます。それでは振り返っていきましょう。

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【86/171】

86/171
50.29%
訪れた旧市町村の数【1010/2,094】
1010/2094
48.23%
総計【1096/2,264】
1096/2264
48.41%

スーパーカブの総走行距離
27200km

旧院内町→旧安心院町→旧山香町、の3つ。

今日の旅先のこと
  • 旧院内町へ。
    旧院内町へ。
  • 鳥居橋。とても大きくて立派な石橋だ。
    鳥居橋。とても大きくて立派な石橋だ。
  • 下にも降りてみた。
    下にも降りてみた。
  • 道の駅いんないへ。
    道の駅いんないへ。
  • とり天が、すんごく美味しかったー!
    とり天が、すんごく美味しかったー!
  • 周辺を散策。
    周辺を散策。
  • 山に囲まれた、静かな暮らしです。
    山に囲まれた、静かな暮らしです。
  • 小さな滝かな。
    小さな滝かな。
院内町いんないまち(宇佐市)(1/3)
中津市街地から宇佐市の山あいに位置する、旧院内町を目指していきます。ここは石橋のまちとして知られていて、アーチ橋が64基もあると。石橋は長崎や熊本でも見かけましたが、旧院内町が日本一石橋の多いまちだとは、知りませんでした。「鳥居橋」という橋を訪れてみます。看板に石橋が多い理由が記されていて、ひとつは深い渓谷であり、急流という地形により、頑丈な石橋が必要だったこと。ひとつは石が豊富に採石できたこと。ひとつは優秀な石工が多かったこと。と、確かに、条件が揃っていますよね。そして、鳥居橋はとても雰囲気のある橋で、高さもあるし、実際に車が走ることもできるし、見事なつくりでした。
その後、「道の駅いんない」で、食事処が開いていたので、昼食にとり天を。大分に来て、唐揚げはたくさん食べたけれど、とり天はまだ食べていなくて。あつあつプリップリ、タレとカラシが最高で、大当たりのとり天でした。今まで食べたとり天で、いちばん美味しかったかも。

  • 旧安心院町へ。
    旧安心院町へ。
  • 安心院地域複合支所。
    安心院地域複合支所。
  • ぐるっと環状交差点があった。
    ぐるっと環状交差点があった。
  • 鏝絵を探して歩く。
    鏝絵を探して歩く。
  • ありました。
    ありました。
  • なるほどなあ、面白い!
    なるほどなあ、面白い!
  • 鏝絵通りを歩いてみよう。
    鏝絵通りを歩いてみよう。
  • パッと目に入る。
    パッと目に入る。
  • 家ごとに、絵が全然違っていた。
    家ごとに、絵が全然違っていた。
  • 虎だ、プリントだ。
    虎だ、プリントだ。
  • 鏝絵とまたであうこともあるのかな。
    鏝絵とまたであうこともあるのかな。
  • 東椎屋の滝へ。
    東椎屋の滝へ。
  • 周辺もダイナミックだった。
    周辺もダイナミックだった。
安心院町あじむまち(宇佐(2/2)
旧院内町から東に進み、小さく山を越えたところに、旧安心院町が広がっています。旧院内町でも見ていた看板の中で、「
鏝絵こてえ」というものが気になりました。最初は、読み方もわからなかったのですが。どうやら鏝絵の通りがあるらしく、ひとまず歩いてみます。うーん、ないなあー、と思いながら歩いていましたが、ついに発見。そして、一度見つけるとたくさんあるのでした。家屋の壁に描かれた絵で、家紋ではないけれど、何かしらのモチーフがあり、自由に描かれていて。それでも、似た雰囲気の大枠があるので、鏝絵というひとつのジャンルとして成り立っているのだなあと。ネットでは「漆喰を用いて作られるレリーフのことである。」とありました。左官職人がコテでつくるから、鏝絵ということも。なるほど、左官さんの絵ということかあ。
その後、東椎屋ひがししいやの滝にも訪れてみます。日本の滝100選のひとつ。駐車場から滝壺まで、凹凸の石の道をかなり歩きました。ようやく到着すると、高さ85mから滝が降り注いでいます。これだけの高さを持ちながら、滝の幅は細いので、見た目だけはゆっくりと流れているように見えました。実際は、滝行するにもまったく無理だと思いますが。滝壺周辺が岩肌と木々に囲まれて、険しい森という雰囲気の中で、一箇所から綺麗に落ちている様子が、見事だなあと。

  • るるパークへ。
    るるパークへ。
  • てんとう虫1号。
    てんとう虫1号。
  • 広大な敷地でした。
    広大な敷地でした。
  • 棚畑もあり。
    棚畑もあり。
  • 山香庁舎へ。
    山香庁舎へ。
  • 周辺は住宅地。
    周辺は住宅地。
  • 山に囲まれた風景。
    山に囲まれた風景。
  • 山香温泉センターに入った。この日は休館日でしたが、「風の郷」という温泉も有名です。
    山香温泉センターに入った。この日は休館日でしたが、「風の郷」という温泉も有名です。
  • Nさんのご自宅へ。鶏を飼っていらっしゃる。
    Nさんのご自宅へ。鶏を飼っていらっしゃる。
  • ミツバチも。
    ミツバチも。
  • 畑で採れたと。
    畑で採れたと。
  • 周辺の見晴らしもとても良くて。
    周辺の見晴らしもとても良くて。
  • ご自宅にも上がらせていただきました。
    ご自宅にも上がらせていただきました。
  • Nさん、今回はありがとうございます!手作りのプリンをご馳走になった。すごく美味しかったです。
    Nさん、今回はありがとうございます!手作りのプリンをご馳走になった。すごく美味しかったです。
  • 自分らしく暮らすということ。
    自分らしく暮らすということ。
  • 国東半島の暮らしや民俗を記録した、カミサマホトケサマ。すごい写真集です。
    国東半島の暮らしや民俗を記録した、カミサマホトケサマ。すごい写真集です。
  • 翌朝は朝食もご馳走になり。
    翌朝は朝食もご馳走になり。
  • パンを焼く時間。
    パンを焼く時間。
  • 卵は、飼っているニワトリさんの。
    卵は、飼っているニワトリさんの。
  • おはよー。
    おはよー。
  • Nさん、この度はほんとうにありがとうございました!
    Nさん、この度はほんとうにありがとうございました!
山香町やまがまち(杵築市)(3/3)
最後にやって来たのは、旧山香町です。るるパークという農業文化公園を訪れてみます。とても広大な敷地を持ち、公園というよりも森のようです。カップルに夫婦、子連れと賑わっていて、地元の方々を中心にしたスポットになっているようでした。ぼくは歩くには広すぎて、橋の近くまで訪れて、諦めてのUターンです。
その後、山香庁舎を訪れてると、茶色のタイル調の立派な建物で、周辺には住宅街ができています。そして、山香温泉センターに入り、眠気で風呂上がりに椅子で1時間ほど寝てしまい、旧山香町にお住まいのNさんのところへ伺いました。
Nさんとの出会いは4年前でした。ぼくが上京したばかりの頃に、関東で撮影を依頼してくださった方です。当時、Nさんは庭師の仕事を何十年も続けられていて、まもなく仕事に区切りをつけると。その前に、写真を撮ってもらえたらという話でした。Nさんが庭木と向き合う様子はとてもカッコよかったし、その後お茶もさせてもらって、Nさんの優しさにたくさん触れた時間でした。そのときに、「そろそろ、移住しようと思っているの」という話をされていて。また当時から、大分県杵築市に移住するかもしれないと仰っていました。
そして、それからはお会いする機会もなかったのですが、実際に移住されていらっしゃることを知り、連絡を取り合って、今回お会いすることができたわけです。前回は庭師という職人さんのイメージでしたが、4年ぶりにお会いして、赤縁のすてきなメガネ姿で迎えてくださって、再会のうれしさと、Nさんの明るさが同時に安心感を与えてくれます。家も玄関には東山魁夷の絵だったり、DIYされたターコイズブルーの壁だったり、お手洗いに飾られたソール・ライターの写真だったり、小さくいけられた花々だったり、細部にNさんの心を垣間見ます。夜は美味しい食事をご馳走になり、いろんな話をさせてもらいました。関東での暮らしを離れて、さまざまなことにチャレンジし、ご自身も変化を繰り返して、人生を生き切ろうとされている姿は、すごくカッコよかった。田舎暮らしというと、悠々自適というイメージもありますが、向き合っているものは、誰かのそうした見方よりも、もっともっと心の内側にあるもののように思います。今回お会いできて、ほんとうに良かったです。

というわけで、今日の散策はここまで。Nさんが最後に送ってくださったメールの言葉も、大切にさせていただきます。

“大人には大いに甘えてください、恥ずかしい事や失敗も大いにしてください!いつか自分が年をとった時には若い人を応援すればいいと、年をとった私は思います。では、お身体に気をつけて。”

Nさん、ありがとうございました。
本日のひとこと
旧安心院町には、アフリカンサファリもあります。一瞬迷ったけれど、行くなら誰かと一緒がいいですよね。
 

旅を応援してくださる方へ

「どこで暮らしても」の商品ページに飛びます。

今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
写真集の商品ページはこちら

(終わり。次回へ続きます)

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)

RECENT ARTICLES

石見銀山の暮らしを歩き、里山を巡っていく。【旧市町村一周の旅(島根県|6月24日―444日目)】

石見銀山の暮らしを歩き、里山を巡っていく。【旧市町村一周の旅(島根県|6月24日―444日目)】

昨日は温泉津のゲストハウスに延泊しました。かなり強い雨だったので、旅をしていればしんどかったと思います。今日は大田市街地や石見銀山の大森地区を訪れて、美郷町や飯南町へ。自然に囲まれた暮らしを、振り返っていきましょう。今日...
雨が降る前に。江津から桜江、仁摩、温泉津へ。【旧市町村一周の旅(島根県|6月22日―442日目)】

雨が降る前に。江津から桜江、仁摩、温泉津へ。【旧市町村一周の旅(島根県|6月22日―442日目)】

今日は雨が降ってくる。ほぼ確実に。その時間帯をある程度予想して進んでいく。うまくいくかどうかは、宿に着くまでわからない。それが旅というもの。それでは振り返っていきましょう。今日までの旅メーター訪れた政令指定都市の区の数 ...
三次市を巡り、県を跨いで旧羽須美村へ。【旧市町村一周の旅(広島県・島根県|6月17日―437日目)】

三次市を巡り、県を跨いで旧羽須美村へ。【旧市町村一周の旅(広島県・島根県|6月17日―437日目)】

薄い雲がかかり、肌寒く感じられる朝。今日は三次市の北に位置する地域を中心に訪れました。また、江の川を渡って島根県邑南町の旧羽須美村にも。立地の奥深さを感じつつ、振り返っていきましょう。今日までの旅メーター訪れた政令指定都...

Follow me