今日までの旅メーター
訪れた政令指定都市の区の数 【73/175】
訪れた旧市町村の数【640/2,093】 総計【713/2,269】スーパーカブの総走行距離
18940km
北九州市の区を訪れよう。(2023年11月25日(土)―233日目)
カブが修理から返ってきて、翌日の18時に有明港から出発する船に乗った。2泊3日の行程で、徳島港を経由して新門司港に辿り着く便だ。冬は九州を巡ろうと思う。多分、九州でも雪の日があるだろうけれど、地方ごとに考えればその確率は減るし、南へ進めば暖かいかなって。
長距離フェリーに乗るのも好きだ。カブで船に乗り込むときの登り坂も好き。船内に大浴場があるのも好き。乗客が、ゆったりしているのも好き。東京と北九州も飛行機なら2時間かからないのに、船だと40時間弱かかっちゃいますけれど。
というわけで、その長い船旅も3日目になったところ、朝の5時前に「まもなく着岸します、みなさん起きてください〜!(意訳)」のアナウンスが鳴った。まだ外は真っ暗だ。でも港の灯りが見えるのはわかる。新門司港、九州に上陸だ。
門司区(北九州市)
門司区は小さな半島のような地形になっていて、北側が市街地、中央はゆるやかな山で、南側に新門司港がある。というわけで、まずは新門司港から門司港へ向かった。まだ空は真っ暗で、星も見える。うっすら山の形も見えた。
門司港では何度か泊まったことのあるゲストハウスのポルトさんや、門司港駅周辺を散策した。徐々に東の空が明るくなり、建物のシルエットが美しい。でも、完全に市街地が明るくなったのは6時40分頃になってからで、東日本よりもずいぶん遅く感じられた。
門司駅辺りでもバイクを停めて写真を撮った。山と海と暮らし。奥には下関の景色もずっと見える。海を挟んだ向こうにも暮らしがあるって、想像できるのだなあ。
小倉北区(北九州市)
門司と小倉を海沿いで結んでいる国道199号線を通って、小倉北区へ入った。小倉駅の駐輪場にバイクを停めて、駅の周辺や旦過市場、小倉城付近を散策した。いくつかイベントの準備が行われていて、古着屋さんも並んでいてオシャレだった。紫川沿いの風景を見ると、小倉にいることを感じられる。
もう一箇所、到津(いとうづ)の森公園を訪れた。公園んsので最初は市民公園かなと勘違いしていたけれど、動物園だ。9時から開園していて、さっそく家族連れが園内を楽しんでいる。ワライカワセミ、オオギバト、マンドリルなどなど、気になった動物の写真を撮る……。
ちょうどゾウさんが姿を見せてくれたんだけれど、「ゾウは大きい」とわかっていても大きいと感じられるし、恐竜を見ているようだな、とも思った。
戸畑区(北九州市)
小倉北区から戸畑区へやって来た。最初に夜宮公園の「旧安川邸」に向かってみると、入り口に藤井聡太竜王と伊藤匠七段の「竜王戦」がこの地で開催されたというのぼりが、どーんと立っていた。そうなのか! 邸内も竜王戦の様子が再現されていたり、若いカメラマンさんが撮影した写真が大きく飾られていたり、勝負飯が紹介されていたり、竜王戦も含めた雰囲気ある邸内を楽しむことができた。
旧安川邸の家主だった企業家の安川敬一郎氏の生涯をまとめた映像を見て、いい人だなあと思った。炭坑で財を成した人物でありながら、その財を教育など世のために使ったと。九州工業大学や明治学園の創設者でもある。
旧安川邸を訪れたあと、二重作拓也先生(@takuyafutaesaku)が『資さんうどん』をお薦めしてくれて、お店で昼食を取ることに。福岡のうどんは柔らかくて出汁が甘いのがの特徴だ。福岡で食べると、ハマっちゃうんだよなあ。「かしわうどん」すごく美味しかった。
若松区(北九州市)
次にやって来たのは若松区だ。響灘(ひびきなだ)緑地を目指して若戸大橋を渡る。この橋を渡っているときも景色が、とても北九州の風景っぽいなあと思う。若松区は大きな山が中央にドーンとあって、その麓にまちが広がっていた。響灘緑地はマングローブの本州バージョンみたい。そのあと高塔山公園へ。ここから見る、若戸大橋をはじめとする風景も好きだなあ。
八幡東区(北九州市)
次にやって来たのは、八幡東区。「いのちのたび博物館」の常設展を訪れてみた。恐竜の展示が広いスペースをドーンと占めていてかっこいい。訪れている子どもたちも大興奮で、もう一度動物園にやって来たようだった。小倉の歴史や文化の紹介も詳しくて、丁寧な常設展だなあと。
そのあと、皿倉山展望台まで初めて訪れた。ケーブルカーとスロープカーに乗り換えて進む。ケーブルカーは急勾配をまあまあなスピードで登って行った。木々から景色が開けると、街並みを見渡すことができて、ケーブルカー内でも歓声が上がった。ぼくも声が出た。住宅がびっしりだ。山と海と、住宅。すごいなあ。簡単に言い換えたら、目の前にある建物は、ぜんぶ人間の命だもんなあ。
八幡西区(北九州市)
最後にやって来たのは、八幡西区だ。黒崎駅周辺を歩いてみることに。商店街も長くて大きな街だと感じる。黒崎駅前ではダンスイベントが開かれているみたいで、観客が集まっていた。岡田宮は街中にある落ち着いた神社で、その周辺の岡田公園や住宅街の風景も好きだったな。皿倉山も見えて、山の裾野に暮らしが広がる風景が、やはり北九州のまちだなあと感じられたのだった。
というわけで、今日の散策はここまで。八幡西区を巡ったあと、知り合いのご家族が鞍手町にいらっしゃって、滞在させていただいた。大学時代にお世話になった方のご家族で、とっても素敵なのだ。夕食に水炊きをご馳走になりました。美味しくて、楽しい夜だったなあ。
九州編は、各地方の中でも訪れるまちの数が最も多いです。ここから、がんばりましょう。
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今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
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旅についての心境を、週に一度日記形式で書いています。ブログにまとめきれなかったことも残せたらと思います。
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