ふるさとの手帖

市町村一周の旅

気づくのが遅れた船の欠航、間に合わない行程、島を跨いで与論島へ。【市町村一周の旅】

雨の奄美大島はぐるっと一周するのがとにかく精一杯、なんとか日が暮れるまでに周りきって「よっしゃ!」と心が踊ります。

しかし、そんな簡単に上手くいかないのが旅というもの。明日の予定を確認すると、予定していた船が欠航に。しまった。確かに今日の海はすんごい大荒れだった。もっと早く気付けば良かったのですが、島を巡るのが精一杯で気づくのが遅れまして。ここでギリギリの予定変更を余儀なくされます。

もともと目指していた島は奄美大島の一つ下にある「徳之島」。フェリーが欠航し、飛行機という選択肢もありましたがこちらは満席。どうあがいても行けないのでレンタカーも宿も全部キャンセル。他の選択肢として奄美大島で延泊、もしくは先に沖縄へ行く、などなど。旅の効率上、目標日までに鹿児島の行程をどうしても終わらせたかったのですが、中々上手く間に合わない。

宿の受付の方に一通り相談して、ラウンジで打開策を1時間以上考えました。やっぱり予定が上手く合わなくてですね、新しく日程を作るのに今までで一番時間がかかったと思います。

そして考えた末の結果は「飛行機で与論島だ!」大作戦。


ありがとう奄美。

 

奄美群島で残す島は先ほどの「徳之島」と沖縄に距離が最も近い「与論島」の2つ。先に与論島へ行って、もう一度徳之島へUターンする作戦です。

目指すは与論島。

与論島への飛行機を急いで2万円ちょいで取って、奄美空港へ向かいます。正直お金は全然ないので、追加の2万円だけでもローキックとかじゃなくてKOされた気分になるぐらい厳しいのが現状です。でも、旅の効率上はやっぱり進んだ方が良いという決断なので仕方ありません。「これに乗るんだよお兄ちゃん!」バスの待合室で仲良くなったおばあちゃんたちが空港行きのバスを教えてくれました。島の人たちの優しさがいつも以上に沁みます。

しかもこの日はまだ風が強く、与論行きは「条件つき運航」。無事に着くかすら分からないという悲しさ。なんだかやってられないなぁと少し気が重たい。


そんなこんなだったのですが、不思議と状況が徐々に好転していきます。チケットが上手く発券できなかったので珍しくチェックイン機ではなく受付で対応してもらったのですが、「お客さんこれ割引できますけどやっときますか?」と。普通席で特に割引はなかったはずですが「じゃぁお願いします。」すると、8000円ぐらい戻ってきました。「(そんなに返ってくるの…!?)」

調べてみると「スカイメイト割引」。JALなのですが26歳未満の人が当日に発券する場合、空きがある場合のみ適応される割引で、他の割引を使っている場合は適応されない。僕の場合普通席(一番値段が高い)で席を取っていて、与論行きに空きがあり、たまたま受付でチェックインしてもらったのでそっちに変えてもらうことができました。

「(意外とついているかもしれない…)」


そして飛行機が与論島へ向かいます。

与論島が見えてきました。周囲が珊瑚礁で囲まれている珍しい島。

緑豊か。

 

あとは着陸してくれるかどうか。

 

着陸しました、与論島!

 

すんごい揺れましたけど、着きました。ついてる。

 

お世話になったお宿さん。とってもお洒落。

 

宿泊の日程も当初の予定とは違うのですが、前日に電話して変更していただきました。本当にありがとうございます。

島を散歩。

ザザ〜。

人が集まってきた。

 


そして一番ついてると思ったのが、与論島のお祭りがこの日開かれるというものです。その名も「サンゴ祭り」。与論で有名な珊瑚礁がモチーフのお祭りですが、本来は「夏に開かれるお祭り」。冬にお祭りはないのですが、「サンゴ祭り2日間のうち1日が台風で延期になって、その1日を冬に初めてやることになった」んですって。それが今日。

本来無かったお祭りに、本来行く予定ではなかった日に行って遭遇しちゃうんだと。

与論のエイサーが銀座通りを練り歩く。

 

エイサーは沖縄や奄美群島伝統の踊りですが、本来は旧盆の時期に先祖の供養のために踊る「夏の風物詩」。それを冬にお練りとして観られるって中々ありません。

ダイナミックな動きと太鼓の音。

島のおばあちゃん、「この時期のエイサーが観れるなんて。感無量だ。」ってすんごい喜んでいました。

日が落ちてきた。

先生方の素敵な演奏。

 

様々なグループのステージも観ることができました。先生方や教育関係?のグループさんが複数出ていたのですがめっっちゃめちゃレベル高くてですね、「与論島って一芸に秀でてないと先生になれないのかな?」と思いました、いまでもそう思っています(偏見)。


そして様々な方のステージの後、最後にお笑い芸人さんの「Gたかし」さんと「古賀シュウ」さんが来て下さっていました。世代としては僕らドンピシャなんですよね。とんねるずの細かすぎてを見て育ってきているので、特に古賀シュウさん観れたの本当に嬉しかったです。抜群に面白かった。

翌朝の朝食。

 

そしてまたありがたいことに、翌朝は晴れ間が。

海はホントに綺麗。

進んでみないと分からないものです。

緑も綺麗。

最後は虹も。
フェリーがやってきました。

 

一時はどうなるかと思った旅路、ついてないと思った夜から、1日経つとこんなについてると感じるなんて。

つくづく幸せ者です。与論島、大好きになりました。

フェリーへ乗って、次は徳之島を目指します。

旅で訪れた都道府県の数 【47/47】

47/47
100.00%
全ての市町村を訪れた都道府県の数【45/47】
45/47
95.74%
実際に訪れた市町村の数 【1,719/1,741】
1719/1741
98.74%

あともう少しです。

COMMENTS & TRACKBACKS

  • Comments ( 2 )
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  1. 与論島・・今はどうだかわからないけども20年前に行った時は島に一個しか信号が有りませんでしたな・・
    そして意見しかないパチンコ屋に、暇つぶしでおっさんが行ってましたっけ
    お正月になると、島の高台にある神社に島民が集まるという素敵仕様だった記憶が有ります
    ちなみに。私が行った時は並が高すぎて乗っていたフェリーが波止場でものすごい上下運動してました
    よく上陸できたものだといまだに思っております

  2. 与論島に行かれたことがあるのですね。私も当初の天候は良くありませんでしたが無事に上陸させていただき大変ありがたかったです。
    コメントをいただきありがとうございます。

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