こんにちは、かつおです。福岡県も気づけば残り少なくなってきました。いつも訪れる前は「そんなにまちがたくさん…」と感じますが、一度行ってしまえばまちに対する先入観が和らいで、そんな考えは消えてしまいます。例えばですけど人生って先入観を取り除いて行く作業だと感じたりもします。
さて、今日は福岡県の中央部、飯塚市から久留米市の間の地域を巡って行きます。
目次
嘉麻市
朝は本降りでしたが、構わず進んで行きましょう。最初にやって来たのは嘉麻市。
王塚装飾古墳館。ー桂川町ー
次にやって来たのは桂川町。けいせんと読みます。桂川町では装飾古墳が残っており、その資料館へ訪問しました。
年に2回ほど、中を見ることができるそうです。
ちなみに「装飾古墳」というと聞き馴れないかもしれませんが、装飾古墳は日本の古墳のうち、内部の壁や石棺に浮き彫り、線刻、 彩色などの装飾のあるものの総称を指します。
そして、残されている地域としては福岡県と熊本県に集中しているとのことです。
今まで古墳を見る機会は多かったですが、装飾古墳に関しては初めてでした。日本の歴史はまだまだ奥が深いです。
大刀洗平和記念館。ー筑前町ー
次にやって来たのは筑前町にある大刀洗平和記念館。ここには大刀洗飛行場がかつて存在し、航空拠点、教育施設設置など飛行場の歴史を物語る展示が行われています。
平野部が多いですが、飛行場があったことでかつては大刀洗大空襲の被害にも遭いました。
館内は基本的に撮影禁止です。以前、茨城県阿見町の予科練平和記念館へ行った際もそうでした。
大刀洗飛行場は、特攻隊の中継基地として、数多くの若い特攻隊員が出撃した場所でもあります。最期に書かれた手紙は僕と同年代ですが悲痛なものを感じざるを得ません。
戦争のない世の中が、いいです。こう行った展示をみるといつもそう感じます。
筑前の小京都、秋月城跡。ー朝倉市ー
次にやって来たのは朝倉市。中心地から北へ約7 キロ、のどかな山間の盆地に秋月城の城下町はあります。約800年のさまざまな歴史と、山々の自然が調和した美しい景観はまさに“筑前の小京都”。
秋月という地名も大変素敵だなと感じました。紅葉の季節にもいつか行って見たいです。
白壁の町並み。ーうきは市ー
次にやって来たうきは市では、白壁の土蔵群のまちなみが残されています。
町並み保存区では車の交通がない場所の方が多いのかなと思うのですが、うきは市の場合は道路を挟むようにして町並みが残っていました。埼玉県の川越や栃木県の栃木市を思い出します。
雨でも似合うような、落ち着きある町並みです。
東峰村
次にやって来たのは東峰村。先ほど訪れた朝倉市もですが、以前の九州北部豪雨で大変な被害を受けた地域です。朝倉市を通っていても、まだまだ土嚢が積み上げられた場所がたくさん残っていました。
日本で最も美しい村連合にも所属しています。
東峰村の道中、「国交省」と大きなマークをつけた大型トラックと何十台もすれ違ったのが印象的でした。僕たちの知らない場所では色んなことが起きているし、誰かが色んな感情に苛まれていることを、忘れてはいけません。当たり前の日々ほどありがたいものはないということです。
レンガ造りの教会、カトリック今村教会。ー大刀洗町ー
東峰村から、今度は久留米市方面へ向かって進みます。大刀洗町には国内に残るレンガ造りの教会としては貴重な、カトリック今村教会があります。
普通は1つの塔が多いそうですが、ここでは2つの塔が特徴となっています。
教会内は撮影禁止ですが、中に入ることができます。案内人さんに紹介していただきながら中も拝観しました。フランス製のステンドグラスがとっても美しかったです。
教会といえば長崎県のイメージが強いかもしれませんが、福岡県も結構多いとおっしゃっていました。キリスト教の文化も日本の歴史に大きな影響を与えていますし、不思議だなぁと。
石橋美術館。ー久留米市ー
最後にやって来たのは久留米市。町の中心部にある石橋美術館へ行きました。
石橋文化センターは、1956(昭和31)年に株式会社ブリヂストンの創業者である石橋正二郎・名誉市民から郷土久留米市に寄贈されました。
文化センターは久留米市美術館をはじめ、音楽ホールや図書館を備える複合文化施設です。花と緑にあふれた園内は、市民の憩いの場として、芸術文化の拠点として、多くの人々に親しまれています。
今回は、美術館の中にもお邪魔しました。やっていた企画展は「タータン」についてです。
「タータン・チェック」として広く親しまれているタータンについての歴史や細かなデザインの話まで、非常に洗練された展示でした。タータンってシンプルな柄だと思っていましたが、細かくて頭が痛くなりました。
一番面白かったこと、柄が登録制。「スコットランド・タータン登記所(The Scotitsh Register of Tartans)」というタータンを登録する機関があり、世界中すべてのデザインがここで管理されています。
つまり、柄には独自性が必要であり、なぜこのタータンをデザインしたのか、なぜこの色を選んだのか、このタータンは何に使う予定なのかなどを申請時に記載しなきゃいけないそう。
他の伝統織物にはないユニークなシステムですね。
ホント、僕にとっては日本も世界もあまりに広く深すぎる存在です。もっと勉強しないと。
今日は雨でしたが、無事に終えることができて何よりでした。
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