ふるさとの手帖

市町村一周の旅

風雨に負けず、かほく市を目指そう。【旧市町村一周の旅(石川県)|4月13日―738日目】

風雨に負けず、かほく市を目指そう。【旧市町村一周の旅(石川県)|4月13日―738日目】

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【171/171】

171/171
100.00%
訪れた旧市町村の数【2069/2,105】
2069/2105
98.29%
総計【2240/2,276】
2240/2276
98.42%

スーパーカブの総走行距離
47851km

旧根上町→旧寺井町→旧美川町→旧松任市→旧七塚町→旧高松町→旧宇ノ気町、の7つ。
今日の旅先のこと
昨日の春の陽気から一変、この日は雨模様。能美市や白山市から、かほく市へ。海岸線近くを訪れたということもあって、風もかなりの強さでした。ぼくは驚きながらも、地元の方々は慣れているのかなあと思ったり。それでは振り返っていきましょう。


根上町ねあがりまち(能美市)(1/7)
8時半に出発し、まず最初に向かったのは、旧根上町。駅はかなり大きくて、近くの道路沿いはホームランロードとも紹介されていました。そう、能美市でホームランといえば‥‥松井秀喜さんであります。星稜高校のイメージが強いけれど、出身は旧根上町だと。

まち全体では能美市に合併した市制20周年のムードも感じられつつ、根上という地名もまだまだ残っているようでした。

海にも面しているまちですが、振り返ると山間部の山々と、山に冠雪した雪の様子も見えて、北陸地方にいることを肌で感じたり。
旧根上町へ。
能美根上駅。
のみバス。
ホームラン通り。
旧根上町役場の石碑も。
寺井町てらいまち(能美市)(2/7)
次に向かったのは、旧寺井町。住宅地やスーパーの通りを抜けていきます。そして、「和田山・末寺山史跡公園」に立ち寄りました。公園と古墳が一緒になったような公園で、すぐそばには新しい雰囲気のふるさとミュージアムもあり、地域のことについても知ることができそうです。

今回は時間の都合でミュージアムには立ち寄らず、公園と周辺の住宅地へ。公園は木々に囲まれた小高い丘のような形で、その丘を登るとたしかにこんもりとした古墳が残っていました。

落ち着いた暮らしの場も広がる中で、かなり雨が降っていたのですが、屋根のある広場で子どもたちが元気に遊んでいたので、とってもいいなあと。
ふるさとミュージアム。
和田山・末寺山史跡公園。
古墳もありました。
落ち着いた住宅街。
九谷焼だ。
美川町みかわまち(白山市)(3/7)
次に向かったのは、旧美川町。道路標識に、「旧美川町」とはっきり記されてあり、珍しいなと感じました。美川という名前が意識されていると思ったからです。

全体的に町並みがとても整っていて、雰囲気があるなあと思いながら散策を続けていくと、お祭りの山車の格納庫も見つけました。しかも、山車の数がすごく多くて、ずらーっと並んで圧巻。

なるほど、家並みの雰囲気とお祭りの様子を掛け合わせていくと、北前船の寄港地だったという歴史が、大きく関わっているということに、気づいていきました。藤塚神社さんというお祭りの起点になっている神社も知って、のちに参拝もさせてもらい。

後日、仕事で旧美川町と関わりを持っている友だちに話を聞いたのですが、旧美川町のみなさんはとっても地元愛が強いと。かつて、県庁所在地が設置された時代もあって、白山市ではあるけれど、「美川」というアイデンティティを大切にされていると。

その話を聞いて納得できるぐらい、旧美川町に佇む雰囲気というものを、感じたのでした。訪れるまでは、歴史背景も含めて知らなかったけれど、訪れてみると、感じるものがあるなあと。
旧美川町へ。
美川支所。
建物も昔ながらの雰囲気を感じます。
チューリップだ。
山車の格納庫がずらっと。かっこいい…。
なるほどなるほど。
歴史があるまちなのだなあと。
最後に、藤塚神社さんにも。
松任市まっとうし(白山市)(4/7)
次に向かったのは、旧松任市。白山市の中心部にあたるまち。ただ、これまで白山市というイメージだったので、松任という地名のイメージは持てていませんでした。松任駅近くの第一印象は、電線が地中化されているなあということ。まち全体としても昔ながらの雰囲気と、新しさをどちらも感じます。

駅前にあった周辺案内図を見て、旧北国街道辺りもぐるっと歩いてみることに。中心街には松任城址公園もあって、城址公園に立っている桜の木々も見事だったのですが、一本すごく立派な木があって、どちらかというとその木に見惚れたのでした。
旧松任市へ。
蒸気機関車、D51型と。
俳句館もありました。
松任ゆかりの俳人千代女。
水路は雪解けの影響なのか、豊か。
イベントかな。
松任城址公園。
立派な木。
七塚町ななつかまち(かほく市)(5/7)
ここからは、金沢市よりも北に位置するまちへと進んでいきます。午後になり、雨風が激しさを増してきました。スーパーカブなら、難しかったんじゃないかと思える天気です。

旧七塚町に入り、中央公園に車を停めて外に出てみたものの、風が吹きさらしで傘も裏返りそうで。台風みたいな状態になりながら、巡れる範囲で市街地を散策していきました。

どうしてこんなに風が強いのだろうと思ったけれど、おそらく海が近く、さらに台地上に位置しているので、風があたりやすいのかなあと。

地元の中学校がとても大きいなあと感じたり、桜が風で飛びまくってネットにたくさん引っ付いていたり。
旧七塚町へ。
広々としたグラウンド。
風雨が、すごかったです。
高松町たかまつまち(かほく市)(6/7)
次に向かったのは、旧高松町。先ほどの旧七塚町と同じく、台地上に位置している感じで、町並みは統一感があり、北前船などの港で栄えたまちなのかなあと感じます。

住宅の屋根は黒い瓦が多く、雨でしっとりと濡れた瓦は艶があって、それもカッコよく感じられました。

今まで、旧高松町は「のと里山海道」の道の駅で利用したことがあるだけで、まちのイメージを有していなかったわけです。なので、やっぱりまちへ訪れると印象がまるで変わるなあ、ということをあらためて思ったのでした。
旧高松町へ。
家の雰囲気も、統一感があるなあと。
主人公がいた。
宇ノ気町うのけまち(かほく市)(7/7)
最後に向かったのは、旧宇ノ気町。ちょっと読みづらい地名だけれど、読めたらかっこいいですよね。市街地を歩いていると、哲学の道を発見。「西田さんかな?」と思ったら、やっぱりそうでした。旧宇ノ気町は、日本の哲学者である西田幾多郎さんの出身地だと。

以前、「西田幾多郎記念哲学館」に一度訪れたことがあるけれど、これまでも何度かいろんなところで、西田さんの名前をお見かけするなあと思います。

また、宇ノ気川の向こう側は広々とした田んぼが広がっていて、住宅地と田んぼが程よく分かれているなあと。

あと、市議会議員選挙か何かで、選挙カーも走っていたのですが、アナウンスの方が「宇ノ気のみなさん、こんにちは!宇ノ気のみなさん!」と声をかけていたので、「かほく市のみなさん」よりも、「宇ノ気のみなさん」の方が伝わるのだなあと思って、旧町名といえども、ということをあらためて感じたのでした。
旧宇ノ気町へ。かほく市役所。
近くの公園。
田んぼも広々と。
哲学の里。
宇野気駅。
渋くてかっこいいなあ。
というわけで、今日の散策はここまで。途中、かなりの暴風雨もあったのですが、無事に旅を終えられて何よりです。いろんなところに小さな暮らしがたくさんあることを、日々感じるばかりです。
本日のひとこと
学校の体育館から、20mシャトルランの音が聞こえてきて、ゾッとしました。ああ、しんどいのをやってる!と。
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(終わり。次回へ続きます)

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