
今日までの旅メーター
訪れた政令指定都市の区の数 【171/171】
訪れた旧市町村の数【2062/2,105】 総計【2233/2,276】スーパーカブの総走行距離
47851km

今日の旅先のこと
前日に、滋賀県から石川県の金沢まで向かいました。金沢で泊まった宿は、以前も泊まったことのある、値段も安くてあたたかい宿。なので、今回も落ち着いて過ごすことができました。ああ、ありがたいなあと。そして、今日は能美市や白山市を中心に巡っていきます。天候に恵まれて、美しい雪解けの山並みを眺めながら。それでは振り返っていきましょう。
旧辰口町(能美市)(1/7)
最初にやってきたのは、能美市の旧辰口町。コミュニティセンターや能美市役所の位置する周辺へ訪れると、野球場や公園があって、野球場ではボーイズリーグの試合をやっていました。アナウンスもあるし、ピッチャーがブルペンでシュートを投げてて、レベルが高そうだなと‥‥。
ほかにも剣道着の子がいたり、桜の木の下で記念写真を撮っている人たちがいたり、いろんな休日の時間が流れているなあと。
そして、近くには辰口温泉があるとのことで、そこまで歩いて散策しました。足湯処にはお客さんもいらっしゃって、温泉街の雰囲気の中には泉鏡花の文学碑も建っていました。小説の舞台にもなっているそうです。知らなかったなあ。
旧辰口町(能美市)(1/7)
最初にやってきたのは、能美市の旧辰口町。コミュニティセンターや能美市役所の位置する周辺へ訪れると、野球場や公園があって、野球場ではボーイズリーグの試合をやっていました。アナウンスもあるし、ピッチャーがブルペンでシュートを投げてて、レベルが高そうだなと‥‥。
ほかにも剣道着の子がいたり、桜の木の下で記念写真を撮っている人たちがいたり、いろんな休日の時間が流れているなあと。
そして、近くには辰口温泉があるとのことで、そこまで歩いて散策しました。足湯処にはお客さんもいらっしゃって、温泉街の雰囲気の中には泉鏡花の文学碑も建っていました。小説の舞台にもなっているそうです。知らなかったなあ。










旧鶴来町(白山市)(2/7)
ここからは、いずれも白山市の旅に移ります。そう、白山市はとてつもなく大きな市なのです。なぜなら日本海にも面していれば、霊峰・白山も聳えているから。
前回の旅では白山市役所周辺を訪れて、ぼくにとっての白山はその近辺だけだったわけです。白山市民の方々からすれば「もっと広いよ!!」とみなさんおっしゃるでしょう。でも、そうしたエリアに訪れたことがなく、イメージが湧かなかったのです。だからこそ、この旅をさせてもらっているということが、あらためてありがたく感じられます。
旧鶴来町は典型的な扇状地地形の、扇の要付近に位置するまちです。すなわち、白山への玄関口。山並みにはまだ雪が残っているところもあって、いまいる場所はさほど標高が高いとは思えないけれど、付近も残雪があるのだなあと。
北陸鉄道の鶴来駅周辺はとても懐かしい雰囲気が広がっています。また、歩道の落ち葉が魚拓みたいになっていました。落ち葉の上に雪が積もって、それから長い時間が経ち、ようやく雪解けを迎えて、こういう形で現れたのかなあと。
水路が何本か通っていたのですが、水量も豊かで見ているだけで美しく、これが雪解け水なのだと思うと、より尊く感じられるのでした。
また、白山比咩神社にも訪れました。午前中でも参拝客はかなり多く、石畳の参道にはうっすらと苔が生えていて、表面の緑がとても美しく、左手には細い小川が流れ、心地良い音を聞きながら、キラキラと揺れる木漏れ日を眺めるのでした。ほんとうに美しいと感じた神社です。
ここからは、いずれも白山市の旅に移ります。そう、白山市はとてつもなく大きな市なのです。なぜなら日本海にも面していれば、霊峰・白山も聳えているから。
前回の旅では白山市役所周辺を訪れて、ぼくにとっての白山はその近辺だけだったわけです。白山市民の方々からすれば「もっと広いよ!!」とみなさんおっしゃるでしょう。でも、そうしたエリアに訪れたことがなく、イメージが湧かなかったのです。だからこそ、この旅をさせてもらっているということが、あらためてありがたく感じられます。
旧鶴来町は典型的な扇状地地形の、扇の要付近に位置するまちです。すなわち、白山への玄関口。山並みにはまだ雪が残っているところもあって、いまいる場所はさほど標高が高いとは思えないけれど、付近も残雪があるのだなあと。
北陸鉄道の鶴来駅周辺はとても懐かしい雰囲気が広がっています。また、歩道の落ち葉が魚拓みたいになっていました。落ち葉の上に雪が積もって、それから長い時間が経ち、ようやく雪解けを迎えて、こういう形で現れたのかなあと。
水路が何本か通っていたのですが、水量も豊かで見ているだけで美しく、これが雪解け水なのだと思うと、より尊く感じられるのでした。
また、白山比咩神社にも訪れました。午前中でも参拝客はかなり多く、石畳の参道にはうっすらと苔が生えていて、表面の緑がとても美しく、左手には細い小川が流れ、心地良い音を聞きながら、キラキラと揺れる木漏れ日を眺めるのでした。ほんとうに美しいと感じた神社です。










旧河内村(白山市)(3/7)
次に向かったのは、旧河内村。方角的に白山へと向かっていくので、どんどん山の気配になっていくのかなと予想していたのですが、住宅地付近では思ったよりも広々とした平地が開けてびっくりしました。
ただし、周囲はもちろんぐるっと遠く高い山々に囲まれていて、木々や残雪を見ると、ものすごくダイナミックな自然の中にいると、肌で感じるばかりです。
手取川を流れる川の音もとても気持ちが良く、水の豊かさがそのまま伝わってくるよう。住宅地を歩くと、子どもが自転車でお出かけしていたり、小さな畑を耕している方々がいたり。
とにかく、見晴らしの良いところを歩いていると、山に包まれているような気持ちになるのでした。山に包まれ、自然があって、じぶんがここに立っていると、言葉ではなく、体が何かを感じるのです。そして、じぶんというものがとても小さい。圧倒的なものが、まず目の前にあるから。こういう感覚は、自然への畏怖や感謝という視座において、とても大切なことかもしれないとも感じました。
次に向かったのは、旧河内村。方角的に白山へと向かっていくので、どんどん山の気配になっていくのかなと予想していたのですが、住宅地付近では思ったよりも広々とした平地が開けてびっくりしました。
ただし、周囲はもちろんぐるっと遠く高い山々に囲まれていて、木々や残雪を見ると、ものすごくダイナミックな自然の中にいると、肌で感じるばかりです。
手取川を流れる川の音もとても気持ちが良く、水の豊かさがそのまま伝わってくるよう。住宅地を歩くと、子どもが自転車でお出かけしていたり、小さな畑を耕している方々がいたり。
とにかく、見晴らしの良いところを歩いていると、山に包まれているような気持ちになるのでした。山に包まれ、自然があって、じぶんがここに立っていると、言葉ではなく、体が何かを感じるのです。そして、じぶんというものがとても小さい。圧倒的なものが、まず目の前にあるから。こういう感覚は、自然への畏怖や感謝という視座において、とても大切なことかもしれないとも感じました。










旧鳥越村(白山市)(4/7)
途中で見えた、山の景色に再び衝撃を受けます。今度はより雪の白色の量が増えて、さらに真っ白だ! と。とにかく、すごいのです‥‥。じぶんで撮った写真よりも、肉眼で受ける印象の方が、数倍すごいなあと。写真を撮る身として、悔しさもあります。
そうした景色に圧倒されている中で、ふと弘法池という名水にも辿り着きました。地元の方が水を汲みにもこられていて、そばには弘法大使の銅像も。
さらに進んでいくと、看板には「一向一揆の里」と。景色も開けた気持ちの良い原風景で、深い歴史も重なる土地なのだなあと。一向一揆歴史館では、歴史についても少しだけ知ることができました。一揆と時代のうねり。そうしたことも、今の世の中に影響していないわけではないと。加賀国は約100年にわたって、浄土真宗の門徒が運営していた時代があったというのも、すごいですよねえ。
途中で見えた、山の景色に再び衝撃を受けます。今度はより雪の白色の量が増えて、さらに真っ白だ! と。とにかく、すごいのです‥‥。じぶんで撮った写真よりも、肉眼で受ける印象の方が、数倍すごいなあと。写真を撮る身として、悔しさもあります。
そうした景色に圧倒されている中で、ふと弘法池という名水にも辿り着きました。地元の方が水を汲みにもこられていて、そばには弘法大使の銅像も。
さらに進んでいくと、看板には「一向一揆の里」と。景色も開けた気持ちの良い原風景で、深い歴史も重なる土地なのだなあと。一向一揆歴史館では、歴史についても少しだけ知ることができました。一揆と時代のうねり。そうしたことも、今の世の中に影響していないわけではないと。加賀国は約100年にわたって、浄土真宗の門徒が運営していた時代があったというのも、すごいですよねえ。
















旧吉野谷村(白山市)(5/7)
次に向かったのは、旧吉野谷村です。とにかく、何度でも雪山の景色に圧倒させられます。谷のような川の斜面には、まだまだ雪がたくさん残っている箇所もありました。この時期(4月中旬)にこの景色を見させてもらうということは、じぶんにとってすごくありがたいことだなあと。なぜなら、この地域の持っている自然をそのまま見させていただいているように感じられたからです。
雪山と家並み。白と黒のコントラスト。迫力と美しさ。この日の青空ともなんて相性がいいのだろうと。
ちなみに、野生の猿も見かけました。たぶん6匹ぐらい。
次に向かったのは、旧吉野谷村です。とにかく、何度でも雪山の景色に圧倒させられます。谷のような川の斜面には、まだまだ雪がたくさん残っている箇所もありました。この時期(4月中旬)にこの景色を見させてもらうということは、じぶんにとってすごくありがたいことだなあと。なぜなら、この地域の持っている自然をそのまま見させていただいているように感じられたからです。
雪山と家並み。白と黒のコントラスト。迫力と美しさ。この日の青空ともなんて相性がいいのだろうと。
ちなみに、野生の猿も見かけました。たぶん6匹ぐらい。









旧尾口村(白山市)(6/7)
さらに標高は少しずつ上がっていき、旧尾口村に入ると、また雪の量が増えました。そして、ほんとうに景色が見事なのです。とにかくそのひとことに尽きます。
「道の駅 瀬女」と周辺を散策してみると、白い花々の並木道が美しくて、この花の名前はなんだっけなあと思ったり。雪解けの田畑は水分をたっぷりと含んでいて、他の地域ではあまり見ない水分の含み具合だったので、そういう違いがあるのだなあと思ったり。除雪車もたくさん見かけました。
道が大きく二つに分かれていて、片方は岐阜の白川郷へと通じていく道(このときは冬季通行止め)、片方は白峰へと通じていく道。地図を見ながら、すごいところにいるなあともあらためて。
さらに標高は少しずつ上がっていき、旧尾口村に入ると、また雪の量が増えました。そして、ほんとうに景色が見事なのです。とにかくそのひとことに尽きます。
「道の駅 瀬女」と周辺を散策してみると、白い花々の並木道が美しくて、この花の名前はなんだっけなあと思ったり。雪解けの田畑は水分をたっぷりと含んでいて、他の地域ではあまり見ない水分の含み具合だったので、そういう違いがあるのだなあと思ったり。除雪車もたくさん見かけました。
道が大きく二つに分かれていて、片方は岐阜の白川郷へと通じていく道(このときは冬季通行止め)、片方は白峰へと通じていく道。地図を見ながら、すごいところにいるなあともあらためて。












旧白峰村(白山市)(7/7)
旧尾口村に訪れることができて、すでに、こんなに山深いエリアがあって、山並みが美しくて、と何度も感じていましたが、さらに奥にも村があるということに驚きながら、旧白峰村へと進んでいきました。
数日前に観光協会さんに電話をして、路面がノーマルタイヤでも大丈夫かと聞いていたのですが(レンタカーがそうだったので)、大丈夫だとは分かっていても、さらに山深くなり、周囲の雪も増えていくので、内心はドキドキでした。
そして、湖を越えたのちにようやく町並みが見えたときは、感動したなあ。ここにも、暮らしがあるのだと。分かっていても、感動します。
まちの地図を見て、徒歩で散策をしてみました。でっかぁ! と感じる戸建ての建物が多く、やや黒い壁面には統一感があり、家のそばには深々と残雪が残っていて、暗渠を流れる水の音も豪快で。
この地域に最初に人が住み始めたのは、縄文時代の頃だそうです。鎌倉時代にも村もあったと推定されていると。そして、江戸時代後期には家の数は480ほどで、養蚕や林業など山の恵みがこの人口を支えたのだと。
また、素敵な和菓子屋さんを見つけてお土産とおはぎを買いました。おはぎは自分用で、「あーー優しい味だなぁーー」と、ひとりなのに、目を閉じて空を見上げるのでした。温泉にも入りたかったけれど、時間の都合から今回は我慢。あらためて、再びやって来れますように。
旧尾口村に訪れることができて、すでに、こんなに山深いエリアがあって、山並みが美しくて、と何度も感じていましたが、さらに奥にも村があるということに驚きながら、旧白峰村へと進んでいきました。
数日前に観光協会さんに電話をして、路面がノーマルタイヤでも大丈夫かと聞いていたのですが(レンタカーがそうだったので)、大丈夫だとは分かっていても、さらに山深くなり、周囲の雪も増えていくので、内心はドキドキでした。
そして、湖を越えたのちにようやく町並みが見えたときは、感動したなあ。ここにも、暮らしがあるのだと。分かっていても、感動します。
まちの地図を見て、徒歩で散策をしてみました。でっかぁ! と感じる戸建ての建物が多く、やや黒い壁面には統一感があり、家のそばには深々と残雪が残っていて、暗渠を流れる水の音も豪快で。
この地域に最初に人が住み始めたのは、縄文時代の頃だそうです。鎌倉時代にも村もあったと推定されていると。そして、江戸時代後期には家の数は480ほどで、養蚕や林業など山の恵みがこの人口を支えたのだと。
また、素敵な和菓子屋さんを見つけてお土産とおはぎを買いました。おはぎは自分用で、「あーー優しい味だなぁーー」と、ひとりなのに、目を閉じて空を見上げるのでした。温泉にも入りたかったけれど、時間の都合から今回は我慢。あらためて、再びやって来れますように。
























というわけで、今日の散策はここまで。旧白峰村からは、翌日のルートを鑑みて、一気に小松市街地まで移動しました。とにかく美しい春の日に、白山の旧市町村を巡ることができて、ほんとうにありがたかったなあと思うばかりです。当然まだまだ知らないことばかりですが、それでもじぶんのとっての白山エリアが、大きく広がった一日でした。
本日のひとこと
小松駅の近くでは、神輿のお練りにも出会いました。旅先で出会うと、嬉しいですよね。
小松駅の近くでは、神輿のお練りにも出会いました。旅先で出会うと、嬉しいですよね。
旅を応援してくださる方へ

今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
写真集の商品ページはこちら
(終わり。次回へ続きます)
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