ふるさとの手帖

市町村一周の旅

徳島県から香川県へ。【旧市町村一周の旅(徳島県ー香川県)|3月31日―725日目】

徳島県から香川県へ。【旧市町村一周の旅(徳島県ー香川県)|3月31日―725日目】

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【170/171】

170/171
99.42%
訪れた旧市町村の数【1994/2,101】
1994/2101
94.91%
総計【2164/2,272】
2164/2272
95.25%

スーパーカブの総走行距離
47397km

旧吉野町→旧市場町→旧土成町→(香川県に続く)
旧引田町→旧大内町→旧白鳥町、の計6つ。
今日の旅先のこと
前日に結婚式から徳島市へ戻り、お世話になっていたご家族の方々に、「阿波おどり会館」などへ連れて行っていただきました。初めて本物の阿波おどりを間近でみて、体幹の強さとかではまとめきれないような、名人の滑らかな動きに圧倒されつつ、自由参加で踊れる時間もあって、すごくたのしかったです。やっぱり、いつか8月の阿波おどりに、行ってみたいですよねえ。

そして、今日は未訪問だった阿波市の旧市町村から、香川県の東かがわ市へ。四国の旅も最後の都道府県となりました。それでは振り返っていきましょう。


旧吉野町(阿波市)(1/6)
朝の気温は6度だったので、かなり肌寒く感じる。まずは吉野川を渡って、旧吉野町へ入った。川からは少し離れたところにまちが広がっていて、中学校では野球部、サッカー部、陸上部など、生徒たちがそれぞれ練習していて、春休みの風景だなあと。

ほかにも別の通りへ訪れてみたけれど、走りやすい道はかなり交通量が多くて、大きなトラックもガンガン通っている。地図上ではたくさん道があるように見えて、実際のところはかなり限定されるような気がした。
旧吉野町へ。
合併35周年記念とある。
田植えに向けて。
お弁当屋さん。
市場町いちばちょう(阿波市)(2/6)
次にやってきたのは、旧市場町。吉野川からは少し離れていて、日開谷川の扇状地の地形になっていた。吉野川が削った大地もあれば、別の川によって削られた大地もあるのだと。

市場歴史民俗資料館は開いていなかったものの、すぐそばの桜並木が圧巻で、地元の方たちはお散歩しながら桜を楽しんでいる感じだ。あちこちでそれぞれに、見頃を迎えている桜があるなあと思う。

また、少し北へ進んで「尾開のクロガネモチ」という木へ向かってみた。とても素晴らしい木で、樹齢は600年だと。でも、若々しくすら感じられた。そばには小さな小屋が建っており、お地蔵様が。地元の方にとっては、大切な場所なのではないかと。あまり人に知られていなくても、そういう場所というものはいろんなところにある。
旧市場町へ。
見事な咲きっぷり。
尾開のクロガネモチ。とても立派な木だった。
クロガネモチを内側から。
木のそばには、お地蔵様が。
土成町どなりちょう(阿波市)(3/6)
いよいよ、徳島県の旅も最後である。最後に訪れたのは、旧土成町だ。北側には讃岐山地が並んでいて、吉野川に向かって流れる宮川内谷川の扇状地に、市街地が広がっている。

なので、支所の周辺は丘の緩やかな傾斜面になっていて、スーパーなどが集まっているところはより町っぽく、ほかには畑も多く広がっていた。

その後、香川県に向かって峠を越えていく途中にある、「かねぎん 坂野」といううどん屋さんへ。徳島でお世話になったご家族がおすすめしてくださったのだ。山道を曲がったところにあるので、初見だとなかなか気づきにくい場所だけれど、車がすでに50台ぐらい停まっていてびっくりした。まだ、11時半ぐらいなのに。平日なのに。と、驚きながらも店内へ入ると、家族連れもたくさんで、地元の方々で賑わっていた。

名物はなんといっても「たらいうどん」である。土成の郷土料理で、釜揚げされたうどんを、豪快に大きなたらいでいただくのだ。ほとんどの人がたらいうどんを食べていたし、複数人分だと大きなたらいになるみたい。ぼくもたらいうどんの定食にした。

うどんはコシもあって、何よりタレが唯一無二でおいしかった。チェーン店とは絶対に違う味だ。その違いがクセになるというか、たまらない。量的には「いけるいける!」と最初は思っていたけれど、後半になるにつれて、うどんがゆで汁を吸ってきたみたいで、徐々にペースダウンしたのだった。でも無事に完食。おいしかったなあ。
旧土成町へ。
色が不思議だ。
かねぎん坂野さんへ。
たらいうどん、しっかりボリューミーでした。ツユがおいしかったなあ。
春が来て、また春が来る。
引田町ひけたちょう(東かがわ市)(4/6)
旧土成町から峠を越えて、香川県に入った。最初にやってきたのは旧引田町で、香川県の中で最も東に位置するまちだ。引田には昔の町並みが残っていて、今回は「讃州井筒屋敷」に立ち寄った。醤油や酒造りを営んでいた商家をリニューアルした施設で、引田のシンボリックな場所のひとつだと思う。前回も周辺は訪れたものの、建物に入るのははじめてだった。

地元の女性が館内を案内してくださったので、建物やまちの歴史についても教えてもらった。たとえば、引田はかつて風待ちの港として栄えたこと。さらに雛飾りが有名で、江戸、明治、大正、昭和、平成、とそれぞれ年代の異なる雛人形も飾られていた。

あと、朝ドラの「ブギウギ」のモデルだった笠置シヅ子さんの生まれも、この地であると。そうだったのだなあ。
旧引田町へ。
讃州井筒屋敷。
素敵な方に案内していただいた。
みたことない!と思ったり。
あじろ、という白い土塀を、竹で保護していると。100年続いているそうだ。
女雛と男雛が反対なのが、引田の雛飾りの特徴だと。
カクレミノ、って植物だったんだと。
ガラスが綺麗。
元々動いていたからくり人形。
周辺も散策しよう。
旧引田郵便局。喫茶店にもなっていた。
シャッターアートだ。
引田駅。
大内町おおちちょう(東かがわ市)(5/6)
次に向かったのは、旧大内町。引田からだと、順番的には旧白鳥町が先だけれど、白鳥で宿を取っていたので、先に旧大内町まで訪れた形だ。支所の近くへ向かっていく途中では、公園の看板が気になって立ち寄ってみた。訪れたのは「前山公園」で、小さな公園ではあったものの、小高い山のようになっていたので、海も一緒に風景を眺めることができた。

支所の周辺の地名は三本松で、今までずっと聞いたことのある地名だったので、この辺りを指すのだなあと納得だ。穏やかな日常がひっそりと流れていた。
前山公園から。
美しいなあ。
海だ!
三本松駅。
甲羅干しだ。
白鳥町しろとりちょう(東かがわ市)(6/6)
最後にやってきたの旧白鳥町。まず、白鳥神社の周辺へ。ほとんど市街地に位置していながらも、閑静な海岸近くに神社は佇んでいた。丁寧に掃除されてある境内だなあ、と自然に感じられるだけで、清々しい気持ちになる。

その後、「香川のてぶくろ資料館」に立ち寄ってみた。なんとなんと、東かがわ市の手袋は全国シェアのおよそ90%を占めるらしい。すごい数字だ。

館内に入ってみると、錚々たるスポーツ選手の手袋が展示してあった。ゴルフの松山英樹さんや宮里藍さん、プロ野球の金本知憲さん、サッカーの川口能活さん、フェンシングの太田雄貴さんなど‥‥。

歴史をたどると、東かがわ市で手袋産業が栄えるきっかけとなった偉人が何人かいて、そのひとりである棚次辰吉さんの「財産は自分の力ではなく、みんなで分け合うものだ」という言葉が、個人的には好きだなあと思ったのだった。
白鳥神社。
風ぐるまだ。
海の方にも行ってみよう。
松林がずらっと。
手袋資料館。
錚々たるスポーツ選手の手袋があった。
先達たちがいたわけだよなあ。
というわけで、今日の散策はここまで。まずは、今日で徳島県のすべての旧市町村を巡ることができました。海から山まで広くて、前回の旅とは見えたものが全然違うように感じます。ほんとうにありがたい気持ちでいっぱいです。また香川県に入り、四国の旅もラストスパートです。もう少し、がんばっていきましょう!
徳島県、ほんとうにありがとうございました!
本日のひとこと
夜、たのしみにしていたうどん屋さんが臨時休業で、けっこうショックでした。スーパーのお弁当をいただきました。
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(終わり。次回へ続きます)

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