ふるさとの手帖

市町村一周の旅

物部川エリアの自然を感じながら。【旧市町村一周の旅(高知県)|3月22日―716日目】

物部川エリアの自然を感じながら。【旧市町村一周の旅(高知県)|3月22日―716日目】

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【170/171】

170/171
99.42%
訪れた旧市町村の数【1953/2,101】
1953/2101
93.00%
総計【2123/2,272】
2123/2272
93.44%

スーパーカブの総走行距離
46412km

旧土佐山田町→旧香北町→旧物部村→旧香我美町→旧野市町→旧吉川村、の6つ。
今日の旅先のこと
天気予報で雪の心配をせずに進めるようになってきて、とてもありがたく感じられる。でも、とにかく安全運転で進むことだ。今日は香美市と香南市の旅へ、物部川エリアの自然も感じながら。それでは振り返っていこう。


土佐山田町とさやまだちょう(香美市)(1/6)
朝、高知市街地を出発する際に、「まがみ」というお弁当屋さんに立ち寄った。このお店も、二重作先生に教えていただいていたのだ。営業時間はなんと朝6時半から。そして、ぼくがお店に着いたのは8時ごろで、店内にはお弁当と惣菜がビックリするぐらいどっさりと積まれていた。

お店には仕事着の方も主婦の方もバシバシ買いにくる。厨房でもバシバシと働いている方々がいる。まだ朝8時である。ちょうど、パートさんが「おつかれさまでした〜」と何人か抜けられたけれど、仕込みは何時からなのだろう‥‥。ともかく、高知の日常の中に、まがみさんというお店があるのだなあと感じられた。

そして、土佐山田市街地にやってきた。土佐山田駅の周辺は落ち着いたまちなみが広がっている。さらに、インフォメーションセンターにはアンパンマンのキャラクターたちがいっぱい。また、香美市役所の役所の窓には『あんぱん』のポスターが、もう至るところに、窓をジャックするように貼られていた。やなせたかせさんは両親の故郷だった香美市旧香北町で過ごしていた時期があり、とってもかかわりの深い土地なのだ。

その後、駅の北側に位置する、「秦山公園」にも訪れてみた。野球場があれば、子どもたちが遊ぶ遊具もあり、山が近く感じられてのんびりとした雰囲気だ。秦山という名前は、谷秦山じんざんという人物になぞらえており、秦山は江戸中期の儒学者であり、神道家だったと。のぼりには「土佐南学再興の父」と記されてあった。
朝、まがみさんに立ち寄った。
(お弁当は夕方にいただいた。)
香美市役所へ。
ついに放送も、はじまりましたねー!!
雰囲気のある通り。
いんふぉめーしょん。
土佐山田駅。
谷秦山先生。
秦山公園にて。
香北町かほくちょう(香美市)(2/6)
徐々に、物部川沿いの山間部へと進んでいく。旧香北町は、まさにやなせ先生が幼少期を過ごしたことのある土地で、訪れた日はリニューアル中で立ち寄れなかったものの、「やなせたかし記念館アンパンマンミュージアム」もある。

市街地を散策していると、ちょうど卒園式が行われる前で、園児さんたちが小さな声で「いくぞ、おー!」と。当時は3月だったので、きっと今ごろは、小学生になっているのだろうなあ。

町並みは昔ながらの雰囲気がたっぷりとあり、川向こうには印象的な山もあった。河岸段丘にもなっていて、その斜面に畑や住宅もできており、川とともに暮らしがあるのだと感じられる。
旧香北町へ。
夜は光るのかな?
畑の準備かな。
山腹にも集落があるのだなあ。
物部川と橋と。
河岸段丘の地形である。
物部村ものべそん香美市(3/6)
旧香北町から、さらに物部川沿いを上流へと進んでいくと、旧物部村に入る。より河岸段丘がダイナミックになって、自然の姿に感動するし、景色の奥には遠く険しい山も見えた。

市街地を散策してみると、道沿いにかなり長く住宅地が続いていた。家の前には花々が丁寧に植えられていて、美しい雰囲気に満ちている。ここにも暮らしがあるのだなあということも感じたし、歩いていると山々や川が見え隠れして、そうした自然の移り変わりの風景がとても美しかった。

「大栃のムクノキ」にも立ち寄ってみた。さわさわさわー、と葉の揺れる音、飛行機が通り過ぎて行く音、鳥の囀り‥‥。いい木だ。稲もお供えされていた。ゆっくりとここで深呼吸。

また、体格のいいスーツ姿の男性がふたりで歩いていて、最初は市議会議員さんかなと思ったものの、卒園式のパパだとあとで分かった。ちょっとビックリした。
旧物部村へ。
山々も壮大だ。
お宿も。
いろんな土地に、暮らしがあるのだなあ。
大栃のムクノキ。

香我美町かがみちょう(香南市)(4/6)
物部川沿いの国道をこのまま上流へ進むと、徳島県那賀町の旧木頭村へ入っていく。旧木頭村には、あらためて那賀町から訪れる計画だ。なので、ここでUターンして、次に旧香我美町に向かった。なかなか珍しい地名だなあと感じる。

さて、移動距離も30kmほどあったので、香我美庁舎に着いたところで、朝まがみさんで買った唐揚げを食べた。お弁当は、もう少しあとの楽しみにして。美味しい唐揚げを食べて、元気100倍だ!

市街地は景色がひらけているところが多かった。北側には山もあるけれど、南側は全体的に平野部が広がっていて、田畑が多くの割合を占めている。川の流れも美しく、静かな暮らしである。場所によっては新しい戸建ても建っていて、高知市もすごく遠いわけではないので、生活圏になるのかなあと。
旧香我美町へ。
安岡家住宅。
休憩で、まがみさんの唐揚げをいただいた。
香我美庁舎。
こーにゃん!
ゆったりとした時間。
野市町のいちちょう(香南市)(5/6)
次に向かったのは、旧野市町だ。現在の香南市役所も位置しているので、香南市の市街地ともいえるだろう。のいち駅周辺へ向かってみると、お遍路さんの姿も発見。ということは、この辺りに札所があるはずだ‥‥と探すと、ありました。市街地の北に進むと、第28番札所の大日寺さんがある。

そして、「高知県立のいち動物公園」にも訪れてみた。料金は470円で良心的。子ども連れやカップル、若い方たちも多くて、何よりスタッフさんがとっても明るかった。アシカやカワウソ、ビントロングなどなど、気になった動物たちはいろいろといたけれど、最もインパクトがあったのは、キリンだ。ちょうど餌やりの時間で、キリンの首の高さに合わせた小屋がつくられており、同じ目線で餌やりの様子を見た。

「背丈が5mあって、体重は1000kgぐらいですね〜」と、飼育員さんが説明してくれて、1000kgって、やっぱり動物は規格が人間とまったく違うなあと。力もかなり強いみたいで、餌をむしゃむしゃと食いちぎる様子は大人でも見入ってしまうものがあった。

それに、「動物公園」という名前なので、遊具もあって公園としても広々としていて、そういうやさしい場所なのだなあと。とってもあたたかな動物公園だ。
香美市役所。
のいちのまちを歩こう。
土佐弁、大好き!
のいち駅。
のいち動物公園へ。車もいっぱい。
アシカさん。
カワウソさん。
フラミンゴさん。
ハイエナさん。
そして、キリンさん。
むーしゃむしゃむしゃ!
吉川村よしかわむら(香南市)(6/6)
最後にやってきたのは、旧吉川村だ。海が近く平野部に位置するまちで、水が張られている田んぼも。家々は全体的に瓦屋根が多くて、統一感も感じられる。雰囲気的には、静岡の海岸線のまちを思い出した。袋井や磐田の沿岸部辺りかなあ。

また、海のそばにある天然色市場まで行ってみて、展望台から太平洋も眺めた。海は青々としていて、港も青と漁船の白で眩しかった。大きな劇場のステージもあって、イベントがここで開催されるときは、またいい雰囲気だろうなあと。
旧吉川村へ。
不思議な遊具。
瓦屋根が多かった。
天然色市場へ。
立派な劇場も。
まちを見渡す。山の向こうに、物部川エリアがあった。
太平洋だ。
というわけで、今日の散策はここまで。高知県の旅も残すところわずかとなりました。無事に進むことができて、とてもありがたいです。またコツコツと進んでいきましょう。
本日のひとこと
高知市街地まであと何キロ、という距離を表す地点が、高知市の場合は「はりまや橋」なのだなあと、走っていて感じました。
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(終わり。次回へ続きます)

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