ふるさとの手帖

市町村一周の旅

とっても広い、山間部のまちへ。【旧市町村一周の旅(高知県)|3月20日―714日目】

とっても広い、山間部のまちへ。【旧市町村一周の旅(高知県)|3月20日―714日目】

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【170/171】

170/171
99.42%
訪れた旧市町村の数【1942/2,101】
1942/2101
92.43%
総計【2112/2,272】
2112/2272
92.96%

スーパーカブの総走行距離
46215km

旧葉山村→旧東津野町→旧仁淀村→旧吾川村→旧池川町→旧本川村→旧吾北村、の7つ。
今日の旅先のこと
朝8時半に須崎市を出発だ。とにかく晴れてよかった。道路のライブカメラも確認して、おそらく雪も大丈夫だと判断した。無理なく安全運転で、進んでいこう。


葉山村はやまむら(津野町)(1/7)
須崎市街地から北西へしばらく進み、旧葉山村に入った。今では津野市街地ということになるけれど、葉山という地名だったのだなあと。神奈川の葉山とは違って、内陸の自然豊かな土地である。石垣が多く、それらに溶け込んだ住宅地が印象的だった。

川の流れも綺麗だし、見渡す山々もかなり高く感じる。でも、次に向かおうとしている旧東津野村はもっと標高が高いはずなので、そう思うと、自然はすごいなあと思うばかり。
旧葉山村へ。津野町役場。
石積みと住宅と山と。
自然を感じるなあ。
東津野村ひがしつのむら(津野町)(2/7)
まず、今日の最初の山場だ。旧葉山村から、旧東津野村へ向かった。距離としては20kmほどだが、グングンと坂を上っていく。このことは、先日見た高知県の地形図で学習済みだ。かなり山間部に位置するはずなので、雪が心配だったものの、ほとんど溶けていてよかった。

そして、市街地へ着くと川の美しさに見惚れてしまう。水量の豊かな感じや、流れの雄大さ。個人的には秋田の鳥海山あたりや、青森の十和田湖あたりの自然豊かな川を思い出した。

町並みも風情がたっぷりと感じられ、「神楽の里」と紹介されている。津野山古式神楽は、1100年以上続く伝統芸能だと。1100年以上とは、驚きだ。そして、ニュースを遡ると地元の中学生たちも去年、神楽を舞っていたりしたので、伝統が続いているのだなあと。

旧東津野村よりもう少し山間部へ進むと、知名度も高い檮原町がある。ただ、梼原町だけではなくて、ここにも良いものがいっぱいある。
旧東津野村へ。
四国カルスト山麓の村、と。
町並みも雰囲気がある。
吉村虎太郎像。
川がほんとうに澄んでいる。
仁淀村によどむら(仁淀川町)(3/7)
旧東津野村から、約30kmの移動になった。そして、この移動で利用する国道439号線が、大丈夫なものかとかなり気になっていた。道路のライブカメラでは、かなり積もりやすい道だったからだ。

案の定、峠が近づいてくると、路肩には雪が残っていた。これ以上、雪深くならないでくれ‥‥と願いが通じたのか、もっとも険しい峠の箇所を無事に通過。今日は路面がすべて溶けていたものの、もし、前日の今ごろこの道を訪れていたら、まだ路面に雪が残っていたかもしれない。

そして、旧仁淀村の市街地は畑や茶畑、学校、住宅地、それぞれとてもやさしい雰囲氣で溢れていて、すごく好きだった。お子さん連れのお母さんも明るく挨拶してくれて、神社ですれちがったお母さんもやさしかった。家のあちこちからは水が流れっぱなしで流れており、水の豊かさが伝わってくる。
旧仁淀村の長者地域へ。
仁淀総合支所。
いい雰囲気だったなあ。
この景色を見て、あの神社に伺ってみようと。
とても見晴らしの良い神社だった。
吾川村あがわむら(仁淀川町)(4/7)
旧吾川村では、前回の旅でも訪れた「中津渓谷」へ最初に向かってみた。有名な観光地で、駐車場に停まっている車は多く、そのうち他県ナンバーもいっぱいだ。

前回の旅だと、中津渓谷を目指してかなり山道を上った、という感覚だったけれど、今回は山を下ってきた先に中津渓谷があったので不思議である。

いざ渓谷に入ると、やはり岩のひとつひとつが大きくて迫力があるし、渓流も澄み渡っている。若干曇りだったものの、場所によってはエメラルドグリーンの色だった。そして、渓谷の見どころである「雨竜の滝」は、前回と水量が全然違っていた。というよりも、写真を見るといま流れている水量ぐらいがふつうみたいだ。すなわち、前回は水量が多すぎた。時期によって水量も全然違うのだなあということも、面白い発見である。

その後、吾川市街地に移動した。町役場があって、メイン通り沿いに町並みが広がっていて。「吾川」という地名も多かったので、まだまだ地名は残っているのだなあと。
中津渓谷を歩く。
雨竜の滝。
市街地にもやってきた。
とってもスパイスのいい香りが。
池川町いけがわちょう(仁淀川町)(5/7)
吾川市街地から、土居川に沿って北へ進んでいくと、旧池川町へ入った。この池川市街地を流れる「土居川」はものすごく透き通っていた。仁淀川町なら仁淀川、という言葉に引っ張られやすいものの、旧池川町の土居川の美しさは、天下一品だと思う。カヌーをしている人たちもいて、すごく気持ちいいだろうなあと。

また、市街地の地形は河岸段丘になっていて、かなり急な斜面に住宅地ができていた。だからこそ、茶畑や果樹園も広がっていて、散策中に見つけた池川茶園さんにも立ち寄ってみた。「かぶせ茶プリン」は抹茶の層が2層になってて、ほんのりした甘さが、ちょうどいい‥‥。おいしかったなぁ。
旧池川町へ。斜面に住宅が。
土居川はほんとうに美しい。
石積みと茶畑。
斜面なので、空は広かった。
池川茶園さんへ。
茶畑プリン。
しみる‥‥。
いい写真だなあ。
本川村ほんがわむら(いの町)(6/7)
旧池川町から、36kmの移動であり、分かってはいたものの、よしっ、と気持ちを落ち着けて進んでいく。旧吾北村を通過して北上していくわけだが、旧吾北村から果たしていったいどれだけ山道を上るんだ、と永遠に感じられるような急な坂道だった。

やっとの思いで市街地へ到着すると、標高は593mという表記も発見。それに、すごく寒い。住宅地には雪も残っていた。愛媛県の西条市と県境を接しており、ここにも暮らしがあるのだなあと驚かされる。

また、川の流れを見たときに、「愛媛県側に流れている?」と思ったら、なんと吉野川だった。ええ!ここから、愛媛ではなく徳島に向かって流れていくのだと。そりゃあ、この地域は標高が高くて寒いわけだと。そして、自然の持つスケールの大きさには、敵わないなあ。

15時過ぎになると、放送でラジオ体操が流れたのは、ちょっとだけ予想外だった。
旧本川村へ。とても遠かった。
ここにも暮らしがあるのだなあと。
閉村の碑。
地形の険しさを感じる。
石鎚スカイラインは冬季通行止め。
吾北村ごほくそん(いの町)(7/7)
最後にやってきたのは、旧吾北村である。旧本川村に向かう途中で通過していたので、Uターンしてきた形だ。今日は吾北の「そらやまゲストハウス」さんに宿を取っていたので、市街地を巡ったのちにチェックインをさせてもらい、その後、「吾北むささび温泉」にも訪れた。

市街地のスーパーマーケットのサニーマートの前は、広い路肩みたいなスペースが駐車場になっていて、車がどしどし停まっていくのがちょっと独特だった。そして、今日の旅路を経て訪れたむささび温泉はほんとうに至福で、湯船で口からこぼれることばが「あぁぁぅぅーーー」とか「ふぅぁぁぁーーー」とかばかりなのであった。
吾北総合支所。
桜だ。
どうろのお世話をしています。
道の駅 633美の里。
光がこぼれる。
むささび温泉が、沁みる‥‥。
そらやまゲストハウスさんで一泊。
というわけで、今日の散策はここまで。何より、無事に巡ることができてとてもありがたかった一日でした。いまの市町村の括りだとそれぞれのまちが大きくて、なかなか気づけなかった暮らしばかりだなあと、感じるばかりです。
本日のひとこと
そらやまゲストハウスの方に話を伺うと、「今年は雪がいっぱい積もりましたよ」と。そうだよなあ。
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(終わり。次回へ続きます)

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