ふるさとの手帖

市町村一周の旅

浅口市から、福山市の海を巡る。【旧市町村一周の旅(岡山県ー広島県)|2月23日―689日目)】

浅口市から、福山市の海を巡る。【旧市町村一周の旅(岡山県ー広島県)|2月23日―689日目)】

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【163/171】

163/171
95.32%
訪れた旧市町村の数【1834/2,101】
1834/2101
87.29%
総計【1997/2,272】
1997/2272
87.90%

スーパーカブの総走行距離
44241km

旧金光町→旧鴨方町→旧寄島町→(広島県に続く)
旧内海町→旧沼隈町→福山市、の計6つ。
今日の旅先のこと
今日からは岡山県から広島県を目指します。寒波の中ではありますが、瀬戸内気候で天気が他地域より安定していることは、とてもありがたいことです。実家で2日間休ませてもらい、父と母に見送ってもらって出発しました。もう少し、しっかりがんばります。それでは振り返っていきましょう。


金光町こんこうちょう(浅口市)(1/6)
倉敷市から最初に向かったのは、旧金光町。最初に倉敷市の中島や西阿知という、ぼくが中学3年生まで過ごした地域を通過して、なんて懐かしいのだろうと。日常の時間は体に染み込んだままで、この懐かしさは唯一無二だと思った。

そして、金光駅に到着。駅の北側は住宅街で、朝の小学校のグラウンドではユニフォーム姿の子どもたちも。それに、スーパーのマルナカが朝7時から開いていると書かれていて、早いなあと。

さらに、駅の南側を散策すると、金光教さんの雰囲気を感じることができる。お寺近くなら仏具売り場があるところ、神具だったり。昔から続いているような古い商店街もあって、時間の流れを感じた。旅をしていると、金光教さんの教会を見かけることも多い。根付いているものがあるよなあと思う。
金光駅の南側へ。
駅北の市街地を歩こう。
中学校だ。
落ち着いた朝。
駅の南へ。
この先が、金光教さん。
鴨方町かもがたちょう(浅口市)(2/6)
次にやってきたのは、旧鴨方町。金光からも結構近い。浅口市役所も位置しているわけだが、市街地は浅口というよりも鴨方の文字を見ることが多かった。

鴨方駅の北側も南側も落ち着いた住宅地が広がっていて、ふと公園のグラウンドを見ると、ゲートボール大会が行われている。それも、100人ぐらいは参加しているんじゃないかと思えるぐらいの大人数だ。みなさん、今日の日を待ち侘びていたのではないだろうか。もし自分が100人ぐらい参加する大会に出場するとしたら、すごくワクワクするもんなあ。
浅口市役所。
暮らしが広がる。
駅のホームみたいなバス停。
ゲートボール大会だ。
盛り上がってた。
寄島町よりしまちょう(浅口市)(3/6)
里庄町に入る手前で左折し、ずーっと南へ進んでくと、旧寄島町に入る。海がすぐそばにあり、漁業のまちという感じもするし、北には低いながらも山が広がっているので、海と山に囲まれた雰囲気だ。

海岸線を移動していると、瀬戸内海らしい青色の海がキラキラと輝いて目に映る。ああ、瀬戸内海の海といえば、こうだよなあ
! と、うれしくなるばかりだ。
旧寄島町へ。海がそばにある。
寒い時 みかん時々 熱燗で。
細い道路と。
青佐鼻海岸。
内海町うつみちょう(福山市)(4/6)
いざ、ここから福山市へ向かう。福山市の旧新市町や旧神辺町は先に訪れていて、今回は海側のまちへ訪れていく。最も有名な港町は「鞆の浦」で、ここには知り合いの方が住んでいらっしゃる。ご挨拶できる時間までもう少し時間があったので、先に旧内海町へ向かった。

まずは沼隈から内海大橋を渡っていく。「中村屋」というお店の周辺まで着くと、ものすごい数の車が停まっていた。連休ということもあるだろうけれど、きっと美味しいのだろうなあ。この頃、雪混じりの雨もざっと降った。瀬戸内海側だから、ギリギリ雨で積もらないけれど、ちょっと寒い北側へ行けば、これぜんぶ雪だろうなあと思う。

そして、市街地や気になったところをいくつか歩いてみて、ここにも暮らしがあることをあらためて感じたのだった。自分が知らないだけで、いろんな暮らしが広がっているのだなあとつくづく思う。
旧内海町へ。
昔からの雰囲気だった。
のり子、のり男。
漁師の浜売り会場。惹かれることば。
あの船、サンフラワーじゃないかな。
沼隈町ぬまくまちょう(福山市)(5/6)
旧内海町から内海大橋を渡り、旧沼隈町へ。市街地は北も南もやや山に囲まれていて、目の前が海! という感じではない。もちろん市街地以外を移動していると、目の前が海の地域もあった。

また、中心部に位置しているスーパーのハローズの駐車場で、フリマのようなイベントが開催されていた。ハローズは岡山県民のぼくにとってはとても馴染み深いスーパーだけれど、駐車場でフリマをやっているのを見るのは初めてだ。もちろん公認だと思うし、そろそろ店を閉じる頃だったのか、何人かが椅子で輪になってのんびりしていて、バーベキューをやっているような雰囲気だったのも、自由で個人的にはすごく好きだった。
旧沼隈町へ。山も多いな。
ハローズで青空市場だ。
住宅と山と。
内海大橋だ。
福山市ふくやまし(6/6)
もちろん、福山市という地域区分なので、福山市街地も含まれる。福山城やバラ公園といった観光地もある。ただ、今回は「鞆の浦」へ。

鞆の浦には知り合いの長田さんご夫婦が移住されていて、お忙しいにも関わらずお会いすることができた。お子さんもいらっしゃって、ご家族みなさんに挨拶をさせてもらったあと、ご主人の長田涼さんに、まちを案内していただけることに。長田さんご夫婦は、古民家カフェ兼私設図書館の「ありそろう」というお店も営んでいらっしゃる。

とにかく、自分ひとりの散策よりも、長田さんとご一緒させてもらうと、見える景色がぜんぜん違っていた。ひとりだとなかなか勇気を出して入れないような、地元の商店に、オシャレなカフェ兼ギャラリーショップ。足を踏み入れると、あたらしい世界が一気に広がる。五感が刺激される。

何より、一緒に歩きながら伺う長田さんのお話もとても面白かった。鞆の浦は、地元の方たちが鞆の土地を好きでいる。誇りに思っている、と。だからこそ、長田さんはより暮らしが豊かになるための観光の形も目指していらっしゃる。

最後に見晴らしの良いお寺に連れて行ってもらうと、鐘の前にベンチがあり、地元のおじいちゃんと共に景色を見た。おじいちゃんがベンチの右にずれて、「座りな」と言ってくれたのだ。いくつか鞆の町並みの謂れなどを教えてくれて、ああ、いいご縁だなあと思っていたところ、スッとおじいちゃんは姿を消した。そして、「ゴォォォォォォン!!!!!!」と、鐘の目の前に座っているぼくらをまったく気にもせず、思い切り鐘を鳴らしたのだった。

全身で鐘の波動をくらったような感じで、驚きを超えて、「なんじゃこりゃぁ!?」という響きだった。おじいちゃんは、「あとで鳴らしな、一回」と言って去っていった。しばらくの余韻がようやく落ち着いたあと、長田さんが譲ってくれて、ぼくが一回鐘を鳴らした。

その後、再び町へ降りたとき、ちょうどさっきのおじいちゃんとすれ違ったのだ。ぼくは思わず、「さっきの鐘、聞こえましたか!?」と食いつき気味に声をかけていた。あんまり、地元の人に声をかけるタイプではない自分が、鞆の浦の自由な空気に触れて、会話を楽しむようになっているのを感じた。おじいちゃんは、「おお、聞こえたよ、一回な」と。

いや〜!!これはもう、ONE PIECEの空島編のエンディングみたいじゃないか!!ということを長田さんに興奮気味に話して、長田さんは少し引いていた。とにかく、鞆の浦は素敵なまちだった。これからもきっと、鞆は鞆だ。
鞆の浦へ。
長田さんが営んでいる「ありそろう」さんへ。
お休みの日だったけれど、店内を見せていただいた。
あったかい空間だ。
再び散策。
走島という離島も鞆の浦から向かうことができる。
商店にもおじゃまさせてもらった。
すてきなカフェ兼ギャラリーも。
うつくしいまちだなあ。
長田さん、貴重なお時間をほんとうにありがとうござました!
というわけで、今日の散策はここまで。地元の倉敷市から福山市までなので、距離的には短いものの、それぞれに暮らしがあることをあらためて感じます。とても不思議ですよね。
本日のひとこと
最後に鞆の浦からは尾道市まで移動しました。雪混じりの雨が降り出したけれど、なんとか無事に辿り着いてほんとうにありがたかったです。
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(終わり。次回へ続きます)

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