ふるさとの手帖

市町村一周の旅

家島への船旅から、備前市まで。【旧市町村一周の旅(兵庫県ー岡山県)|2月19日―685日目)】

家島への船旅から、備前市まで。【旧市町村一周の旅(兵庫県ー岡山県)|2月19日―685日目)】

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【160/171】

160/171
93.57%
訪れた旧市町村の数【1825/2,098】
1825/2098
86.99%
総計【1985/2,269】
1985/2269
87.48%

スーパーカブの総走行距離
44034km

旧家島町→旧御津町→旧揖保川町→旧龍野市→(岡山県に続く)
旧日生町→備前市、の計6つ。
今日の旅先のこと
まだ薄暗い朝6時、街のシルエットがこれから浮かびあがろうとするときに出発し、姫路港へ向かいました。家島へ向かうためです。そして、家島から戻ってきたあとはたつの市を巡り、岡山県備前市まで。知らない日常と出会う日々。それでは振り返っていきましょう。


家島町いえしまちょう(姫路市)(1/6)
とにかく船優先で旅の動きが決まる。この日は朝7時10分発の便に乗ることが目標だった。港へ向かう途中、車の屋根に雪がどっさりと積もっている車を何台か見かけた。姫路市街地は積もらなくても、少し北の地域は積もったのかもしれない。

そして、無事に姫路港へ到着。券を買って6時50分に並ぶと、結構な列ができていた。学生もいる。観光客はいない。みんな日常の朝で、地元の人たちの空間なので、ぼくだけ明らかに浮いてしまっている気がする。そして、到着した船からは高校生もたくさん出てきた。離島から学校に通うわけだなあ。乗った船は新しく、コンセントもあるし、テレビも大きい。ざっと50人ぐらいは乗ったのではないだろうか。それが、いつもの朝なのかもしれない。前の座席は高校生5人組で、手作りのおにぎりを食べている子もいた。

船は静かな揺れで、海の青が深く目に映り、小さく見える島々も印象的で、沖縄の船に乗っているみたいだった。

さあ、家島に着いた! 第一印象は原付の数がものすごく多いこと。島に着くと、結構な人たちが原付に乗って散り散りに去っていった。ヘルメットをかぶったままのお母さんたちは、船から届いた箱を素早く開いている。中に入っていたのは新聞で、配達の準備をしていたのだった。なるほどなあ。

島をぐるっと一周してみる。自転車や原付じゃなきゃ通れないような細い道や坂道もあった。漁船の数も多い。島の南からは坊勢島もはっきり見えた。知らない景色がたくさんあって、ここにも日常が流れているわけだ。そういうことを、とにかくしみじみと。
朝の姫路。
姫路港へ。
小豆島行きもあった。
出航。
家島へ。原付や自転車がたくさん。
ぼくも参拝した。
車は通れるのかな?
坊勢島が見えた。
そして、再び港へ。
降りてきた人たち。
行きは高速いえしま、帰りは高福ライナー。
御津町みつちょう(たつの市)(2/6)
姫路港に戻ってきてからは、たつの市の旧市町村を目指す。旧新宮町はすでに巡っていたので
、残る旧御津町と旧揖保川町、旧龍野市へ訪れよう。御津市街地はいくつかの川が流れていて、川に囲まれているようにも感じる。市街地は若干海から離れた地域だった。でも、「歩こう会」というポスターも貼られていて、干潟では菜の花も咲くみたい。それに梅林もあるようだ。初春の御津は、明るそうな景色が思い浮かぶ。
御津総合支所。
住宅地を歩く。
落ち着いた暮らしの場。
歩こう会。第43回だ。
揖保川町いぼがわちょう(たつの市)(3/6)
次に向かったのは、旧揖保川町。地元の中学生たちが下校していて、男子は学ランなので、なんだかいいなあと感じてしまう。地名が揖保川なので、揖保川とかかれたいろんな看板が当然ながらある。でも、ぼくみたいな観光客の視点だと、それが全部そうめん関連のお店に一瞬見間違えてしまうのだった。もちろんそんなことはなかった。

そして、揖保川支所はまさに揖保川のすぐそばに建っていて、周辺は住宅地が広がっている。ふと、下校中の中学生たちが6、7人ぐらいで家の前に集まって盛り上がっているので、何かやっているのかなと思ったら、「指スマ」でむちゃくちゃ盛り上がっていた。指スマで、サイコーに盛り上がれるって、サイコーだと思うなあ。
竜野駅は大幅に工事中だった。
揖保川総合支所。
揖保川の河川敷へ。
大きな川だ。
路面の色がちょっと違うところも。
龍野市たつのし(たつの市)(4/6)
揖保川沿いを北へ進み、旧龍野市へやってきた。今はひらがなの市名だけれど、元々の漢字は龍野なのだなあと。

それに、龍野市街地へやってくると、国の保存地区にも指定されている町並みを発見。ぼくは前回のたつの市の旅では、町並みとは距離が離れている揖保乃糸資料館を訪れていて、町並みのことを知らなかったのだ。なので、ああ、今回の旅があってよかった、と。町並みは昔の城下町がベースになっていて、昔ながらの建物や区割りが残されている。龍野城にも向かってみると、冬の枝木の桜が周辺を囲うように植えられていて、冬の城跡という感じがした。

駐車場のそばにある土産屋さんに入ると、地元のおじさんが話しかけてくれて、ぼくが巡った以外にも、「床下の抜け穴」や「隠れキリシタン」にまつわるものもあると。また、ゆっくりと訪ねてみたいまちになった。
龍野の町並みへ。
醤油イッキ飲みボーイ!
「そうめん&コーヒー」とあって驚いた。
龍野城だ。
お城の御殿。
町並みも。
お土産を買ったら、パッケージも龍野感ある。
日生町ひなせちょう(備前市)(5/6)
さあ、ここからは、岡山県への移動だ。龍野市街地から日生までは、約35km。車なら楽かもしれないけれど、カブだとちょっと構える距離。相生や赤穂をゆっくりと通過していく。途中はかなり雪も舞って、強くならないようにと願いつつ。

そして、ようやく日生市街地へ到着だ。まちをフラフラと歩いていくと、早速お好み焼き屋さんを発見。13時50分でランチタイムを少し過ぎているけれど、店内は満席みたいだ。日生といえば「カキオコ」である。そう、牡蠣のお好み焼き。ぼくも時間があれば食べたいと思っていて、でも店内の様子を見て、今回は諦めた。もう、全国区だもんなあ。

展望台にも行ってみようかなと思ったタイミングで、かなり雪が強くなったので、今回はパス。日生でこれだけ雪が降るって、相当珍しいような気がする。積もったわけではないものの、当たり前のように雪が降り、海がうっすらと灰色になっていた。
日生だ!
海がそばにあるまち。
日生駅。
お好み焼き屋さんもたくさん。
今年はキャベツ、大変ですよね。
カキオコといえば日生。
低い山もそばにある。
かなり雪が舞った。
備前市びぜんし(6/6)
最後にやってきたのは、備前市街地だ。以前、旅の前半で経由していて、そのときは偶然にも花火大会があった。もちろん観に行って、地元の人たちがたくさん集まっていてすごくあたたかな空間だった。

今回はまず、伊部いんべの周辺を散策してみることに。伊部といえば、そう、備前焼である。国道沿いに伊部駅があり、早速備前焼の里と書かれた看板も見つけて、散策を始めると、家の軒先のあちこちや、外から見える窓の中に、いろんな備前焼がものすごくたくさん飾られていた。それも、かっこいい大きな器もあれば、小さな可愛いデザインのものまで、種類もいろいろ。まち全体で、備前焼の里であることを感じられる。

さらに、天津神社に立ち寄ると、なんと神社の狛犬も門の屋根も、壁や床のタイルも備前焼だった。思わず「かっこいい…」と声が漏れる。至るところには言葉も添えられていて、とてもやさしかった。いろんな神社の中でもかなり大好きな神社だったし、伊部という地域そのものが持つ雰囲気がとても好きになった。何か、ちょっとだけ違う精神が宿っている気がする。心の豊かさを大切にしようよ、って。
伊部へ。
山本由伸選手や、頓宮裕真選手の出身地。
かっこいいなあ!
いろんな備前焼だ。
天津神社へ。狛犬も備前焼だ!
ことばがとてもやさしかった。
すごく好きな空間だなあ。
頓宮選手の講演会もあったんだ。
備前焼×スタバだ。
本日の宿。こたつ。
というわけで、今日の散策はここまで。そして、兵庫県の旧市町村をすべて巡ることができました。夏の時期に訪れたまちが多いですが、ほんとうに北から南、島まで、いろんなまちがありました。ありがたいばかりです。ありがとうございました!
兵庫県、ありがとうございました!
本日のひとこと
伊部では、小学生たちもみんなものすごく素直に明るく挨拶してくれて、すごく大好きなまちになったなあ。
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(終わり。次回へ続きます)

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