
今日までの旅メーター
訪れた政令指定都市の区の数 【160/171】
訪れた旧市町村の数【1801/2,098】 総計【1961/2,269】スーパーカブの総走行距離
43605km

今日の旅先のこと
キーン! と冷えて、ピカーン! と晴れた朝でした。寒くても、何よりいい天気なのがありがたいです。さて、今日は葛城市を訪れたのち、宇陀市へと進んでいきました。奈良を西へ東へ。それでは振り返っていきましょう。
旧新庄町(葛城市)(1/6)
橿原市を出発し、まずは西へ進んで旧新庄町へ。ナビは国道24号線のバイパスを示してくれるけれど、バイパスは苦手なのでもうちょっとゆっくり走れる道で移動した。旧新庄町は、橿原市や大和高田市の市街地からはやや郊外に差し掛かったような雰囲気だった。西側に広がる山々が近く、新しい戸建ての住宅もたくさん目に入る。ちなみに山々を越えた先は大阪だ。
また、屋敷山公園に向かっていると、近くのホールに園児さんや保護者の方々がたくさん集まっている。どうやら子どもの音楽会があるみたい。そういう日常もどこかの土地で流れているわけだよなあ、と。屋敷山公園は城跡でもあり、池もあって美しくゆったりした時間が流れていた。
旧新庄町(葛城市)(1/6)
橿原市を出発し、まずは西へ進んで旧新庄町へ。ナビは国道24号線のバイパスを示してくれるけれど、バイパスは苦手なのでもうちょっとゆっくり走れる道で移動した。旧新庄町は、橿原市や大和高田市の市街地からはやや郊外に差し掛かったような雰囲気だった。西側に広がる山々が近く、新しい戸建ての住宅もたくさん目に入る。ちなみに山々を越えた先は大阪だ。
また、屋敷山公園に向かっていると、近くのホールに園児さんや保護者の方々がたくさん集まっている。どうやら子どもの音楽会があるみたい。そういう日常もどこかの土地で流れているわけだよなあ、と。屋敷山公園は城跡でもあり、池もあって美しくゆったりした時間が流れていた。














旧當麻町(葛城市)(2/6)
旧新庄町から3kmほど北へ進んで、旧當麻町へ。移動中は右手に見える奈良盆地がとても綺麗で、信号待ちの度に眺めたりした。そして、市街地を散策していくと、当麻寺駅の周辺から、味のある雰囲気を感じる。これは、何かがある‥‥と地図を探してみて、ようやく當麻寺という古刹があることを知った。駅からはまっすぐにお寺へ道が伸びている。徒歩でやや距離はあるけれど、ここまで来たのだから行ってみよう。
當麻寺の本堂は国宝に指定されているとても由緒あるお寺だった。本堂は横長で、青空がスッと広がって壮観だ。また、東と西の塔が現存しており、「双塔伽藍」という配置だそうで、両方が現存しているのは當麻寺だけだと。塔はたいていひとつの印象だったので、見慣れない新鮮な感覚だった。
旧新庄町から3kmほど北へ進んで、旧當麻町へ。移動中は右手に見える奈良盆地がとても綺麗で、信号待ちの度に眺めたりした。そして、市街地を散策していくと、当麻寺駅の周辺から、味のある雰囲気を感じる。これは、何かがある‥‥と地図を探してみて、ようやく當麻寺という古刹があることを知った。駅からはまっすぐにお寺へ道が伸びている。徒歩でやや距離はあるけれど、ここまで来たのだから行ってみよう。
當麻寺の本堂は国宝に指定されているとても由緒あるお寺だった。本堂は横長で、青空がスッと広がって壮観だ。また、東と西の塔が現存しており、「双塔伽藍」という配置だそうで、両方が現存しているのは當麻寺だけだと。塔はたいていひとつの印象だったので、見慣れない新鮮な感覚だった。
















旧大宇陀町(宇陀市)(3/6)
相変わらず、国道24号線のバイパスを避けて東へ進み、ここからは宇陀市の旧市町村を目指す。奈良盆地を抜けてかなり坂道を登っていったので、山間部に入っていく感じがした。
最初に旧大宇陀町を訪れる。ゆったりした里山の集落が広がっていて、ふつうの景色そのものが美しい。まだ、時期ではないので咲いていないものの、「又兵衛桜」のあるところまで行ってみて、周辺の景色そのものも美しいなあと思った。
さらに、市街地はとても懐かしい町並みが残っていた。家のつくりがいずれも古く立派で、趣をすごく感じる。
とある家の前では、関西のイントネーションで「おじゃましました!」と元気な子どもの声が。すると、「気いつけや! またこいよー!」と、おじいちゃんの返事である。ああ、きっとおじいちゃんの家に遊びに来てたんだ。おじいちゃんは、何度も明るく「またなー!」と見送っていて、とてもいい光景だなあと。
町並みを歩いてみて、とても好きになったまちである。
相変わらず、国道24号線のバイパスを避けて東へ進み、ここからは宇陀市の旧市町村を目指す。奈良盆地を抜けてかなり坂道を登っていったので、山間部に入っていく感じがした。
最初に旧大宇陀町を訪れる。ゆったりした里山の集落が広がっていて、ふつうの景色そのものが美しい。まだ、時期ではないので咲いていないものの、「又兵衛桜」のあるところまで行ってみて、周辺の景色そのものも美しいなあと思った。
さらに、市街地はとても懐かしい町並みが残っていた。家のつくりがいずれも古く立派で、趣をすごく感じる。
とある家の前では、関西のイントネーションで「おじゃましました!」と元気な子どもの声が。すると、「気いつけや! またこいよー!」と、おじいちゃんの返事である。ああ、きっとおじいちゃんの家に遊びに来てたんだ。おじいちゃんは、何度も明るく「またなー!」と見送っていて、とてもいい光景だなあと。
町並みを歩いてみて、とても好きになったまちである。














旧菟田野町(宇陀市)(4/6)
旧大宇陀町から東へ進み、旧菟田野町に着いた。うたの、と読むのかあ。これまたかっこいいなあ。市街地に入ると北の方角に見える山にかなりの存在感があった。なんの山だろう。
そして、大宇陀ではとても懐かしい町並みが広がっていたけれど、菟田野も同じく古い町並みが残っていた。それを、伝統的な町並み、という表現でまとめるよりも、もっと自然に暮らしの中にあるように感じられる。
古い住宅地の通りを歩いていくと、立派な神社を見つけた。宇太水分神社とあり、本殿は国宝だと。神社の由緒もだけれど、町並みの中にこうした神社があるのが、個人的にはいいなあと感じたのだった。溶け込んでいるというか、あるべくしてあるというか。
家族連れで賑わっているすてきな食事処も見つけて、すごくいい雰囲気だなあと。まちがすごくやさしい気がした。
旧大宇陀町から東へ進み、旧菟田野町に着いた。うたの、と読むのかあ。これまたかっこいいなあ。市街地に入ると北の方角に見える山にかなりの存在感があった。なんの山だろう。
そして、大宇陀ではとても懐かしい町並みが広がっていたけれど、菟田野も同じく古い町並みが残っていた。それを、伝統的な町並み、という表現でまとめるよりも、もっと自然に暮らしの中にあるように感じられる。
古い住宅地の通りを歩いていくと、立派な神社を見つけた。宇太水分神社とあり、本殿は国宝だと。神社の由緒もだけれど、町並みの中にこうした神社があるのが、個人的にはいいなあと感じたのだった。溶け込んでいるというか、あるべくしてあるというか。
家族連れで賑わっているすてきな食事処も見つけて、すごくいい雰囲気だなあと。まちがすごくやさしい気がした。









旧榛原町(宇陀市)(5/6)
宇陀市の市街地は、旧榛原町にある。ということを今までわかっていなかった。前回の市町村一周の旅では、宇陀市の旅で室生寺へ訪れていたので、通過していたのだ。
旧菟田野町から移動して、市街地が見えてくると、山の中腹までびっしりと住宅で埋まっている。大きなまちであることと、坂のまちであることを同時に感じる。市街地の中に入ってからも、住宅が順々にせりあがって見えた。こんなにもたくさんの暮らしがあって、こんなにも坂のまちなのだなあと。徒歩専用の階段や通路もつくられていて、少しのぼってみようとのぼってみたその“少し”で、ゼエゼエと息が切れるのであった。
宇陀市の市街地は、旧榛原町にある。ということを今までわかっていなかった。前回の市町村一周の旅では、宇陀市の旅で室生寺へ訪れていたので、通過していたのだ。
旧菟田野町から移動して、市街地が見えてくると、山の中腹までびっしりと住宅で埋まっている。大きなまちであることと、坂のまちであることを同時に感じる。市街地の中に入ってからも、住宅が順々にせりあがって見えた。こんなにもたくさんの暮らしがあって、こんなにも坂のまちなのだなあと。徒歩専用の階段や通路もつくられていて、少しのぼってみようとのぼってみたその“少し”で、ゼエゼエと息が切れるのであった。










旧室生村(宇陀市)(6/6)
最後にやってきたのは、旧室生村だ。室生といえば室生寺であり、ぼくにとって室生寺といえば土門拳である。前回の旅で訪れていて、今回はどうしようかと思って、室生寺ではなく市街地を巡ることに。やっぱり、どんなまちなのかを感じてみたいから。
榛原から北東の方角へ、近鉄沿いの道を進んでいくと、室生市街地に入る。宇陀市のこれまでの旧市町村の市街地の中では、最も山に囲まれている感じがする。山の高さそのものが急峻ではないかもしれないが、山との距離が狭く、ひっそりとした雰囲気だ。
室生寺からは6kmほど離れているので、観光客はいない。グラウンドで家族が野球をしていたり、自然な日常がそのまま広がっていた。
最後に宇陀川沿いの大野寺を参拝したとき、パンフレットを見て、川向こうの岸壁に石仏が掘られてあることを知った。徒歩でそばを通過していたのに気づかなかった。そして、よく見ると巨大な摩崖仏である。だいぶ風化しているのかもしれないものの、目を凝らせばちゃんと見えた。祈りの持つ力はあらためてすごいものである。
最後にやってきたのは、旧室生村だ。室生といえば室生寺であり、ぼくにとって室生寺といえば土門拳である。前回の旅で訪れていて、今回はどうしようかと思って、室生寺ではなく市街地を巡ることに。やっぱり、どんなまちなのかを感じてみたいから。
榛原から北東の方角へ、近鉄沿いの道を進んでいくと、室生市街地に入る。宇陀市のこれまでの旧市町村の市街地の中では、最も山に囲まれている感じがする。山の高さそのものが急峻ではないかもしれないが、山との距離が狭く、ひっそりとした雰囲気だ。
室生寺からは6kmほど離れているので、観光客はいない。グラウンドで家族が野球をしていたり、自然な日常がそのまま広がっていた。
最後に宇陀川沿いの大野寺を参拝したとき、パンフレットを見て、川向こうの岸壁に石仏が掘られてあることを知った。徒歩でそばを通過していたのに気づかなかった。そして、よく見ると巨大な摩崖仏である。だいぶ風化しているのかもしれないものの、目を凝らせばちゃんと見えた。祈りの持つ力はあらためてすごいものである。















というわけで、今日の散策はここまで。葛城市も宇陀市も、それぞれいい雰囲気だなあと感じた時間でした。寺社仏閣に出会う機会も多く、やはり古くから続いているものが、生活の中に溶け込んでいるようにも感じられます。
本日のひとこと
「3時間ランチ」と書かれたお店を見つけて、急いでランチをするよりも、こうやって過ごす心持ちがいいなあと。
「3時間ランチ」と書かれたお店を見つけて、急いでランチをするよりも、こうやって過ごす心持ちがいいなあと。
旅を応援してくださる方へ

今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
写真集の商品ページはこちら
(終わり。次回へ続きます)
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