ふるさとの手帖

市町村一周の旅

神戸市の住宅地を訪れて、堺市へ。【旧市町村一周の旅(兵庫県ー大阪府)|2月7日―673日目)】

神戸市の住宅地を訪れて、堺市へ。【旧市町村一周の旅(兵庫県ー大阪府)|2月7日―673日目)】

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【157/171】

157/171
91.82%
訪れた旧市町村の数【1762/2,098】
1762/2098
83.98%
総計【1919/2,269】
1919/2269
84.57%

スーパーカブの総走行距離
42952km

西区→長田区→北区→(堺市に続く)
堺区→北区→美原区→東区
今日の旅先のこと
今日は神戸市で残っていた3区を巡ったのち、堺市にも移動しました。この日はむずかしいポイントがあって、それは堺市の美原区。電車が通っておらず、徒歩かバスで訪れる必要がありました。目の前でバスが立ち去った悲しさも味わったりしつつ、真っ暗になる直前になんとか巡ることができた一日です。それでは振り返っていきましょう。


西区にしく(神戸市)(1/7)
まずは三宮から、神戸市営地下鉄に乗って、西区の西神中央駅を目指す。市営地下鉄の終着駅でもあり、西区役所も駅のそばにあるようだったので、西区における中心地かなあと思ったわけだ。

たとえば東京の都市圏では、朝の通勤ラッシュ時、明らかに都心へ向かう方角が混み合う。だから、西神中央へ行く方角は三宮方面と逆なので空いているものだと思っていた。しかし、終点の西神中央駅まで結構な数の乗客がいて、一斉に降りて行ったので意外だった。西神中央で、働く場所がたくさんあるということだよなあ。

駅を降りてからは、周囲に広大な住宅団地が広がっていた。見方を変えれば、西神中央というひとつの大きなまちがあるみたいだった。でも、大きな住宅団地でありながらも、圧迫感はさほど感じない。ゆったりとした雰囲気。駅近くに公園もあって、大抵はご年配の方々がよくいるけれど、ここではあまりいなかった。まだまだ、働いている世代の方々がたくさん住んでいるのかなあ。
西神中央駅。
大きなバスターミナルだ。
キラキラ。
戸建てもマンションもどっちも。
こんにちは。
見えるのは明石なのかなあ?
長田区ながたく(2/7)
市営地下鉄に再び乗って、新長田駅で下車をした。いくつかの路線の乗り換え駅になっているようで、利用客も多く感じる。そして、長田神社の方まで向かってみて、長田駅へ戻っていくルートで散策してみた。それほど坂はないので歩きやすかったものの、神社までは距離があったので、ちょっと疲れ気味。でも、とても清々しい神社でありがたい。

長田区役所の周辺は綺麗に整備されていて、生活の場としての空間が多く占めているように感じる。観光客ではない場所に流れているふつうの時間は、いつも好きだなあと思う。
新長田駅の周辺。
広い公園も発見。
湊川沿い。
長田神社。
駅近くに丁寧に選定された木々があった。
北区きたく(神戸市)(3/7)
昨日、神戸電鉄有馬温泉駅のリニューアル工事が完了したというニュースを見た。有馬温泉は北区に位置する温泉街だ。なので、もし時間があれば、有馬温泉の日帰り入浴に行きたいなあと思っていたものの、おそらく今日のスケジュール感では、むずかしいだろうと判断して、北区では市街地へ向かってみることに。

市街地といっても、北区は西区と同様にとっても広くて、どこへ訪れるかによって出会いも印象も変わると思ったわけだが、今回は北鈴蘭台駅から鈴蘭台駅まで、歩いてみることにした。

北鈴蘭台駅から降りてみた印象は、まさに坂の上の住宅団地だ。それも、横浜の青葉区を巨大にしたような、ビッグなまち。また、住宅団地という点では神戸市西区も同じだけれど、西区とは違って、鈴蘭台はより地形が入り組んで傾斜も険しい印象だった。

北鈴蘭台から鈴蘭台へ移動する途中も坂が多い。地元のおじいちゃんも電動自転車でスイスイと漕いでいた。

この鈴蘭台地区以外にも、いろんな暮らしが広がっているのだろうと思うと、神戸市はどれだけの広さを有しているのだろうと、圧倒させられてしまう。神戸は神戸で、日々の生活が回っている。人はそうやってそれぞれの土地で生きている。自分の知らない土地で生きている人が、ほとんどだ。そういうことを、ただ感じるばかりである。
(長田区)神戸電鉄で移動していく車窓から。
北鈴蘭台駅から散策。
坂がとても多い。
静かな住宅街。
鈴蘭台駅の近くへ。
鈴蘭台駅。
堺区さかいく(4/7)
さあ、ここからは神戸市を離れて、堺市へ移動しよう。堺市はなんば寄りなので、梅田ではなくなんば、と間違えないように電車に乗った。南海本線の堺駅近くに宿を取っていたので、まずは荷物を預けて、それからの散策だ。

堺区の電車は南北に通っていることが多く、東西に移動したくても、ちょっと距離がある。で、駅前のバスの時刻表を見ると微妙だったので、歩いて堺東駅方面まで向かってみた。途中はチンチン電車も通っていて、以前大阪市の住吉付近で乗ったけれど、こうしてつながっているのだなあと。

また、堺東駅を越えた先には、田出井山古墳と方違神社があった。古墳は住宅地のそばにあって、宮内庁の管轄と書かれてある。さすが堺市は古墳がいろいろあるのだなあと。方違神社は知り合いの方が教えてくださった神社で、地元の人だけではなく、参拝客も訪れているようだった。
堺駅へ。
名前は愛称みたいで、橋上ポルト之助。
チンチン電車だ。
堺東駅も堺駅同様に大きい。
宮内庁の立札。
方違神社にも。
北区きたく(堺市)(5/7)
堺東駅から南海高野線で、中百舌鳥駅へ。中百舌鳥は、御堂筋線の終着駅でもある。だから、御堂筋線の行き先で見ていた中百舌鳥は、ここなんだ! とうれしい気持ちになった。地上はごく自然な住宅街で、道路は新しくて広く、裏手に入ると昔ながらの住宅地だった。

中百舌鳥から、大原緑地まで歩いてみる。大原緑地は地図で見ても広そうだなあと感じていたけれど、実際とても広かった。落葉樹が多かったので、冬の森が広がっていて、夏になればすごい森かもしれない。
中百舌鳥へ。
御堂筋線の終着駅でもある。
暮らしのまち。
大原緑地へ。
いいね!
冬の森らしさ。
ふかふかで足の負担が減った。
美原区みはらく(旧美原町)(6/7)
さあ、今日の最大のターニングポイントは、美原区へ行くことだ。大原緑地から美原区の市街地まで5km弱あって、すでに20km歩いていたので、ここからの徒歩はちょっと厳しい。で、大原緑地の道路沿いにバス停があるはずで、緑地そのものが広大なので、場所を間違えていたらとんでもないことになる。この辺にバス停が有ってくれ! と願いつつ進んだら、ちょうど見つけた。だが、あと30秒でバス停に辿り着きそうなところで、行きたかった美原行きのバスが通過したのだった。とっても切ない。次のバスは30分後で、おとなしく待つことに。冷たい風がびゅうびゅうと吹いたけれど、ここは我慢の時間。30分後、バスに乗れたときの喜びは計り知れなかった。

美原区役所近くで下車し、周囲を散策する。幹線道路が通っていて、交通量も多い。舟渡池公園という公園まで行ってみると、池の西側に木々の密集地が浮かんでいて、よく見ると鳥たちが風下側にたくさんとまっていた。ものすごい強風だし寒いので、鳥たちも休んでいるようだ。ちょっと、不思議な光景だった。
バスに乗って美原区へ。
ららぽーともある。
広い道路。
舟渡池公園へ。
風下に鳥がたくさんいた。
美原区役所。
河内鋳物のふるさと、と。
東区ひがしく(堺市)(7/7)
美原区からバスに乗る時刻は、日没の時間を迎える頃で、どんどん暗くなっていくので、東区に入ってバスの車窓からも写真を撮った。バスの行き先は初芝駅だった。荻原天神、北野田とそれぞれ別の駅を利用すれば、また違う雰囲気があるのかもしれないと思うけれど、初芝駅の周辺は、当然ながらここにある日常が流れていた。バスに乗っていたおっちゃんが、バスを降りたあとにガラガラガラと小窓を開けて「おばちゃん、タバコちょうだい」とタバコを買っていた。何気ないと思ったわけだが、よく考えると、昔のタイプのタバコ屋さんが現役で稼働していたので、おお! と。まもなく日は沈み、駅近くの大きなスーパーがとても眩しかった。
バスの車窓から。
初芝駅のロータリー。
南海初芝駅。
今日もおつかれさまでした。
というわけで、今日の散策はここまで。神戸から堺へ移動して、たくさん歩いた一日でした。午後からは曇り空で寒かったですが、もう少し、この寒さと付き合いながら、春を待つことです。
本日のひとこと
神戸市西区の玉津町あたりに住んでいる方たちは、生活圏は明石市なので、どこに住んでるの? と聞かれたら、“明石”と答える傾向があると、先日BARのマスターが言っていました。
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(終わり。次回へ続きます)

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