
今日までの旅メーター
訪れた政令指定都市の区の数 【139/171】
訪れた旧市町村の数【1760/2,098】 総計【1899/2,269】スーパーカブの総走行距離
42952km

今日の旅先のこと
和歌山県の新宮市で旅を終えたところでしたが、予定があって二日間旅を休んだのち、京都市内を巡ることにしました。京都と近かったということもありますし、政令指定都市を京都、神戸、堺の順に巡り、元の新宮方面へ戻るのが、流れてとしても良いだろうと。ここ数日は大寒波がやってくる予報で、カブでは和歌山県の山間部も訪れる予定があったため、むずかしいと判断しました。そして、京都では曇りかなあと思っていたら、快晴のスタートでビックリ! 広くて深い京都市内なので、つぶさに巡ることは叶わないでしょうが、それぞれの区を自分なりに、小さく巡っていきます。それでは振り返っていきましょう。
下京区(1/6)
今回は下京区のゲストハウス「COMPASS」さんに2泊させてもらった。オーナーはとても朗らかであたたかなご夫婦で、英語も堪能なので海外客も多い。ドミトリー部屋で韓国の方と一緒になったり、フロアでヨーロッパや中国のゲストと話したり。ありがたいことに朝食も付いていて、女将さんが焼いてくださるトーストもコーヒーも美味しかったし、食卓を囲む時間がうれしかった。
朝、ゲストハウスから外に出ると、京都らしい日常風景に一気に立ち戻った。近くの高校に通っているであろう学生たちが、ぞろぞろ、ぞろぞろと通学している。ぼくはこういうふつうの日常を見る方が好きなのだよなあ、と思いつつ、JR丹波口駅の方まで歩き進めると、横断歩道が青色になった途端、今度は初詣の神社かと思うぐらい、一気に大人が歩いてきて、ものすごい徒歩通勤ラッシュというか、観光地とは180度違う日常の京都を感じたのだった。













西京区(2/6)
いきなり烏丸まで歩いて、少し疲れてしまった。いやいやまだまだここから、と思っていたら、烏丸駅でひたすらに迷う。さすが中心街だ。
ここで阪急に乗って、桂駅を目指そう。電車に乗ってガラケーの電源を付けたら、充電が30%しかない。(しまった、充電のし忘れか! とこのときは思ったけれど、ガラケーはやがて電源が付かなくなってしまったので、いま振り返ると、故障の予兆だったのだなあと思う。)これではテザリングがほとんどできないので、今日はWi-Fiを探すか、人に道を尋ねるしかなさそうだ。
さて、桂駅に着いてからは、桂離宮の周辺まで歩いてみることに。桂離宮には入らない。やっぱり、写真で言うならば、石元泰博の桂離宮は到底越えられないでしょう、と思うわけであります。すんごく写真うまくて、落ち込んじゃいますもん。
桂駅から歩き始めて驚いたことは、ものすごくふつうの住宅街がたくさん広がっていたこと。桂離宮が近づいてきても、その雰囲気はほとんど変わりがなくて、住宅街の中に「桂離宮はこちら」の看板があって、不思議な感じ。それに住宅街をGOタクシーが通過したりするので、違和感が面白かった。桂離宮のそばには桂川が流れており、橋を渡れば右京区である。
いきなり烏丸まで歩いて、少し疲れてしまった。いやいやまだまだここから、と思っていたら、烏丸駅でひたすらに迷う。さすが中心街だ。
ここで阪急に乗って、桂駅を目指そう。電車に乗ってガラケーの電源を付けたら、充電が30%しかない。(しまった、充電のし忘れか! とこのときは思ったけれど、ガラケーはやがて電源が付かなくなってしまったので、いま振り返ると、故障の予兆だったのだなあと思う。)これではテザリングがほとんどできないので、今日はWi-Fiを探すか、人に道を尋ねるしかなさそうだ。
さて、桂駅に着いてからは、桂離宮の周辺まで歩いてみることに。桂離宮には入らない。やっぱり、写真で言うならば、石元泰博の桂離宮は到底越えられないでしょう、と思うわけであります。すんごく写真うまくて、落ち込んじゃいますもん。
桂駅から歩き始めて驚いたことは、ものすごくふつうの住宅街がたくさん広がっていたこと。桂離宮が近づいてきても、その雰囲気はほとんど変わりがなくて、住宅街の中に「桂離宮はこちら」の看板があって、不思議な感じ。それに住宅街をGOタクシーが通過したりするので、違和感が面白かった。桂離宮のそばには桂川が流れており、橋を渡れば右京区である。
















右京区(3/6)
桂駅から嵐山線に乗って、松尾大社駅で下車をした。終点まで行けば、嵐山だ。桂駅から乗車するお客さんはかなり多くて、さすが嵐山線だなあと思う。
松尾大社駅で下車したのは、橋を渡って罧原町を歩きたかったから。「罧原町」の漢字がかなり珍しいはずで、実際に見てみたかった。それが理由? うん、そうである。橋を渡った直後から「罧原」の地名が登場してうれしい。ただ、ここからどうする? となって、そのまま桂川沿いを嵐山まで歩いて行った。
もし、嵐山駅で下車をすれば、最初から観光地にやってきたという感じがする。シンボリックな渡月橋に向かうまでにいろんなお店が並んでいるし、観光客も多いからだ。しかし、罧原町から桂川沿いを歩いて嵐山に向かう途中は、完全に暮らしの空間であった。およそ2km、徒歩で30分の距離である。確かに嵐山は大きな観光地だが、周囲はごくふつうの暮らしの場であることを、とても強く感じた。たった2kmの同じ桂川沿いは、観光の気配もほとんどなくて、地元の人たちが犬と散歩をしていたりと、観光と暮らしがすみ分けられているのだった。
その後、嵐山からバスに乗って北区へ行けるものだと思っていたら、うまくバスを見つけられなくて、目の前に一台停まっていたタクシーに乗車した。嵐山から船岡山公園あたりで下ろしてもらって、3000円。うひゃー、やっぱり、いい値段するなあ。ごはんいっぱい食べられたなあ、とか思うけれど、これも勉強代‥‥と切り替えようと念じる。ただ、タクシーに乗っていたときの右京区での車窓は見たことがない景色が多くて、それはすごく新鮮だった。
桂駅から嵐山線に乗って、松尾大社駅で下車をした。終点まで行けば、嵐山だ。桂駅から乗車するお客さんはかなり多くて、さすが嵐山線だなあと思う。
松尾大社駅で下車したのは、橋を渡って罧原町を歩きたかったから。「罧原町」の漢字がかなり珍しいはずで、実際に見てみたかった。それが理由? うん、そうである。橋を渡った直後から「罧原」の地名が登場してうれしい。ただ、ここからどうする? となって、そのまま桂川沿いを嵐山まで歩いて行った。
もし、嵐山駅で下車をすれば、最初から観光地にやってきたという感じがする。シンボリックな渡月橋に向かうまでにいろんなお店が並んでいるし、観光客も多いからだ。しかし、罧原町から桂川沿いを歩いて嵐山に向かう途中は、完全に暮らしの空間であった。およそ2km、徒歩で30分の距離である。確かに嵐山は大きな観光地だが、周囲はごくふつうの暮らしの場であることを、とても強く感じた。たった2kmの同じ桂川沿いは、観光の気配もほとんどなくて、地元の人たちが犬と散歩をしていたりと、観光と暮らしがすみ分けられているのだった。
その後、嵐山からバスに乗って北区へ行けるものだと思っていたら、うまくバスを見つけられなくて、目の前に一台停まっていたタクシーに乗車した。嵐山から船岡山公園あたりで下ろしてもらって、3000円。うひゃー、やっぱり、いい値段するなあ。ごはんいっぱい食べられたなあ、とか思うけれど、これも勉強代‥‥と切り替えようと念じる。ただ、タクシーに乗っていたときの右京区での車窓は見たことがない景色が多くて、それはすごく新鮮だった。
















北区(4/6)
元々、タクシーの運転手さんには「上賀茂神社さんにお願いします」と伝えていたけれど、ルート的に船岡山公園も通過しそうだったので、近くで降ろさせてもらった。船岡山公園には、以前も登ったことがあるのだ。標高112mの小さな山で、景色もいい。建勲神社にもせっかくなら立ち寄りたい、と。観光客はほとんどいなくて、でも海外の人と一度だけすれ違って、互いに目が合ってニコッとしたりした。
山を降りてからは、船岡温泉の前も通る。船岡温泉、すごく好きなんだよなあ。外観はもちろん、湯船の雰囲気もすごくいい。まだ開館前なので、また、ゆっくり浸かりにきたい。
ちなみにこのまま徒歩で一旦上京区に入り、「KéFU」さんという宿の前へ。KéFUさんとはいろいろとご縁をいただいていて、ご挨拶できるかな? と思っていたけれど、電気が付いておらず、ちょうど宿のお休み期間と重なってしまったようだ。ガビーン。でも、また懲りずに来よう。なんて思ったり。
その後、バスに乗って上賀茂神社さんへ。一度訪れたことがあるので、二度目だ。でも、かなり前のことだったので、土地勘は薄くなっていたし、京都盆地の中でもかなり北に位置しているのだなあと思った。それに、観光客でひしめき合っているのでは? とも思っていたけれど、思いのほか混んでいない。参拝までスムーズに進むことができた。本殿に飾られているしめ縄が立派な船のような形で、さすがだと感じた。
元々、タクシーの運転手さんには「上賀茂神社さんにお願いします」と伝えていたけれど、ルート的に船岡山公園も通過しそうだったので、近くで降ろさせてもらった。船岡山公園には、以前も登ったことがあるのだ。標高112mの小さな山で、景色もいい。建勲神社にもせっかくなら立ち寄りたい、と。観光客はほとんどいなくて、でも海外の人と一度だけすれ違って、互いに目が合ってニコッとしたりした。
山を降りてからは、船岡温泉の前も通る。船岡温泉、すごく好きなんだよなあ。外観はもちろん、湯船の雰囲気もすごくいい。まだ開館前なので、また、ゆっくり浸かりにきたい。
ちなみにこのまま徒歩で一旦上京区に入り、「KéFU」さんという宿の前へ。KéFUさんとはいろいろとご縁をいただいていて、ご挨拶できるかな? と思っていたけれど、電気が付いておらず、ちょうど宿のお休み期間と重なってしまったようだ。ガビーン。でも、また懲りずに来よう。なんて思ったり。
その後、バスに乗って上賀茂神社さんへ。一度訪れたことがあるので、二度目だ。でも、かなり前のことだったので、土地勘は薄くなっていたし、京都盆地の中でもかなり北に位置しているのだなあと思った。それに、観光客でひしめき合っているのでは? とも思っていたけれど、思いのほか混んでいない。参拝までスムーズに進むことができた。本殿に飾られているしめ縄が立派な船のような形で、さすがだと感じた。

















左京区(5/6)
上賀茂神社さんから、左京区の宝ヶ池方面へ歩いてみる。これまた結構距離があって大変だったけれど、途中はいろんな住宅街を通り過ぎた。京都らしい家といえば、間口が狭くて、隣との隙間がなくびっしりと並んだ町並み。それが確かにあって、しかも古い家と新しい家、どちらもあった。つまり、昔はそうだった、だけではなくて、今も建て替えるなら間口の狭い家になるのだ、と。考えてみればそうなのだが、なるほどなあと思わされた。
それに、立派な昔ながらの戸建てが並んでいるゾーンもあり、やはり庭の木々の手入れが見事である。観光地ではないエリアでも、まったく抜かりがないなあと。宝ヶ池駅にようやく着いてからはちょっと疲れて電車に乗り、出町柳から下鴨神社へ。下鴨神社の境内はすごく広くて、必死になって歩いたし、ちょっと雪が舞ったのも良かった。下鴨神社は初めてだったので、シンプルに行ってみたかったのである。
上賀茂神社さんから、左京区の宝ヶ池方面へ歩いてみる。これまた結構距離があって大変だったけれど、途中はいろんな住宅街を通り過ぎた。京都らしい家といえば、間口が狭くて、隣との隙間がなくびっしりと並んだ町並み。それが確かにあって、しかも古い家と新しい家、どちらもあった。つまり、昔はそうだった、だけではなくて、今も建て替えるなら間口の狭い家になるのだ、と。考えてみればそうなのだが、なるほどなあと思わされた。
それに、立派な昔ながらの戸建てが並んでいるゾーンもあり、やはり庭の木々の手入れが見事である。観光地ではないエリアでも、まったく抜かりがないなあと。宝ヶ池駅にようやく着いてからはちょっと疲れて電車に乗り、出町柳から下鴨神社へ。下鴨神社の境内はすごく広くて、必死になって歩いたし、ちょっと雪が舞ったのも良かった。下鴨神社は初めてだったので、シンプルに行ってみたかったのである。













上京区(6/6)
下鴨神社から、そのまま歩いて上京区に入る。さっき訪れたKéFUさんのほかに、京都御苑も上京区だ。今回は、「かもがわカフェ」に行ってみよう。店主のだいすけさんとは面識があって、この旅を始める直前の3月にも、ご挨拶に行っていた。だから、おおよそ2年ぶりにお店に行くことができたわけだ。あの頃は、2年経って旅がどうなっているか、当然ながら全く予想もついていなかった。もちろん世界でも2年の間にいろいろな出来事が起きて、ぼくも細々と小さく旅を続けさせてもらったわけだが、かろうじて8割は旅を進めることができたわけだ。そういうことをしみじみ思いつつ、でも、2年ぶりなので、名乗るのはちょっと違うのかなあと迷って、ふつうに店内に入ってみる。
扉を開けると、だいすけさんがお店にいらっしゃって、まずそれが一番にうれしい。テーブル席に座らせてもらう。カウンターには常連さんが何人かいて、だいすけさんとも話し込んでいる。そして、お水を持ってきてくださったとき、「あれ! かつおやん!」と、だいすけさんが気づいてくださったのだった。いやあ、あんなにうれしいことはなかったなあ。人に会うってこんなにもうれしいのだなあ。と、しみじみである。旅の進捗も伝えることができたし、だいすけさんからは、雰囲気変わったなあと言われた。どう、変わったのだろうなあ。カウンター席以外にもお客さんがいらっしゃるし、話はちょうどよい頃合いでストップして、コーヒーとケーキをいただいた。束の間のうれしい時間だった。またゆっくり来られるように。何より、ものすごく元気が湧いた。
下鴨神社から、そのまま歩いて上京区に入る。さっき訪れたKéFUさんのほかに、京都御苑も上京区だ。今回は、「かもがわカフェ」に行ってみよう。店主のだいすけさんとは面識があって、この旅を始める直前の3月にも、ご挨拶に行っていた。だから、おおよそ2年ぶりにお店に行くことができたわけだ。あの頃は、2年経って旅がどうなっているか、当然ながら全く予想もついていなかった。もちろん世界でも2年の間にいろいろな出来事が起きて、ぼくも細々と小さく旅を続けさせてもらったわけだが、かろうじて8割は旅を進めることができたわけだ。そういうことをしみじみ思いつつ、でも、2年ぶりなので、名乗るのはちょっと違うのかなあと迷って、ふつうに店内に入ってみる。
扉を開けると、だいすけさんがお店にいらっしゃって、まずそれが一番にうれしい。テーブル席に座らせてもらう。カウンターには常連さんが何人かいて、だいすけさんとも話し込んでいる。そして、お水を持ってきてくださったとき、「あれ! かつおやん!」と、だいすけさんが気づいてくださったのだった。いやあ、あんなにうれしいことはなかったなあ。人に会うってこんなにもうれしいのだなあ。と、しみじみである。旅の進捗も伝えることができたし、だいすけさんからは、雰囲気変わったなあと言われた。どう、変わったのだろうなあ。カウンター席以外にもお客さんがいらっしゃるし、話はちょうどよい頃合いでストップして、コーヒーとケーキをいただいた。束の間のうれしい時間だった。またゆっくり来られるように。何より、ものすごく元気が湧いた。












その後、ほかにも後輩が働いているお店に行ったり、知っているお店に行ったり、銭湯に行ったり、いろいろ散策して、長い一日が終わりました。会えた人もいたし、タイミングが合わなかった方もいました。電車、バス、タクシーといろいろ利用してみて、巡り方のコツが分かったような、分からないような。タクシーはやっぱり高かったので、電車とバスをうまく使って、明日以降も進められたらと思います。京都の観光地を巡りつつ、やっぱりふつうの暮らしを感じられる場所が、個人的には好きだなあ。






本日のひとこと
バイクシューズで一日25km歩くと、いくつか足の皮がむけてしまいました。絆創膏の出番です。
バイクシューズで一日25km歩くと、いくつか足の皮がむけてしまいました。絆創膏の出番です。
旅を応援してくださる方へ

今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
写真集の商品ページはこちら
(終わり。次回へ続きます)
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