ふるさとの手帖

市町村一周の旅

大阪の暮らしの冒険は続く。【旧市町村一周の旅(大阪府)|1月13日―648日目)】

大阪の暮らしの冒険は続く。【旧市町村一周の旅(大阪府)|1月13日―648日目)】

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【121/171】

121/171
70.76%
訪れた旧市町村の数【1682/2,099】
1682/2099
80.13%
総計【1803/2,270】
1803/2270
79.43%

スーパーカブの総走行距離
41932km

鶴見区→城東区→東成区→生野区→天王寺区→中央区、の6つ。
今日の旅先のこと
今日は神戸にも行くので、最初に梅田のコインロッカーに荷物を入れた。阪急と大阪メトロの間ぐらいのコインロッカーで、スマホで周辺の写真も撮りまくる。迷ったらとんでもないロスになってしまう。

鶴見区つるみく(1/6)
さて、スタートは梅田から。大阪メトロの御堂筋線に乗って、心斎橋で乗り換える。心斎橋までも、淀屋橋は京阪、本町は中央線と、いろんな路線の乗り換えがあるのだなあと、車内の路線図を見ていると勉強になる。昨日まで阪急と京阪の違いすら考えたこともなかったし、少しずつ賢くなるしかない。

心斎橋からは、長堀鶴見緑地線に乗る。今福鶴見駅で半分ほどの乗客が降りていき、その次の横堤駅でぼくも下車した。駅の南には屋外の商店街の通りがあって、昨日はアーケードの商店街が多かったのでちょっと新鮮だ。

そして、朝から晴れ着やスーツ姿の若者にも出会った。今日は成人の日。近くの鶴見区役所には成人の方々が集まりはじめていて、看板の前で写真を撮っている。やっぱり、お祝いごとの雰囲気はちょっとフワフワしていて、非日常で、明るくて、いいなあと思う。

その後、鶴見緑地まで歩いてみた。ものすごく広々とした公園で、水辺もあり、流れている時間は穏やかさそのものである。大阪市といえど、郊外のようなのんびりした公園に感じられた。近づいても飛ばない白鷺がいて、「もう、人慣れしてんねん」とおっちゃんも気さくに教えてくれた。
鶴見区へ
横堤本通り
おめでとうございます。
鶴見緑地のいのちの塔
鶴見緑地へ
人慣れしてた
城東区じょうとうく(2/6)
さっき乗ってきた長堀鶴見緑地線に乗って少しだけUターンし、蒲生四丁目駅で下車をした。メトロの今里筋線も通っていて、地図上で見ると綺麗に交差している。

蒲生四丁目は「がもよん」と呼ばれているそうで、城東商店街には「古くて新しいまち みんなのがもよん」と書かれてあった。まだ、少し時間が早いので、お店は閉まっていたり開いていたり準備していたり。雰囲気は観光地というよりも地元の生活感だ。

そのまま南へ歩いて鴫野駅にも向かった。途中、そこそこの川幅を持つ寝屋川が現れる。なるほど、寝屋川はここを流れているんだ。川が多くて覚えきることはできない気がするけれど、知っている名前が登場するのは面白いなあと思った。

また、鴫野駅近くの商店街を通ると、新年に合わせた垂れ幕や看板が、たくさん飾られていて微笑ましかった。どれも手作りで、ハンドメイドのあたたかさが溢れている。商店街によって飾りも雰囲気もいろんな違いがあって面白い。
蒲生四丁目駅。
城東商店街だ。
鴫野方面へ。
寝屋川だ。
手作り感。
とても好き。
東成区ひがしなりく(3/6)
メトロの鴫野駅の改札に向かうとき、地下の改札の真横に自転車の駐輪場があって驚いた。でも、次に向かった今里駅の改札も同じ構造になっていて、地下の駅のそばに駐輪場という構造もあるのだなあと思わされる。

今里駅から地上に上がると、大きな交差点の道が5つの方向に分かれていて、交通量も多く、横断歩道で順に進もうとすると信号待ちでずいぶん時間が掛かった。近くには東成区役所もあり、やはり成人を迎えた若者たちの姿も集まっている様子。昨日も成人の方々を見たし、今日も見たし、時間帯も違うので、区によって日付も時間も違うのかなあ。確かなことは分からない。

そのまま、東成区の西南にあたる鶴橋駅まで進んでいった。ちょっとだけヤンチャそうな成人の男の子たちが、喫茶店で「おばちゃん、ほな行ってくるわ!」と大声で挨拶していたのも、個人的にはちょっといいシーンだった。
今里へ。今里筋、広いなあ。
奥はなんば方面。
高架橋の奥から生野区。
生野区いくのく(4/6)
最初に、なんとなく鶴橋駅に向かって歩いていくと、アーケード街が現れて、お店を見て驚いた。そう、韓国のお店がすごく多いのだ。キムチはもちろん、飲食店ならサムギョプサル、ビビンバ、チゲ……韓国産の栗やとうもろこしもあった。ハングルの文字もすごく多い。それに、商店街そのものの雰囲気が、これまで大阪で出会った商店街とも、重ならないような気がした。韓国に行ったことがないから分からないけれど、韓国の雰囲気が色濃いのかもしれないと。

鶴橋駅からはちょっと離れているけれど、「大阪コリアンタウン」にも向かう。ほかの人たちも同じ方向へ向かっていて、目的地は一緒なのだろう。割合的には女性が多い。いや、一人の成人男性は少ない、と言った方が正しい。

そして、いよいよ大阪コリアンタウンに着くと、お客さんでいっぱいだった。露店が奥まで延び、食べ歩きをしている人もすごく多い。長い串にポテトチップスが刺さったような食べ物を食べている人が多くて、どうやら「ソウルホットドッグ」というらしい。

ぼくも何か食べてみようかなあとお店をいろいろ見て、手巻き寿司みたいなものと、トッポギを食べてみた。手巻き寿司みたいなものは、半分ジャパニーズやん、と自分にツッコんだけれど。トッポギのメニューには、「ロゼトッポギ」「ロゼラッポッキ」などもあって、そもそも、トッポギすらよく分かっていないんだよなあと思っていたところ、後ろのカップルの彼氏がぼくと同じような反応で、彼女さんは「え? ロゼラッポッキも知らないの?」と詰められていたので、勉強しなきゃなあと思った。トッポギは美味しかったし、想像以上にピリ辛だった。
生野区へ。
味のある商店街だなあ。
さるる。「溶ける〜」って感じの表現らしい。
大阪コリアンタウンへ。
お店がとにかくいっぱい!
賑わっている。
ポテチみたいなやつ(ソウルホットドッグ)が流行ってた。
手巻き寿司。見た目はジャパニーズだけど、韓国の味もした。
トッポギ、と意識して食べるのは初めてかもしれない。
天王寺区てんのうじく(5/6)
大阪コリアンタウンから、しばらく歩いて天王寺区へ入った。天王寺って、かっこいい地名だなあと思うばかりだ。具体的なまちのイメージは持っておらず、「四天王寺」があると分かったとき、そういうことか! とも思った。四天王寺も、名前は聞いたことがあっても、訪れたことのないお寺だったから、どんな場所なのだろうと。(テニスの王子様の四天王寺中学校のイメージしかなかった)

旧勝山通りを抜けて、四天王寺へ東から訪れる。堂々たる門が見えてきて、マンションや戸建ての住宅が周囲にある中でも、四天王寺は四天王寺たる気配に満ちていた。

総本山四天王寺とあったので、何の総本山なのだろうとも思った。創建は593年で、聖徳太子が建立したと。また、戦後の1946年に天台宗から独立し、どの宗派でもお参りできるよう「和宗」の総本山になったそうだ。宗派にこだわらないお寺とのことで、門戸が広くていいなあと。

その後、茶臼山まで歩いてみる。愛知県の茶臼山ではない。大阪のど真ん中にある茶臼山だ。ここは、真田幸村が夏の陣の際に本陣を構えた場所である。徳川家康が冬の陣で本陣を構えた場所とも言えるけれど、茶臼山に登ると、真田幸村に多くスポットが当てられていたし、ぼくもそれが好きだった。

山頂には真田幸村の言葉などが紹介されていて、それを読むと、かっこいいなあという気持ちが湧き上がってくる。やっぱり、真田幸村の考え方や生き方がぼくは好きだ。
四天王寺までもう少し。
東からやってきた。
広い境内を歩く。
シンボリックな五重塔。
親鸞聖人像。
茶臼山に向かって歩く。
初めて見る、あべのハルカス!
茶臼山。
初めて見た、通天閣!
天王寺駅もすごく大きいなあと。
中央区ちゅうおうく(6/6)
今度はJR天王寺駅から、大阪城公園駅まで移動した。天王寺駅では環状線、阪和線、大和路線といろいろ路線があって、びっくりである。今回は環状線に乗ったわけだが、この日、出発からほとんど「座る」ことをしていなくて、久しぶりに座ることができてすごく嬉しかった。

大阪城公園で降りるということは、どこへ行くのか明白である。そう、大阪城だ。ただ、時間が今日の想定内に収まるか微妙なところで、まずは天守に向かって歩いてみよう。

駅からの遊歩道は綺麗に整備されていて、飲食店も美味しそうで行列ができていた。また、お堀の遊覧船もあるようで、電動モーター式の船が静かにお客さんを乗せて進んでいる。松江城で乗った遊覧船も、電動モーターだったなあと思った。

もちろん時間さえあれば、天守閣へ登ってみたかったのだが、神戸へ移動する時間が迫っていたので、天守閣には登らず、そのまま天満橋駅で今日の散策は終えることにした。天守にもまた訪れたいし、中央区、もうちょっと巡りたいので、もう少し作戦を練るつもりだ。
大阪城公園へ。
午後14時を過ぎても行列だ。
何かを履いていて、ものすごく背が高い。
大阪城、かっこいいなあ。
天満橋周辺。
というわけで、今日の散策はここまで。その後、梅田から三宮へ移動して、写真展の設営へ。梅田から三宮まで、特急だと30分で、交通費も330円でだったことが個人的には衝撃だった。

また、三宮図書館へ歩いて向かっていたとき、「東遊園地」を通ったけれど、先日の1月17日、阪神淡路大震災から30年の日として中継を見ていて、ここに多くの人々が集まっていたことを知った。ぼくはこの場所がその場所だと、訪れたときは知らずに歩いていたので、今度また、あらためて訪れたいと思う。

写真展は旧市町村一周がテーマで、これまでに訪れた旅先の写真を、2月2日(日)まで展示させていただいている。会場の神戸市立三宮図書館さんは、とても雰囲気のいい図書館なので、近隣の方はぜひ足を運んでくださると、うれしいなあと思うばかりだ。
久しぶりの三宮だ。
東遊園地。
2階に三宮図書館がある。
写真展、ありがとうございます。
本日のひとこと
梅田駅のコインロッカー、回収のとき昨日よりも迷わずに見つけられたので、ちょっと成長したかもしれない。
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今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
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(終わり。次回へ続きます)

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