ふるさとの手帖

市町村一周の旅

甲府盆地を上からも下からも。【旧市町村一周の旅(山梨県)|11月1日―575日目)】

甲府盆地を上からも下からも。【旧市町村一周の旅(山梨県)|11月1日―575日目)】

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【87/171】

87/171
50.88%
訪れた旧市町村の数【1563/2,097】
1563/2097
74.54%
総計【1650/2,268】
1650/2268
72.75%

スーパーカブの総走行距離
39519km

旧竜王町→旧双葉町→旧須玉町→旧明野村→旧敷島町→甲府市、の6つ。
今日の旅先のこと
夕方ぐらいから雨予報でしたが、まだ空は明るい朝でした。できるだけ雨が降る前に終えられたらいいなと思いつつ、甲斐市や北杜市、甲府市を進んでいきます。それでは振り返っていきましょう。
竜王町りゅうおうちょう(甲斐市)(1/6)
甲府市から出発し、ぐるっと時計回りに巡っていくイメージで、最初に旧竜王町へ。国道20号線に乗ってからは、道なりに進みます。通勤ラッシュでかなりの渋滞もありました。

そして、国道からヒュッと曲がってすぐのところに甲斐市役所が。なるほど、国道から見える景色はバイパスに並ぶお店が多いけれど、国道を離れると戸建ての住宅街に雰囲気が変わり、暮らしが感じられたのでした。
同じ車。
甲斐市役所前。
その後、「信玄堤公園」へ向かいます。甲府盆地を洪水から守るために造られた堤で、武田信玄の命によりつくられたといわれています。なので、ここが代表的な場所だと思っていましたが、看板の解説文を読んでいると、ほかにも河川をコントロールするためにいろんな箇所で土木工事をしていたとのことで、大規模な工事だったのだなあと。

信玄堤では犬の散歩、夫婦での散歩、特に何もしない人、落ち着いた日常が流れていて、釜無川の対岸には鳳凰三山と甲斐駒ヶ岳といった立派な山々が見えたのでした。
信玄堤公園へ。
双葉町ふたばちょう(甲斐市)(2/6)
次に向かったのは、旧双葉町。市街地を中心に散策しました。まちは主に釜無川の左岸に位置していて、静かな暮らしの気配です。やや小高い丘にのぼると、住宅街もぎゅっと見えて。

それに、双葉庁舎からも塩崎駅の近くを通ったとき、電車がやってくるようで、聞き慣れたメロディーが流れました。あれ、これ、東京で聞くメロディーだな? たぶんですが、東京にもつながっている中央本線だし、そこと同じメロディなのかなあと。音で、いま自分がどの土地にいるか、キャッチしようとしている自分がいることにも気づかされたのでした。
双葉庁舎。
まちなみ。
特急だ。
須玉町すたまちょう(北杜市)(3/6)
次に向かったのは、旧須玉町です。途中は韮崎市を越えていきました。そして、須玉市街地へまもなく到着するころに現れたのは、「大豆生田」という地名。んんん、なんじゃこりゃと。

どう考えても読めないなと思いつつ、漢字下のローマ字表記に「Mamyoda」とあって、「んっ、マミーオダ??」とさらに混乱。さて、落ち着いて考えましょう。そう、大豆生田まみょうだ、と読むんですねえ。この知識も、いつか役に立つかも。

また、市街地は比較的こぢんまりとしていて、ひっそりした暮らしを感じます。遠くには八ヶ岳も見えるけれど、もっと近くに、八ヶ岳ではないけれど、目立つ大きな山があって、この山はなんだろうなあと思っていたのですが、旅を終えて調べてみて、「茅ヶ岳」とありました。なるほど、茅ヶ岳の文字も、今日
どこかで一度見かけたなあと。それをまた思い出そうとすると、「深田久弥」に繋がりました。

日本百名山の著者である深田久弥。彼は茅ヶ岳の登山中に、脳卒中で最期を遂げたと。いま、日本人の心に“日本百名山”という言葉はすんと染み込んでいます。その言葉を生み出した偉大な方にとって、因縁ある山なのだなあ、と。
茅ヶ岳。
遠くには八ヶ岳。
北杜市役所。
南アルプスと。
その後、「根古屋神社の大ケヤキ」も見に行きました。幹は木というよりも岩かと見紛うぐらいの大きさで、江戸時代の文献にもこの木が記録されていると紹介されていました。豊作を占う信仰の対象でもあったと。山も木も、人間の心には大きな影響を与えますね。
根古屋神社の大ケヤキ。
岩かと思った。
すごいなあ。
明野村あけのむら(北杜市)(4/6)
旧須玉町から甲斐市に近づいていくイメージで進み、旧明野村を訪れます。道路の看板には、ひまわりを推す文言がとても多くて、夏はいい景色があるのだろうなあと想像力が膨らみました。

そして、明野総合支所でふとポスターを見つけました。その名も「ダイコンまつり」。開催は今週末で、なんと「第38回」。非常に長い歴史だ。

さらに、メイン会場でのスケジュールを見ていくと、太鼓やソーラン節、合唱とプログラムがある中で、いくつか気になるものが。

「10:45〜ふろふき大根サービス」

ふろふき大根サービス! ふろふきってなんだろう。サービスってなんだろう!

「11:30〜大根すりおろし大会」

ぜったいに盛り上がる!「このすりおろし大会のために、1年過ごしてきました」って人がいてもおかしくない、と。個性豊かで良いですよねえ。ちなみに閉会式では餅投げもあるとかかれていました。いやあ、つくづく良いなあ。

で、当日は行けないので、ダイコン抜き体験の会場になっている辺りを訪れてみると、確かに大根畑が広がっていたのでした。いま、大根が食べたくて仕方ありません。
旧明野村へ。
バス停と椅子。
大根畑!
敷島町しきしまちょう(甲斐市)(5/6)
北杜市方面と甲府市方面を往来するとき、今までは国道を走っていたのですが、今度は旧敷島町の北側にある「敷島総合公園」を目指したことで、国道とは違う山道を通りました。川沿いではないので比較的標高は高いまま、時折見える市街地の眺望も美しく。

そして、敷島総合公園は運動場などがある運動公園で、地元の方たちがウォーキングやジョギング、犬の散歩をしていて、和やかな時間が流れています。ぐるっと外周を歩いたときには、景色がいい場所もありました。

ただ、そのあと旧敷島町市街地へ降りていく途中の道で、さらに眺望が良くなって、甲府盆地にうっとりするのでした。山に囲まれた中で、住宅地が密集している様子は、見事だなあと。ほかの県にはあるようでない風景だと思います。
旧敷島町へ。
敷島総合公園。
市街地へ降りていく途中、見事な甲府盆地でした。
The Bus of YAMANASHI.
甲府市こうふし(6/6)
山梨県の県庁所在地、甲府市へ。前回の旅では「武田神社」を訪れていたので、今回は違うところへ行ってみようと。「昇仙峡」がかなり気になっていたけれど、雨も近づいているし、またの機会に。

そして、「甲府城跡」と「
甲斐善光寺」へ訪れました。甲府駅のそばにある甲府城跡。お互いほんとうに徒歩圏内で、コンパクトだなあと。天守跡からは、市街地をぐるっと見渡すことができ、ここでも甲府盆地を見ることができてうれしい。

ちなみに眺望を見ているとき、県庁所在地だけれど、タワーマンションが少ない気もするなあと思いました。タワーマンションの売りである眺望の良さも、甲府盆地ではあまり通用しない気がするもんなあ。だって、盆地の周縁部の眺望は素晴らしいですから。関東平野とは違いますよね。

市街地も少し散策し、それから甲斐善光寺へ。建物はひと目でわかる大きさであり、古き良き趣で。観光客は少なすぎず多すぎず、ゆっくりと参拝させてもらいました。
甲府駅前に、武田信玄像。
甲府城跡へ。
天守からはまちもよく見えました。
甲府市役所前。
甲斐善光寺へ。
とても立派。淡い赤色が良い。
というわけで、今日の散策はここまで。雨雲も近づいていたけれど、雨に降られることなく旅を終えることができました。明日は一日、本降りの雨予報なので旅を休み、その後再開していく予定です。
本日のひとこと
2018年の市町村一周の旅で、山梨県は11月下旬に訪れているのですが、記事を振り返ってみると、かなり寒そうでした。
旅を応援してくださる方へ
「どこで暮らしても」の商品ページに飛びます。
今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
写真集の商品ページはこちら

(終わり。次回へ続きます)

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)

RECENT ARTICLES

Follow me