ふるさとの手帖

市町村一周の旅

初めての大本山永平寺から、坂井市へ。【旧市町村一周の旅(福井県)|9月19日―531日目)】

初めての大本山永平寺から、坂井市へ。【旧市町村一周の旅(福井県)|9月19日―531日目)】

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【87/171】

87/171
50.88%
訪れた旧市町村の数【1466/2,097】
1466/2097
69.90%
総計【1553/2,268】
1553/2268
68.47%

スーパーカブの総走行距離
37257km

旧上志比村→永平寺町→旧松岡町→旧丸岡町→旧坂井町→旧春江町、の6つ。
今日の旅先のこと
今朝まで雨が降っていました。元々、その予報でしたし、今日はどうだろうかと思っていたけれど、それでもちょうどいい時間に止んでくれて。8時に出発することができました。
上志比村かみしひむら(永平寺町)(1/6)
大野市、勝山市方面から、永平寺町へ向かって進んでいきます。旧上志比村、永平寺町、旧松岡町と3つのまちが合併していて、最初にやってきたのは旧上志比村。
永平寺町に入るときは、「幻の宗教都市」と看板にかかれていました。やはり、永平寺独特の培ってきたものを感じます。
そして、吉峰寺というお寺に向かいました。山の上にあるお寺で、境内の直前までカブで上がり、駐車場から歩いてお寺へ。
山の中に佇む境内は、石段が苔に覆われていて、とても美しい光景でした。深い森の中で、ツクツクボウシとカラスの鳴き声が響き、それ以外はとても静かで。
また、市街地も散策しましたが、「道の駅 禅の里」もあり、禅が名前にもなるのだなあと思ったのでした。
旧上志比村へ。
吉峰寺。
苔と石段と。
深い山の中。
市街地にも向かう。
道の駅 禅の里。
永平寺町えいへいじちょう(2/6)
前回の旅では、大本山永平寺に訪れずに、永平寺町を巡っていました。なので、今回はぜひ訪れたいと。
まずは、永平寺の駐車場に向かって進んでいくと、うちの駐車場に停めていいよと誘われる、駐車場合戦タイプでした。おじさんと目が合ったものの、真っ黄色のうちわにキラキラのひだをつけて、うちわと一緒に踊りながらアピールしているお母さんの駐車場に思わず駐輪。バイクですが100円で安かったです。
さて、途中の参道はお土産店も並んでいれば、新しい施設も建っていて、とても新鮮に感じられます。
いよいよ正面の門をくぐり、大本山永平寺へ。森に包まれた境内。全景図を見てもすごく広いなあと。黒い袈裟をまとった坊主の男性の姿も多く見受けられます。
見学ルートに沿って建物を見学していきました。修行僧は撮影しないようにと看板が置かれており、受付には黒い衣服の女性の方々も。坐禅体験の紹介もありました。約50分とのこと。
また、冒頭で永平寺に関する動画もみました。建物の構造が、七堂伽藍という構造になっていて、東司、山門、浴室、僧堂、庫院、仏殿、法堂と、それぞれの役割を持つ建物が併設されています。あとから歩いてみて、廊下を通じて往来できることを知りました。この構造は、我が身に仏を体現せんとす、というイメージが具現化されたものであると。
靴はビニール袋に入れて、靴下での散策でしたが、木の床にはツヤがあり、靴下でも綺麗に歩けるということは、観光客の拝観時間以外に、丁寧な掃除がなされているのだろうなあと。お手洗いには、脚下照顧の立て札もありました。
ちょうど地元であろう小学生も境内を訪問していて、修行僧の方が何かを説明してあげていました。曹洞宗のお寺はあちこちで見かけるし、神奈川の鶴見には同じく大本山の總持寺もあるけれど、やはり永平寺はまさに大本山だ、と思うばかりです。
新しいお店だ。10月にオープンすると。
大本山永平寺へ。
月間行事、びっしりだなあ。
敷地もとても広い。
坐禅体験だ。
正面から。
帰る頃には日差しも差し込んだ。
町へ降りて、永平寺口駅。
松岡町まつおかちょう(永平寺町)(3/6)
次にやってきたのは、旧松岡町です。上志比も永平寺も、やや谷深い九頭竜川沿いを進んでいきましたが、旧松岡町までやってくると、かなり景色がひらけて、山や谷というよりも、市街地らしい雰囲気に変わりました。
松岡公園という丘の上にもあがってみたタイミングで雨がざっと降り、遠雷も聞こえるのでまた降りて、市街地を歩きます。
太い道路の一本裏の道は少し古い家屋が多いと感じたり、市街地の中でも建物ができあがった時期に違いがあるのかなあとも思ったのでした。
永平寺町役場。
市街地を歩く。
松岡公園から。
古い通りも。
丸岡町まるおかちょう(坂井市)(4/6)
今度は坂井市の旧丸岡町へ向かいます。九頭竜川を渡り、丸岡城を目指しました。北陸唯一の現存天守で、築城も1576年だと。お城の中でもかなり古い現存天守です。
天守にも入りましたが、とにかく昔の急な階段で、コブのついたロープを使って登っていきます。ほかのお客さんも、「これアスレチックやなあ」と言っていて、間違いないと。
また、すぐそばに併設されている「一筆啓上 日本一短い手紙の館」にも訪れました。一筆啓上は「火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」という、本多作左衛門重次が陣中から妻にあてた手紙が元になっています。用件を簡潔明瞭に伝えた手紙の手本と言われていて、この手紙から、日本一短い手紙というジャンルが生まれ、毎年いろんなテーマから短い手紙が募集されています。「ふるさとへの想い」というテーマの年もありました。
そして、次の旧坂井町への移動中、「開高健文学顕彰碑 200m」の看板を見つけて、ふと開高健の石碑に出会いました。小さな集落の公民館の横に建っていて、「悠々として急げ」と。のちに調べてみて、開高健の座右の銘と知ったけれど、いい言葉に出会ったなと。
丸岡城へ。
いい言葉です。
丸岡城から。
とてつもない急な階段でした。
一筆啓上 日本一短い手紙の館。
一筆啓上の元になった手紙。
素晴らしい。
ふるさとへの想い、回です。
開高健の石碑「悠々として急げ」
坂井町さかいちょう(坂井市)(5/6)
旧坂井町では、まずは坂井市役所本庁舎と、丸岡駅周辺へ向かってみました。丸岡駅だけれど、立地としては旧坂井町だったので、ちょっとややこしいなと思いつつ。
丸岡駅には運動会みたいに万国旗と日本国旗が飾られていて、風に靡いていました。今だけたまたまそうなのか、ずっとこの状態なのか、どっちなのでしょう。
また、「下兵庫こうふく駅」という別路線の駅にも。ちょうど駅の正面が田んぼで、小学生たちが稲刈りからハサ掛けをしているところでした。楽しい体験だろうなあと思うとほっこりしますし、雨も降らなくてよかったなあと。
坂井市役所。
丸岡駅と万国旗。
えちぜん鉄道の下兵庫こうふく駅にも。
はさかけをやってた。
春江町はるえちょう(坂井市)(6/6)
最後にやってきたのは、旧春江町です。まずは「ゆりの里公園 ユリーム春江」という場所に向かってみました。途中は田園風景と、新しい戸建ての風景が広がっています。田んぼから住宅地が造成されている感じで、これは地元の倉敷にも似た光景があるなあと思いました。

また、公園は水辺が心地よく、巨大な鹿の像もあり、ゆりの季節は少し過ぎてしまったけれど、ほかにも花が育てられていました。

その後、「文化の森公園」にも行ってみました。敷地内には「福井県児童科学館 エンゼルランドふくい」という大型の児童科学館もあり、全体的に工事をしているようだったけれど、お母さんと子供の姿もあって。

ほかにも公園では歌っている人、ゲートボールをしている人、遊んでいる人、いろんな日常が流れていました。
新しい住宅地の感じ。
「ゆりの里公園 ユリーム春江」へ。大きな白い鹿だ。
そして、文化の森公園。
外観は工事中の、エンゼルランドふくい。
というわけで、今日の散策はここまで。一度訪れたことのあるまちでも、新しい景色に出会える環境は、つくづくありがたいなあと思うばかりです。
本日のひとこと
福井周辺には、ローカル版のコメダ珈琲店に近い、「ユトリ珈琲店」があって、利用しやすいです。
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今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
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(終わり。次回へ続きます)

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