ふるさとの手帖

市町村一周の旅

千代川流域に広がる暮らし、雨宿りをしながら。【旧市町村一周の旅(鳥取県|7月24日―474日目)】

千代川流域に広がる暮らし、雨宿りをしながら。【旧市町村一周の旅(鳥取県|7月24日―474日目)】

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【87/171】

87/171
50.88%
訪れた旧市町村の数【1253/2,094】
1253/2094
59.88%
総計【1340/2,264】
1340/2264
59.19%

スーパーカブの総走行距離
32624km

旧佐治村→旧用瀬町→旧河原町→旧船岡町→旧八東町→旧郡家町、の6つ。

今日の旅先のこと
舞台は岡山県から鳥取県へ移りました。鳥取県の西部と中部は、2週間ほど前に訪れていたので、残すは鳥取県の東部です。今日は鳥取市と八頭町へ。それでは振り返っていきましょう。
佐治村さじそん(鳥取市)(1/6)
昨日、岡山県の上齋原村から鳥取県に入り、佐治村も通過して鳥取市街地へ移動しました。

そのときにとにかく思ったことは、「こんなにも大雨の痕跡が残っているのか」ということ。佐治川沿いの道路が複数陥没しており、土のうやブルーシートで覆われ、工事が現在進行形で進み、片側通行の信号機が何度も現れる。

昨日の夜、調べてみて、2023年8月の台風7号による影響だとわかりました。自分はその頃、青森県を巡っていて、恥ずかしながらこの地域の雨のことを、あまり意識していませんでした。

自分が被災していなくても、日本のどこかで自然災害が発生している地域がある。4年前に発生した洪水で、現在もまだ国道が完全開通してない、熊本の球磨川流域のことも同様に思います。

平穏な日々があることを、あたりまえだと思ってはいけない。
そして、朝も雨が降ったのですが、レーダーを見て、いったん大きな雲は抜けたので、出発することにしました。

あらためて、佐治川を上流へ進み、佐治村の市街地へ。昨日と同じ道路を通り、やはり道路の片車線が流されていたり、川に木が根こそぎ転がっていたり、橋が半分崩落したままだったり、ここで1年前に大雨が降った爪痕がまだ色濃く残っている。

特に、総合支所のある市街地は、川幅もまだ狭く、急な氾濫の影響が大きかったのではないかと感じられました。
佐治村へ。
工事が進む。
佐治町総合支所。
梨かな。

用瀬町もちがせちょう(鳥取市)(2/6)
佐治川の下流であり、千代川との結節点に用瀬町は広がっています。市街地へ入ると、とても良い雰囲気の通りが広がっていました。

ここでお祭りがあったら、すごく風情があるだろうなあと感じらるような雰囲気です。用瀬駅には昔の灯りが付いていて、駅のマップを見ると、かつて宿場町であったと書かれていました。

また、住宅街を流れる小さな瀬戸川には、梅花藻もいると。綺麗な川である証拠です。

その梅花藻は、雨で川が増水していて沈んでいたものの、確かに姿を見ることができました。風情ある町並みの中、制服の青年が歩く様子は、タイムスリップしたよう。

細い路地や昔の石段、おじいちゃんたちの雑談、歩いていても懐かしい日常を感じたのでした。
用瀬町へ。
用瀬駅。
細い家の隙間。
瀬戸川。
梅花藻がいる。
お祭りかな。
用瀬町総合支所。

河原町かわはらちょう(鳥取市)(3/6)
次にやってきたのは、河原町。日本海に流れる一級河川の千代川が流れており、川を中心に平坦な地形が形成されていると感じます。

市街地へ向かうと、小さな支流の川も流れており、建物と合わせて雰囲気があります。たぶん桜の木で、春はすごく綺麗だろうなあと。中学生たちが自転車で移動している様子も好きでした。
千代川。
河原城跡が見えます。
その後、河原城跡まで登っていきました。入場料を支払い、館内の展示も見ながら。焼き物の紹介や、千代川流域の歴史、文化について。天守からは景色を見ることもできました。下流の方角へ山も開けている様子はとても美しく、ああ、この先に鳥取市街地が広がっているのだなあと。
河原城跡へ登っていく。
見えました。
展示に獅子舞。
河原市街地。
下流の方角。
東の方角。

船岡町ふなおかちょう八頭町やずちょう(4/6)
ここまで、鳥取市の旧町村を巡っていましたが、八頭町へ移動していきます。まずは船岡町へやってきました。

駅前通りは昔ながらの建物が並び、やや坂になっていて、その差を埋めるために石積みを使っている家が多くありました。でも、石積みがまったく同じ種類かと言われると違っていて、建てられた年代が少しづつ違うのかなあと。
また、庁舎は非常に立派。町としての大きさも感じられます。JAの正面には、石破茂さんのポスターもどん、と貼られていました。石破さんは八頭町出身とのこと。
船岡町へ。
因幡船岡駅。
懐かしい雰囲気。
船岡庁舎。立派だ。

八東町はっとうちょう(八頭町)(5/6)
船岡町から東へ進み、若桜町の手前に位置する八東町へ向かいました。ただ、この辺りから雲行きが怪しく、「道の駅はっとう」に着く直前から雨が降り始め、車でいうとワイパーを連続ワイパーに切り替えないとまずい、というぐらいで道の駅に到着。かろうじてセーフぐらい。

ひとまず雨なので、道の駅の食堂で昼食をとることに。地元のお爺さんや作業服の方たちに混じって、唐揚げ定食を食べました。ボリューム満点で、すんごく美味しかった。

道の駅の店内にも入りましたが、桃とスイカがどっさりと並んでいて、これ、買っちゃうなあと。「桃やすっ!」とお客さんの声も聞こえてきました。

その後、いったん雨が止んだので丹比駅の周辺へ移動し、市街地を散策しましたが、ここで明らかに雨が迫っており、急いで回って駅舎に戻った途端、もう、雷が何度も落ちる大雨になりました。走ったので逆に汗をかきましたが、間に合ったので良かった。

ほんとに停電しそうな雷雨でしたが、40分ほど降り続きました。その間は読書をして待機です。
道の駅の食堂へ。
唐揚げ定食、美味しかった。
キャラクターたち。
タオルたち。
丹比駅。
八東庁舎。
もう、雨が迫ってきている。
すごい雨でした。

郡家町こおげちょう(八頭町)(6/6)
雨が止むのを待ってレーダーをチェックし、たぶん移動しても大丈夫、いや、むしろ移動したほうがリスクが少ない、といったタイミングで郡家町へ向かいました。

八頭町の中でも郡家町が中心地といえそうです。八頭町役場周辺を散策しました。昔ながらの住宅もあれば、新しい戸建ての住宅も建っていて。確かにここからなら鳥取市も近いし、新築の家が建つことも頷けます。

すでに放課後の時間にもなっていて、高校生がバスに乗ったり、郡家駅まで戻ってきたり、ささやかな日常の中を歩いた時間でした。
八頭町役場。
郡家駅。
チューリップだ。

というわけで、今日の散策はここまで。大雨も降りましたが、無事に巡ることできてありがたいです。
本日のひとこと
雨宿り中の読書が、けっこう大事な時間のようにも感じています。

旅を応援してくださる方へ

「どこで暮らしても」の商品ページに飛びます。

今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
写真集の商品ページはこちら

(終わり。次回へ続きます)

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)

RECENT ARTICLES

Follow me