昨日は温泉津のゲストハウスに延泊しました。かなり強い雨だったので、旅をしていればしんどかったと思います。今日は大田市街地や石見銀山の大森地区を訪れて、美郷町や飯南町へ。自然に囲まれた暮らしを、振り返っていきましょう。
今日までの旅メーター
訪れた政令指定都市の区の数 【87/171】
訪れた旧市町村の数【1145/2,094】 総計【1232/2,264】スーパーカブの総走行距離
30318km
今日の旅先のこと
大田市(1/4)
石見銀山エリアへ向かう前に、大田市街地を訪れる。静かな住宅街の気配。大田市駅近くでは、取り壊された家のタイルが剥き出しになっていた。タイルを見ると最近ではなく、昔の家だ。駅からは観光客も降りてきた。バスに乗った先は、石見銀山方面。
ぼくもカブで移動し、石見銀山世界遺産センターに停め、大森地区行きのバスに乗る。時刻表を気にせずに来たけれど、スムーズな移動だった。
大森で降り、町並みを歩く。間歩という坑道には今回訪れず、町を歩くつもりだ。前回と何か違いを感じるか、気になっていた。軒先には小さな置物や人形、編まれたカゴ、町の人々を写した集合写真、そうしたものが次々に並んでいる。それらは暮らしの余白のようなもの。都会では排除されてしまいそうな、取りこぼしてしまいような余白が、ここにはある。それを再認識した。若い人、年配の方とも挨拶を交わし、身にまとっている雰囲気の違いも感じる。澄んだ人たちだ。時折日差しが差し込み、町並みに浮かび上がる光を見る。
石見銀山エリアへ向かう前に、大田市街地を訪れる。静かな住宅街の気配。大田市駅近くでは、取り壊された家のタイルが剥き出しになっていた。タイルを見ると最近ではなく、昔の家だ。駅からは観光客も降りてきた。バスに乗った先は、石見銀山方面。
ぼくもカブで移動し、石見銀山世界遺産センターに停め、大森地区行きのバスに乗る。時刻表を気にせずに来たけれど、スムーズな移動だった。
大森で降り、町並みを歩く。間歩という坑道には今回訪れず、町を歩くつもりだ。前回と何か違いを感じるか、気になっていた。軒先には小さな置物や人形、編まれたカゴ、町の人々を写した集合写真、そうしたものが次々に並んでいる。それらは暮らしの余白のようなもの。都会では排除されてしまいそうな、取りこぼしてしまいような余白が、ここにはある。それを再認識した。若い人、年配の方とも挨拶を交わし、身にまとっている雰囲気の違いも感じる。澄んだ人たちだ。時折日差しが差し込み、町並みに浮かび上がる光を見る。
旧邑智町(美郷町)(2/4)
小さく山を越えて、旧邑智町へ向かう。かつて銀山街道だったという“やなしお道”は、コンクリートから土へ変わり、森の奥にある道だった。昨日までの雨でぬかるみ、ぴちゃぴちゃと音がする。茂みの坂を上ると、まだまだ山道は続いていた。昔の人々はここを歩いていたと。単純に、メンタルが強い。入口に立っているだけでも、何かが出てきそうだと感じてしまう。妖怪や民話が生まれるのも、わかる気がした。カブのところへ戻ると、大きな蛇にも出会った。
その後、市街地を散策する。江の川が大きく湾曲する地点に広がる町。昔からの住宅街が広がり、新しい食事処は賑わい、スイーツ屋さんもあった。町役場の前で、前回の旅で見た電動カートに乗ったおばあちゃんを思い出した。秋晴れの日に気持ち良さそうに進んでいたおばあちゃん。景色と記憶が重なり、嬉しくなる。
小さく山を越えて、旧邑智町へ向かう。かつて銀山街道だったという“やなしお道”は、コンクリートから土へ変わり、森の奥にある道だった。昨日までの雨でぬかるみ、ぴちゃぴちゃと音がする。茂みの坂を上ると、まだまだ山道は続いていた。昔の人々はここを歩いていたと。単純に、メンタルが強い。入口に立っているだけでも、何かが出てきそうだと感じてしまう。妖怪や民話が生まれるのも、わかる気がした。カブのところへ戻ると、大きな蛇にも出会った。
その後、市街地を散策する。江の川が大きく湾曲する地点に広がる町。昔からの住宅街が広がり、新しい食事処は賑わい、スイーツ屋さんもあった。町役場の前で、前回の旅で見た電動カートに乗ったおばあちゃんを思い出した。秋晴れの日に気持ち良さそうに進んでいたおばあちゃん。景色と記憶が重なり、嬉しくなる。
旧大和村(美郷町)(3/4)
江の川をさらに上流に進んだ先に、旧大和村はある。昨日の雨で川の水量は多く、茶色に濁っていた。「道の駅 グリーンロード大和」を訪れ、そばの家並みを見る。立派な佇まいだ。大和事務所の周辺まで進んでいくと、景色がひらけた。坂を歩いてのぼり、江の川を眺める。右岸と左岸にゆるやかな斜面が広がり、家が小高い場所に点在していた。膨大な年月をかけて、江の川で削られてできた河岸段丘の地形だとすれば、やはり自然の力は想像を超えている。
江の川をさらに上流に進んだ先に、旧大和村はある。昨日の雨で川の水量は多く、茶色に濁っていた。「道の駅 グリーンロード大和」を訪れ、そばの家並みを見る。立派な佇まいだ。大和事務所の周辺まで進んでいくと、景色がひらけた。坂を歩いてのぼり、江の川を眺める。右岸と左岸にゆるやかな斜面が広がり、家が小高い場所に点在していた。膨大な年月をかけて、江の川で削られてできた河岸段丘の地形だとすれば、やはり自然の力は想像を超えている。
旧赤来町(飯南町)(4/4)
東へ進み、旧赤来町へ入った。市街地を訪れる前に、赤名湿地に向かう。水田を抜けた先に湿地帯の森があった。入口までは来たものの、駐車場に車が一台もないから、ひとりで森へ入っていくことになる。さっき熊の出没看板も見た。迷いが生じる。そして、行かないことにした。つまんない人間だと思われて構わない。一人だから、あまりリスクを負いたくないのだ。
東へ進み、旧赤来町へ入った。市街地を訪れる前に、赤名湿地に向かう。水田を抜けた先に湿地帯の森があった。入口までは来たものの、駐車場に車が一台もないから、ひとりで森へ入っていくことになる。さっき熊の出没看板も見た。迷いが生じる。そして、行かないことにした。つまんない人間だと思われて構わない。一人だから、あまりリスクを負いたくないのだ。
「道の駅 赤来高原」にカブを停めて、置かれた看板から、かつて赤名宿という宿場町があったことを知る。その町並みのあるところまで向かった。面影を残したままの、古い家並みが続く。ところどころ、鍵がかかっていないような家もあった。流雪溝からは水の音が響き、使用できる時間帯があることも知る。今日はこの町で一泊。
というわけで、今日の散策はここまで。梅雨時に雨が降っていないだけで、すごくありがたく感じられます。もちろん、雨が降ることの方が、大切ですが。
本日のひとこと
今日は蛇を三匹見ました。
今日は蛇を三匹見ました。
旅を応援してくださる方へ
今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
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(終わり。次回へ続きます)
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