ふるさとの手帖

市町村一周の旅

カブの総走行距離が10万キロになった日。【旧市町村一周の旅(高知県)|3月21日―715日目】

カブの総走行距離が10万キロになった日。【旧市町村一周の旅(高知県)|3月21日―715日目】

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【170/171】

170/171
99.42%
訪れた旧市町村の数【1947/2,101】
1947/2101
92.67%
総計【2117/2,272】
2117/2272
93.18%

スーパーカブの総走行距離
46310km

旧伊野町→旧春野町→旧鏡村→旧土佐山村→高知市、の5つ。
今日の旅先のこと
いつも記事の冒頭に記しているカブの総走行距離は、「今回の旅」における距離を表していて、前回の市町村一周の旅でも4万キロほど走っているし、そのほかでももちろん走っているので、カブそのものの総走行距離としては、まもなく10万キロが迫っていた。そして、いよいよ今日、高知市の旧土佐山村にて、10万キロへと到達し、メーターが0になった。そういう思い出の日でもある。それでは振り返っていこう。


伊野町いのちょう(いの町)(1/5)
旧吾北村を出発し、ずーっと緩やかに南へ下って、旧伊野町に入った。すなわち、いの市街地でもある。いの町は旧吾北村、旧本川村、旧伊野町が合併してできたいの町なので、それぞれ立地が全然違うよなあと思う。

市街地は仁淀川沿いに広がっており、川の流れはとっても綺麗だ。でも、水量は少なくて河川敷が広大に感じた。季節によって雰囲気は大きく違うのかもしれない。

そして、「紙の博物館」にも訪れてみることに。映像では一枚の和紙が出来上がるまでの工程が紹介されていて、とっても手がかかってるなあと。土佐和紙が産業として発展したのは「吉井源太」という人物の功績が大きいようで、製紙業界の大恩人だと。また、館内では紙漉き体験もできるようで、家族連れで参加している方々もいらっしゃった。
朝、旧吾北村の「そらやまゲストハウス」さんでいただいた朝食が、とってもおいしかった。
オーナーさんもとってもすてきで。また来たいです。ありがとうございました!
旧伊野町。紙の博物館へ。
近代土佐和紙の祖 吉井源太氏。
手漉き実演も。
市街地も散策した。
路面電車だ!
博物館の映像で、椙本神社さんのことも紹介されていたので、参拝。
仁淀川も、だいぶ河口が近づいてきた感じだなあ。
春野町はるのちょう(高知市)(2/5)
ここからは、高知市の旧市町村を巡っていこう。旧春野町は高知市街地から南西に位置するまちだ。海も近く、広々とした平野部に田畑が多く広がっていた。疏水の川幅が広くて、水量もたっぷりでいいなあとも思ったり。

また、第34番札所の種間寺にも参拝へ。お遍路さんもたくさんいらっしゃって、お経の声が響いていた。当然のように歩き遍路をしている、海外の若者もいる。お遍路さんを案内するタクシーの運転手さんも、白い装束を身に纏っていて、ここにしかない文化だなあと。
旧春野町へ。
平野部が多い。
水の張られた田んぼも。
そして、種間寺さんへ。
鏡村かがみむら(高知市)(3/5)
今度は沿岸部から、山間部へと移っていく。朝倉地区を抜けて、鏡川沿いに北上していくと、ゆったりとした川と山の風景から、川幅が狭くなり、谷のような気配に。市街地はすっかりと山の中に包まれた雰囲気になった。

小学生たちが下校していて、バス停でお別れをしているタイミングとも重なった。バスに乗る子もいれば、歩いて帰る子もいる。お互いに手を振り合っていて、美しい日常だなあと。

また、ポスターを見ると鏡湖公園の桜が紹介されていたので、向かってみることに。満開ではないものの、すでに咲いている桜もあったし、そばには鏡ダムも広がっていた。
旧鏡村へ。
山に囲まれた雰囲気。
鏡湖公園にも。
隣は鏡ダムだ。
土佐山村とさやまむら(高知市)(4/5)
旧鏡村から、かなり細い県道を進み、旧土佐山村へ進んでいく。鏡川の上流にあたり、平野部は少なく、ひっそりとした暮らしが広がっていた。

そして、市街地に入ったところで99,998kmになったので、旧土佐山村で10万キロを迎えよう。10万キロになるときに、記録しやすいような道を探して、あと数百メートルになったところでエンジンを切り、歩道を歩いて10万キロを迎えた。メーターは、99999から、00000へ。わー!! 一周したー!!! うぉーーー!!! と、ひとりでとても喜んだ。

地域の物産店があったので、モナカアイスと土佐山ゆずスカッシュを買って、ささやかなお祝いを。カブ号、ほんとうにおめでとう! ほんとうにゼロになった! またここからよろしくね。いつもありがとう。

そういうことがあったので、ぼくにとって旧土佐山村は、思い出深い土地になったのだった。たぶん、10万キロを迎えたときの周辺の景色は、まだしばらく忘れない気がするなあ。
旧土佐山村へ。
土佐山庁舎。
ここにも暮らしがあるのだなあ。
徒歩で歩く道。
カブのメーターが0に!
ここで、カブは10万キロに到達。おめでとう、ありがとう。
てんとう虫もお祝いしてくれた。
高知市こうちし(5/5)
旧土佐山村から、高知市街地へ移動していこう。山道を下っていく途中はとっても見晴らしの良い景色も現れて、さっきまでかなり標高の高いところにいたのだという驚きと、高知市街地の美しさと、ふたつの感情が込み上げた。

今回は、五台山公園へ向かってみよう。その移動中に通った弥右衛門公園も、すごく好きだった。すぐ近くの道路沿いにはチェーン店などが並ぶ中でも、かなり広々とした公園で、子どもたちがみんな楽しそうで、ギター片手に歌っている人もいて。観光地ではない場所なので、こういう風景に出会えたとき、この旅をしていてよかったなあと感じる。

そして、もちろん五台山から見た風景も大好きだった。地元の高校生も晴れ着姿でやってきていて、卒業式なのかなと思ったし、「晴れ着なの!?」ということも同時に思った。あとでYoutubeで探してみると、小学生の卒業式でも、晴れ着や袴、スーツの小学生たちが映っていて、もちろん高知県内でも地域の違いはあるだろうけれど、そうなんだぁ! 良いなぁ! と。ぼくが小中高生のときは、制服以外の発想なんてなかったので。

その後、同じく五台山にある牧野植物園にも訪れた。朝ドラも経て、高知県に行くなら牧野植物園にも、という気持ちに自分もなるけれど、展示を見ていくと、生前はもちろん、没後もずっと長く地元の方々に愛されていたのだなあということも感じられた。

何より、園内には可憐な花々や植物がほんとうにたくさんあって、それぞれに説明も詳しくあり、訪れている人たちも老若男女問わず自然の姿に心を傾けているし、素晴らしい空間だなあと思うばかりだった。
高知市街地が見えてきた。
公園では子どもたちが元気いっぱい。
中高生は部活動。
そして、五台山からも景色を眺めた。
見事だなあ。
牧野植物園さんへ。
解説も細かくて、あたたかな空間だ。
ナンバンキブシ。
というわけで、今日の散策はここまで。夕方は大学時代を高知で過ごされた、二重作先生(@takuyafutaesaku)に教えていただいた、「鳥心」へ。夕食は17時半からの開店で、ちょうど開店時間ごろに着くと、すでに順番待ちの名前を書いた人たちが待っていてビックリした。なんとかぼくも最初の流れで入店することができ、「チキンナンバン定食」を注文。とっても柔らかくて、タレがまたほかにはない味で、ご飯がどんどん進む美味しさだった。お腹いっぱいで、心もいっぱいに。
鳥心さんへ。
チキンナンバン、ほんとうに美味しかったし、満腹になりました。
本日のひとこと
五台山公園に銅像があった、ライオン宰相「浜口雄幸」さんのことも、すごく好きになりました。
高知県出身の元内閣総理大臣、浜口雄幸。
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今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
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(終わり。次回へ続きます)

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