ふるさとの手帖

市町村一周の旅

神戸の暮らしを歩こう。【旧市町村一周の旅(兵庫県)|2月6日―672日目)】

神戸の暮らしを歩こう。【旧市町村一周の旅(兵庫県)|2月6日―672日目)】

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【150/171】

150/171
87.72%
訪れた旧市町村の数【1761/2,098】
1761/2098
83.94%
総計【1911/2,269】
1911/2269
84.22%

スーパーカブの総走行距離
42952km

東灘区→灘区→兵庫区→須磨区→中央区→垂水区、の6つ。
今日の旅先のこと
昨日のうちに、京都市内から神戸市内へやってきました。昨日は雪の影響で、電車も多少遅延していましたが、この日はスムーズに移動できて、ありがたかったです。今日と明日に分けて、神戸市内の9区を進んでいきます。観光地だけではなく、神戸らしい坂の暮らしも感じながら。それでは振り返っていきましょう。


東灘区ひがしなだく(1/6)
まずは電車に乗って、神戸市の東に位置する東灘区へ。住吉駅の周辺を歩こうかなと思って、阪急に乗ったら、住吉駅ではなくて御影駅に着いた。阪急、JR、阪神と東西に電車が走っていて、阪神本線にも御影駅があるし、まだまだ土地勘を掴めていない自分だ。御影駅からは、周辺を散策して、住吉駅まで歩いていく。早速、ものすごい傾斜の坂に住宅地が広がっていて驚いた。ふつうの地図で見ると平面だけれど、実際は角度がものすごく付いているわけだ。

住吉駅へ向かうに従って徐々に坂道を下っていったけれど、観光地というわけでもないので、日常が自然と流れていて、自分も通勤しているような気持ちになった。
阪急に乗って。
御影駅から歩こう。
見た目以上に、歩くと大変である。
水辺もあった。
公園も発見。
コープのロッカーもあるんだ。
JR住吉駅。
灘区なだく(2/6)
JR住吉駅から灘駅へ向かう。灘駅もけっこう大きくて、利用客も多いので驚いた。そこから自由気ままに、阪神本線の大石駅まで歩いていく。住宅街では古墳も見つけて、神戸らしいなとも感じたし、沿岸部は大きな工場があって湾岸の雰囲気だ。阪神高速も近いので大都市の中にいる気がしたけれど、大石近くまで歩いていくと、酒蔵の資料館も現れた。そう、灘といえば日本三大酒処のひとつである。灘の酒蔵は、西は大石付近から、東は住吉付近まで広がっている。日本遺産にも認定されている地域で、歴史の香りも感じられたのだった。

ちなみにかの有名な難関学校は、灘区にありそうで、東灘区にある。
灘駅へ。大きなマンション。
阪神本線の岩屋駅。
西灘駅を通過。
3世紀後半につくられた古墳。住宅街にあった。
広い道を渡る。
酒処でもある。
旧西国浜街道。
大石駅。
兵庫区ひょうごく(3/6)
大石駅から兵庫区の新開地駅まで移動した。中央区には訪問したい時間帯があったので、中央区を跨いだ形だ。

新開地、という言葉も聞き馴染みがある。でも、聞き馴染みがあっても、どんなまちなのかは分からない、という感じで、訪れてみると大きな商店街もあった。喫茶店、立ち食いそば、居酒屋、チェーン店‥‥いろいろ日常だなあ。

そのまま湊川方面へ徒歩で北上していくと、商店街を抜けた先、地上よりも高いところに湊川公園があって、思わずびっくり。しかも広々としていて、とっても気持ちがいい。

さらに、東山商店街まで行くととても賑わっていて、平日の昼間でも、お客さんでいっぱいのスーパーもあった。その周囲は坂のある住宅地で、坂や商店街や住宅街や公園、こうした要素をまとめたところに神戸らしさがあるのかもしれないなあと感じた。
新開地へ。
湊川公園。楠木正成像。
地上より高いところに公園があった。
東山商店街。
周辺は坂と住宅地。
須磨区すまく(4/6)
東山商店街を抜けて、中央区で高校の同級生が働いている職場へ向かって、一緒にお昼ごはんを食べた。会ったのは数年ぶりだった。ぼくはこうして旅をさせてもらっているわけだけれど、同級生も多くはみんなどこかで日々働いていて、それがすごく尊いことで、そうではない日々を送っている自分は、ただフラフラするだけではいけないよなあとつくづく思う。いや、いいのだけれど、在りたい感覚としては、ね。

さて、その後、須磨区の山陽須磨駅へ。須磨寺まで歩いて向かってみる。御本堂だけではなく、建物がいくつも建ってある広いお寺で、御本堂はお線香の香りがしてホッとした。

さらに、須磨浦公園駅まで歩いてみた。山陽須磨駅まで戻ってきて、西へ進んだわけだが、駅の裏手はものすごく細くて車も通れなさそうな住宅街なので、みんなどこに車を停めているのだろうと。

須磨浦公園駅からはロープーウェイも通っていて、山上まで行くことができる。きっと景色もいいのだろうなあと思うし、いつか行ってみたい場所だ。
須磨駅へ。
須磨寺近く。
須磨寺へ。とても広かった。
立派なお寺さんだ。
住宅街へ戻る。
駅裏は細い道が多かった。
須磨浦公園。
ロープーウェイもある。
中央区ちゅうおうく(5/6)
中央区にある神戸市立三宮図書館では、2月初旬まで写真を展示させていただいていた。司書のみなさんもやさしく、館長もあたかかな方で、なおかつ館内の雰囲気は素晴らしく、とてもありがたい機会だった。そのご挨拶に、16時ごろ伺えたらということで、中央区はこの時間辺りで巡ろうと思っていたわけだ。

花隈駅で下車して、商店街を通りつつ、神戸ポートタワーのある方へ散策してみた。このポートタワー付近には、「BE KOBE」のモニュメントがある。このモニュメントはシンボリックなイメージが強い。はい、そうです、ミーハーです。一度は見てみたかったのです。と、正直な気持ちで向かってみた。

最初に見えたポートタワーも巨大まではいかなくても赤色のデザインが似合うかっこいいタワーで、展望台へ登ってみたいと思ったものの、当日予約がいっぱいだったので断念。

その後、BE KOBEのところへ向かってみると、おそらく中学生が団体で訪問していて、順番に集合写真を撮っていたのだった。そういうケースもあるのか! と思いつつ、いいなあとも感じつつ。

神戸の港の雰囲気は、長崎を思い起こさせた。しっかりと整備された港でありつつ、漁船を見ると懐かしさも芽生えるし、観光地らしさもある。やっぱり港には、不思議と惹かれる魅力があるなあ。

その後、三宮図書館でご挨拶をさせてもらい、あらためて三宮方面まで歩く。東遊園地にも立ち寄りたかった。阪神淡路大震災の追悼行事における中心地が、ここだ。以前訪れたとき、そのことを知らないままに歩いていて、この前の1月17日の朝、中継を見ていたときに、東遊園地が中心地であることを知ったのだ。中継で見ていた装飾は、ちょうど解体されているところだった。そして、園内に灯された「1.17 希望の灯り」の前で、手を合わせる。

生田神社にも立ち寄った。前回の旅ぶりなので、7年ぶりだろうか。ご祭神は稚日女尊。早く古事記も、読んでみたいなあ。
花隈駅から歩こう。
神戸ポートタワー。
何層にもなっててすごい。
三宮図書館のある建物。かっこいい。
東遊園地へ。
1.17 希望の灯り。
生田神社。
垂水区たるみく(6/6)
最後にやってきたのは、垂水区だ。昨日、写真部の先輩に明石海峡大橋のそばまで連れて行ってもらったわけだが、一応自分でも歩いてみる。

垂水駅で下車をして、五色塚古墳へ行ってみたかった。昨日、先輩からもBARのマスターからも話を聞いていたからだ。ただ、17時には閉館するとあって、到着したのは16時50分。ダメかとも思ったけれど、受付のおじさんに声をかけると、

「全然大丈夫ですよ。ぼくも見回りをして、そのあと古墳に登って、それから閉めますから」

と。やさしい方でほんとうによかった。そして、五色塚古墳は住宅街の中に佇むとっても存在感のある古墳で、外から古墳が見えたときも印象深かったけれど、古墳に登ってみるとさらに興奮した。何より見晴らしがいい。広大な敷地で、南西には明石海峡大橋もはっきり見える。そして、振り向けば山と住宅街。もし、この古墳を埋め立ててしまえば、立派なマンションが建ってもおかしくないだろう。しかし、これだけの土地がしっかりと守られて、古墳として残っているということに大きな感動を覚えた。

17時を過ぎて、もう一度明石海峡大橋の下まで、歩いて行ってみる。この日も非常に風が強くて、巨大な波の音と、ピュロロロと、風同士がぶつかるような音が、絶えず聞こえてくるのだった。
垂水区へ。
垂水駅から。夕方時だ。
五色塚古墳へ急ぐ。
見えてきた!すごい!
かっこいい古墳だ。
住宅街も。
明石海峡大橋。
夢レンズ。
ものすごい強風だった。
というわけで、今日の散策はここまで。これまで、神戸市では三宮近辺ぐらいしか訪れたことがなくて、今日あらためて、それぞれの土地に暮らしが広がっていることを感じられて、新鮮な一日でした。寒かったけれど、散策できていることが、とてもありがたいです。
本日のひとこと
神戸市の形って、広島県に似ている気がします。
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(終わり。次回へ続きます)

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