今日までの旅メーター
訪れた政令指定都市の区の数 【115/171】
訪れた旧市町村の数【1682/2,099】 総計【1797/2,270】スーパーカブの総走行距離
41932km
今日の旅先のこと
状況を短くまとめると、先日おそらく外れるだろうと思っていた足のギブスが外れなかった。ギブスを装着していると、カブに乗ることはできない。ただ、無理なく歩くことはできるので、次の診察までに少しでも旅を進めようか否か、とあれこれ思案を重ねた。
行く、行かない、の判断もいろいろ考えて、公共交通機関を主として少しだけ進もうか、と考えた。すなわち、電車やバスの交通網が整っている都市部なら巡れるかもしれない、と。政令指定都市の区で残っているのは広島、岡山、神戸、京都、大阪、堺‥‥。で、好みというよりも、今回ベストかなと思った街が大阪だった。カブで訪れやすいかどうかは、ぼくの中ですごく大きい。駐輪の仕組みは行政によって異なり、大阪市内はやや苦労しそうな予感がした。というわけで、まずはやってみて、やはりむずかしそうだったら実家に戻ろうと。
朝から新幹線に乗った。ICカードもひとまず5000円をチャージしておいた。地元は空がまだ暗かったけれど、美容室には明かりがついていて、晴れ着姿の女性がヘアセットをしていた。あたたかな気持ちになる。
西淀川区(1/6)
新大阪駅に到着後、梅田まで移動して一度改札を出た。ぼくは大阪の経験値がかなり乏しくて、梅田は方向感覚がほぼ無い。まずは荷物用のコインロッカーを探し当てたものの、看板の地図やロッカーの写真も撮って、回収するときに迷わないようにと願う。
次に大阪梅田駅から阪神電車に乗って、姫島駅を目指した。始発駅で休日の朝だったので十分に空いている。姫島駅は西淀川区なので、駅の周辺を散策し、それから御幣島駅まで移動後、バスに乗るつもりでいた。
さあ、姫島駅を降りて、久しぶりの旅の再開だ。ただ、雨が降ったのだろう、路面が濡れていた。すでに車窓から見て気づいていたけれど、路面が濡れていると、今はちょっと困るのだ。ギブスを装着している右足は靴が履けないので、短く切った靴下だけを履いて歩いている。よって、靴下が路面に接するので、水に弱いのである。早速水が染み込んで、ひんやりとしたものが肌まで伝わってきた。‥‥冷たい。
それでも歩くしか道はない。姫島駅から徒歩圏内に、「姫嶋神社」がある。「やりなおし神社」とも記載されていたのだが、お賽銭箱の横に紙が置いてあり、御神徳には「再起復活」とあった。今の自分にピッタリな言葉である。姫嶋神社を最初に訪れたことも偶然なので、あまり意味を持ちたくはないが、ちょっとこだわりになるかもしれないと思った。また思い出すかもしれない。
行く、行かない、の判断もいろいろ考えて、公共交通機関を主として少しだけ進もうか、と考えた。すなわち、電車やバスの交通網が整っている都市部なら巡れるかもしれない、と。政令指定都市の区で残っているのは広島、岡山、神戸、京都、大阪、堺‥‥。で、好みというよりも、今回ベストかなと思った街が大阪だった。カブで訪れやすいかどうかは、ぼくの中ですごく大きい。駐輪の仕組みは行政によって異なり、大阪市内はやや苦労しそうな予感がした。というわけで、まずはやってみて、やはりむずかしそうだったら実家に戻ろうと。
朝から新幹線に乗った。ICカードもひとまず5000円をチャージしておいた。地元は空がまだ暗かったけれど、美容室には明かりがついていて、晴れ着姿の女性がヘアセットをしていた。あたたかな気持ちになる。
西淀川区(1/6)
新大阪駅に到着後、梅田まで移動して一度改札を出た。ぼくは大阪の経験値がかなり乏しくて、梅田は方向感覚がほぼ無い。まずは荷物用のコインロッカーを探し当てたものの、看板の地図やロッカーの写真も撮って、回収するときに迷わないようにと願う。
次に大阪梅田駅から阪神電車に乗って、姫島駅を目指した。始発駅で休日の朝だったので十分に空いている。姫島駅は西淀川区なので、駅の周辺を散策し、それから御幣島駅まで移動後、バスに乗るつもりでいた。
さあ、姫島駅を降りて、久しぶりの旅の再開だ。ただ、雨が降ったのだろう、路面が濡れていた。すでに車窓から見て気づいていたけれど、路面が濡れていると、今はちょっと困るのだ。ギブスを装着している右足は靴が履けないので、短く切った靴下だけを履いて歩いている。よって、靴下が路面に接するので、水に弱いのである。早速水が染み込んで、ひんやりとしたものが肌まで伝わってきた。‥‥冷たい。
それでも歩くしか道はない。姫島駅から徒歩圏内に、「姫嶋神社」がある。「やりなおし神社」とも記載されていたのだが、お賽銭箱の横に紙が置いてあり、御神徳には「再起復活」とあった。今の自分にピッタリな言葉である。姫嶋神社を最初に訪れたことも偶然なので、あまり意味を持ちたくはないが、ちょっとこだわりになるかもしれないと思った。また思い出すかもしれない。
淀川区(2/6)
西淀川区の御幣島駅からは、淀川区の十三駅へ向かいたかった。ただ、電車の接続が良くないので、バスに乗る予定で。事前に時刻表も調べてあり、時間も間に合いそうだ。ところが、バス停が分からなかったので、区の仕事っぽいキャップをかぶったおじさんに尋ねてみたら、バス停までわざわざ連れて行ってくれた。「今日どうせ休みで暇やから」という言葉もやさしい。大阪の人はやさしいなあ、とおじさんに会っただけだが、全体の印象としてそう思いたくなった。
しかし、おじさんにバス停まで連れて行ってもらったところまでは良かったけれど、書かれてあるバスの時刻がぼくの事前リサーチと違っていて、次の便は30分後だという。あぁ、こういうパターンかぁ。こうなると、待つか、歩くかの二択である。そして、おじさんにはとても悪いけれど、歩いて移動することにした。おじさんのやさしさは変わらないから。
しばらく歩いて、JR塚本駅を跨いでから淀川区に入った。歩き続けて、やがて地名が塚本から十三に変わる。グラウンドがあって、どちらも赤色の似たユニフォーム同士で試合をしている。そのまま十三公園を横断して、十三駅へ。駅の周辺は商店街が広がっており、赴くままに歩いてみた。
そういえばどうして十三が気になったのだろう。訪れるのは初めてである。でも、どこかで聞いたことがあったからだと思う。駅の周辺には商店街があり、まだ朝早いのでそれほどお店は開いていなかったけれど、モーニングの喫茶店などはやっていて、自転車もたくさん停まっている。行きつけの喫茶店があるっていいなあとつくづく思う。
西淀川区の御幣島駅からは、淀川区の十三駅へ向かいたかった。ただ、電車の接続が良くないので、バスに乗る予定で。事前に時刻表も調べてあり、時間も間に合いそうだ。ところが、バス停が分からなかったので、区の仕事っぽいキャップをかぶったおじさんに尋ねてみたら、バス停までわざわざ連れて行ってくれた。「今日どうせ休みで暇やから」という言葉もやさしい。大阪の人はやさしいなあ、とおじさんに会っただけだが、全体の印象としてそう思いたくなった。
しかし、おじさんにバス停まで連れて行ってもらったところまでは良かったけれど、書かれてあるバスの時刻がぼくの事前リサーチと違っていて、次の便は30分後だという。あぁ、こういうパターンかぁ。こうなると、待つか、歩くかの二択である。そして、おじさんにはとても悪いけれど、歩いて移動することにした。おじさんのやさしさは変わらないから。
しばらく歩いて、JR塚本駅を跨いでから淀川区に入った。歩き続けて、やがて地名が塚本から十三に変わる。グラウンドがあって、どちらも赤色の似たユニフォーム同士で試合をしている。そのまま十三公園を横断して、十三駅へ。駅の周辺は商店街が広がっており、赴くままに歩いてみた。
そういえばどうして十三が気になったのだろう。訪れるのは初めてである。でも、どこかで聞いたことがあったからだと思う。駅の周辺には商店街があり、まだ朝早いのでそれほどお店は開いていなかったけれど、モーニングの喫茶店などはやっていて、自転車もたくさん停まっている。行きつけの喫茶店があるっていいなあとつくづく思う。
東淀川区(3/6)
次の移動はとってもシンプルで、十三駅から淡路駅へ、乗車時間は5分ほどの移動だった。利用したのは阪急の特急で、行き先は「京都河原町駅」である。ぼくはほんとうに素人なので、「なるほど、ここから京都まで一本で行けるんだ!」と感動していた。
さて、淡路駅にも商店街があるとのことで、自由に歩いてみよう。淡路本町商店街へやってきて、ほかの地方の商店街と違う気がするなあと思ったのは、まずはシンプルに商店街が長いことである。結構歩いても、商店街が続いていく。そりゃそうでしょう、商店街なんだから、と言われたらそうだけれど、長い商店街があって、お客さんもしっかり賑わっているということに、いいしれないワクワクがある。また、売り子さんには若者も多いなあと思った。小さな商店街だと若い人が少ない印象だったから。
それに、駅の反対側には東淡路と書かれた商店街があって、人の流れもあるので、一緒に進んでいくと、「JR淡路駅」に着いた。なるほど、阪急とJRの乗り換えもできるわけだ。次に行きたい千林にはどっちから乗ると良いかを調べて、ちょうどJRだったので、そのまま乗ることに。ちなみにJRの淡路駅ではなく、駅名そのものが「JR淡路駅」だった。間違えないでね、という意志を感じる。
次の移動はとってもシンプルで、十三駅から淡路駅へ、乗車時間は5分ほどの移動だった。利用したのは阪急の特急で、行き先は「京都河原町駅」である。ぼくはほんとうに素人なので、「なるほど、ここから京都まで一本で行けるんだ!」と感動していた。
さて、淡路駅にも商店街があるとのことで、自由に歩いてみよう。淡路本町商店街へやってきて、ほかの地方の商店街と違う気がするなあと思ったのは、まずはシンプルに商店街が長いことである。結構歩いても、商店街が続いていく。そりゃそうでしょう、商店街なんだから、と言われたらそうだけれど、長い商店街があって、お客さんもしっかり賑わっているということに、いいしれないワクワクがある。また、売り子さんには若者も多いなあと思った。小さな商店街だと若い人が少ない印象だったから。
それに、駅の反対側には東淡路と書かれた商店街があって、人の流れもあるので、一緒に進んでいくと、「JR淡路駅」に着いた。なるほど、阪急とJRの乗り換えもできるわけだ。次に行きたい千林にはどっちから乗ると良いかを調べて、ちょうどJRだったので、そのまま乗ることに。ちなみにJRの淡路駅ではなく、駅名そのものが「JR淡路駅」だった。間違えないでね、という意志を感じる。
旭区(4/6)
JR淡路駅からJR野江駅へ移動し、京阪の野江駅に乗り換えて、千林駅に向かう。電車は束の間の休息である。位置情報も確認してみて、今、自分はどこにいるのだろう、と確かめたり。
電車は空いていたので、立って車窓をずっと眺めていたが、千林駅に着く頃、商店街の姿は見えなかった。千林駅の周辺には商店街がある、と思っていたのだが。降りてみれば分かるだろうか、と改札を出ると、改札から屋外の景色が見えるわけではなく、アーケードの商店街にそのまま直結していて驚いた。東京の下町にしろ、商店街に入るまでに一度は空の見える屋外に出るものだったから、いきなり商店街が現れるとは思っていなかったのだ。電車の車窓から商店街が分からなかったのも、途切れることのないアーケード街だったからかもしれない。
さて、その千林商店街だが、アーケードは真っ直ぐにも右にも延びていて、ものすごく長い商店街だった。いろーーんなお店が並んでいる。当然、八百屋も、魚屋も、肉屋もあるし、生活に関するものはすべて整いそうだ。大型のショッピングモールでは、チェーン店も多いし、資本が巨大で、お金がどこに流れていくのか分からない。でも、この広い商店街を歩いていると、お金が目の前で動いているような気がした。実際、考えてみれば当然なのだが、商店街もお金も人も目の前で生きているように感じるのだった。
それに、偶然出会ったたこ焼き屋さんの値段が8個で200円で、ビックリした。40個でも1000円である。ぼくは12個を買ったけれど、300円で。大阪のたこ焼きはこんなに安いのかな!? と、このときは分からなかったけれど、あとでほかのたこ焼き屋さんの相場を見て、全然違っていた。確かに千林商店街はほかの商品も安かったので、商店街によって相場が違うのかもしれない。
JR淡路駅からJR野江駅へ移動し、京阪の野江駅に乗り換えて、千林駅に向かう。電車は束の間の休息である。位置情報も確認してみて、今、自分はどこにいるのだろう、と確かめたり。
電車は空いていたので、立って車窓をずっと眺めていたが、千林駅に着く頃、商店街の姿は見えなかった。千林駅の周辺には商店街がある、と思っていたのだが。降りてみれば分かるだろうか、と改札を出ると、改札から屋外の景色が見えるわけではなく、アーケードの商店街にそのまま直結していて驚いた。東京の下町にしろ、商店街に入るまでに一度は空の見える屋外に出るものだったから、いきなり商店街が現れるとは思っていなかったのだ。電車の車窓から商店街が分からなかったのも、途切れることのないアーケード街だったからかもしれない。
さて、その千林商店街だが、アーケードは真っ直ぐにも右にも延びていて、ものすごく長い商店街だった。いろーーんなお店が並んでいる。当然、八百屋も、魚屋も、肉屋もあるし、生活に関するものはすべて整いそうだ。大型のショッピングモールでは、チェーン店も多いし、資本が巨大で、お金がどこに流れていくのか分からない。でも、この広い商店街を歩いていると、お金が目の前で動いているような気がした。実際、考えてみれば当然なのだが、商店街もお金も人も目の前で生きているように感じるのだった。
それに、偶然出会ったたこ焼き屋さんの値段が8個で200円で、ビックリした。40個でも1000円である。ぼくは12個を買ったけれど、300円で。大阪のたこ焼きはこんなに安いのかな!? と、このときは分からなかったけれど、あとでほかのたこ焼き屋さんの相場を見て、全然違っていた。確かに千林商店街はほかの商品も安かったので、商店街によって相場が違うのかもしれない。
都島区(5/6)
再び千林駅に戻り、京橋駅で下車をした。京橋の地名も聞き馴染みがあるなあ、と、まずは降り立ってみたかった。下車したとき、手押し車のおばあさんがゆっくりと電車からホームへ降りようとしていて、車輪が電車とホームの間に挟まりかけた。ぼくはホームに降りていて、そのシーンが見えたので、ハッと思ったのだが、ぼくよりも前を歩いていたおじさんがサッと駆けつけて、危険を回避し、そのまま「エレベーター行きましょか?」と、いっしょにエレベーターまで付き添ってあげていた。おじさんよりも自分が前を歩いていたら、あんなふうに、サッと声をかけられるだろうか。何のためらいもなく、損得も求めないさっぱりしたおじさんの行動が、すごくかっこよく思えた。
さて、京橋はJR、京阪、大阪メトロと路線が重なるハブ駅である。周辺を歩いてみると、案外ふつうかもしれないと感じる。似ていると思ったのは、東京の神田。背が高すぎないけれどビルが並んでいる感じが。
そして、藤田美術館や、藤田邸跡公園の方へ向かってみる。交差点の角に白いワントーンの瀟洒な建物が建っていて、ガラス越しに見える雰囲気も相当にオシャレなので、何かのお店かなと思ったら、これが藤田美術館だった。館内へ入るか迷いつつ、そのまま藤田邸跡公園まで進んでみる。すると、水辺の気持ちいい景色が広がっていて、こちらに心を奪われた。流れているのは大川で、かつて淀川の本流だったという。川の対岸には、造幣局の本局もあるそうだ。大阪を電車で移動していると、たまに川が見えるけれど、なにぶんスピードがあるので、どれがどの川なのかまったく分かっていなかった。でも、こうしてゆっくり河畔に立つと、大阪が水都であることの一端に、触れられている気がする。地元の方々がジョギングにも精を出しているし、暮らしといっしょにある風景なのだろうなあと。
また、桜ノ宮駅に向かって自由に歩いていると、成人式のスーツや袴を着たグループに遭遇して、ほかにも晴れ着の方たちとすれ違うので、地図を見たところ、都島区役所が近くて、ちょっとだけ立ち寄ってみる。やはり成人の方たちが集まっていた。これから行事があるのだろう。でも、雰囲気がちょっと緊張気味で硬いのが意外だった。大阪の人たちは、ノリノリで空気は自由自在、我が物にできるとばかり思っていたのは、変な先入観かもしれないと思った。それはさておき、みなさんほんとうにおめでとうございます。
再び千林駅に戻り、京橋駅で下車をした。京橋の地名も聞き馴染みがあるなあ、と、まずは降り立ってみたかった。下車したとき、手押し車のおばあさんがゆっくりと電車からホームへ降りようとしていて、車輪が電車とホームの間に挟まりかけた。ぼくはホームに降りていて、そのシーンが見えたので、ハッと思ったのだが、ぼくよりも前を歩いていたおじさんがサッと駆けつけて、危険を回避し、そのまま「エレベーター行きましょか?」と、いっしょにエレベーターまで付き添ってあげていた。おじさんよりも自分が前を歩いていたら、あんなふうに、サッと声をかけられるだろうか。何のためらいもなく、損得も求めないさっぱりしたおじさんの行動が、すごくかっこよく思えた。
さて、京橋はJR、京阪、大阪メトロと路線が重なるハブ駅である。周辺を歩いてみると、案外ふつうかもしれないと感じる。似ていると思ったのは、東京の神田。背が高すぎないけれどビルが並んでいる感じが。
そして、藤田美術館や、藤田邸跡公園の方へ向かってみる。交差点の角に白いワントーンの瀟洒な建物が建っていて、ガラス越しに見える雰囲気も相当にオシャレなので、何かのお店かなと思ったら、これが藤田美術館だった。館内へ入るか迷いつつ、そのまま藤田邸跡公園まで進んでみる。すると、水辺の気持ちいい景色が広がっていて、こちらに心を奪われた。流れているのは大川で、かつて淀川の本流だったという。川の対岸には、造幣局の本局もあるそうだ。大阪を電車で移動していると、たまに川が見えるけれど、なにぶんスピードがあるので、どれがどの川なのかまったく分かっていなかった。でも、こうしてゆっくり河畔に立つと、大阪が水都であることの一端に、触れられている気がする。地元の方々がジョギングにも精を出しているし、暮らしといっしょにある風景なのだろうなあと。
また、桜ノ宮駅に向かって自由に歩いていると、成人式のスーツや袴を着たグループに遭遇して、ほかにも晴れ着の方たちとすれ違うので、地図を見たところ、都島区役所が近くて、ちょっとだけ立ち寄ってみる。やはり成人の方たちが集まっていた。これから行事があるのだろう。でも、雰囲気がちょっと緊張気味で硬いのが意外だった。大阪の人たちは、ノリノリで空気は自由自在、我が物にできるとばかり思っていたのは、変な先入観かもしれないと思った。それはさておき、みなさんほんとうにおめでとうございます。
北区(6/6)
都島区から北区へは電車で移動しようかと最初は思っていたけれど、大川を渡ったら北区なので、そのまま歩くことにした。帝国ホテルのそばを通って南下し、大阪天満宮まで向かってみる。天満宮のそばにある「天満天神繁昌亭」も、もう一度見てみたかった。というのも、一度仕事で訪れたことがあって、でも、出張仕事で同伴してくださった方もいたので、繁昌亭がどの場所にあるのかも記憶が曖昧だった。ただ、繁昌亭は上方落語に特化した寄席で、すごく好きな場所だったのだ。だから今回の旅で地図を見て、「繁昌亭はここにあったのか!」とあらためて思った。到着したとき、ちょうど昼の部の券も販売していて、観たいなと思ったけれど、演目は昼から16時半まで続くそうだったので、なるほど、繁昌亭さんには、繁昌亭さんに訪れる目的で行かなきゃなと学びを得る。今度はそういう時間をつくろう。
ちなみにそばにある大阪天満宮は、おみくじと御守りに大行列ができており、お参りするところが最も空いているという不思議な光景だった。今の時期は、受験シーズンだもんなあ。
そして、扇町方面へずっと北上していく。アーケードの商店街も途切れることなくずっと続くので、人もずっと賑やかだ。今日訪れた、ほかの商店街のお客さんは地元の方々が中心だと思ったけれど、ここは観光客も多く混じっている気がする。お店の商品の相場を見て、やはり商店街によって相場が違うのかもしれないなあということも考えた。
また、扇町駅の西側には扇町公園が広がっている。グラウンドは広々としていて、凧揚げ、キャッチボール、サッカー、ドッジボール、縄跳び、モルック‥‥と、いろんな時間が流れていた。子どもだけではなく、いっしょに遊んでいる大人もすごく楽しそうだ。やっぱり、遊びっぷりがいいなあ、と思った“やっぱり”とは何だろう、と考えてみる。扇町公園は、梅田も徒歩圏内だし、大都市のど真ん中である。でも、都会のような雰囲気がいい意味でなくて、郊外の広い公園で遊んでいるのと変わらないような雰囲気がとても好きだった。もしかしたら大阪っぽい、のかもしれない。
そのまま梅田方面へ歩いていく。とにかく梅田周辺の土地感覚は全然分からないけれど、車道の上の歩行者通路からはJR、阪急、阪神の3つがそれぞれ見えて、ああ、分かるような、分からないような‥‥と。いつか、お土産を買うにはこのデパートにあるこの商品がいいとさらっと人に教えてあげられるような、通な人になれるだろうか‥‥道のりはまだまだ長そう。
都島区から北区へは電車で移動しようかと最初は思っていたけれど、大川を渡ったら北区なので、そのまま歩くことにした。帝国ホテルのそばを通って南下し、大阪天満宮まで向かってみる。天満宮のそばにある「天満天神繁昌亭」も、もう一度見てみたかった。というのも、一度仕事で訪れたことがあって、でも、出張仕事で同伴してくださった方もいたので、繁昌亭がどの場所にあるのかも記憶が曖昧だった。ただ、繁昌亭は上方落語に特化した寄席で、すごく好きな場所だったのだ。だから今回の旅で地図を見て、「繁昌亭はここにあったのか!」とあらためて思った。到着したとき、ちょうど昼の部の券も販売していて、観たいなと思ったけれど、演目は昼から16時半まで続くそうだったので、なるほど、繁昌亭さんには、繁昌亭さんに訪れる目的で行かなきゃなと学びを得る。今度はそういう時間をつくろう。
ちなみにそばにある大阪天満宮は、おみくじと御守りに大行列ができており、お参りするところが最も空いているという不思議な光景だった。今の時期は、受験シーズンだもんなあ。
そして、扇町方面へずっと北上していく。アーケードの商店街も途切れることなくずっと続くので、人もずっと賑やかだ。今日訪れた、ほかの商店街のお客さんは地元の方々が中心だと思ったけれど、ここは観光客も多く混じっている気がする。お店の商品の相場を見て、やはり商店街によって相場が違うのかもしれないなあということも考えた。
また、扇町駅の西側には扇町公園が広がっている。グラウンドは広々としていて、凧揚げ、キャッチボール、サッカー、ドッジボール、縄跳び、モルック‥‥と、いろんな時間が流れていた。子どもだけではなく、いっしょに遊んでいる大人もすごく楽しそうだ。やっぱり、遊びっぷりがいいなあ、と思った“やっぱり”とは何だろう、と考えてみる。扇町公園は、梅田も徒歩圏内だし、大都市のど真ん中である。でも、都会のような雰囲気がいい意味でなくて、郊外の広い公園で遊んでいるのと変わらないような雰囲気がとても好きだった。もしかしたら大阪っぽい、のかもしれない。
そのまま梅田方面へ歩いていく。とにかく梅田周辺の土地感覚は全然分からないけれど、車道の上の歩行者通路からはJR、阪急、阪神の3つがそれぞれ見えて、ああ、分かるような、分からないような‥‥と。いつか、お土産を買うにはこのデパートにあるこの商品がいいとさらっと人に教えてあげられるような、通な人になれるだろうか‥‥道のりはまだまだ長そう。
というわけで、今日の散策はここまで。まだ序盤だから分からないけれど、やはりバイクだと、土地勘のない人には駐輪がむずかしそうだなと感じる場面がいくつかあったので、公共交通機関で巡るのは、悪くない選択肢なのかもしれない。久しぶりに旅を進めてみて、ものすごく長い一日に感じた。体で浴びる情報がどっと増えて、時間が延びたように感じる。小学生の夏休みみたいに。
本日のひとこと
「せやな」「おおきにねー!」とか、関西の言葉はいいなあと。一回、ものすごく現代的でひねりのある若者言葉を聞いたけれど、忘れてしまった‥‥。
「せやな」「おおきにねー!」とか、関西の言葉はいいなあと。一回、ものすごく現代的でひねりのある若者言葉を聞いたけれど、忘れてしまった‥‥。
旅を応援してくださる方へ
今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
写真集の商品ページはこちら
(終わり。次回へ続きます)
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