ふるさとの手帖

市町村一周の旅

海、寺社、繁華街。名古屋の旅は続く。【旧市町村一周の旅(愛知県)|12月10日―614日目)】

海、寺社、繁華街。名古屋の旅は続く。【旧市町村一周の旅(愛知県)|12月10日―614日目)】

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【106/171】

106/171
61.99%
訪れた旧市町村の数【1680/2,099】
1680/2099
80.04%
総計【1786/2,270】
1786/2270
78.68%

スーパーカブの総走行距離
41893km

【名古屋市】(緑区)→南区→港区→中川区→熱田区→瑞穂区→中区。
今日の旅先のこと
名古屋市に入って、2日目の旅です。今日は市の南側から、最後は栄など名古屋市の中心部がある地域にも訪れて行きました。古い町並みや海、寺社に繁華街と、名古屋にもいろいろな側面があることを感じた一日でもあります。それでは振り返っていきましょう。


緑区みどりく(名古屋市)(0/6)
昨日、四葉モーターサイクルさんにお伺いしましたが、今日はあらためて、緑区の有松という町並みを訪れてみました。有松は旧東海道の鳴海宿と池鯉鮒ちりゅう宿の間に形成された宿場町です。

向かってみると、まず目に入ったのは名鉄有松駅とイオン。町並みのすぐそばに位置し、今の生活が大きく広がっていことを感じます。そこから数分歩くと、昔ながらの街並みが現れて、今昔がほとんど同じ場所に並んでいることが、なかなか見ない光景だなと。

有松の町並みは静かで懐かしい雰囲気もたっぷりあり、古き良き統一感のある気配に満ちていました。駅が近いので、ガタゴトと電車の音も聞こえてくるわけですが、それでも空間そのもののおかげで、静かに感じられるのだなあ、と不思議な気持ちでした。
有松地域へ。
暮らしの場でもある。
名鉄とイオン。
そして、すぐそばに昔の町並みも見える。
ガラッと雰囲気も変わるので不思議だ。
有松絞りが有名。
南区みなみく(名古屋市)(1/6)
次に目指したのは南区です。旧東海道沿いに西へ進み、南区役所を抜けた先にある笠寺観音(笠覆寺)へ訪れました。境内では何かの音声がずっと流れていて、お線香の香りが広がっています。赤いのぼりがずらっと並んでいるのも印象的で、本堂をのぞいてみると煌びやかでありながら、静けさも秘めているような空間でした。

また、名鉄の本笠寺駅まで歩いてみたのですが、雰囲気としては下町に近いかなあと、懐かしさやのんびりした感じもあって、名古屋にもいろんな町の姿があるなあとあらためて思います。それに、近くには笠寺公園やJR笠寺駅もあるので、地名そのものが「笠寺」なのだなあということも。
笠寺観音(笠覆寺)へ。
笠マークだ。
南無十一面観世音菩薩、と。
周辺も散策しよう。
あったかい。
懐かしい雰囲気。
庭の剪定。
港区みなとく(名古屋市)(2/6)
次に訪れたのは港区です。東京ばかりに名前を引っ張られてしまうけれど、名古屋にも港区があるわけです。今回は、名古屋港水族館の周辺を散策してみることに。向かっている途中は、地名に「築地口」とありました。築地は“埋立地”という意味があるみたいで、それも関係しているのかなあと。また、周辺は東京と似た気配も感じられて、建設中のタワーマンションがあり、道路傍に地下鉄があり、たとえば中央区の勝鬨辺りの景色を思い出すなあと。ただ、古くからある町並みも確かに残っていました。

水族館周辺は名古屋港ポートビルや南極観測船ふじ、公園などが広がっていて、その奥にはとっても気持ち良い海が。個人的には、この周辺だけを見ると、ひたすらに海の街という感じがしました。それぐらい、海の印象が強いなあと。

でも、海の印象が強いというのは、やはり東京でもそうなのです。昨日の旅を経てからも、ぼくは名古屋は東京と似ている部分がいくつかあるのだなあと思うようになりました。博多や札幌、川崎、横浜といったまちでは、東京と似ているという気持ちにはならなかったのですが。もちろん直感的なものなので、根拠はありませんが…。
港区へ。
直接見るとかなり大きいポートビル。
南極観測船も。
奥に水族館がある。
そして海が。すごいなあ。海も名古屋だなあ。
南極観測隊のソリ犬だった、タロ・ジロの銅像。
ちょっと古い雰囲気も。
中川区なかがわく(名古屋市)(3/6)
港区から次に向かったのは、中川区です。「浄海山円龍院観音寺」というお寺を目指しました。途中は名古屋競馬場の横を通過したのですが、駐車場だけでもサッカーグラウンドを二面はつくれそうな広さです。そして、国道1号線を越えて、観音寺さんに到着。松の剪定が非常に美しくて、ちょうど剪定をしている方たちもいたけれど、すごい技術なんじゃないかなあと思ったり。また、お寺の本堂のみならず、多宝塔や山門も立派で、山門の中には円空上人が彫った仁王像が。光の反射でほとんど見えなかったけれど、むしろ光が差し込んだ箇所の彫られた線やラインは、とても渋かったです。

ほかにも、前田利家にゆかりのある土地だという紹介がありました。前田利家は「加賀百万石の祖」であり、加賀のイメージが強い人物だけれど、生まれはこの近くだと。お寺から200m先が誕生跡とあり、歩いてみて上手く見つけられなかったものの、意外だなあと。ふるさとを背負っていくのもカッコいいし、新しい土地で認められていくのも、カッコいいなあ。
浄海山円龍院観音寺へ。
松がとてもカッコよかった。
円空上人の像も。
前田利家誕生地までとても近い。
山門も立派だ。
参道は昔こんな感じだったと。
山門の中には仁王像だ。
周辺も散策。
熱田区あつたく(名古屋市)(4/6)
熱田区といえば、熱田神宮。でも、今まで行ったことがありませんでした。ずっと名前は聞いていたけれど、名古屋のどの辺にあるのだろう、という土地勘もなくて。なので、カブに乗って訪れてみて、周辺も含めて「ここに熱田神宮があったのかあ」と感じることができました。

中川区から向かう際に「金山駅」近くも通過したのですが、金山も名前は聞いたことがあるなあと思っていたので、いろんな路線が集まるハブ駅になっていると知り、なるほどなあと。そして、いよいよ熱田神宮へ。草薙の剣を祀って1900年経つと紹介されていました。草薙の剣のことや、神様のことは、たぶん自分の知らないことしかないのだろうなあと思いますが、神社仏閣や教会、モスクをはじめとする場所でわたしたちが行う「祈り」は、とても大事なものだと感じます。熱田神宮にようやく訪れることができてよかったです。

参拝後、駅や商店街の方へ歩いて行ったのですが、駅前は再開発されておしゃれな雰囲気もあるし、商店街には懐かしさもあって、きっとそうやってまちが続いていくのだろうなあと。
熱田神宮へ。
商店街も続く。
熱田区役所。
冬桜だ。
瑞穂区みずほく(名古屋市)(5/6)
熱田区から東へ進み、瑞穂区へやってきました。今回は、パロマ瑞穂スポーツパークの周辺へ訪れてみることに。周辺はマンションや戸建ての住宅も多く、暮らしを身近に感じるし、スポーツパーク内はとても広くて、中でもスタジアムは大々的に工事が進んでいます。HPも見たけれど、完成するとすごくいい空間になるのだろうなあと。社会ではこれからもっと、スポーツが地域に根付いていくのだと思います。

ほかにも黒土のグラウンドでおじいちゃんたちがグラウンドをグローブ片手に整備していたり、テニスをしている人がいたり、いろんなスポーツが集まる場所だと感じられました。ただ、やはり一歩外を出て、川沿いを歩いたりしていくと、お店もあまりないような落ち着いた住宅街なので、その雰囲気も好きでした。
おじいちゃんたち。いいなあ。
工事中のスタジアム。
山崎川沿い。春は桜の名所。
静かな暮らしが広がる。
中区なかく(名古屋市)(6/6)
さあ、最後にやってきたのは中区です。まずは宿にチェックインをして、それから周辺を散策しました。

ちなみにカブで旅をしていて、名古屋では50cc以上の二輪車が駐輪できる場所が少ないと感じていたわけですが、宿では市街地かつバイクも駐輪させてもらうことができ、大変ありがたかったです。

加えて、中区の道を移動中、やっぱり東京と風景が似ているなあ、ということを思ったわけです。高速が通っている感じとか、太い幹線道路の両脇の建物とか、交差点を通り過ぎるきときに見えるマンションとか。

でも、宿泊先は東京よりもグッと安いし、サービスもすごく良くて、しかも中心地なので、東京≒名古屋を感じる機会が多かった中で、名古屋の方が良い分野もきっとたくさんあるのだろうなあ、と思ったのでした。

散策としては、御園座だったり、白川公園だったり、栄だったり、とにかくフラフラと思うままに歩いてみました。何といっても、ぼくは栄に今まで一度も訪れたことがなかったので、なるほど、こういう街なのかあ、ということを、やっと感じられたというか。個人的には名古屋のことをどんどん好きになっていく自分がいました。
中区を歩こう。
ホテル前。
東京と、あまり変わらない気がするなあ。
御園座。いつか入ってみたい。
月も。
白川公園へ。
名古屋市科学館。
噴水も。

栄駅。
鉄塔だ。
というわけで、今日の散策はここまで。名古屋市も以前より身近に感じられるようになってきました。また、市のあまり面積は広くないと思っていたけれど、いやいや十分に広く、大きなまちだなあと。全国で名古屋ナンバーの車と出会う機会が多いことも、頷けるような気がします。
本日のひとこと
名古屋が幕府になっていたらどうなっていたのだろうなあ、ということも思いました。
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(終わり。次回へ続きます)

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