ふるさとの手帖

市町村一周の旅

雲に見え隠れする富士山とともに。【旧市町村一周の旅(山梨県)|11月4日―578日目)】

雲に見え隠れする富士山とともに。【旧市町村一周の旅(山梨県)|11月4日―578日目)】

に今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【87/171】

87/171
50.88%
訪れた旧市町村の数【1575/2,097】
1575/2097
75.11%
総計【1662/2,268】
1662/2268
73.28%

スーパーカブの総走行距離
39724km

旧芦川村→旧河口湖町→旧勝山村→旧足和田村→旧上九一色村→旧中道町、の6つ。
今日の旅先のこと
今日は富士山周辺の旧市町村へ訪れていきました。晴れマークとはいえ、まあまあ雲が広がっているなあ、富士山、見えるかなあ、と思いながら過ごした一日です。三連休もあり、観光地はほんとうに混雑していました。それでは振り返っていきましょう。
芦川村あしがわむら(笛吹市)(1/6)
最初に向かったのは、旧芦川村です。笛吹市に位置している中でも、ちょっと山間部にあるのかなあと思いながら目指しました。その予想通り、黒岳から流れ出る芦川沿いに広がる、谷間の集落でした。甲府盆地側は晴れていたけれど、旧芦川村に入ると雲も増えて、もちろん気温も寒い。そして、絶えず聞こえる川の流れが心地良かったです。

ただ、歩き始めると少しずつ晴れてきて、日差しを浴びる集落や畑を見て、心の中でパチパチパチと。芦川は笛吹市に通じているのかなと思ったけれど、市川三郷町方面へ流れ出て、笛吹川や釜無川と合流するようでした。
芦川支所。
黒岳から流れ出る芦川。
集落全体で、坂が急でした。
ほうきがいっぱい。
石積みもきれいで。
河口湖町かわぐちこまち(富士河口湖町)(2/6)
旧芦川村から長いトンネルを抜けて、旧河口湖町へ。まずは観光地の「大石公園」に向かってみたところ、ものすんごい大混雑で驚きました。観光バスもサイクリングも日本人も海外の人たちも、大集合! という感じで。最初はおまつりがあるのかと思ったけれど、どうやら通常運行で、シンプルに人が多いのだと。

また、大石公園から見る富士山はやや雲に覆われていました。それでもみなさんガシガシ写真を撮るし、ぼくも撮ります。なぜなら、すべての姿が見えなくても、十分なぐらい迫力があるから。ちょっと見えるだけでもうれしいもんなあ、と自分でも不思議でした。
旧河口湖町へ。
大石公園。すごい人の数でした。奥に富士山。
コキア。
その後、河口湖町の市街地へ向かいつつも、雲の様子を見て、富士山を背景にするイメージよりも、シンプルに河口湖を見ようと、八木崎公園へ訪れました。同じ河口湖でも、場所によって人の数も雰囲気も違います。こちらは順光で青空の下だったので、湖も青々としていました。
富士河口湖町役場。
お寺とイチョウ。いい色だなあ!
八木崎公園へ。
勝山村かつやまむら(富士河口湖町)(3/6)
旧河口湖町からすぐ西に位置する、旧勝山村へ向かいます。まずは「冨士御室浅間神社 里宮」へ。境内に表参道へのルートができていて、クッション性のある道だったので歩きやすくて。正面からまっすぐ延びる参道を歩き、参拝しました。富士山にまつわる神社の中でも古い歴史を持つと。海外の観光客の方もいたし、七五三で訪れているご家族もいらっしゃいました。
参道を歩く。
冨士御室浅間神社 里宮社。
周辺はおちついた暮らし。
河口湖も近い。
その後、「道の駅かつやま」へ。河口湖の西側に立地していて、広々とした芝のスペースもあり、キャッチボールをする親子の姿も。富士山の北側に位置していて、風下にあたるのか、かなり風をビュウビュウと浴びてちょっと寒かったです。
道の駅かつやま。
ちょっとずつ、河口湖を西へ進んできた。
風が強くて。
足和田村あしわだむら(富士河口湖町(4/6)
河口湖の中でも、最も西側に位置するまちで、市街地は小さな暮らしが広がっていました。この辺りの集落からであれば、少し歩けば湖畔に着く距離感なので、河口湖が生活の中にあるのだろうなあと。
旧足和田村へ。
奥に河口湖。
そして、河口湖を離れて西へ進み、西湖のほとりにもやってきました。「西湖根場浜」という場所でカブを停め、湖が綺麗だなあと思ったら、目の前にふわっと浮かび上がるような富士山が。ぼくは雲をかぶっているものだと思って、富士山を意識していなかったので、最初は幻影みたいに見えました。でも、確かに富士山だ。それに、湖ととても完璧な位置関係にある。観光客も比較的少なくて、とってもすばらしい場所でした。ほとんど雲のない富士山を拝ませてもらって、ああ、もう今日はこれ以上ありがたいことはないなあと。
わあ!
すごいなあ。
上九一色村かみくいしきむら(富士河口湖町・甲府市)(5/6)
河口湖や西湖を進んで、次にたどり着いたのは「精進湖」という湖です。旧上九一色村に位置する湖で、「他手合浜」でカブを停めました。ただ、西湖から少し移動しただけでも、今度はしっかりと雲をかぶっていて、頂上は見えません。それもかなり分厚いので、場所によって全然違うのかなあとか、やっぱりさっきはラッキーだったんじゃないかなあとか考えました。
精進湖へ。
上九一色村の碑。
また、他手合浜のある旧上九一色村は、現在、富士河口湖町です。ただ、北半分の旧上九一色村は、現在合併で甲州市になっていて、初めて地図でそのことを知ったときは、「どういうこと!?」と目が見開いたものです。合併で分かれたわけですね。

長いトンネルを抜けて、しばらく下り坂を進んだ先に、甲府市側の旧上九一色村がひろがっていました。やはり、富士山のエリアからは抜けた気がする。さっきまであれだけ吹いていた強い風も、こっちではしんと静かになりました。旧芦川村から流れてきた芦川沿いに集落は広がり、深い谷間の暮らしを感じます。同じ上九一色村でも、確かに違いが大きかったのだなあと。
上九の湯。
ぜんぶ漢字。
まだ山深い。
中道町なかみちまち(甲府市)(6/6)
山間部の旅が続いていましたが、最後に旧中道町へ進み、甲府盆地が見えてきました。甲府盆地に出ると、空のほとんどが青空で、さっきの雲が多い富士山エリアとは空模様が全然違うなあと。気候も多少は変わる気がします。

今回は、曽根丘陵公園へ向かってみました。遊具もあって家族連れが多い様子。それに、カブを降りてから、富士山エリアよりもかなりあたたかいなあと。そして、地図を見て「古墳」が気になったので、歩いて向かうことに。道中は森林の遊歩道を下っていくプチ散策で、かなり勾配があります。

見えてきた目的地の「甲斐銚子塚古墳」は、なんとまあびっくりする大きさの前方後円墳でした。真ん中に立つ一本の木が非常にシンボリック。周囲の芝も綺麗に刈られていて緑がうつくしく、古墳の頂上へあがると、穏やかなまちなみが広がっていて。古墳そのものは、遠目から見る方がわかりやすいなあとも思いました。ただ、ここへ来るとのぼりたくなる。それぐらい立派な古墳でした。
甲府盆地が見えてきた。
丘陵公園にて。
古墳に向かって歩く。
甲斐銚子塚古墳。
清々しい。
まちなみ。
というわけで、今日の散策はここまで。富士山エリアは観光客がほんとうに多くて、ぼくもそのひとりなのですが、三連休に重なった海外の観光客さんは、たいへんかもしれないなあとも思いました。そして、うつくしい富士山の周辺を巡ることができて、とてもありがたかったです。
本日のひとこと
富士山にのぼったことがないので、いつかのぼってみたいです。
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(終わり。次回へ続きます)

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