ふるさとの手帖

市町村一周の旅

旅の再開。射水市と高岡市へ。【旧市町村一周の旅(富山県)|10月8日―551日目)】

旅の再開。射水市と高岡市へ。【旧市町村一周の旅(富山県)|10月8日―551日目)】

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【87/171】

87/171
50.88%
訪れた旧市町村の数【1477/2,097】
1477/2097
70.43%
総計【1564/2,268】
1564/2268
68.96%

スーパーカブの総走行距離
37775km

旧大門町→旧大島町→旧小杉町→旧下村→旧新湊市→高岡市、の6つ。
今日の旅先のこと
珠洲市を離れてから、富山県にやってきました。石川県の旧市町村巡りは、あらためて訪れたいと思っています。

そして、今日は射水市と高岡市へ。雨が上がったかと思いきや、午後はずっと雨だったので、肌寒い一日でした。それでは振り返っていきましょう。
大門町だいもんまち射水市いみずし(1/6)
最初に訪れたのは、射水市の旧大門町です。ふと甘いクリームパンの香りがした交差点を抜けて、市街地にへ。スーパーやドラッグストアの店名にも、大門という文字があったし、「大門曳山まつり」が有名なようで、ちょうど今週末に開催とのことでした。

住宅は戸建てがメインで、これから新たに建ちそうな場所もちらほら。また、北陸新幹線も通っていて、何度か新幹線が重低音とともに通り過ぎていく。そんな暮らしの日常を感じる時間です。
旧大門町へ。
新しい家かな。
乾きそうなところに雨。
きときとバス。「きときと」は新鮮という意味。
北陸新幹線だ。
大島町おおしままち(射水市)(2/6)
次にやってきたのは、旧大島町。旧大門町と、雰囲気が大きく変わるわけではないけれど、射水市役所があり、隣には大島中央公園も広がっていて、駐車場も共有されています。
それに、市役所周辺の地名が「新開発」だったことにも驚きました。届いた年賀状で、もし「新開発」って住所にあったら、どんなところに住んでいるのだろうと思いますよね。

また、市役所から徒歩圏内の「大島絵本館」にも入場しました。館内に入ると、男性の声が響き渡っていて、受付ではイベントもあるようで、ドタバタしている雰囲気。「遠足とかいろいろありまして!」と受付の方がおっしゃっていたので、さっきの男性の声は、パフォーマンスとかで来ているお兄さんなのかなと思って覗いてみるとおじさんで、園児さんたちの集合写真を撮るために、大声を張り上げていたのでした。
その後は館内の原画展を見たり、絵本を読んだり。自由行動になった園児さんたちも、ぐわっと絵本を探して席に座り、ぴたっと集中して読んでいます。広々としたスペースには最新本から昔の絵本まで、たっぷりの絵本が並んでいたので、ここは宝の部屋だなあと。

ぼくも、気になる絵本を読んでは新しい発見がありました。そういうとき、来てよかったと感じます。
射水市役所。
ここは 新開発。
大島中央公園。
大島絵本館へ。
小杉町こすぎまち(射水市)(3/6)
次にやってきたのは、旧小杉町。向かった小杉駅は、「あいの風とやま鉄道」の路線です。駅の南には商業施設が密集していて、大型の郊外のショッピングモールのようになっており、駅の北側は昔から続く商店街の雰囲気が残っていました。

また、観光案内を見ていると、県民公園「太閤山ランド」の紹介が目立ちます。どうしてここをピンしていなかったのかなあとネットを繋いで確認すると、今日は定休日みたい。なるほど、だから自分でも候補から外したのかなと。

そして、太閤ランドよりも近くにある、「歌の森運動公園」へ向かうと、公園のそばにスタバが併設されています。あまり見ない組み合わせだけれど、富山市の富岩運河環水公園と、スタバのコンビが全国的に有名ですし、富山ではこうした形が多いのかもしれません。
小杉駅。
「カギかけんまいけ!」=「カギをかけましょう!」
駅の北側。
手書きの文字だ。
歌の森運動公園。
化石すごろく。
下村しもむら(射水市)(4/6)
次に向かったのは、旧下村。ここは射水市の中でも村だったのだなあと。風景は田んぼと住宅街がはっきりと分かれていて、田んぼなら田んぼが広々と、住宅街なら住宅街がぎゅっと集まっている感じ。それに、看板には「やぶさめの里」とも書かれていました。これから訪れようと思っていた下村加茂神社で、きっとやぶさめがあるのだなあと繋がります。

そして、下村加茂神社へ訪れると、境内の地形が細長くなっていました。その長細い参道の真ん中あたりには、馬の像が建っていて、やはりやぶさめでこの参道を馬が走るのだろうなあと、納得です。
下庁舎下地区センター。
田んぼのエリアは広々と。
SHIMOMURA
下村加茂神社。参道が長い。
馬の像もあった。
新湊市しんみなとし(射水市)(5/6)
次にやってきたのは旧新湊市。旧を使わずとも、「新湊」の地名は広く知られていますよね。旧下村から「新湊きっときと市場」を目指すにあたって、新湊大橋を渡るナビが出たけれど、ちょっと風が怖いので回り道。それぐらい、新湊大橋は巨大な橋だと感じます。

新湊きっときと市場は、漁協近くにつくられた魚市場で、観光客も集まる施設。他県ナンバーの車も多いし、バスも数台停まっていました。

ここで、いざ昼食を食べましょう。おいしい海の幸で、できれば高すぎないものを食べたい、という我儘な気持ちで。

入ったお店はタッチパネルで注文するタイプで、ランキングが表示されていました。

ランキング1位、海王丼。押してみると、3000円……。おぉぉ。

ランキング2位、富山御膳。2600円……。ふぅ。

ランキング3位、特選海鮮丼。2700円……。ひゃぁ。

そりゃあそうだ。これでも、ほんとうは安いのかもしれない、と、ほかにも探していると、海鮮丼1700円を見つけて、これだぁっ! と注文しました。高いけれど安い、安いけれど高い、という感じですかね。

いくら、エビ、ホタテ、お刺身などなど乗っていて、すごく美味しかったし、細いカニの入った味噌汁も出汁が効いていました。

ほかにもお土産品がたくさんあって、やっぱりこういう施設に来ると、新湊に来たのだなあと感じやすくて、誰かと一緒に来ても思い出に残りやすいですよね。
奥には新湊大橋。
新湊きっときと市場。
おお〜!
海鮮丼をいただきました。おいしかったです。
その後、「川の駅 新湊」周辺を散策しました。東西に伸びる内川沿いには、昔ながらの家並み、木の橋、漁船。変わらない風景でした。あとで、「大人の休日倶楽部」の吉永小百合さんのポスターを見ましたが、晴れた日には立山連峰も見えるようです。やはり、この風景はここにしかない風景なのだと思います。
川の駅 新湊。
港町の雰囲気。
内川沿いへ。
雨と暮らし。
やっぱりいい写真だなあと思った。
この地域も曳山が有名です。
高岡市たかおかし(6/6)
最後にやってきたのは、高岡市です。前回の旅では高岡駅周辺と、高岡大仏を訪れました。そして、今回最初に向かったのは、「 藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー」。

藤子・F・不二雄のギャラリーがあると知って、それはもう、行くしかないでしょうと。実は不勉強で、藤子・F・不二雄が、高岡市の出身であることも、初めて知りました。
高岡市 藤子・F・不二雄ふるさとギャラリーへ。
ギャラリーは一箇所を除いて撮影禁止。展示をゆっくりと見ていきます。そして、藤子・F・不二雄の代表作、ドラえもんのこともいろいろと。たとえば、ドラえもんの登場人物たちも、ストーリーにたくさん登場する空き地も、高岡での幼少期の記憶が元になっていると。

何より、のび太の存在は、藤子・F・不二雄自身であるということも印象的でした。そういう背景に触れていくと、藤子・F・不二雄のことも、ドラえもんのことも、高岡のことも、もっと好きになっていく。子どもたちに楽しんでもらいたい、と純な気持ちで作られた作品たちは、今も生き生きと受け継がれていて、ほんとうにすごいし、かっこいいです。手塚治虫が藤子・F・不二雄を応援していたことも、ひとつの物語に感じられました。

また、藤子・F・不二雄にとっても身近な場所だった、高岡古城公園も散策しました。城跡でもあり、公園にもなっていて、越中総鎮守一宮の射水神社もあります。雨足が強まっていたのですが、いつものように散歩をしている人もいたし、変わらない日常があることを感じながら。
高岡古城公園へ。
ざああ。
本丸広場。
射水神社もとても良かった。
路面電車「万葉線」も通っている。
というわけで、今日の散策はここまで。忘れっぽいのでやがて忘れてしまうけれど、いいなあと感じる誰かの作品や人生のストーリーは、ほんのちょっとだけ自分の中に残ってくれたらいいなと、いつも思います。
本日のひとこと
夏は水分をたくさん摂ることでトイレが近かったけれど、今度は体が冷えることで、トイレが近い季節です。
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今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
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(終わり。次回へ続きます)

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