ふるさとの手帖

市町村一周の旅

暑さに負けず、丹波市の旧市町村を巡ろう。【旧市町村一周の旅(兵庫県|8月3日―484日目)】

暑さに負けず、丹波市の旧市町村を巡ろう。【旧市町村一周の旅(兵庫県|8月3日―484日目)】

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【87/171】

87/171
50.88%
訪れた旧市町村の数【1306/2,094】
1306/2094
62.37%
総計【1393/2,264】
1393/2264
61.53%

スーパーカブの総走行距離
33663km

旧春日町→旧市島町→旧柏原町→旧山南町→旧氷上町→旧青垣町、の6つ。
今日の旅先のこと
さて、兵庫県の旅(前半の部)も、少しずつゴールが見えてきました。今日は丹波市の旧市町村を巡っていきます。それでは振り返っていきましょう。
春日町かすがちょう(丹波市)(1/6)
朝7時50分に春日町のビジネスホテルを出発しました。もともと、違うまちを最初に巡ろうと思っていましたが、あれ、今、春日町にいるなあと、計画を変更。

暑さに加えて湿度も高い気がして、朝からジュワッと汗をかきました。市街地の黒井駅に移動すると、看板には黒井城がドンと大きく載っている。そして、山の頂上を見るとその黒井城が見えるのでした。今日そこまでは行きませんが、とても高い山城だ。
宿を出発。
黒井駅。
山のてっぺんに黒井城。
落ち着いた雰囲気。
その後、「道の駅 丹波おばあちゃんの里」まで向かいます。春日町の地図があって見てみると、「興禅寺」というお寺が気になりました。徳川家光の乳母である、春日局の誕生の地だと。

なので、引き返す形になったのですが、興禅寺にも行ってみました。赤い門をくぐると、丁寧に整えられた日本庭園の境内が広がり、ビシッと引き締まった境内で。
道の駅へ。
興禅寺。
庭が綺麗でした。

市島町いちじまちょう(丹波市)(2/6)
春日町から道なりに北へ進み、市島町へ入りました。主に国道沿いを進みましたが、市島町の先は福知山市です。京都にも近いと。
移動中、目の前に山が近づいてくるような感覚で、市島駅で地図を見ると、600m前後の山が多かったです。親不知、五大山、五台山、鷹取山など。
そして、市街地のそばには竹田川が流れ、川沿いに集落が形成されていました。移動中は曇っていたものの、散策のときには晴れて暑かったです。
市島町へ。
市島駅。
周辺を歩きます。
おお〜。
竹田川と。

柏原町かいばらちょう(丹波市)(3/6)
市島町から次に向かったのは、柏原町。柏原町には城下町があるとのことで、その周辺を目指して進んでいきます。
そして、柏原町に入り、生活用品のお店が建ち並ぶ道路から、城下町の方へ入っていくと、路面も変わり、町並みの気配が変わりました。地元の方たちが集まって、夏祭りの準備もしているようです。
まず、木の根橋こと、柏原の大ケヤキを見てみると、太いケヤキの木の根が真横に伸びて、それに平行して橋も架けられているのでした。なるほど、まさに木の根が橋になっているよう。橋の下を流れる水も綺麗。
その後も町並みを散策し、柏原藩陣屋跡も見てみました。やっぱり陣屋というものは大屋敷で立派だなあと。
柏原町へ。
大ケヤキだ。
木の根が橋のように。
ようこそ柏原へ。
織田信包公。柏原藩初代藩主。
柏原藩陣屋跡。立派だった。

山南町さんなんちょう(丹波市)(4/6)
緩やかに峠を越えて、山南町へ入りました。下り坂を抜けると、美しい田園風景と、それを囲む四方の山々に魅了されます。とにかく山の形が綺麗で、子どもとパパが遊んでいて、パパが一眼レフで子どもだけはなく風景の写真も撮っていたのですが、その気持ちもわかるぐらいに。
さて、山南町では「丹波竜化石工房 ちーたんの館」へ。名前の通り、恐竜の博物館です。化石や丹波地方の地質の展示などが、わかりやすく展示されていました。家族連れが多く、子どもたちの目がキラキラしていたり、怖がっていたり、微笑ましい光景です。

この地域では「タンバティタニス」という新種の恐竜が確認されています。国内最大級の草食恐竜。頭は40cmほどと小さいのですが、体長は推定15m。キリンの体長は5m前後、シャチの体長は7m前後ですから、いかに体長15mが巨大かと。
山南町へ。景色が美しい。
丹波竜化石工房 ちーたんの館へ。
いろんな展示。
持ってみるとかなり重かった。

氷上町ひかみちょう(丹波市)(5/6)
次にやってきたのは、氷上町。丹波市の中では最も大きな町で、昨日市街地にも訪れたのですが、郊外の道はチェーン店もたくさん並び、町の規模の大きさも感じられました。

そして、今日は水分れ公園へ。日本一低い中央分水界の近辺で、ちょっと北側に雨が落ちると由良川を通って日本海へ、南だと加古川を通って瀬戸内海へ流れ出ていくそうです。
公園は遊べる水場がいくつかあり、子どもたちが楽しそうに遊んでいました。大人も裸足になって。
そして、「氷上回廊水分れフィールドミュージアム」という施設もあり、分水界についての展示があるつもりで入ったのですが、なんと「むしのうんこ」展でした。みんな、うんこをしていきていることを、むしを通して学ぶことができる展示になっていて、壮大なクラシック曲とともに、むしたちがうんこをする映像には無性に感動しました。
水分かれ公園へ。
ちょっとした差で、日本海か瀬戸内海か。しかも、盆地に分水界があるのだなあ。
水が気持ちいい。
氷上回廊水分れフィールドミュージアムへ。
みんな、うんこをして生きている。
カブトムシの幼虫は、サナギになるまでにこれだけのうんこをする。
さらに、植野記念美術館にも行きました。今は手塚治虫の展示をやっていて、この機会に入ってみると、展示もすごく丁寧で、手塚治虫の生涯や考え方、生き方に触れ、とても刺激的な時間でした。知らなかったこともたくさん。
人間と自然の在り方。彼の信念というか、本質的なものの意志は、受け継がれていくべきだし、受け継いでいかなきゃいけない。それは才能とか、名誉によって運ばれるのではなくて、各々の心ひとつであると。
植野記念美術館の周辺を散策。
加古川だ。
植野記念美術館。とても美しい。
とてもいい展示でした。

青垣町あおがきちょう(丹波市)(6/6)
最後にやってきたのは、青垣町です。山の中にあるのかなと最初は思っていたのですが、訪れてみると、加古川沿いのひらけた景色を進むことができ、氷上町ともつながっていると感じられる町でした。

道の駅に立ち寄ったのち、市街地を散策します。懐かしい雰囲気の家並みや、田んぼの様子、変わらない日常が流れていると。

そして、散策を終えたあとのことでした。最後に歩き疲れて、スーパーで明日に向けた買い物をした際にパピコも買って、バイクのそばで無心で食べていたのですが、お父さんと袴姿の息子さんがちょうどやってきて、「こんにちは!」と。「バイク旅ですか?」と気さくにお父さんが挨拶をしてくださって。それに応える形で話が広がりました。

息子さんは剣道の稽古終わりで、暑そうにしながらも、達成感もあって。「このあとはおうちでゆっくり休む?」と聞いたら、今日は氷上でお祭りがあるようで、それを楽しみにしているのだと。お父さんも、「今日はお祭りがあるから頑張れたんだよね」と。

お父さんは、練習用に持ってきていたであろうアクエリアスを紙コップに入れて出してくださって、そうした心配りがとても嬉しくて、旅の終わりに、疲れが吹っ飛んだのでした。やっぱり、人と話すことがいちばん元気になります。バイバイー!とお別れしました。お祭り、楽しめたかな。
青垣町へ。
川沿いに。
素敵なご縁をありがとうございました。
というわけで、今日の散策はここまで。昨日は丹波篠山市、今日は丹波市を巡って、名前は似ていてもお互いの市同士で違うし、さらにそれぞれの市内でも雰囲気が違うし、それぞれに暮らしがある。そのことを感じられて、とてもありがたいです。
本日のひとこと
朝来市に移動してきて、通算3回目のうどん屋さんで夕食を食べました。今日で最後になってしまうけれど、ほんとうに美味しくて、ご夫婦の仕事に徹する雰囲気がとても好きなのです。

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今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
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(終わり。次回へ続きます)

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