ふるさとの手帖

市町村一周の旅

「一か八かの上陸作戦」”青ヶ島”冒険日誌(2/3)

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一か八かの上陸作戦

さて、青ヶ島への卒業旅行が2月中旬と決まりまして、往復で利用する予定の「船」について調べてみました。すると1月2月あたりは特に海が荒れるため、この時期の就航率は年間でもっとも低い40%ほどであることに気がついたんですね。

2019年1月の就航実績は44.4%


いやー!2回に1回は船でないじゃん。一週間帰れないっていうのも理解できる。友達2人に「やっぱりやめよう」と言うべきかなとも思ったけど、最後の思い出作りに水を差すわけにもいかないし、2人はそんな状況の厳しさを知らないので結構乗り気だった。あともう一つ、実はFacebookのお繋がりで青ヶ島住みの方がいて、その方と連絡を取って質問をしてたのだけど、行程が全て船であることと日程の詰まり具合から、

 「時間とこころ、お金に余裕を持ってお越しください。」

と半ば呆れられてしまった。

本当にその通りである。


そして僕らの卒業旅行は始まったのだった。

東京ー八丈島ー青ヶ島の船旅

まず東京湾から船で八丈島へ向かいます。船の移動時間は約10時間、出港は夜の22時30分ですから感覚としては夜行バスに近いかもしれません。

東海汽船の大型客船「橘丸」に乗って出発。
早速寝る2人。

 

船も夜行バスと似ていて夜間消灯となりましたので、寝るしかありません。

翌朝5時、三宅島へ到着します。まだ日の出前。
三宅島から1時間後には御蔵島を経由。

 

三宅島、御蔵島の2つの島を経由しつつ、朝8時50分、いよいよ八丈島へ上陸です。

八丈島へ上陸
いい天気です。

 

この「いい天気です」というのが今回の旅での最重要事項でして、でなければこれから青ヶ島への船は出ませんし帰ってこれません。

あおがしま丸、運航。

 

青ヶ島への船「あおがしま丸」が運航される場合、ほぼ待ち時間なしで乗り換えることができます。運航されるか不安だったけど、なんとか条件付き(引き返す可能性あり)で無事出港する模様。

あおがしま丸
出港。八丈富士と橘丸とお別れ。

 

明日の天気は晴れのちくもり、風も弱くなっていくとのこと。次の日に無事帰ってこれることを信じて、僕ら3人は船に乗りました。

八丈島ー青ヶ島間は3時間ほどの船旅なので、昨日からの船を合わせると半日以上海の上にいます。

野生のクジラ

 

昨年11月に小笠原諸島に行った時、ツアーで「ホエールウォッチング」に参加したんですけど見れなくて、こんなところで出会ってしまいました。

船が揺れる揺れる。

 

クジラを見てテンションが高かった時は気づかなかったけど、いつの間にか船はすごい揺れで。

酔った。

 

一人は完全に酔った。いじるべきでないしっかりした酔い。

そして揺られること3時間、いよいよ見えてきました、島影が!

青ヶ島だ!
まさに断崖絶壁。

 

外回りは全て崖になっていて、家や建物も見当たりません。

港。

 

まさに要塞といった港が見えてきました。同じ日本とは思えないような雰囲気。

さぁ、青ヶ島へ上陸しよう。

 

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